53 / 176
第四章 Cross Thought
色事師と親睦パーティー
しおりを挟む
背中から炎のような殺気が滲み出ていそうなヒースの背中を見送ったジャスミンは、くるりと踵を返すと、ヒースとは逆方向に歩き出した。
半壊した『謁見の間』の扉を、申し訳程度にコンコンと叩く。
「ちわーっす。ジャスミンでーす。入りますよー」
そう言うと、中からの応答を待たず、扉の隙間をすり抜けて室内へ入る。
「あんら~、今度はジャスミンちゃん? いらっしゃ~い!」
先程、鉄扉を破壊されて激高していたのが嘘のような上機嫌で、彼を迎えるチャー。
その様子に内心で嘔吐きながら、外見では爽やかな笑みを浮かべたジャスミンは、チャーに尋ねた。
「どうでしたか? リストラの件は?」
「アナタの言う通りにしたら、上手くいったわ。……予定通り、ヒースは2週間後に円満退職よん♪」
チャーは、上機嫌のまま、鳥のもも肉のフライに齧り付きながら言う。
「それは何より。我々チャー傭兵団にとっては、今のアイツは金食い虫でしか無いっすからね。逆にアイツは、戦いがない今のチャー傭兵団に居ても、彼自身の欲望――戦闘欲を満たせない……」
そこまで言うと、ジャスミンは、後ろのひしゃげた鉄扉と、部屋の隅で失神している副団長を一瞥した。
「……ま、若干の諍いはあったようですが。奴を解雇する事で、我々は人件費の節約に成功し、ヒースは新たな戦いの場を求める事が出来る訳です。結果的にはお互いウィンウィンの、有意義な交渉となったんじゃないですかね」
そう言うと、ジャスミンはニコリと微笑んだ。
「……にしても、思った以上にあっさり引き下がったわね。あれ程の高給にも未練は無いのかしらん?」
チャーは、指についた脂を舐めながら首を傾げる。
「アイツは、元々金銭には拘泥してないですよ。肌のひりつくような、自分の命を脅かすような戦いをする事に一番の価値を求める戦闘狂です」
ジャスミンはすました顔で言う。
「だから、アイツはココに残ってたんです。チャー傭兵団に居れば、いずれはダリア傭兵団が我々を粛清しにやって来る。その時には、伝説の銀の死神も一緒だろう。――そう踏んで、期待して待ってたんですよ」
「あ――アイツ、そんな事を考えていたのん?」
チャーは、驚きと怒りで、濁った目を見開く。
ジャスミンは、軽く頷く。
「――でも、予想に反して、そこでションベン塗れになってノビてるゲソス副団長殿が、あっさりとダリア傭兵団と和平の話をつけてきちまった。一方のバルサ王国軍も一向に攻め込んでくる気配がない……。戦闘を望むヒース的には、もうこの地にとどまる意味は無いですね」
「――だから、ああもあっさり呑んだのねん。解雇の話を」
「そういう事です」
ジャスミンは大きく首肯する。そして、再び爽やかな微笑を浮かべる。
「――で、もう一つの件なんですけど……」
「……何だっけ?」
「またまた~! とぼけちゃって! この前お話ししたじゃないっすか?」
ジャスミンは、ニヤリとして続けた。
「ここ――旧ギルド庁……現チャー傭兵団本部の中庭で、サンクトル市民とチャー傭兵団団員たちとの親睦パーティーを開催しようって話ですよ」
「……ああ、アレねぇ……」
……チャーは、明らかに興味なさげな顔をした。
彼は、スープ皿に直接口をつけて、カボチャの冷製スープを一気飲みし、また臭そうなゲップを吐いてから言った。
「別にやらなくていいんじゃないん? それこそカネの無駄というモノなんじゃないかしらねん?」
「何をおっしゃいますやら!」
ジャスミンは、血相を変えてチャーに詰め寄る。
「今後、継続してこの地を治める気なら、住民との関係は良好であるに越した事はないですよ!」
「お……おう」
ジャスミンの剣幕に圧されるチャー。思わず素直に頷いてしまう。
「第一、住民の壁外への外出規制も即刻取りやめるべきです! 元々、この都市は自由貿易都市なんですよ! 自由に他街との行き交いが出来なくて、街の商人たちは、今にも干上がる寸前です!」
