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幕間①
幕間1 登場人物紹介(ミアン王国関係者)
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★人間 (オチビト)
◎焔良疾風(仁科勝悟)
本作の主人公。二十七歳男性。装甲戦士テラ。
記憶を失った状態で、エフタトスの大森林のただ中で目覚める。
彷徨う内に、猫獣人の少女フラニィと邂逅し、その際に持っていた“光る板”が変化したコンセプト・ディスク・ドライブとコンセプト・ディスクを用い、装甲戦士テラへと姿を変える。
自らを“オチビト”と称する転移者と戦い、捕らえられるが、そのアジトを脱出し、フラニィと共に、猫獣人の国・ミアン王国へと至る。
しかし、猫獣人たちに、彼らが“森の悪魔”と呼び畏れる“オチビト”の仲間だと見なされ、捕らえられる。
だが、度重なるオチビトの襲来に対し、装甲戦士テラの力を以て戦う事で、徐々に猫獣人たちの信頼を得ていく。
現在は、ミアン王国の王都キヤフェから離れたオシスの砦へ身柄を移され、軟禁状態という建前で、その地の守備に携わっている。
彼が名乗る『焔良疾風』という名は、本来、テレビ特撮ヒーロー番組『装甲戦士』シリーズの2020年放送作、『装甲戦士テラ』の主人公の名であり、記憶喪失になっていた彼が、自身をテレビ番組の主人公と混同し、その名を名乗っていた。
最初の内は、完全に元の世界 (日本)に居た頃の記憶を失っていたハヤテだったが、“夢”という形でかつての記憶を徐々に取り戻していき、彼は自分が『仁科勝悟』という名のコンビニバイトだった事を思い出す。
だが、同時に、自分が客の男と警察官を(故意ではないが)殺害した殺人犯だという事も判明し、彼はその事実に激しく懊悩する……。
【装甲戦士テラの装甲形態】
・タイプ・ウィンディウルフ……“風”と狼をモチーフにした、テラの基本フォーム。蒼く、機動力に優れた装甲が特徴。ただ、その分、装甲の防御力は低くなっている。
主な必殺技は、ウルフファング・ウィンド、トルネードスマッシュ、疾風・アックスキックなど。
・タイプ・マウンテンエレファント……“山”と象をモチーフにした、テラの基本フォーム。強化人工筋肉を組み込んだ灰色の分厚い装甲による防御力の高さと、圧倒的なパワーが特徴。マスクには、長い鼻 (ビッグノーズ)と湾曲した牙 (チタニウム・タスク)が二本あしらわれており、戦いでも牙と鼻を存分に活用する。
主な必殺技は、デブリ・フロー・フォールズ、エレファ・ブランディング・スレッジハンマ―など。
・タイプ・フレイムライオン……“火”と獅子をモチーフにした、テラの基本フォーム。鬣を逆立てた獅子を模った頭部装甲と、燃え上がる炎をモチーフにした意匠の紅い装甲が特徴。フレイムブレードという大剣を振るい、火焔を操る戦闘スタイル。
必殺技はバーニング・ロアー、火雷大神(装甲戦士ルナ・タイプ・ライトニングチーターとの共同技)など。
・タイプ・ストームドラゴン……“嵐”と龍をモチーフにした、テラの装甲形態。龍を模った頭部装甲と、巨大な羽と尻尾を生やした漆黒の装甲が特徴。
テレビ番組『装甲戦士テラ』には存在しないフォームで、装甲戦士ジュエルとの戦いで窮地に陥ったテラが、咄嗟の機転でふたつのコンセプト・ディスク・ドライブを同時に装着し、ウィンディウルフディスクとマウンテンエレファントディスクを同時稼働する事によって創造したイレギュラーフォームである。
ふたつのコンセプト・ディスクの力を合わせた為、その能力は凄まじく、装甲戦士ジュエルの最終フォームであるブラッディダイヤモンドエディションすら圧倒する。
だが、急造のフォームの為、稼働はかなり不安定であり、装着者の身体と精神に干渉し、限度を超えると暴走してしまう欠点を持つ。
戦闘スタイルは、背中の羽を用いた滑空攻撃や、尻尾を変化させた蛇腹剣“龍尾ノ剣”“龍尾ノ鞭剣”での斬撃が中心。
必殺技は、臥龍天醒など。
◎香月碧
茶髪のボブヘアの髪型が特徴的な十七歳の少女。小柄な為、実年齢よりも幼く見られてしまう事を秘かに気にしている。
ハヤテよりも後の2022年の日本から、異世界転移してきた。
『装甲戦士テラ』のライバルファイターである装甲戦士ルナのファンで、ハヤテが“光る板”を変化させて出来た、白いコンセプト・ディスク・ドライブと自分が具現したライトニングチーターのコンセプト・ディスクを使用して、装甲戦士ルナの装甲を纏う。
現時点で、最新の時代から転移してきたオチビトであり、ハヤテ自身が覚えていない、2020年以降の彼の動向を知っていた。ハヤテは彼女から、自分がふたりを殺害した殺人犯として逮捕され、裁判にかけられていた事を聞かされる。
なお、彼女はあくまで装甲戦士ルナのファンであって、『装甲戦士』シリーズのファンではない為、ルナとテラ以外の装甲戦士の事はあまり知らない。
【装甲戦士ルナの装甲形態】
・タイプ・ライトニングチーター……“雷”と狩猟豹をモチーフにした装甲戦士ルナの基本フォーム。チーターのしなやかな身体を思わせる白色の装甲が特徴。
モチーフである“雷”を活かした超高速移動と、電撃を駆使した攻撃で戦っていくスタイル。
武器は、両手の手甲から伸びた長鈎爪。
必殺技は、サンダーストラック、サンダーランブリング・クロー、セント・エルモス・ファイヤーなど。
◆ ◆ ◆ ◆
★猫獣人
◎フラニィ・エル・ファスナフォリック
猫獣人 (ピシィナ)の国・ミアン王国の第三王女。
エフタトスの大森林でハヤテに助けられて以降、彼と行動を共にし、しばしば彼の窮地を救う。
命を救ってくれたハヤテに対し、感謝以上の感情を抱き、慕っている。
彼女の毛柄は、王位継承の第一条件である白一色の無垢毛であるが、女子である彼女には王位継承権は与えられていない。
だが、実父である国王・アシュガト二世は、末の子である事も相俟って、子供達の中でフラニィの事を一番溺愛していた。
その事が、第一王太子である実兄・イドゥンに疎ましく思われており、更にフラニィが逆子で生まれてきた事が、彼らの母である王妃の死因となった事もあって、イドゥンとふたりの姉に辛く当たられている。
ハヤテの身がオシス砦に移された際に、彼に対する実質的な人質として、王城内の別館に幽閉されている。
◎アシュガト二世
ミアン王国第三十七代国王であり、フラニィの実父。
英明にして慈愛に満ちた君主として、国民からも慕われていた。
オチビトであるハヤテに対しても、娘を助けてもらった事に対して恩義を感じており、彼の事を丁重に遇した。
だが、“森の悪魔”が攻め込んできた際に、王城内に侵入した装甲戦士ジュエルによって弑された。――と、思われていたが……。
◎イドゥン・レゾ・ファスナフォリック
アシュガト二世の長男。
王太子ではあるが、その毛柄は黒ブチ柄であり、本人は秘かに気にしている。
アシュガト二世が崩御した後に王位を継ぎ、イドゥン一世となる。
ハヤテの事を“悪魔”と蔑み、憎んでおり、王位を継承後、彼を王城外のオシス砦へ追いやった。
更に、多額の金と人手を費やし、王城の主殿を豪奢に建て替えたが、その事で国民の不審と不満を集める事となった。
◎ドリューシュ・セカ・ファスナフォリック
アシュガト二世の次男。イドゥン一世の即位後、第一王太子となる。
毛柄は灰白色。
まだ若いながらも、“ミアンの餓龍”という異名を持つ偉丈夫で、武勇に優れている。
フラニィとは、同じ胎で育った兄妹であり、アシュガト二世の子の中で唯一、彼女に慈愛を持って接している。
彼も、父や妹と同様、ハヤテに対しても好意的な態度で接している。
ハヤテがオシス砦に移された後も、第一王太子として王都に留まっていたが、兄イドゥンに、“森の悪魔”討伐の任を命ぜられた。
◎ファアラ
アシュガト二世の長女。
毛柄は黒がちの白黒柄。
兄と同様、フラニィの事を軽んじ、蔑んでいる。
◎カテリナ
アシュガト二世の次女。
毛柄は黒がちの白黒柄。
兄と同様(以下同文)。
◎ヴァルトー
ミアン王国軍に所属する中年の猫獣人。毛柄は黒。
“森の悪魔”の襲来に備える為、過去に廃城とされたオシス砦の修復と守備を命ぜられる。
それと共に、ハヤテの監視の役割も担っているが、前の戦いで自分の隊を救ってくれたハヤテに恩義を感じており、彼の事を丁重に遇している。
◎焔良疾風(仁科勝悟)
本作の主人公。二十七歳男性。装甲戦士テラ。
記憶を失った状態で、エフタトスの大森林のただ中で目覚める。
彷徨う内に、猫獣人の少女フラニィと邂逅し、その際に持っていた“光る板”が変化したコンセプト・ディスク・ドライブとコンセプト・ディスクを用い、装甲戦士テラへと姿を変える。
自らを“オチビト”と称する転移者と戦い、捕らえられるが、そのアジトを脱出し、フラニィと共に、猫獣人の国・ミアン王国へと至る。
しかし、猫獣人たちに、彼らが“森の悪魔”と呼び畏れる“オチビト”の仲間だと見なされ、捕らえられる。
だが、度重なるオチビトの襲来に対し、装甲戦士テラの力を以て戦う事で、徐々に猫獣人たちの信頼を得ていく。
現在は、ミアン王国の王都キヤフェから離れたオシスの砦へ身柄を移され、軟禁状態という建前で、その地の守備に携わっている。
彼が名乗る『焔良疾風』という名は、本来、テレビ特撮ヒーロー番組『装甲戦士』シリーズの2020年放送作、『装甲戦士テラ』の主人公の名であり、記憶喪失になっていた彼が、自身をテレビ番組の主人公と混同し、その名を名乗っていた。
最初の内は、完全に元の世界 (日本)に居た頃の記憶を失っていたハヤテだったが、“夢”という形でかつての記憶を徐々に取り戻していき、彼は自分が『仁科勝悟』という名のコンビニバイトだった事を思い出す。
だが、同時に、自分が客の男と警察官を(故意ではないが)殺害した殺人犯だという事も判明し、彼はその事実に激しく懊悩する……。
【装甲戦士テラの装甲形態】
・タイプ・ウィンディウルフ……“風”と狼をモチーフにした、テラの基本フォーム。蒼く、機動力に優れた装甲が特徴。ただ、その分、装甲の防御力は低くなっている。
主な必殺技は、ウルフファング・ウィンド、トルネードスマッシュ、疾風・アックスキックなど。
・タイプ・マウンテンエレファント……“山”と象をモチーフにした、テラの基本フォーム。強化人工筋肉を組み込んだ灰色の分厚い装甲による防御力の高さと、圧倒的なパワーが特徴。マスクには、長い鼻 (ビッグノーズ)と湾曲した牙 (チタニウム・タスク)が二本あしらわれており、戦いでも牙と鼻を存分に活用する。
主な必殺技は、デブリ・フロー・フォールズ、エレファ・ブランディング・スレッジハンマ―など。
・タイプ・フレイムライオン……“火”と獅子をモチーフにした、テラの基本フォーム。鬣を逆立てた獅子を模った頭部装甲と、燃え上がる炎をモチーフにした意匠の紅い装甲が特徴。フレイムブレードという大剣を振るい、火焔を操る戦闘スタイル。
必殺技はバーニング・ロアー、火雷大神(装甲戦士ルナ・タイプ・ライトニングチーターとの共同技)など。
・タイプ・ストームドラゴン……“嵐”と龍をモチーフにした、テラの装甲形態。龍を模った頭部装甲と、巨大な羽と尻尾を生やした漆黒の装甲が特徴。
テレビ番組『装甲戦士テラ』には存在しないフォームで、装甲戦士ジュエルとの戦いで窮地に陥ったテラが、咄嗟の機転でふたつのコンセプト・ディスク・ドライブを同時に装着し、ウィンディウルフディスクとマウンテンエレファントディスクを同時稼働する事によって創造したイレギュラーフォームである。
ふたつのコンセプト・ディスクの力を合わせた為、その能力は凄まじく、装甲戦士ジュエルの最終フォームであるブラッディダイヤモンドエディションすら圧倒する。
だが、急造のフォームの為、稼働はかなり不安定であり、装着者の身体と精神に干渉し、限度を超えると暴走してしまう欠点を持つ。
戦闘スタイルは、背中の羽を用いた滑空攻撃や、尻尾を変化させた蛇腹剣“龍尾ノ剣”“龍尾ノ鞭剣”での斬撃が中心。
必殺技は、臥龍天醒など。
◎香月碧
茶髪のボブヘアの髪型が特徴的な十七歳の少女。小柄な為、実年齢よりも幼く見られてしまう事を秘かに気にしている。
ハヤテよりも後の2022年の日本から、異世界転移してきた。
『装甲戦士テラ』のライバルファイターである装甲戦士ルナのファンで、ハヤテが“光る板”を変化させて出来た、白いコンセプト・ディスク・ドライブと自分が具現したライトニングチーターのコンセプト・ディスクを使用して、装甲戦士ルナの装甲を纏う。
現時点で、最新の時代から転移してきたオチビトであり、ハヤテ自身が覚えていない、2020年以降の彼の動向を知っていた。ハヤテは彼女から、自分がふたりを殺害した殺人犯として逮捕され、裁判にかけられていた事を聞かされる。
なお、彼女はあくまで装甲戦士ルナのファンであって、『装甲戦士』シリーズのファンではない為、ルナとテラ以外の装甲戦士の事はあまり知らない。
【装甲戦士ルナの装甲形態】
・タイプ・ライトニングチーター……“雷”と狩猟豹をモチーフにした装甲戦士ルナの基本フォーム。チーターのしなやかな身体を思わせる白色の装甲が特徴。
モチーフである“雷”を活かした超高速移動と、電撃を駆使した攻撃で戦っていくスタイル。
武器は、両手の手甲から伸びた長鈎爪。
必殺技は、サンダーストラック、サンダーランブリング・クロー、セント・エルモス・ファイヤーなど。
◆ ◆ ◆ ◆
★猫獣人
◎フラニィ・エル・ファスナフォリック
猫獣人 (ピシィナ)の国・ミアン王国の第三王女。
エフタトスの大森林でハヤテに助けられて以降、彼と行動を共にし、しばしば彼の窮地を救う。
命を救ってくれたハヤテに対し、感謝以上の感情を抱き、慕っている。
彼女の毛柄は、王位継承の第一条件である白一色の無垢毛であるが、女子である彼女には王位継承権は与えられていない。
だが、実父である国王・アシュガト二世は、末の子である事も相俟って、子供達の中でフラニィの事を一番溺愛していた。
その事が、第一王太子である実兄・イドゥンに疎ましく思われており、更にフラニィが逆子で生まれてきた事が、彼らの母である王妃の死因となった事もあって、イドゥンとふたりの姉に辛く当たられている。
ハヤテの身がオシス砦に移された際に、彼に対する実質的な人質として、王城内の別館に幽閉されている。
◎アシュガト二世
ミアン王国第三十七代国王であり、フラニィの実父。
英明にして慈愛に満ちた君主として、国民からも慕われていた。
オチビトであるハヤテに対しても、娘を助けてもらった事に対して恩義を感じており、彼の事を丁重に遇した。
だが、“森の悪魔”が攻め込んできた際に、王城内に侵入した装甲戦士ジュエルによって弑された。――と、思われていたが……。
◎イドゥン・レゾ・ファスナフォリック
アシュガト二世の長男。
王太子ではあるが、その毛柄は黒ブチ柄であり、本人は秘かに気にしている。
アシュガト二世が崩御した後に王位を継ぎ、イドゥン一世となる。
ハヤテの事を“悪魔”と蔑み、憎んでおり、王位を継承後、彼を王城外のオシス砦へ追いやった。
更に、多額の金と人手を費やし、王城の主殿を豪奢に建て替えたが、その事で国民の不審と不満を集める事となった。
◎ドリューシュ・セカ・ファスナフォリック
アシュガト二世の次男。イドゥン一世の即位後、第一王太子となる。
毛柄は灰白色。
まだ若いながらも、“ミアンの餓龍”という異名を持つ偉丈夫で、武勇に優れている。
フラニィとは、同じ胎で育った兄妹であり、アシュガト二世の子の中で唯一、彼女に慈愛を持って接している。
彼も、父や妹と同様、ハヤテに対しても好意的な態度で接している。
ハヤテがオシス砦に移された後も、第一王太子として王都に留まっていたが、兄イドゥンに、“森の悪魔”討伐の任を命ぜられた。
◎ファアラ
アシュガト二世の長女。
毛柄は黒がちの白黒柄。
兄と同様、フラニィの事を軽んじ、蔑んでいる。
◎カテリナ
アシュガト二世の次女。
毛柄は黒がちの白黒柄。
兄と同様(以下同文)。
◎ヴァルトー
ミアン王国軍に所属する中年の猫獣人。毛柄は黒。
“森の悪魔”の襲来に備える為、過去に廃城とされたオシス砦の修復と守備を命ぜられる。
それと共に、ハヤテの監視の役割も担っているが、前の戦いで自分の隊を救ってくれたハヤテに恩義を感じており、彼の事を丁重に遇している。
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