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第二章 袂を分かちし者は、どこに向かうのか
第二章其の漆 反撃
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「食らえ! ツールズ・クリムゾン・トルネードォォォッ!」
ツールズの絶叫と共に、彼を中心に巻き起こっていた紅い竜巻の中から真紅に輝くエネルギー波が飛び出し、巨大な輪となって周囲へ広がった。
「フラニィ! 地面に伏せろ!」
竜巻の周囲をグルグルと回っていたテラは、そのエネルギー波を見た瞬間、何処かに潜むフラニィに向けて叫び、それと同時に自身も地面に身を投げ出す。
一瞬後――ツールズを中心に円状に放たれたエネルギー波が鋭利な薄刃と化し、周囲の木々を横一文字に斬り裂いた。
「――ッ!」
――だが、技の発動と同時に地面に向かってスライディングしたテラは、間一髪でその凶刃の餌食になる事を免れる。
彼は、その頭上スレスレを紅いエネルギー刃が通り過ぎたのを確認すると、素早く起き上がり、すかさず後方へと跳躍しながら右腕を横に振った。
「――トルネード・スマアッシュッ!」
テラが叫ぶや、振った右腕の空気が渦を巻いて蒼い竜巻となり、ツールズの身を中心にして同心円状に広がったエネルギーの渦に向かって一直線に進む。
「……チッ! 躱しやがったか! ……だが、そんな小っちぇえ竜巻なんぞ、オレには効かねえぜ!」
ツールズ・クリムゾン・トルネードで莫大なエネルギーを放出した事で収まりつつある紅い竜巻のただ中で、ツールズは悔しがりながらもせせら笑った。
そして、
「オラァッ!」
迫り来る蒼い竜巻に向けて、トゥーサイデッド・ソーを振り下ろす。
トゥーサイデッド・ソーの鋭い一撃を食らった蒼い竜巻は、たちまちその形を崩し、掻き消えてしまった。
ツールズは、再びトゥーサイデッド・ソーを肩に担ぎ上げると、どこかに身を潜めたテラに叫んだ。
「おいおい! まさか、今のつむじ風で打ち止めじゃねえよな? このチキン野郎!」
「――その通り」
「……あ?」
自分の啖呵に応えたテラの静かな声に、ツールズは僅かに違和感を感じる。
(……何故、コイツはここまで落ち着いている?)
仮面の下で訝しげな表情を浮かべたツールズは、苛立ちながら怒鳴る。
「おい! てめえ、コソコソ隠れてねえで――」
『さっさと出てこい』と言いかけたところで、彼の耳は奇妙な音を拾った。
それは――何か大質量のものが、空気を切りながら、こちらに向かって飛んでくる音……!
と――胡乱気に上空を仰ぎ見るツールズの鼓膜に、テラの声が届いた。
「……俺の狙いは、トルネードスマッシュでお前を攻撃する事じゃない。――お前のクリムゾン・トルネードによって切り払われた木々を、お前の方に向かって吹き飛ばす為だ!」
「なッ――!」
上空に目を移したツールズは、思わず目を見開いた。
闇夜の空に、一際黒々とした細長いシルエットは、先ほどの攻撃で幹ごと両断した大木だった。それも十数本、ツールズに向かって飛んでくる!
「う――うおおおおおおおっ!」
気付いた時には、もう遅かった。
頭を庇うように身を屈めたツールズの上に、ガラガラとけたたましい音を立てて、夥しい数の大木が次々と降り重なった――!
