1 / 345
序章 風纏う蒼き狼
序章其の壱 彷徨
しおりを挟む
――鉛のように重い瞼を開けると、鬱蒼と茂る緑の葉と、その合間を埋める真っ青な空が見えた。
「……何で……だ……?」
男は、一瞬、自分が空を仰いでいる意味も分からなかった。
だがすぐに、自分が仰向けに倒れているからだという事に気が付いた彼は、朦朧とする頭を押さえながら、ゆっくりと身体を起こす。
しかし、また新しい疑問が頭を擡げた。
「で……、ここは……何処だ?」
男は、戸惑った様子でキョロキョロと周囲を見回す。
だが――彼の周りには、歪な伸び方をした木々が鬱蒼と茂っているばかりだった。いくら見回してみても、己が居るのが深い森の中だという事しか分からない。
そして、疑問の答えが出ないまま、更に新たな疑問が脳裏に浮かんだ。
「……何で俺は、こんな森の中で寝てたんだ……?」
そう呟くと、男は目を落とし、ジッと自分の両手を見た。
……だが、いくらそうしていても、何も頭には浮かばない。
――それどころか、彼はもっと恐ろしい事に気が付いた。
「……俺は……誰だ?」
彼は、呆然として呟くと、両手で頭を掻きむしった。そうする事で、途切れていた記憶の糸が再び撚り合わされる事を期待しつつ。
だが――それでも、頭の中は深い靄がかかったようにぼんやりとしていて、自分の名前すら満足に思い出せない。
「クソッ!」
舌打ちをした男は、尚も激しく腕を動かす。
――すると、
「――痛ッ!」
突然、こめかみに鈍痛を感じ、男は顔を顰めた。
ギリギリと歯を食いしばって鈍痛に耐えながら、彼は呟く。
「……ダメだ。何も思い出せない」
彼は、絶望に満ちた表情を浮かべて、痛んだこめかみを押さえる。
そして、暫くの間、そのままじっと蹲っていた。
――十分ほど、そうしていただろうか。
「……ふう」
漸く、こめかみの鈍痛が消え、男は安堵の息を吐いた。
……いや、安心している場合では無い。
そう思い直し、彼は慌てて立ち上がった。
そして、顔を下に向け、自分の身体に異常が無いかを確認する。
「……怪我は無い――か」
自分が着ている黒い“Tシャツ”と迷彩柄の“カーゴパンツ”を捲り、地肌を露わにしたが、少なくとも、目に見える範囲では、どこにも異常は見られないようだった。恐る恐る屈伸をしてみたりもしたが、特に身体のどこかが痛むという事も無い。
彼は、大きく息を吐くと、もう一度ゆっくりと周りを見回してみた。
だが、その目に映るのは、先程と変わらぬ木・木・木……。
男は失望の息を吐き、独り言ちる。
「……とにかく、ここに居てもどうにもならなさそうだ。……そもそも、こんな森の中じゃ、どんな生き物が潜んでいるかも分からないし」
かといって、一体どちらの方に向かえば良いのか……。
見る限り、どちらを向いても同じ様な木々が生い茂り、違いがあるようには見えない。
男は、向かうべき方向を決めかねて、困惑して俯いた。
――だが、
「……ん?」
小さな異変を感じた男は、ハッとして顔を上げる。
「……風?」
どことなくひんやりとした湿った風が、男の頬を撫でたからだ。
全く確証は無かったが、何となく、その風の吹く方へ向かった方が良いのではないか?
そう直感した男は、意を決すると、地面に生える草を“スニーカー”で踏み分けながら、ゆっくりと歩き出した。
◆ ◆ ◆ ◆
「……川だ!」
三十分程、獣道すら無い森の中をひたすら歩いてきた男は、思わず歓声を上げた。
彼の目の前には、小さな川が、微かな潺の音を立てて細々と流れている。
それを目にした瞬間、男は激しい喉の渇きを覚えた。――思い返せば、目を醒ましてから、何も口にしていない。
一瞬、川の水に潜む寄生虫や細菌の事が脳裏を過ぎったが、キラキラと光を反射しながら目の前を流れる透き通った水を見ると、どうにも我慢が出来なくなった。
彼は、半分無意識のうちに両手を合わせると、ゆっくり水の流れの中に浸した。
「う……冷てっ!」
指先が凍るかのように感じて顔を顰めた彼だったが、お椀のようにした両掌を満たす透明な水を凝視し、迷わず口元に持っていく。
そのまま、水を口中に流し込み、喉を鳴らして飲み干した。
「……ぷはっ! 美味え……!」
彼は感嘆の息を吐くと、濡れた口元を拭う事も忘れて、もう一度両手を川に浸し、その水を掬う。
もう一度、無我夢中で清冽な水を飲み干すと、漸く人心地が付いた様子で、川岸の砂利に腰を下ろした。
彼は、その姿勢のままで顎を上げ、空を見上げた。
川岸で、木々が邪魔をしない分、さっきよりも青い空がよく見える。
――と、先程浮かんだ疑問が、再び脳裏を過ぎった。
(……ここはどこで、何で俺はここに……いや、そもそも……俺は誰だ?)
……ダメだ。やはり、何も思い出せない。
考えようと、そして思い出そうとすると、それを阻むように、こめかみがズキズキと痛む。
彼は大きな溜息を吐くと、ゆっくりと立ち上がった。
「とにかく……この川を下っていけば、最終的には海に出るはずだ。それまでに、街のひとつやふたつあるだろう……多分」
自分が向かうべき方向が定まったのは朗報だ。――どのくらい歩かねばならないのかは、この際考えないようにする。……どうせ、考えたところで答えは出ない。
男は、川の下流へと数歩踏み出したが、
「……ん?」
彼は首を傾げると、その足を止めた。――微かに、気になる音が聴こえた気がしたからだ。
男は眉を顰め、ジッと耳を欹てる。
そして、暫しの間動かずに、鼓膜に神経を集中させていたが、
「――ッ! 悲鳴……ッ?」
彼はそう叫ぶと、目をカッと見開いた。
間違いない。
さっきから断続的に聞こえてくるその音は――女の悲鳴だ!
そう悟った瞬間、彼は身を翻し、川の上流――悲鳴の聞こえた方向へ走り出した。
『悲鳴が聞こえた』という事は、即ち、『その源に人が居る』という事だ。
――いや、そんな事は関係無い。
『悲鳴が聞こえた』……即ち、『そこに助けを求める人が居る』という事!
『危険に晒されている人は、助けねばならない』
自分が居る場所も、ここに居る理由も、それどころか自分の素性も名前も分からないのに、それだけは……その事だけは、不思議な程ハッキリと憶えていた。
「……何で……だ……?」
男は、一瞬、自分が空を仰いでいる意味も分からなかった。
だがすぐに、自分が仰向けに倒れているからだという事に気が付いた彼は、朦朧とする頭を押さえながら、ゆっくりと身体を起こす。
しかし、また新しい疑問が頭を擡げた。
「で……、ここは……何処だ?」
男は、戸惑った様子でキョロキョロと周囲を見回す。
だが――彼の周りには、歪な伸び方をした木々が鬱蒼と茂っているばかりだった。いくら見回してみても、己が居るのが深い森の中だという事しか分からない。
そして、疑問の答えが出ないまま、更に新たな疑問が脳裏に浮かんだ。
「……何で俺は、こんな森の中で寝てたんだ……?」
そう呟くと、男は目を落とし、ジッと自分の両手を見た。
……だが、いくらそうしていても、何も頭には浮かばない。
――それどころか、彼はもっと恐ろしい事に気が付いた。
「……俺は……誰だ?」
彼は、呆然として呟くと、両手で頭を掻きむしった。そうする事で、途切れていた記憶の糸が再び撚り合わされる事を期待しつつ。
だが――それでも、頭の中は深い靄がかかったようにぼんやりとしていて、自分の名前すら満足に思い出せない。
「クソッ!」
舌打ちをした男は、尚も激しく腕を動かす。
――すると、
「――痛ッ!」
突然、こめかみに鈍痛を感じ、男は顔を顰めた。
ギリギリと歯を食いしばって鈍痛に耐えながら、彼は呟く。
「……ダメだ。何も思い出せない」
彼は、絶望に満ちた表情を浮かべて、痛んだこめかみを押さえる。
そして、暫くの間、そのままじっと蹲っていた。
――十分ほど、そうしていただろうか。
「……ふう」
漸く、こめかみの鈍痛が消え、男は安堵の息を吐いた。
……いや、安心している場合では無い。
そう思い直し、彼は慌てて立ち上がった。
そして、顔を下に向け、自分の身体に異常が無いかを確認する。
「……怪我は無い――か」
自分が着ている黒い“Tシャツ”と迷彩柄の“カーゴパンツ”を捲り、地肌を露わにしたが、少なくとも、目に見える範囲では、どこにも異常は見られないようだった。恐る恐る屈伸をしてみたりもしたが、特に身体のどこかが痛むという事も無い。
彼は、大きく息を吐くと、もう一度ゆっくりと周りを見回してみた。
だが、その目に映るのは、先程と変わらぬ木・木・木……。
男は失望の息を吐き、独り言ちる。
「……とにかく、ここに居てもどうにもならなさそうだ。……そもそも、こんな森の中じゃ、どんな生き物が潜んでいるかも分からないし」
かといって、一体どちらの方に向かえば良いのか……。
見る限り、どちらを向いても同じ様な木々が生い茂り、違いがあるようには見えない。
男は、向かうべき方向を決めかねて、困惑して俯いた。
――だが、
「……ん?」
小さな異変を感じた男は、ハッとして顔を上げる。
「……風?」
どことなくひんやりとした湿った風が、男の頬を撫でたからだ。
全く確証は無かったが、何となく、その風の吹く方へ向かった方が良いのではないか?