「い、いや! 外出規制は、バルサ王国のスパイやら何やらが紛れ込まないようにする為に必要な措置だって、そこのゲソスが言ったから――!」
「だからって、自由貿易都市が貿易できなかったらイカンでしょ! このままでは、攻め込まれる前に、住民たちに内乱を起こされますよ!」
ジャスミンが言っている事は、半分本当である。
「ぐ……グムゥ……」
馬車に轢かれたガマガエルのような顔で唸るチャー。ジャスミンは更に畳みかける。
「それに、ウチの傭兵達の評判も良くありません。やれ、夜中に酔っ払って大声で歌っただ、やれ、街路樹に立ち小便しただ、やれ、昼間に道を歩いている女の子に卑猥な暴言を吐いて物陰に引き込もうとしただ……」
「そ――そりゃ、少しはそんな事もあるでしょうよ! だから、あまり酷くならないように、キチンと警衛を配置してるじゃない!」
さすがに抗弁するチャーに、ジャスミンは頷いた。
「そう――。今言った事は、些細な元々の事実かもしれない。……でも、伝わるウチに針小棒大に話が膨張してしまえば、決定的な住民の反感を買う事になります! ――だから」
「……だから?」
「……いや、そこは察して下さいよ。――この街の住民が我々に抱いている反感や恐怖心を緩和して、身近な存在に感じてもらい、物騒な事を考えないようにする為に、みんなで酒を酌み交わして仲良くなろう……っていう趣旨で提案してるんですよ、俺は」
ジャスミンの言葉に、少し考え込むチャーだったが、不安な顔でジャスミンに言った。
「でもさあ、傭兵団本部の中庭でやる事は無いんじゃない?」
「違いますよ。ココでやる事に意義があるんです」
得たりと微笑むジャスミン。持ち上がった口角から覗く白い歯がキラリンと光る。
「要するに、『我々傭兵団は、住民の皆様を信頼してますよ~。だから自分ん家に招き入れるんですよ~』っていうアピールです。他人の信用を勝ち取る為には、まず自分が信用しているように見せるのが大切――これは男女関係でも使えるテクニック……あ、団長には必要ないか」
「……なーんか、最後の言葉に悪意を感じなくもないけど……。何となく分かったわ。――でも、そんな事言って、パーティー中に反乱されたらどうするのよん?」
チャーは、素朴な疑問を口にした。――既に大分面倒くさくなっている。
ジャスミンは、やれやれと肩を竦めて答える。
「そりゃ、本部内に入る時に身体検査をキッチリすればいいでしょうよ。あとは、警備を随所に配置して――宜しければ、俺が考えた配置を説明しましょ――」
「ああっ! もう、分かったわよ! 親睦パーティーだろうが、ダンスパーティーだろうが、好きにすればいいじゃない! ――但し!」
チャーは、面倒くさがる態度を隠しもしないで、乱暴に手を振りながら言った。
「可能な限り節約するのよん! ヒースにも言ったけど、アタシは傭兵団の為なんかに、金庫室のモノは宝石一粒たりとも出さないからねん!」
「――了解っす! じゃあ、ソレで話を進めますね! 俺は、昔からこういうイベントを企画するのは得意だったんですよ!」
喜色満面で頭を下げるジャスミン。
――その伏せた顔には、冷徹な微笑みが浮かんでいた。
(……これでコッチも……計画通り)
半壊した『謁見の間』の扉を、申し訳程度にコンコンと叩く。
「ちわーっす。ジャスミンでーす。入りますよー」
そう言うと、中からの応答を待たず、扉の隙間をすり抜けて室内へ入る。
「あんら~、今度はジャスミンちゃん? いらっしゃ~い!」
先程、鉄扉を破壊されて激高していたのが嘘のような上機嫌で、彼を迎えるチャー。
その様子に内心で嘔吐きながら、外見では爽やかな笑みを浮かべたジャスミンは、チャーに尋ねた。
「どうでしたか? リストラの件は?」
「アナタの言う通りにしたら、上手くいったわ。……予定通り、ヒースは2週間後に円満退職よん♪」
チャーは、上機嫌のまま、鳥のもも肉のフライに齧り付きながら言う。
「それは何より。我々チャー傭兵団にとっては、今のアイツは金食い虫でしか無いっすからね。逆にアイツは、戦いがない今のチャー傭兵団に居ても、彼自身の欲望――戦闘欲を満たせない……」