◆ ◆ ◆ ◆
「く……クソッタレがぁッ!」
呪詛の言葉を吐きながら、ツールズは自分の身体にのし掛かる大木をトゥーサイデッド・ソーではね除けた。
そして、痛む首をゴキリと鳴らし、アイユニットに剣呑な光を宿しながら怒声を上げる。
「てめえこの野郎っ! ナメた事しやがって! もう殺す! 今すぐ真っ二つにしてハラワタぶち撒けさせてやらぁっ!」
そして、辺りを見回して憎きテラの姿を探すが――、
「……あ? い、居ねえ……?」
蒼い狼を模した装甲を纏った男の姿が見えない事に気付き、ツールズは戸惑いの声を上げた。
――と、
「探し人は、もうとっくにお姫様を連れて逃げ去ったよ。ツールズ」
「――っ!」
意外な声を耳にしたツールズは、驚きを隠せぬ様子で、声がした方に顔を巡らせる。
「……オッサン――と、クソガキ? な……何で、こんな所に――」
「何でって……尾けてきたからさ。こっそり起きて、疾風くんの後を追った君をね」
「やれやれ……気付いていなかったのかい、カオル?」
そこには、すまし顔の牛島と健一が、皮肉げな笑みを浮かべて立っていた。
ふたりの姿を見止めたツールズは、苛立ちを露わにしながら、ふたりに向かって訊ねる。
「じゃ……じゃあ、お前らはずっと見てたのか? オレとあの野郎の戦いを――?」
「うん。はじめっから見てたよ。君がカッコつけて、アイツに装甲アイテムを渡しちゃったのも、アイツの奇策に引っかかって、まんまとしてやられたのも、ね」
「……う、うるせえよっ!」
ツールズは、健一の皮肉に満ちた物言いに腹を立てたが、図星なので言い返せない。
と、ツールズはハッとすると、慌てて周囲を見回した。
「つ、つーかよ! あのクソ野郎はどっちに逃げた? 早く追わねえと――」
「ああ、いや、それには及ばないよ。今から私達が追っても、もう追いつけないさ。君も、装甲を解きたまえ」
「……って、何でそんなに余裕なんだよ? 逃がしちまっていいのかよ?」
「――言ったろ? “私達が追っても”ってね」
そう答えると、牛島はニヤリと笑った。
「疾風くんには、もう“シーフ”を付けてある」
「……シーフ……あいつか」
「彼の能力だったら、尾行にうってつけだからね。どっかの脳筋とは違ってさ」
「うるせえぞ、クソガキ!」
からかう健一を怒鳴りつけながら、ツールズは左掌に嵌めていたパイオニアリングソーサムターンを外し、装甲を解いた。
ツールズから生身に戻り、テラとの戦闘で受けた打撲の痛みに顔を顰めながら、薫は牛島に訊いた。
「つうかよ……“尾行”って事は、裏切り者のアイツをぶち殺さねえつもりなのか、オッサンはよぉ?」
「まあね」
薫の問いかけに、牛島はその顔に微笑を湛えながら頷く。
そして、「何で――?」と問いを重ねようとする薫には構わず、感心したような声を上げた。
「――それにしても、疾風くんもなかなかやるね。自分を圧倒的に上回るツールズの力を逆に利用して、大木の下敷きにする事で、自分が逃げる時間を稼ぐなんてね」
牛島の言葉に、健一も頷く。
「しかも、自分が不利だと見るや、即座に逃げにかかったのも侮れないよ。少なくとも、どっかの脳筋なんかよりは、よっぽど賢――イデッ!」
「だから、誰が脳筋だ、クソガキッ!」
健一の脳天にゲンコツを落とした薫は、忌々しげに地面に唾を吐いて言った。
「……にしても、あのクソ野郎、オレのツールズ・クリムゾン・トルネードを、初見であんな風に避けるとは……クソがッ!」
「いや……初見では無いんだろう。彼は、君より後の時代から来たオチビトだ」
「あ……そうか……」
牛島の言葉に、薫はハッとした顔を見せると、忌々しげに頭を掻いた。
「チクショウ! じゃあ、アイツには、オレの手の内が全てバレちまってるって事かよ……やり辛えな!」
「君だけじゃ無いよ。……ボクや、サトルの戦闘スタイルや必殺技も、あいつは知ってるんじゃないかな?」
健一も、薫の言葉に同意を示し、心配そうな表情を浮かべて、牛島の顔を仰ぎ見た。
「……やっぱり、あいつは泳がせずに、すぐに始末した方がいいんじゃない? ……まあ、まず無いとは思うけど、万々が一にもあいつが猫たちの側についたら厄介だよ?」
「ふふ……」
だが、牛島は健一の漏らした憂慮の言葉に、含み笑いで返す。
彼は、テラの去った方向をジッと見据えながら、自信に満ちた顔で言った。
「――ふたりとも、安心していて大丈夫だよ。彼が猫獣人――ミアン王国の側に立つ事は絶対に無いよ」
そして、口の端を歪ませ、薄笑みを浮かべながら言葉を継ぐ。
「たとえ――疾風くんがどんなに味方になりたがろうと、ミアン王国の民達は、絶対に彼を受け入れようとする筈が無いからね。……そう、絶対に――!」
ツールズの絶叫と共に、彼を中心に巻き起こっていた紅い竜巻の中から真紅に輝くエネルギー波が飛び出し、巨大な輪となって周囲へ広がった。
「フラニィ! 地面に伏せろ!」
竜巻の周囲をグルグルと回っていたテラは、そのエネルギー波を見た瞬間、何処かに潜むフラニィに向けて叫び、それと同時に自身も地面に身を投げ出す。
一瞬後――ツールズを中心に円状に放たれたエネルギー波が鋭利な薄刃と化し、周囲の木々を横一文字に斬り裂いた。
「――ッ!」
――だが、技の発動と同時に地面に向かってスライディングしたテラは、間一髪でその凶刃の餌食になる事を免れる。
彼は、その頭上スレスレを紅いエネルギー刃が通り過ぎたのを確認すると、素早く起き上がり、すかさず後方へと跳躍しながら右腕を横に振った。
「――トルネード・スマアッシュッ!」
テラが叫ぶや、振った右腕の空気が渦を巻いて蒼い竜巻となり、ツールズの身を中心にして同心円状に広がったエネルギーの渦に向かって一直線に進む。
「……チッ! 躱しやがったか! ……だが、そんな小っちぇえ竜巻なんぞ、オレには効かねえぜ!」
ツールズ・クリムゾン・トルネードで莫大なエネルギーを放出した事で収まりつつある紅い竜巻のただ中で、ツールズは悔しがりながらもせせら笑った。
そして、
「オラァッ!」
迫り来る蒼い竜巻に向けて、トゥーサイデッド・ソーを振り下ろす。
トゥーサイデッド・ソーの鋭い一撃を食らった蒼い竜巻は、たちまちその形を崩し、掻き消えてしまった。
ツールズは、再びトゥーサイデッド・ソーを肩に担ぎ上げると、どこかに身を潜めたテラに叫んだ。
「おいおい! まさか、今のつむじ風で打ち止めじゃねえよな? このチキン野郎!」
「――その通り」
「……あ?」
自分の啖呵に応えたテラの静かな声に、ツールズは僅かに違和感を感じる。
(……何故、コイツはここまで落ち着いている?)
仮面の下で訝しげな表情を浮かべたツールズは、苛立ちながら怒鳴る。
「おい! てめえ、コソコソ隠れてねえで――」
『さっさと出てこい』と言いかけたところで、彼の耳は奇妙な音を拾った。
それは――何か大質量のものが、空気を切りながら、こちらに向かって飛んでくる音……!
と――胡乱気に上空を仰ぎ見るツールズの鼓膜に、テラの声が届いた。
「……俺の狙いは、トルネードスマッシュでお前を攻撃する事じゃない。――お前のクリムゾン・トルネードによって切り払われた木々を、お前の方に向かって吹き飛ばす為だ!」
「なッ――!」
上空に目を移したツールズは、思わず目を見開いた。
闇夜の空に、一際黒々とした細長いシルエットは、先ほどの攻撃で幹ごと両断した大木だった。それも十数本、ツールズに向かって飛んでくる!
「う――うおおおおおおおっ!」
気付いた時には、もう遅かった。
頭を庇うように身を屈めたツールズの上に、ガラガラとけたたましい音を立てて、夥しい数の大木が次々と降り重なった――!
◆ ◆ ◆ ◆
「く……クソッタレがぁッ!」
呪詛の言葉を吐きながら、ツールズは自分の身体にのし掛かる大木をトゥーサイデッド・ソーではね除けた。
そして、痛む首をゴキリと鳴らし、アイユニットに剣呑な光を宿しながら怒声を上げる。
「てめえこの野郎っ! ナメた事しやがって! もう殺す! 今すぐ真っ二つにしてハラワタぶち撒けさせてやらぁっ!」
そして、辺りを見回して憎きテラの姿を探すが――、
「……あ? い、居ねえ……?」
蒼い狼を模した装甲を纏った男の姿が見えない事に気付き、ツールズは戸惑いの声を上げた。
――と、
「探し人は、もうとっくにお姫様を連れて逃げ去ったよ。ツールズ」
「――っ!」
意外な声を耳にしたツールズは、驚きを隠せぬ様子で、声がした方に顔を巡らせる。
「……オッサン――と、クソガキ? な……何で、こんな所に――」
「何でって……尾けてきたからさ。こっそり起きて、疾風くんの後を追った君をね」
「やれやれ……気付いていなかったのかい、カオル?」
そこには、すまし顔の牛島と健一が、皮肉げな笑みを浮かべて立っていた。
ふたりの姿を見止めたツールズは、苛立ちを露わにしながら、ふたりに向かって訊ねる。
「じゃ……じゃあ、お前らはずっと見てたのか? オレとあの野郎の戦いを――?」
「うん。はじめっから見てたよ。君がカッコつけて、アイツに装甲アイテムを渡しちゃったのも、アイツの奇策に引っかかって、まんまとしてやられたのも、ね」
「……う、うるせえよっ!」
ツールズは、健一の皮肉に満ちた物言いに腹を立てたが、図星なので言い返せない。
と、ツールズはハッとすると、慌てて周囲を見回した。
「つ、つーかよ! あのクソ野郎はどっちに逃げた? 早く追わねえと――」
「ああ、いや、それには及ばないよ。今から私達が追っても、もう追いつけないさ。君も、装甲を解きたまえ」
「……って、何でそんなに余裕なんだよ? 逃がしちまっていいのかよ?」
「――言ったろ? “私達が追っても”ってね」
そう答えると、牛島はニヤリと笑った。
「疾風くんには、もう“シーフ”を付けてある」
「……シーフ……あいつか」
「彼の能力だったら、尾行にうってつけだからね。どっかの脳筋とは違ってさ」
「うるせえぞ、クソガキ!」
からかう健一を怒鳴りつけながら、ツールズは左掌に嵌めていたパイオニアリングソーサムターンを外し、装甲を解いた。
ツールズから生身に戻り、テラとの戦闘で受けた打撲の痛みに顔を顰めながら、薫は牛島に訊いた。
「つうかよ……“尾行”って事は、裏切り者のアイツをぶち殺さねえつもりなのか、オッサンはよぉ?」
「まあね」
薫の問いかけに、牛島はその顔に微笑を湛えながら頷く。
そして、「何で――?」と問いを重ねようとする薫には構わず、感心したような声を上げた。
「――それにしても、疾風くんもなかなかやるね。自分を圧倒的に上回るツールズの力を逆に利用して、大木の下敷きにする事で、自分が逃げる時間を稼ぐなんてね」
牛島の言葉に、健一も頷く。
「しかも、自分が不利だと見るや、即座に逃げにかかったのも侮れないよ。少なくとも、どっかの脳筋なんかよりは、よっぽど賢――イデッ!」
「だから、誰が脳筋だ、クソガキッ!」
健一の脳天にゲンコツを落とした薫は、忌々しげに地面に唾を吐いて言った。
「……にしても、あのクソ野郎、オレのツールズ・クリムゾン・トルネードを、初見であんな風に避けるとは……クソがッ!」
「いや……初見では無いんだろう。彼は、君より後の時代から来たオチビトだ」
「あ……そうか……」
牛島の言葉に、薫はハッとした顔を見せると、忌々しげに頭を掻いた。
「チクショウ! じゃあ、アイツには、オレの手の内が全てバレちまってるって事かよ……やり辛えな!」
「君だけじゃ無いよ。……ボクや、サトルの戦闘スタイルや必殺技も、あいつは知ってるんじゃないかな?」
健一も、薫の言葉に同意を示し、心配そうな表情を浮かべて、牛島の顔を仰ぎ見た。
「……やっぱり、あいつは泳がせずに、すぐに始末した方がいいんじゃない? ……まあ、まず無いとは思うけど、万々が一にもあいつが猫たちの側についたら厄介だよ?」
「ふふ……」
だが、牛島は健一の漏らした憂慮の言葉に、含み笑いで返す。
彼は、テラの去った方向をジッと見据えながら、自信に満ちた顔で言った。
「――ふたりとも、安心していて大丈夫だよ。彼が猫獣人――ミアン王国の側に立つ事は絶対に無いよ」
そして、口の端を歪ませ、薄笑みを浮かべながら言葉を継ぐ。
「たとえ――疾風くんがどんなに味方になりたがろうと、ミアン王国の民達は、絶対に彼を受け入れようとする筈が無いからね。……そう、絶対に――!」
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