168 / 176
第十三章 屍鬼(したい)置き場でロマンスを
土壇場と幻聴
しおりを挟む
先ず動いたのはアザレアだった。
『火を統べし フェイムの息吹 命の炎! 我が手に宿り 全てを燃やせ!』
異形と化したフジェイルに近付きながら聖句を唱えて、炎に包んだ長鞭を振るう。炎鞭に打ち据えられ、フジェイルの身体が炎に包まれた。
「ムダムダムダムダァアアアア!」
しかし、フジェイルの顔には、何の痛痒も浮かばない。歪んだ狂笑を浮かべながら、アザレアに向けて幾条にも枝分かれした巨腕を伸ばす。
節くれだった巨大な腕がアザレアを捉えようとする直前、
「――やらせないぜ!」
マゼンタの光の刃が伸びてきて、その腕を根元で寸断する。無ジンノヤイバの生氣によって、巨腕は黒い塵と化して霧散した。
「ガアアアアアアアッ!」
フジェイルは、獣のような咆哮を上げながら、今度はジャスミンに向けて無数の腕を伸ばす。
「……気持ち悪っ!」
ジャスミンは舌を出すと、無ジンノヤイバの刃を一旦消し、すぐさま柄尻を叩く。再び凝集するマゼンタの光が、八つの頭を持つ蛇を形作った。
パームが目を見開く。
「……それって、まるで……!」
「そ。“銀の死神”の左腕をパク……アレンジしてみました~!」
ジャスミンは、戯けた顔で舌を出すと、そのまま唇を舐めて、無ジンノヤイバを振った。
八つの蛇の頭は、まるで意志を持つかのように、ジャスミンに迫るフジェイルの無数の巨腕に、次々と躍りかかり、その皮膚に食らいつく。
マゼンタ色の光の蛇たちに、生氣という猛毒を注入され、みるみる萎び、朽ち果てるフジェイルの腕。
と、
「ジャス! 後ろッ!」
アザレアが叫んだ。
声を耳にしたジャスミンが、慌てて振り返るよりも早く、彼の背後の床板が弾け飛び、床下から、不気味に脈打つ腕が飛び出してきた。
その腕の先端は、肉が削げ落ち、槍の穂先のように鋭く尖った白い骨が露わになっている。
「こ……コイツ! 伸ばした腕を床下に通して――!」
アザレアが放った炎鞭が、床下から伸びた巨腕に巻き付き、その動きを止めようとするが、
「ウガアアアアアアアアアアァッ!」
「キャ……アアアアアッ!」
フジェイルの腕の膂力が勝り、アザレアの方が、鞭ごと身体を引っ張られる。そして、宙を浮いたアザレアの胴体を別の腕が鷲掴みにして、そのまま思い切り床へと叩きつけた。
「か――は……!」
背中を強かに打ったアザレアは、そのまま昏倒する。
床にめり込んでおとなしくなったアザレアはそのまま捨て置き、フジェイルは腕から露出した骨で、ジャスミンを串刺しにしようと振り下ろした。
「クッ――ッ!」
間一髪で、フジェイルの腕骨の刺突を躱したジャスミンだったが、バランスを崩してしまった。その隙を逃さず、フジェイルは第二撃を放つ。
「グ――アアッ!」
フジェイルの骨の一撃が、右太腿に深く突き刺さり、ジャスミンは灼けるような痛みに顔を歪める。
ひび割れた鐘のような耳障りな声が、彼の耳朶を打った。
「……ココレデ、モウウゴケマイいイ! オワワワワリイイダア、イロゴゴゴトトシイ!」
「……い、いよいよ、瘴氣が脳味噌にまで回ったみたいだな、フジェイル! まともに喋れなくなってるじゃんか、お前!」
皮肉気な笑いを浮かべて、フジェイルを嘲るジャスミン。だが、いつもと変わらぬ軽口とは裏腹に、その顔面は蒼白で、息も荒い。
「ジャスミンさん! 『我が額 宿りし太陽 アッザムの聖眼! 光を放ちて 邪を払わんっ!』」