そう直感した男は、意を決すると、地面に生える草を“スニーカー”で踏み分けながら、ゆっくりと歩き出した。
◆ ◆ ◆ ◆
「……川だ!」
三十分程、獣道すら無い森の中をひたすら歩いてきた男は、思わず歓声を上げた。
彼の目の前には、小さな川が、微かな潺の音を立てて細々と流れている。
それを目にした瞬間、男は激しい喉の渇きを覚えた。――思い返せば、目を醒ましてから、何も口にしていない。
一瞬、川の水に潜む寄生虫や細菌の事が脳裏を過ぎったが、キラキラと光を反射しながら目の前を流れる透き通った水を見ると、どうにも我慢が出来なくなった。
彼は、半分無意識のうちに両手を合わせると、ゆっくり水の流れの中に浸した。
「う……冷てっ!」
指先が凍るかのように感じて顔を顰めた彼だったが、お椀のようにした両掌を満たす透明な水を凝視し、迷わず口元に持っていく。
そのまま、水を口中に流し込み、喉を鳴らして飲み干した。
「……ぷはっ! 美味え……!」
彼は感嘆の息を吐くと、濡れた口元を拭う事も忘れて、もう一度両手を川に浸し、その水を掬う。
もう一度、無我夢中で清冽な水を飲み干すと、漸く人心地が付いた様子で、川岸の砂利に腰を下ろした。
彼は、その姿勢のままで顎を上げ、空を見上げた。
川岸で、木々が邪魔をしない分、さっきよりも青い空がよく見える。
――と、先程浮かんだ疑問が、再び脳裏を過ぎった。
(……ここはどこで、何で俺はここに……いや、そもそも……俺は誰だ?)
……ダメだ。やはり、何も思い出せない。
考えようと、そして思い出そうとすると、それを阻むように、こめかみがズキズキと痛む。
彼は大きな溜息を吐くと、ゆっくりと立ち上がった。
「とにかく……この川を下っていけば、最終的には海に出るはずだ。それまでに、街のひとつやふたつあるだろう……多分」
自分が向かうべき方向が定まったのは朗報だ。――どのくらい歩かねばならないのかは、この際考えないようにする。……どうせ、考えたところで答えは出ない。
男は、川の下流へと数歩踏み出したが、
「……ん?」
彼は首を傾げると、その足を止めた。――微かに、気になる音が聴こえた気がしたからだ。
男は眉を顰め、ジッと耳を欹てる。
そして、暫しの間動かずに、鼓膜に神経を集中させていたが、
「――ッ! 悲鳴……ッ?」
彼はそう叫ぶと、目をカッと見開いた。
間違いない。
さっきから断続的に聞こえてくるその音は――女の悲鳴だ!
そう悟った瞬間、彼は身を翻し、川の上流――悲鳴の聞こえた方向へ走り出した。
『悲鳴が聞こえた』という事は、即ち、『その源に人が居る』という事だ。
――いや、そんな事は関係無い。
『悲鳴が聞こえた』……即ち、『そこに助けを求める人が居る』という事!
『危険に晒されている人は、助けねばならない』
自分が居る場所も、ここに居る理由も、それどころか自分の素性も名前も分からないのに、それだけは……その事だけは、不思議な程ハッキリと憶えていた。
3
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
装甲列車、異世界へ ―陸上自衛隊〝建設隊〟 異界の軌道を行く旅路―
EPIC
ファンタジー
建設隊――陸上自衛隊にて編制運用される、鉄道運用部隊。
そしてその世界の陸上自衛隊 建設隊は、旧式ながらも装甲列車を保有運用していた。
そんな建設隊は、何の因果か巡り合わせか――異世界の地を新たな任務作戦先とすることになる――
陸上自衛隊が装甲列車で異世界を旅する作戦記録――開始。
注意)「どんと来い超常現象」な方針で、自衛隊側も超技術の恩恵を受けてたり、めっちゃ強い隊員の人とか出てきます。まじめな現代軍隊inファンタジーを期待すると盛大に肩透かしを食らいます。ハジケる覚悟をしろ。
・「異世界を――装甲列車で冒険したいですッ!」、そんな欲望のままに開始した作品です。
・現実的な多々の問題点とかぶん投げて、勢いと雰囲気で乗り切ります。
・作者は鉄道関係に関しては完全な素人です。
・自衛隊の名称をお借りしていますが、装甲列車が出てくる時点で現実とは異なる組織です。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる