95 / 176
第八章 ある日、湖上で
三人娘と化粧
しおりを挟む
ジャスミン達が、ファジョーロ村の村長から、湖賊退治の依頼を受けてから、2日後の夜更け――。
漆黒の夜空に、紅き月は新月で姿が見えず、蒼き月も肉の薄い三日月。月の光は殆ど地表を照らす事は無い、ここ数ヶ月でもっとも昏い夜となっていた。
分厚いビロードのカーテンに覆われたかのような濃密な闇の中、ナバアル湖は、星空を映し出すほどに穏やかな湖面を湛えている。
――と、その静寂を引き裂くように、湖面をオールで交互に叩く音が聴こえてきた。湖の中央から、赤く燃える松明の光が、漆黒の闇を駆逐するように煌々と辺りを照らしながら、どんどん湖岸へと近づいてくる。
やがて、耳障りな音を立てながら、船首に松明を焚いた一艘の舟が湖岸に乗り上げた。
「おしゃあ! 着いたぜ! 野郎ども、さっさとブツを積み込めい!」
下卑た声を上げながら、舟から数人の髭面の男どもが飛び降り、湖面をバシャバシャ音を立てて乱しながら、次々と上陸してくる。
彼らの向かう先は、入り口を二柱の篝火によって照らされた、一棟の小屋だった。
男達は、入り口に取りつくと、その引き戸を勢いよく開け放った。
「ちっ! まーた、貢ぎ物の量が少なくなってやがる……」
「……しかも、殆どがサチモ豆じゃねえかよ……。あの村、一回派手に燃やしてやった方がいいんじゃねえか?」
湖賊達は、小屋の中に堆く積み上げられた麻袋の山を見るや、舌を打って悪態を吐く。
と、遅れて屋内に入ってきた恰幅の良い男が、他の湖賊どもを怒鳴りつけた。
「――んなモンは後回しだ! 今日のメインは、他のモンだ! さっさと引きずり出せ!」
「へ――ヘイッ! 分かりやした、カーバラのアニキ!」
怒号に首を竦めて、部下の湖賊達は松明を掲げ、部屋の中を物色する。
「――アニキ! いましたぜ! ……三人います!」
麻袋の裏に回った湖賊のひとりが叫んだ。
「おう! そんなところに隠れてやがったのか……どうせ無駄だってのによぉ」
カーバラは、ニヤリと下品な笑いを浮かべると、舌なめずりしながら声の方へと向かう。
「おうおう、そんな所にいつまでも隠れてねえで、さっさと出てきな。――今更逃げ回っても、もう遅え――」
そう言いながら、顔を覗かせたカーバラは、途中で声を詰まらせる。
「――ほほう……コイツは……大したモンだ――」
思わず感嘆の声が漏れた。
彼の目の前で、三人の若い女が肩を寄せ合い、お互いの手をギュッと握って震えていた。
「……えらいべっぴんさんだなぁ……」
カーバラの前で松明を翳した湖賊が、思わず溜息を吐く。
彼らの前の娘達は――今まで彼らが見たどんな女よりも――美しかった。
真ん中で、黒曜石を思わせる漆黒の瞳で湖賊達を睨みつける、茶褐色の長髪を後ろで束ねた気の強そうな女は、口紅を引いた口元と切れ長の瞳が、ゾッとするほど妖艶だ。
彼女の右肩の後ろに隠れて不安そうな顔をしている娘も、大層美しい。小ぶりな鼻の周りに薄いそばかすが浮いているが、寧ろそれが彼女の美しさをより際立てるアクセントとなっている。
はしばみ色の瞳を潤ませて怯える様子が、男達の心をうずうずと刺激する。
そして、もうひとり。茶褐色の髪の娘の腕にすがって、恐怖でブルブルと震えている少女――。着ている粗末なワンピース姿が、逆の意味で全く似合わない、実に可憐で儚げな顔立ちをしている。大きな濃紺の瞳は、夜の湖面のようにキラキラと輝き、スラリと伸びた鼻梁と形のいい唇、仄かに赤い頬――彼女が王宮絵師の手がけた壁画から抜け出てきた妖精だと言われても、容易に信じられる。
「……おい、本当にお前達が、あの村長の娘達――か?」
アニキは、驚きのあまり、舌を縺れさせながら、オズオズと訊いた。
「は――はい。左様でございます……」
真ん中の女が、か細い声で答え、小さく頷いた。
アニキと湖賊達は、思わず顔を見合わせる。
「……でもよ、あの寂れた村にこんな別嬪が居るって……聞いた事あるか?」
「三人の娘がいる話は知ってるが……美人だとは……いや、寧ろ――」