そこまで言うと、ジャスミンは、後ろのひしゃげた鉄扉と、部屋の隅で失神している副団長を一瞥した。
「……ま、若干の諍いはあったようですが。奴を解雇する事で、我々は人件費の節約に成功し、ヒースは新たな戦いの場を求める事が出来る訳です。結果的にはお互いウィンウィンの、有意義な交渉となったんじゃないですかね」
そう言うと、ジャスミンはニコリと微笑んだ。
「……にしても、思った以上にあっさり引き下がったわね。あれ程の高給にも未練は無いのかしらん?」
チャーは、指についた脂を舐めながら首を傾げる。
「アイツは、元々金銭には拘泥してないですよ。肌のひりつくような、自分の命を脅かすような戦いをする事に一番の価値を求める戦闘狂です」
ジャスミンはすました顔で言う。
「だから、アイツはココに残ってたんです。チャー傭兵団に居れば、いずれはダリア傭兵団が我々を粛清しにやって来る。その時には、伝説の銀の死神も一緒だろう。――そう踏んで、期待して待ってたんですよ」
「あ――アイツ、そんな事を考えていたのん?」
チャーは、驚きと怒りで、濁った目を見開く。
ジャスミンは、軽く頷く。
「――でも、予想に反して、そこでションベン塗れになってノビてるゲソス副団長殿が、あっさりとダリア傭兵団と和平の話をつけてきちまった。一方のバルサ王国軍も一向に攻め込んでくる気配がない……。戦闘を望むヒース的には、もうこの地にとどまる意味は無いですね」
「――だから、ああもあっさり呑んだのねん。解雇の話を」
「そういう事です」
ジャスミンは大きく首肯する。そして、再び爽やかな微笑を浮かべる。
「――で、もう一つの件なんですけど……」
「……何だっけ?」
「またまた~! とぼけちゃって! この前お話ししたじゃないっすか?」
ジャスミンは、ニヤリとして続けた。
「ここ――旧ギルド庁……現チャー傭兵団本部の中庭で、サンクトル市民とチャー傭兵団団員たちとの親睦パーティーを開催しようって話ですよ」
「……ああ、アレねぇ……」
……チャーは、明らかに興味なさげな顔をした。
彼は、スープ皿に直接口をつけて、カボチャの冷製スープを一気飲みし、また臭そうなゲップを吐いてから言った。
「別にやらなくていいんじゃないん? それこそカネの無駄というモノなんじゃないかしらねん?」
「何をおっしゃいますやら!」
ジャスミンは、血相を変えてチャーに詰め寄る。
「今後、継続してこの地を治める気なら、住民との関係は良好であるに越した事はないですよ!」
「お……おう」
ジャスミンの剣幕に圧されるチャー。思わず素直に頷いてしまう。
「第一、住民の壁外への外出規制も即刻取りやめるべきです! 元々、この都市は自由貿易都市なんですよ! 自由に他街との行き交いが出来なくて、街の商人たちは、今にも干上がる寸前です!」
「い、いや! 外出規制は、バルサ王国のスパイやら何やらが紛れ込まないようにする為に必要な措置だって、そこのゲソスが言ったから――!」
「だからって、自由貿易都市が貿易できなかったらイカンでしょ! このままでは、攻め込まれる前に、住民たちに内乱を起こされますよ!」
ジャスミンが言っている事は、半分本当である。
「ぐ……グムゥ……」
馬車に轢かれたガマガエルのような顔で唸るチャー。ジャスミンは更に畳みかける。
「それに、ウチの傭兵達の評判も良くありません。やれ、夜中に酔っ払って大声で歌っただ、やれ、街路樹に立ち小便しただ、やれ、昼間に道を歩いている女の子に卑猥な暴言を吐いて物陰に引き込もうとしただ……」
「そ――そりゃ、少しはそんな事もあるでしょうよ! だから、あまり酷くならないように、キチンと警衛を配置してるじゃない!」
さすがに抗弁するチャーに、ジャスミンは頷いた。
「そう――。今言った事は、些細な元々の事実かもしれない。……でも、伝わるウチに針小棒大に話が膨張してしまえば、決定的な住民の反感を買う事になります! ――だから」
「……だから?」
「……いや、そこは察して下さいよ。――この街の住民が我々に抱いている反感や恐怖心を緩和して、身近な存在に感じてもらい、物騒な事を考えないようにする為に、みんなで酒を酌み交わして仲良くなろう……っていう趣旨で提案してるんですよ、俺は」
ジャスミンの言葉に、少し考え込むチャーだったが、不安な顔でジャスミンに言った。
「でもさあ、傭兵団本部の中庭でやる事は無いんじゃない?」
「違いますよ。ココでやる事に意義があるんです」
得たりと微笑むジャスミン。持ち上がった口角から覗く白い歯がキラリンと光る。
「要するに、『我々傭兵団は、住民の皆様を信頼してますよ~。だから自分ん家に招き入れるんですよ~』っていうアピールです。他人の信用を勝ち取る為には、まず自分が信用しているように見せるのが大切――これは男女関係でも使えるテクニック……あ、団長には必要ないか」
「……なーんか、最後の言葉に悪意を感じなくもないけど……。何となく分かったわ。――でも、そんな事言って、パーティー中に反乱されたらどうするのよん?」
チャーは、素朴な疑問を口にした。――既に大分面倒くさくなっている。
ジャスミンは、やれやれと肩を竦めて答える。
「そりゃ、本部内に入る時に身体検査をキッチリすればいいでしょうよ。あとは、警備を随所に配置して――宜しければ、俺が考えた配置を説明しましょ――」
「ああっ! もう、分かったわよ! 親睦パーティーだろうが、ダンスパーティーだろうが、好きにすればいいじゃない! ――但し!」
チャーは、面倒くさがる態度を隠しもしないで、乱暴に手を振りながら言った。
「可能な限り節約するのよん! ヒースにも言ったけど、アタシは傭兵団の為なんかに、金庫室のモノは宝石一粒たりとも出さないからねん!」
「――了解っす! じゃあ、ソレで話を進めますね! 俺は、昔からこういうイベントを企画するのは得意だったんですよ!」
喜色満面で頭を下げるジャスミン。
――その伏せた顔には、冷徹な微笑みが浮かんでいた。
(……これでコッチも……計画通り)
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
事務仕事しかできない無能?いいえ、空間支配スキルです。~勇者パーティの事務員として整理整頓していたら、いつの間にか銅像が立っていました~
水月
恋愛
「在庫整理しかできない無能は不要だ」
第一王子から、晩餐会の場で婚約破棄と国外追放を告げられた公爵令嬢ユズハ。
彼女のギフト【在庫整理】は、荷物の整理しかできないハズレスキルだと蔑まれていた。
だが、彼女は知っていた。
その真価は、指定空間内のあらゆる物質の最適化であることを。
追放先で出会った要領の悪い勇者パーティに対し、ユズハは事務的に、かつ冷徹に最適化を開始する。
「勇者様、右腕の筋肉配置を効率化しました」
「魔王の心臓、少し左にずらしておきましたね」
戦場を、兵站を、さらには魔王の命までをも在庫として処理し続けた結果、彼女はいつしか魔王討伐勇者パーティの一人として、威圧感溢れる銅像にまでなってしまう。
効率を愛する事務屋令嬢は、自分を捨てた国を不良債権として切り捨て、再出発する。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ジャングリラ~悪魔に屠られ魔王転生。死の森を楽園に変える物語~
とんがり頭のカモノハシ
ファンタジー
「別の世界から勇者を召喚する卑怯な手口」に業を煮やした堕天使・ルシファーにより、異世界へ魔王として転生させられた大学生・左丹龍之介。
先代・魔王が勇者により討伐されて100年――。
龍之介が見たものは、人魔戦争に敗れた魔族が、辺境の森で厳しい生活を余儀なくされている姿だった。
魔族の生活向上を目指し、龍之介は元魔王軍の四天王、悪魔公のリリス、フェンリルのロキア、妖狐の緋魅狐、古代龍のアモンを次々に配下に収めていく。
バラバラだった魔族を再び一つにした龍之介は、転生前の知識と異世界の人間の暮らしを参考に、森の中へ楽園を作るべく奔走するのだが……
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる