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第六章 ふたりの装甲戦士は、何故互いに戦うのか
第六章其の壱 侵入
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「悪魔――ホムラハヤテが、フラニィ様より渡された魔具で姿を変えました! 現在、緑色の悪魔と交戦中!」
「もうひとりの悪魔は、姿を変えぬまま、城壁伝いに歩いております! あと1クォツ(15分)ほどで、“凱旋ノ門”に到るかと――!」
森の悪魔たちの襲撃を受け、大広間よりも更に王宮の深奥に位置する“王の間”に退避したアシュガト二世の元に続々と報せがもたらされ、それを聞くアシュガト二世は、眉間に皺を寄せて難しい顔をしている。
そんな父の様子を傍らで見ていたドリューシュが、堪りかねて口を開いた。
「――父上! 僕が凱旋ノ門に参ります! 門の前で悪魔を食い止め、絶対に抜かせません!」
「し……しかし……」
ドリューシュの勇ましい言葉に、それでも王は首を横に振った。
「……あの悪魔たちの力は圧倒的だ。いかに、王国一の技量を誇るお前だとしても……」
「ですが――、このままでは、直ぐに王国内への侵入を許してしまいます! ……確かに、難しい戦いになるかと思いますが、ハヤテ殿が外の一人を倒して戻ってくるまでの間であれば、何とか――」
「あ――アイツをアテにしているのか、ドリューシュ!」
ドリューシュの言葉尻を捉えて声を荒げたのは、落ち着かない様子で椅子に腰を掛け、ガリガリと肘掛けに爪を立てるイドゥン王太子だった。
彼は、ドリューシュを睨みつけながら、激しく震える声で叫ぶ。
「き……きっとアイツは、自分が不利になったら、向こうに寝返るつもりに決まっている! や、やはり、アイツに魔具を渡すような真似をしたのは間違いだったのです、父上!」
「やれやれ……まだそんなことを仰っているのですか、兄上?」
恐慌に塗れた兄の姿を呆れ顔で見下しながら、ドリューシュはふるふると頭を振った。
「もし、ハヤテ殿が通敵していたのなら、とうの昔に正体を顕わしているはず。なのに、事ここに到っても、彼と悪魔のひとりは本気で戦い合っている――。それだけで、ハヤテ殿は信用できるとハッキリ解ると思いますが」
「だ……だったとしても! あの男が、今戦っている悪魔に勝てるとも限らぬであろう! お前の言うように、あの男が本心で我らの味方をしているとしても、敵の悪魔に勝てねば意味が無いのだぞ!」
「それは……」
イドゥンの言葉に、ドリューシュは思わず言葉を詰まらせる。
だが、彼はブンブンと頭を振ると、父王と兄に向けて深々と一礼し、声を張り上げて言った。
「と――ともかく! このままでは、門を抜かれるのは時間の問題です! やはり僕が、守備の指揮を執って、少しでも長く食い止めねば――失礼いたします!」
「こ……これ! 待て、ドリューシュ! お前が居なければ、誰が私……と、父上の身をお守りするのだ!」
クルリと踵を返したドリューシュの背に、慌てて声をかけるイドゥン。――だが、
「――良い! 行って参れ、ドリューシュよ!」
アシュガト二世の凛とした声が、王の間に響き渡った。
ハッとした顔で振り返るイドゥンとドリューシュ。
王は、毅然とした表情を浮かべながら大きく頷き、キッパリと言う。
「凱旋ノ門を守る兵たちを能く指揮し、決して悪魔たちを通すな! そして――」
「……」
「絶対に死ぬな! それが、ミアン王国国王……いや、父としての願いだ。良いな!」
「――!」
アシュガト二世の言葉に、ドリューシュは感極まった様子で目を潤ませたが、それを堪えるように口の端を噛みながら大きく頷き返すと、“王の間”の扉を押し開け、駆け去っていった。
――そして、“王の間”には、アシュガト二世と王太子イドゥンのふたりが残される。
「ち……父上……。我々は……どうしたら――」
「……どうするもこうするもあるまい」
イドゥンの問いかけに、アシュガト二世は大きな溜息を吐きながら、玉座の背もたれに身体を預けながら言った。
「信じるしかあるまい。ドリューシュを――そして、ハヤテ殿を……」
「……信じる、ですか……」
王の言葉に、イドゥンは不安げに首を傾げる。
――と、その時、
「……残念。その信用は、既に裏切られたね」
「「――ッ!」」
“王の間”に響いた嘲笑うような声に、アシュガト二世とイドゥンは驚愕の表情を浮かべた。
ふたりは、恐怖で表情を歪めながら部屋の中を見回す。
「な――何者だ! す……姿を現せッ!」
「――ち、父上ッ! あ、あそこ!」
驚愕で顔を引き攣らせたイドゥンが、部屋の片隅を指さした。
「ッ!」
その指さす先に目を遣ったアシュガト二世も、大きく目を見開いた。
「な……なぜ、あんなところに水たまりが……?」
王が訝しげに紡いだ言葉の通り、いつの間にか、薄暗い部屋の片隅に大きな水たまりができている。
「い……一体、いつの間に……?」
「……っ! い、イドゥンッ!」
注意深く水たまりを観察していたアシュガト二世が、突然上ずった声で叫んだ。
その切迫した声に、びくりと身体を震わせたイドゥンも、思わず口をあんぐりと開ける。
「み……水たまりが……動いている……?」
彼の口から掠れた声が漏れた。
――確かに、その透明な水たまりの水面が、まるで脈動しているかのように波打っている!
と、その時、
「……水たまりとは、失敬だね」
「「――!」」
再び、先ほど聴こえたのと同じ声が、彼らの耳朶を打った。
その声と同時に、水面の揺らぎが、一層激しくなる。
「な――?」
「な……何だ……ッ?」
驚きで顔を歪めるふたりの前で、水たまりは、その表面を盛り上げた。
透明な水は、まるで成長する木のように、うねうねと上に向かって伸びていき、まるで意思を持つかのように、何かに形を変えようとしている。
次の瞬間、透明な水に、雷のような白い光が走った。
そして――、
「……やあ、こんばんは、猫の王。今夜はいい夜だね」
水の塊は一瞬で、眩い光を放つ蒼い宝石で出来ているかのような装甲で全身を覆った一人の男へと姿を変える。
彼は、装甲と同じ素材と思しき蒼い宝石で出来た仮面を被った顔を傾げながら、深々と腰を折り、慇懃な態度で名乗った。
「初めまして。私は、貴方達が『森の悪魔』と呼ぶ存在のひとり。――装甲戦士ジュエルだ」
「もうひとりの悪魔は、姿を変えぬまま、城壁伝いに歩いております! あと1クォツ(15分)ほどで、“凱旋ノ門”に到るかと――!」
森の悪魔たちの襲撃を受け、大広間よりも更に王宮の深奥に位置する“王の間”に退避したアシュガト二世の元に続々と報せがもたらされ、それを聞くアシュガト二世は、眉間に皺を寄せて難しい顔をしている。
そんな父の様子を傍らで見ていたドリューシュが、堪りかねて口を開いた。
「――父上! 僕が凱旋ノ門に参ります! 門の前で悪魔を食い止め、絶対に抜かせません!」
「し……しかし……」
ドリューシュの勇ましい言葉に、それでも王は首を横に振った。
「……あの悪魔たちの力は圧倒的だ。いかに、王国一の技量を誇るお前だとしても……」
「ですが――、このままでは、直ぐに王国内への侵入を許してしまいます! ……確かに、難しい戦いになるかと思いますが、ハヤテ殿が外の一人を倒して戻ってくるまでの間であれば、何とか――」
「あ――アイツをアテにしているのか、ドリューシュ!」
ドリューシュの言葉尻を捉えて声を荒げたのは、落ち着かない様子で椅子に腰を掛け、ガリガリと肘掛けに爪を立てるイドゥン王太子だった。
彼は、ドリューシュを睨みつけながら、激しく震える声で叫ぶ。
「き……きっとアイツは、自分が不利になったら、向こうに寝返るつもりに決まっている! や、やはり、アイツに魔具を渡すような真似をしたのは間違いだったのです、父上!」
「やれやれ……まだそんなことを仰っているのですか、兄上?」
恐慌に塗れた兄の姿を呆れ顔で見下しながら、ドリューシュはふるふると頭を振った。
「もし、ハヤテ殿が通敵していたのなら、とうの昔に正体を顕わしているはず。なのに、事ここに到っても、彼と悪魔のひとりは本気で戦い合っている――。それだけで、ハヤテ殿は信用できるとハッキリ解ると思いますが」
「だ……だったとしても! あの男が、今戦っている悪魔に勝てるとも限らぬであろう! お前の言うように、あの男が本心で我らの味方をしているとしても、敵の悪魔に勝てねば意味が無いのだぞ!」
「それは……」
イドゥンの言葉に、ドリューシュは思わず言葉を詰まらせる。
だが、彼はブンブンと頭を振ると、父王と兄に向けて深々と一礼し、声を張り上げて言った。
「と――ともかく! このままでは、門を抜かれるのは時間の問題です! やはり僕が、守備の指揮を執って、少しでも長く食い止めねば――失礼いたします!」
「こ……これ! 待て、ドリューシュ! お前が居なければ、誰が私……と、父上の身をお守りするのだ!」
クルリと踵を返したドリューシュの背に、慌てて声をかけるイドゥン。――だが、
「――良い! 行って参れ、ドリューシュよ!」
アシュガト二世の凛とした声が、王の間に響き渡った。
ハッとした顔で振り返るイドゥンとドリューシュ。
王は、毅然とした表情を浮かべながら大きく頷き、キッパリと言う。
「凱旋ノ門を守る兵たちを能く指揮し、決して悪魔たちを通すな! そして――」
「……」
「絶対に死ぬな! それが、ミアン王国国王……いや、父としての願いだ。良いな!」
「――!」
アシュガト二世の言葉に、ドリューシュは感極まった様子で目を潤ませたが、それを堪えるように口の端を噛みながら大きく頷き返すと、“王の間”の扉を押し開け、駆け去っていった。
――そして、“王の間”には、アシュガト二世と王太子イドゥンのふたりが残される。
「ち……父上……。我々は……どうしたら――」
「……どうするもこうするもあるまい」
イドゥンの問いかけに、アシュガト二世は大きな溜息を吐きながら、玉座の背もたれに身体を預けながら言った。
「信じるしかあるまい。ドリューシュを――そして、ハヤテ殿を……」
「……信じる、ですか……」
王の言葉に、イドゥンは不安げに首を傾げる。
――と、その時、
「……残念。その信用は、既に裏切られたね」
「「――ッ!」」
“王の間”に響いた嘲笑うような声に、アシュガト二世とイドゥンは驚愕の表情を浮かべた。
ふたりは、恐怖で表情を歪めながら部屋の中を見回す。
「な――何者だ! す……姿を現せッ!」
「――ち、父上ッ! あ、あそこ!」
驚愕で顔を引き攣らせたイドゥンが、部屋の片隅を指さした。
「ッ!」
その指さす先に目を遣ったアシュガト二世も、大きく目を見開いた。
「な……なぜ、あんなところに水たまりが……?」
王が訝しげに紡いだ言葉の通り、いつの間にか、薄暗い部屋の片隅に大きな水たまりができている。
「い……一体、いつの間に……?」
「……っ! い、イドゥンッ!」
注意深く水たまりを観察していたアシュガト二世が、突然上ずった声で叫んだ。
その切迫した声に、びくりと身体を震わせたイドゥンも、思わず口をあんぐりと開ける。
「み……水たまりが……動いている……?」
彼の口から掠れた声が漏れた。
――確かに、その透明な水たまりの水面が、まるで脈動しているかのように波打っている!
と、その時、
「……水たまりとは、失敬だね」
「「――!」」
再び、先ほど聴こえたのと同じ声が、彼らの耳朶を打った。
その声と同時に、水面の揺らぎが、一層激しくなる。
「な――?」
「な……何だ……ッ?」
驚きで顔を歪めるふたりの前で、水たまりは、その表面を盛り上げた。
透明な水は、まるで成長する木のように、うねうねと上に向かって伸びていき、まるで意思を持つかのように、何かに形を変えようとしている。
次の瞬間、透明な水に、雷のような白い光が走った。
そして――、
「……やあ、こんばんは、猫の王。今夜はいい夜だね」
水の塊は一瞬で、眩い光を放つ蒼い宝石で出来ているかのような装甲で全身を覆った一人の男へと姿を変える。
彼は、装甲と同じ素材と思しき蒼い宝石で出来た仮面を被った顔を傾げながら、深々と腰を折り、慇懃な態度で名乗った。
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