「平均ギリギリの娘だという噂は聞いてるが……」
「おかしくねえか? 俺はチラッと見た事あるけどよ……こんな美人じゃなか――」
「な――何言ってんのよ!」
チラチラと娘達の顔を見ながら疑いを強めつつある湖賊達に、はしばみ色の瞳の娘が、彼らの声を遮るように大声を上げた。
「私達は、どこからどう見ても、村長自慢の三人娘よ! アンタ達の目は節穴かしら?」
「い……いや、前に見かけた時とは全然――」
「そ――そりゃ当然でしょ? お化粧すれば、女の子は誰でもこのくらいは見た目が変わるのよ!」
「――け、化粧ってレベル――なのか、それ? もう、全然違うんだけどよ……! まるで別じ――」
「おほほほ、女の化粧力をナメないで頂きたいですわ」
尚も疑う湖賊の言葉を遮って、一番年長と思しき、黒い瞳の女が高い声で笑い飛ばした。――その顔には、うっすら冷や汗が浮かんでいる。
「ま――マジかよ? い――いや、いくら何でも無理あるだろ! こんな美人がいたら、村中どころか、国単位で話題にならなきゃおかしいだ――」
「ほ――本当にぼ……私達は、村長の娘なんです! 貴方達の言いつけに従って、差し出された……」
末の少女が、疑いを強める湖賊達に向かって、必死に訴えかけ、顔を覆って泣き崩れた。
湖賊達は、困惑した顔を見合わせる。
「……この娘が言うなら、そうなのかもな……」
「つかよ、攫う娘が、思ってたより上玉だからって、オレたちに不都合な事って無くね?」
「確かに――。寧ろ、得でしかないな……」
「あれ……? そもそも、何でオレたちはこんなに揉めてるんだっけ……?」
「そりゃ、コイツらが思ってたより器量よしだったから――って、アレ?」
「だ――っ! もういいっ!」
首を傾げる湖賊達を一喝したのは、カーバラだった。
「ボヤボヤしてるヒマもねえ! サッサと荷物を積み込んでトンズラするぞ! コイツらも連れてけ!」
「あ――へ、ヘイッ!」
カーバラの声に、弾かれたように仕事に戻る湖賊達。ある者は麻袋を担ぎ上げ、ある者は豆酒の入った樽を転がして運び出し始めた。
「……だーから、もっと落ち着いたメイクにしろって言ったんだよ……アザリー」
湖賊達の注意が逸れたのを見て、黒い瞳の女は、背中の後ろの娘に文句を言う。
「――いいじゃん、結果的に上手くいったんだから……。というかね、貴方達の顔が素で華やかすぎるの! ……これでも目一杯地味メイクにしたのよ……」
娘は、不満そうに口を尖らせる。
「……まあまあ、こんな所で言い争いしないで下さいよぉ。作戦が台無しになっちゃいますよ……!」
末の少女が、小声で嗜める。
「もう……僕は、演技でなく泣きたいんですからね……何で、よりによってワンピースなん……」
「んん? 何か言ったか、てめえら?」
その時、背中を向けていたアニキが、ひそひそ話を聞き咎めて振り返る。
「あー……これからどうなってしまうんでしょう~……私達」
「――怖いわ……助けて、お姉様っ!」
「――え、と……ふ、ふええええ~ん!」
慌てて表情を取り繕い、怯えた演技を再開する三人であった――。
漆黒の夜空に、紅き月は新月で姿が見えず、蒼き月も肉の薄い三日月。月の光は殆ど地表を照らす事は無い、ここ数ヶ月でもっとも昏い夜となっていた。
分厚いビロードのカーテンに覆われたかのような濃密な闇の中、ナバアル湖は、星空を映し出すほどに穏やかな湖面を湛えている。
――と、その静寂を引き裂くように、湖面をオールで交互に叩く音が聴こえてきた。湖の中央から、赤く燃える松明の光が、漆黒の闇を駆逐するように煌々と辺りを照らしながら、どんどん湖岸へと近づいてくる。
やがて、耳障りな音を立てながら、船首に松明を焚いた一艘の舟が湖岸に乗り上げた。
「おしゃあ! 着いたぜ! 野郎ども、さっさとブツを積み込めい!」
下卑た声を上げながら、舟から数人の髭面の男どもが飛び降り、湖面をバシャバシャ音を立てて乱しながら、次々と上陸してくる。
彼らの向かう先は、入り口を二柱の篝火によって照らされた、一棟の小屋だった。
男達は、入り口に取りつくと、その引き戸を勢いよく開け放った。
「ちっ! まーた、貢ぎ物の量が少なくなってやがる……」
「……しかも、殆どがサチモ豆じゃねえかよ……。あの村、一回派手に燃やしてやった方がいいんじゃねえか?」
湖賊達は、小屋の中に堆く積み上げられた麻袋の山を見るや、舌を打って悪態を吐く。
と、遅れて屋内に入ってきた恰幅の良い男が、他の湖賊どもを怒鳴りつけた。
「――んなモンは後回しだ! 今日のメインは、他のモンだ! さっさと引きずり出せ!」
「へ――ヘイッ! 分かりやした、カーバラのアニキ!」
怒号に首を竦めて、部下の湖賊達は松明を掲げ、部屋の中を物色する。
「――アニキ! いましたぜ! ……三人います!」
麻袋の裏に回った湖賊のひとりが叫んだ。
「おう! そんなところに隠れてやがったのか……どうせ無駄だってのによぉ」
カーバラは、ニヤリと下品な笑いを浮かべると、舌なめずりしながら声の方へと向かう。
「おうおう、そんな所にいつまでも隠れてねえで、さっさと出てきな。――今更逃げ回っても、もう遅え――」
そう言いながら、顔を覗かせたカーバラは、途中で声を詰まらせる。
「――ほほう……コイツは……大したモンだ――」
思わず感嘆の声が漏れた。
彼の目の前で、三人の若い女が肩を寄せ合い、お互いの手をギュッと握って震えていた。
「……えらいべっぴんさんだなぁ……」
カーバラの前で松明を翳した湖賊が、思わず溜息を吐く。
彼らの前の娘達は――今まで彼らが見たどんな女よりも――美しかった。
真ん中で、黒曜石を思わせる漆黒の瞳で湖賊達を睨みつける、茶褐色の長髪を後ろで束ねた気の強そうな女は、口紅を引いた口元と切れ長の瞳が、ゾッとするほど妖艶だ。
彼女の右肩の後ろに隠れて不安そうな顔をしている娘も、大層美しい。小ぶりな鼻の周りに薄いそばかすが浮いているが、寧ろそれが彼女の美しさをより際立てるアクセントとなっている。
はしばみ色の瞳を潤ませて怯える様子が、男達の心をうずうずと刺激する。
そして、もうひとり。茶褐色の髪の娘の腕にすがって、恐怖でブルブルと震えている少女――。着ている粗末なワンピース姿が、逆の意味で全く似合わない、実に可憐で儚げな顔立ちをしている。大きな濃紺の瞳は、夜の湖面のようにキラキラと輝き、スラリと伸びた鼻梁と形のいい唇、仄かに赤い頬――彼女が王宮絵師の手がけた壁画から抜け出てきた妖精だと言われても、容易に信じられる。
「……おい、本当にお前達が、あの村長の娘達――か?」
アニキは、驚きのあまり、舌を縺れさせながら、オズオズと訊いた。
「は――はい。左様でございます……」
真ん中の女が、か細い声で答え、小さく頷いた。
アニキと湖賊達は、思わず顔を見合わせる。
「……でもよ、あの寂れた村にこんな別嬪が居るって……聞いた事あるか?」
「三人の娘がいる話は知ってるが……美人だとは……いや、寧ろ――」
「平均ギリギリの娘だという噂は聞いてるが……」
「おかしくねえか? 俺はチラッと見た事あるけどよ……こんな美人じゃなか――」
「な――何言ってんのよ!」
チラチラと娘達の顔を見ながら疑いを強めつつある湖賊達に、はしばみ色の瞳の娘が、彼らの声を遮るように大声を上げた。
「私達は、どこからどう見ても、村長自慢の三人娘よ! アンタ達の目は節穴かしら?」
「い……いや、前に見かけた時とは全然――」
「そ――そりゃ当然でしょ? お化粧すれば、女の子は誰でもこのくらいは見た目が変わるのよ!」
「――け、化粧ってレベル――なのか、それ? もう、全然違うんだけどよ……! まるで別じ――」
「おほほほ、女の化粧力をナメないで頂きたいですわ」
尚も疑う湖賊の言葉を遮って、一番年長と思しき、黒い瞳の女が高い声で笑い飛ばした。――その顔には、うっすら冷や汗が浮かんでいる。
「ま――マジかよ? い――いや、いくら何でも無理あるだろ! こんな美人がいたら、村中どころか、国単位で話題にならなきゃおかしいだ――」
「ほ――本当にぼ……私達は、村長の娘なんです! 貴方達の言いつけに従って、差し出された……」
末の少女が、疑いを強める湖賊達に向かって、必死に訴えかけ、顔を覆って泣き崩れた。
湖賊達は、困惑した顔を見合わせる。
「……この娘が言うなら、そうなのかもな……」
「つかよ、攫う娘が、思ってたより上玉だからって、オレたちに不都合な事って無くね?」
「確かに――。寧ろ、得でしかないな……」
「あれ……? そもそも、何でオレたちはこんなに揉めてるんだっけ……?」
「そりゃ、コイツらが思ってたより器量よしだったから――って、アレ?」
「だ――っ! もういいっ!」
首を傾げる湖賊達を一喝したのは、カーバラだった。
「ボヤボヤしてるヒマもねえ! サッサと荷物を積み込んでトンズラするぞ! コイツらも連れてけ!」
「あ――へ、ヘイッ!」
カーバラの声に、弾かれたように仕事に戻る湖賊達。ある者は麻袋を担ぎ上げ、ある者は豆酒の入った樽を転がして運び出し始めた。
「……だーから、もっと落ち着いたメイクにしろって言ったんだよ……アザリー」
湖賊達の注意が逸れたのを見て、黒い瞳の女は、背中の後ろの娘に文句を言う。
「――いいじゃん、結果的に上手くいったんだから……。というかね、貴方達の顔が素で華やかすぎるの! ……これでも目一杯地味メイクにしたのよ……」
娘は、不満そうに口を尖らせる。
「……まあまあ、こんな所で言い争いしないで下さいよぉ。作戦が台無しになっちゃいますよ……!」
末の少女が、小声で嗜める。
「もう……僕は、演技でなく泣きたいんですからね……何で、よりによってワンピースなん……」
「んん? 何か言ったか、てめえら?」
その時、背中を向けていたアニキが、ひそひそ話を聞き咎めて振り返る。
「あー……これからどうなってしまうんでしょう~……私達」
「――怖いわ……助けて、お姉様っ!」
「――え、と……ふ、ふええええ~ん!」
慌てて表情を取り繕い、怯えた演技を再開する三人であった――。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
事務仕事しかできない無能?いいえ、空間支配スキルです。~勇者パーティの事務員として整理整頓していたら、いつの間にか銅像が立っていました~
水月
恋愛
「在庫整理しかできない無能は不要だ」
第一王子から、晩餐会の場で婚約破棄と国外追放を告げられた公爵令嬢ユズハ。
彼女のギフト【在庫整理】は、荷物の整理しかできないハズレスキルだと蔑まれていた。
だが、彼女は知っていた。
その真価は、指定空間内のあらゆる物質の最適化であることを。
追放先で出会った要領の悪い勇者パーティに対し、ユズハは事務的に、かつ冷徹に最適化を開始する。
「勇者様、右腕の筋肉配置を効率化しました」
「魔王の心臓、少し左にずらしておきましたね」
戦場を、兵站を、さらには魔王の命までをも在庫として処理し続けた結果、彼女はいつしか魔王討伐勇者パーティの一人として、威圧感溢れる銅像にまでなってしまう。
効率を愛する事務屋令嬢は、自分を捨てた国を不良債権として切り捨て、再出発する。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ジャングリラ~悪魔に屠られ魔王転生。死の森を楽園に変える物語~
とんがり頭のカモノハシ
ファンタジー
「別の世界から勇者を召喚する卑怯な手口」に業を煮やした堕天使・ルシファーにより、異世界へ魔王として転生させられた大学生・左丹龍之介。
先代・魔王が勇者により討伐されて100年――。
龍之介が見たものは、人魔戦争に敗れた魔族が、辺境の森で厳しい生活を余儀なくされている姿だった。
魔族の生活向上を目指し、龍之介は元魔王軍の四天王、悪魔公のリリス、フェンリルのロキア、妖狐の緋魅狐、古代龍のアモンを次々に配下に収めていく。
バラバラだった魔族を再び一つにした龍之介は、転生前の知識と異世界の人間の暮らしを参考に、森の中へ楽園を作るべく奔走するのだが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる