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第六章 ふたりの装甲戦士は、何故互いに戦うのか
第六章其の陸 大剣
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Z2が手にしている巨大な剣。
大きく反り返った白金色の刀身の長さは、大体百三十センチほどであろうか。刀身の腹には、鍔元の辺りから伸びた青と赤のケーブルが、まるで腕に浮き上がった血管のように張り巡らされ、その先には小さなブースターの噴出口が三基取り付けられていた。
鍔元にも、何やらトリガーのようなパーツや筒状の部品が取りつけられており、柄には光る線が三本入っている。
「……!」
異様な外観だったが、テラはその大剣の事をよく知っていた。
「それは――Z2カリバー!」
「へえ、やっぱり知ってたんだね。まあ、ボクよりずっと後の時代から来たんだったら、当然か」
驚きの声を上げるテラに、Z2は実に楽しそうに言うと、両手で大剣の柄を握り、肩の上に担ぎ上げた。
――Z2カリバー。
『アームドファイターZ2』の放送後期に、力を増した敵組織“ノイエ・ベクスター”の改造怪人たちに対抗するべく開発された、Z2最強の切り札――パワーアップアイテムとして登場した武器である。
――実際は、当時、放映の長期化で低迷しつつあったおもちゃの売り上げを取り戻す為の『テコ入れ』策として急遽登場したアイテムなのだが、その武骨なシルエットも相俟って、当時の子供たちの間で人気だったらしい。
この武器の特徴は、何といっても巨大な刀身だ。
今対峙しているZ2は小学生だ。当然、放送時のZ2よりも身長が低い。だから、彼が殆ど身長と変わらないZ2カリバーを軽々と担ぎ上げているのが、とても歪に見えた。
テラは、思わず言葉を漏らす。
「……扱い切れるのか? お前に、それが……」
「――お気遣いどうも。……でも」
彼の問いかけにムッとした声で答えたZ2は、肩に担いだZ2カリバーを真っ直ぐ上に掲げ上げた。
そして、怒りが籠もった声で言葉を続ける。
「――あからさまに子供扱いされるのはムカつくね!」
そう叫ぶや、彼はZ2カリバーの鍔元のトリガーに指をかけ、一気に引いた。
次の瞬間、“ゴォーッ”と音を立てて、剣の峰に付けられた三基のノズルから青い炎が噴き出す。
「!」
「――いくよっ!」
そう声をかけたZ2は、渾身の力を込めて地を蹴り、大きく跳躍した。同時に、ノズルからの青い炎の勢いが一層強くなった。
ロケットブースターの加速力を得たZ2の姿が、テラの視界から消える。
――否。凄まじい加速で、テラの目では捉え切れなくなったのだ。
「くっ! 速――!」
「キミは遅いよ、ハハッ!」
「――ッ!」
Z2の嘲笑が耳元で聴こえた。文字通り『目にも止まらぬ速さ』で、Z2がテラの懐に肉薄したのだ。
声を聞いた瞬間、咄嗟に後方に跳んでZ2の攻撃を回避しようとしたテラだったが、その反応は既に遅い。
Z2カリバーの加速を乗せた威力満点の膝蹴りが、テラの鳩尾にめり込む。
「ぐ――ッ!」
くぐもった苦悶の声を残して、テラの身体が後方に吹っ飛んだ。たっぷり二十メートル程も吹き飛ばされ、受け身も取れずに地面に激突したテラは、ゴロゴロと土煙を上げながら、為す術もなく草原を転がる。
「ぐ……うう……!」
ようやく体の回転が止まると、テラは左手で蹴られた鳩尾を押さえながら、よろよろと立ち上がろうとした。
混濁する意識の中で、彼は必死に思考を巡らせる。
(堅牢さと重量に限れば、テラの全基本装甲フォームの中でも最高であるはずのタイプ・マウンテンエレファントが、ここまで軽々と蹴り飛ばされるとは……)
鳩尾の痛みと、こみ上げる吐き気をこらえながら、テラは慄然としていた。
(ま……万が一、ウィンディウルフのままだったら、一気に止めを刺されかねないところだった……)
Z2がZ2カリバーを手にした時の圧倒的な破壊力は、リアルタイムで視聴していなかったとはいえ、元の世界での様々な媒体で知ってはいた。だが、実際に目の当たりにし、いざ敵として対峙すると、その力の脅威は想像以上だった。
彼は、ふと目を下に向け、
「……ッ!」
思わず息を呑む。
その名の通り、象のように強靭なはずのタイプ・マウンテンエレファントの灰色の装甲に、無数の放射状の亀裂が走っていた。
今の一撃は、Z2の必殺技ではないはずだ。
ただの通常蹴りにも関わらず、この威力……!
(だったら……万が一、Z2カリバーのあの必殺技を食らったら……このマウンテンエレファントでも――)
「――ハヤテ様ァッ!」
「ッ!」
嫌な想像に囚われて、背筋を凍らせていたテラは、フラニィの悲鳴のような叫びにハッと我に返った。
「上ですっ! 避けて!」
「う――上……」
彼女の絶叫に、テラは慌てて空を仰ぐ。
その目に映ったのは、高々と舞い上がり、ブースターノズルから青い炎を噴き出す巨刃を大きく振りかぶったZ2の姿――!
「あはははっ!」
はるか上空からテラを見下ろしたZ2は、甲高い哄笑を発した。
「ようやく気付いたのかい? いいよ! そうでなきゃ面白くない。何も分からないまま、真っ二つになっても面白くないからね――ボクが!」
「――ッ!」
眼下で、テラが何とか身体を動かそうとするのが見えた。だが、その動きはノロノロと鈍い。――先ほどの膝蹴りや、その前の攻撃のダメージで身体が麻痺してしまっている。
それを見て、Z2は更なる嘲笑をテラにぶつけた。
「あはは! 観念しな、テラ! ――でも、ボク相手にここまで粘ったのは褒めてあげるよ!」
「……」
「ご褒美に――ボクの最大の必殺技で、痛みを感じる間もなく殺してあげるよ……こいつでね!」
そう叫ぶや、Z2は振り上げていたZ2カリバーを右脇に引く。それに合わせて、身体を大きく右に捻ると、右手の人差し指で鍔元のトリガーを二回引いた。
その瞬間、ブーストノズルから噴き出していた炎の色が、青から赤へと変化し、その勢いを増した。
「――逝っちゃえ!」
と、Z2が叫んだ瞬間、その身体は激しく横回転し始める。まるで独楽のように回転しながら地上のテラ目がけて爆発的な加速をかけ、一瞬で間合いを侵食する。
「Z2横一文字斬ッ――!」
Z2の絶叫と共に、回転による遠心力で威力をたっぷりと乗せたZ2カリバーの鋭い斬撃がテラの胴体へ叩き込まれた――!
大きく反り返った白金色の刀身の長さは、大体百三十センチほどであろうか。刀身の腹には、鍔元の辺りから伸びた青と赤のケーブルが、まるで腕に浮き上がった血管のように張り巡らされ、その先には小さなブースターの噴出口が三基取り付けられていた。
鍔元にも、何やらトリガーのようなパーツや筒状の部品が取りつけられており、柄には光る線が三本入っている。
「……!」
異様な外観だったが、テラはその大剣の事をよく知っていた。
「それは――Z2カリバー!」
「へえ、やっぱり知ってたんだね。まあ、ボクよりずっと後の時代から来たんだったら、当然か」
驚きの声を上げるテラに、Z2は実に楽しそうに言うと、両手で大剣の柄を握り、肩の上に担ぎ上げた。
――Z2カリバー。
『アームドファイターZ2』の放送後期に、力を増した敵組織“ノイエ・ベクスター”の改造怪人たちに対抗するべく開発された、Z2最強の切り札――パワーアップアイテムとして登場した武器である。
――実際は、当時、放映の長期化で低迷しつつあったおもちゃの売り上げを取り戻す為の『テコ入れ』策として急遽登場したアイテムなのだが、その武骨なシルエットも相俟って、当時の子供たちの間で人気だったらしい。
この武器の特徴は、何といっても巨大な刀身だ。
今対峙しているZ2は小学生だ。当然、放送時のZ2よりも身長が低い。だから、彼が殆ど身長と変わらないZ2カリバーを軽々と担ぎ上げているのが、とても歪に見えた。
テラは、思わず言葉を漏らす。
「……扱い切れるのか? お前に、それが……」
「――お気遣いどうも。……でも」
彼の問いかけにムッとした声で答えたZ2は、肩に担いだZ2カリバーを真っ直ぐ上に掲げ上げた。
そして、怒りが籠もった声で言葉を続ける。
「――あからさまに子供扱いされるのはムカつくね!」
そう叫ぶや、彼はZ2カリバーの鍔元のトリガーに指をかけ、一気に引いた。
次の瞬間、“ゴォーッ”と音を立てて、剣の峰に付けられた三基のノズルから青い炎が噴き出す。
「!」
「――いくよっ!」
そう声をかけたZ2は、渾身の力を込めて地を蹴り、大きく跳躍した。同時に、ノズルからの青い炎の勢いが一層強くなった。
ロケットブースターの加速力を得たZ2の姿が、テラの視界から消える。
――否。凄まじい加速で、テラの目では捉え切れなくなったのだ。
「くっ! 速――!」
「キミは遅いよ、ハハッ!」
「――ッ!」
Z2の嘲笑が耳元で聴こえた。文字通り『目にも止まらぬ速さ』で、Z2がテラの懐に肉薄したのだ。
声を聞いた瞬間、咄嗟に後方に跳んでZ2の攻撃を回避しようとしたテラだったが、その反応は既に遅い。
Z2カリバーの加速を乗せた威力満点の膝蹴りが、テラの鳩尾にめり込む。
「ぐ――ッ!」
くぐもった苦悶の声を残して、テラの身体が後方に吹っ飛んだ。たっぷり二十メートル程も吹き飛ばされ、受け身も取れずに地面に激突したテラは、ゴロゴロと土煙を上げながら、為す術もなく草原を転がる。
「ぐ……うう……!」
ようやく体の回転が止まると、テラは左手で蹴られた鳩尾を押さえながら、よろよろと立ち上がろうとした。
混濁する意識の中で、彼は必死に思考を巡らせる。
(堅牢さと重量に限れば、テラの全基本装甲フォームの中でも最高であるはずのタイプ・マウンテンエレファントが、ここまで軽々と蹴り飛ばされるとは……)
鳩尾の痛みと、こみ上げる吐き気をこらえながら、テラは慄然としていた。
(ま……万が一、ウィンディウルフのままだったら、一気に止めを刺されかねないところだった……)
Z2がZ2カリバーを手にした時の圧倒的な破壊力は、リアルタイムで視聴していなかったとはいえ、元の世界での様々な媒体で知ってはいた。だが、実際に目の当たりにし、いざ敵として対峙すると、その力の脅威は想像以上だった。
彼は、ふと目を下に向け、
「……ッ!」
思わず息を呑む。
その名の通り、象のように強靭なはずのタイプ・マウンテンエレファントの灰色の装甲に、無数の放射状の亀裂が走っていた。
今の一撃は、Z2の必殺技ではないはずだ。
ただの通常蹴りにも関わらず、この威力……!
(だったら……万が一、Z2カリバーのあの必殺技を食らったら……このマウンテンエレファントでも――)
「――ハヤテ様ァッ!」
「ッ!」
嫌な想像に囚われて、背筋を凍らせていたテラは、フラニィの悲鳴のような叫びにハッと我に返った。
「上ですっ! 避けて!」
「う――上……」
彼女の絶叫に、テラは慌てて空を仰ぐ。
その目に映ったのは、高々と舞い上がり、ブースターノズルから青い炎を噴き出す巨刃を大きく振りかぶったZ2の姿――!
「あはははっ!」
はるか上空からテラを見下ろしたZ2は、甲高い哄笑を発した。
「ようやく気付いたのかい? いいよ! そうでなきゃ面白くない。何も分からないまま、真っ二つになっても面白くないからね――ボクが!」
「――ッ!」
眼下で、テラが何とか身体を動かそうとするのが見えた。だが、その動きはノロノロと鈍い。――先ほどの膝蹴りや、その前の攻撃のダメージで身体が麻痺してしまっている。
それを見て、Z2は更なる嘲笑をテラにぶつけた。
「あはは! 観念しな、テラ! ――でも、ボク相手にここまで粘ったのは褒めてあげるよ!」
「……」
「ご褒美に――ボクの最大の必殺技で、痛みを感じる間もなく殺してあげるよ……こいつでね!」
そう叫ぶや、Z2は振り上げていたZ2カリバーを右脇に引く。それに合わせて、身体を大きく右に捻ると、右手の人差し指で鍔元のトリガーを二回引いた。
その瞬間、ブーストノズルから噴き出していた炎の色が、青から赤へと変化し、その勢いを増した。
「――逝っちゃえ!」
と、Z2が叫んだ瞬間、その身体は激しく横回転し始める。まるで独楽のように回転しながら地上のテラ目がけて爆発的な加速をかけ、一瞬で間合いを侵食する。
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