パームが、キヨメの聖句を唱えながら床を蹴る。キヨメの射程は短いので、まずは、フジェイルの本体まで接近して――、
「……チョコココマカウルルサイ!」
パームの接近を横目で見たフジェイルは、歯を剥き出して吠える。同時に、別の腕を繰り出して、パームの身体をはたき落とした。
「…………っ!」
パームは、数度バウンドしながら、部屋の隅まで転がっていく。彼の身体はうつ伏せになって止まったが、そのままピクリとも動かなくなった。
フジェイルは、にたありと醜怪な笑みを浮かべる。それに合わせて、彼の身体のあちこちから飛び出したり浮かび上がったりしている大小様々の屍人の顔たちも、耳障りな声を上げながら、一斉に狂笑い出した。
そして、彼は、太く肥大化した脚をゆるゆると動かし始めた。その先には――昏倒するアザレア。
「イイイロオゴトオオシイ、オマアアエエエノイチバババンイヤヤヤガルコトトトヲシテテテヤロオオウウ」
「……お、おい、――ちょっと待て……」
倒れ込んでいたジャスミンが顔を上げた。フジェイルが口にした不明瞭な言葉の意味が、彼にはハッキリ解ったからだ。
『色事師、お前の一番嫌がる事をしてやろう』
「ふ――ふざけろ! お前、まさか……!」
ジャスミンは、顔色を変えて、フジェイルの横顔に向けて叫ぶ。それに対して、フジェイルは何も言わなかったが、吊り上がった口の端が、何よりも雄弁に、彼の問いかけへの答えを示していた。
「クソッ! 止めろ、テメエッ! ――アザリー、起きろ! 起きてくれ!」
ジャスミンは、アザレアに必死に呼びかけるが、気絶した彼女の耳には届かない。彼女はグッタリしたまま、襟首をフジェイルの伸ばした手に掴まれて吊り上げられる。
フジェイルは、嘲笑を浮かべながら、彼女の白い首筋に、真っ赤な舌をベロリと這わせる。
「オママエエエノメノマママエデデ、アザレアヲクッッテヤルルル」
「クソッ! ふざけるな! 止めろ、このバケモノォッ!」
ジャスミンは、血相を変えて、何とか身体を動かそうと藻掻くが、太腿からの出血が多すぎた。身体が痺れて、満足に身体を動かす事が出来ない。
フジェイルは、愉悦に満ちた表情で、ゆっくりと、その大きく裂けた口を開いた。真っ赤な口中と、真っ白な歯が剥き出しとなる。
「止めろ止めろ止めろ止めろ止めろオオオオッ!」
ジャスミンは、半狂乱になって叫びながら、必死で手足を動かす。
――と、彼の右手が、冷たくて固い感触の何かに触れた。
同時に、彼の頭の中に、涼やかで優しくて――何よりも懐かしい声が響く。
(――ジャスくん、アザリーを……お願いね――)
「――ロ……ロゼリア……姉ちゃん……!」
――幻聴か? ……否!
ジャスミンは、右手に触れたそれをグッと握り締めると、決然とした表情で上半身を起こした。
(……ありがとう、ロゼリア姉ちゃん。――助けに来てくれたんだね……俺と、アザリーを――!)
彼の眼の端から、一粒の涙の粒が零れた。ジャスミンは、手の甲で目を拭うと、今にもアザレアの首に齧り付こうとするフジェイルを、キッと睨みつけた。
そして、右手のそれに軽く口づけをすると、
「ウオオオオオオオオオオオオッ!」
大きく振りかぶって、それをフジェイル目がけて投げつけた。
空気を引き裂いて、真っ直ぐ飛び――
「ギャ、ギャアアアアアアアアアアアァァッ!」
――黒く焼き焦げた髪留めは、フジェイルの左目に真っ直ぐ突き立った――!
『火を統べし フェイムの息吹 命の炎! 我が手に宿り 全てを燃やせ!』
異形と化したフジェイルに近付きながら聖句を唱えて、炎に包んだ長鞭を振るう。炎鞭に打ち据えられ、フジェイルの身体が炎に包まれた。
「ムダムダムダムダァアアアア!」
しかし、フジェイルの顔には、何の痛痒も浮かばない。歪んだ狂笑を浮かべながら、アザレアに向けて幾条にも枝分かれした巨腕を伸ばす。
節くれだった巨大な腕がアザレアを捉えようとする直前、
「――やらせないぜ!」
マゼンタの光の刃が伸びてきて、その腕を根元で寸断する。無ジンノヤイバの生氣によって、巨腕は黒い塵と化して霧散した。
「ガアアアアアアアッ!」
フジェイルは、獣のような咆哮を上げながら、今度はジャスミンに向けて無数の腕を伸ばす。
「……気持ち悪っ!」
ジャスミンは舌を出すと、無ジンノヤイバの刃を一旦消し、すぐさま柄尻を叩く。再び凝集するマゼンタの光が、八つの頭を持つ蛇を形作った。
パームが目を見開く。
「……それって、まるで……!」
「そ。“銀の死神”の左腕をパク……アレンジしてみました~!」
ジャスミンは、戯けた顔で舌を出すと、そのまま唇を舐めて、無ジンノヤイバを振った。
八つの蛇の頭は、まるで意志を持つかのように、ジャスミンに迫るフジェイルの無数の巨腕に、次々と躍りかかり、その皮膚に食らいつく。
マゼンタ色の光の蛇たちに、生氣という猛毒を注入され、みるみる萎び、朽ち果てるフジェイルの腕。
と、
「ジャス! 後ろッ!」
アザレアが叫んだ。
声を耳にしたジャスミンが、慌てて振り返るよりも早く、彼の背後の床板が弾け飛び、床下から、不気味に脈打つ腕が飛び出してきた。
その腕の先端は、肉が削げ落ち、槍の穂先のように鋭く尖った白い骨が露わになっている。
「こ……コイツ! 伸ばした腕を床下に通して――!」
アザレアが放った炎鞭が、床下から伸びた巨腕に巻き付き、その動きを止めようとするが、
「ウガアアアアアアアアアアァッ!」
「キャ……アアアアアッ!」
フジェイルの腕の膂力が勝り、アザレアの方が、鞭ごと身体を引っ張られる。そして、宙を浮いたアザレアの胴体を別の腕が鷲掴みにして、そのまま思い切り床へと叩きつけた。
「か――は……!」
背中を強かに打ったアザレアは、そのまま昏倒する。
床にめり込んでおとなしくなったアザレアはそのまま捨て置き、フジェイルは腕から露出した骨で、ジャスミンを串刺しにしようと振り下ろした。
「クッ――ッ!」
間一髪で、フジェイルの腕骨の刺突を躱したジャスミンだったが、バランスを崩してしまった。その隙を逃さず、フジェイルは第二撃を放つ。
「グ――アアッ!」
フジェイルの骨の一撃が、右太腿に深く突き刺さり、ジャスミンは灼けるような痛みに顔を歪める。
ひび割れた鐘のような耳障りな声が、彼の耳朶を打った。
「……ココレデ、モウウゴケマイいイ! オワワワワリイイダア、イロゴゴゴトトシイ!」
「……い、いよいよ、瘴氣が脳味噌にまで回ったみたいだな、フジェイル! まともに喋れなくなってるじゃんか、お前!」
皮肉気な笑いを浮かべて、フジェイルを嘲るジャスミン。だが、いつもと変わらぬ軽口とは裏腹に、その顔面は蒼白で、息も荒い。
「ジャスミンさん! 『我が額 宿りし太陽 アッザムの聖眼! 光を放ちて 邪を払わんっ!』」
パームが、キヨメの聖句を唱えながら床を蹴る。キヨメの射程は短いので、まずは、フジェイルの本体まで接近して――、
「……チョコココマカウルルサイ!」
パームの接近を横目で見たフジェイルは、歯を剥き出して吠える。同時に、別の腕を繰り出して、パームの身体をはたき落とした。
「…………っ!」
パームは、数度バウンドしながら、部屋の隅まで転がっていく。彼の身体はうつ伏せになって止まったが、そのままピクリとも動かなくなった。
フジェイルは、にたありと醜怪な笑みを浮かべる。それに合わせて、彼の身体のあちこちから飛び出したり浮かび上がったりしている大小様々の屍人の顔たちも、耳障りな声を上げながら、一斉に狂笑い出した。
そして、彼は、太く肥大化した脚をゆるゆると動かし始めた。その先には――昏倒するアザレア。
「イイイロオゴトオオシイ、オマアアエエエノイチバババンイヤヤヤガルコトトトヲシテテテヤロオオウウ」
「……お、おい、――ちょっと待て……」
倒れ込んでいたジャスミンが顔を上げた。フジェイルが口にした不明瞭な言葉の意味が、彼にはハッキリ解ったからだ。
『色事師、お前の一番嫌がる事をしてやろう』
「ふ――ふざけろ! お前、まさか……!」
ジャスミンは、顔色を変えて、フジェイルの横顔に向けて叫ぶ。それに対して、フジェイルは何も言わなかったが、吊り上がった口の端が、何よりも雄弁に、彼の問いかけへの答えを示していた。
「クソッ! 止めろ、テメエッ! ――アザリー、起きろ! 起きてくれ!」
ジャスミンは、アザレアに必死に呼びかけるが、気絶した彼女の耳には届かない。彼女はグッタリしたまま、襟首をフジェイルの伸ばした手に掴まれて吊り上げられる。
フジェイルは、嘲笑を浮かべながら、彼女の白い首筋に、真っ赤な舌をベロリと這わせる。
「オママエエエノメノマママエデデ、アザレアヲクッッテヤルルル」
「クソッ! ふざけるな! 止めろ、このバケモノォッ!」
ジャスミンは、血相を変えて、何とか身体を動かそうと藻掻くが、太腿からの出血が多すぎた。身体が痺れて、満足に身体を動かす事が出来ない。
フジェイルは、愉悦に満ちた表情で、ゆっくりと、その大きく裂けた口を開いた。真っ赤な口中と、真っ白な歯が剥き出しとなる。
「止めろ止めろ止めろ止めろ止めろオオオオッ!」
ジャスミンは、半狂乱になって叫びながら、必死で手足を動かす。
――と、彼の右手が、冷たくて固い感触の何かに触れた。
同時に、彼の頭の中に、涼やかで優しくて――何よりも懐かしい声が響く。
(――ジャスくん、アザリーを……お願いね――)
「――ロ……ロゼリア……姉ちゃん……!」
――幻聴か? ……否!
ジャスミンは、右手に触れたそれをグッと握り締めると、決然とした表情で上半身を起こした。
(……ありがとう、ロゼリア姉ちゃん。――助けに来てくれたんだね……俺と、アザリーを――!)
彼の眼の端から、一粒の涙の粒が零れた。ジャスミンは、手の甲で目を拭うと、今にもアザレアの首に齧り付こうとするフジェイルを、キッと睨みつけた。
そして、右手のそれに軽く口づけをすると、
「ウオオオオオオオオオオオオッ!」
大きく振りかぶって、それをフジェイル目がけて投げつけた。
空気を引き裂いて、真っ直ぐ飛び――
「ギャ、ギャアアアアアアアアアアアァァッ!」
――黒く焼き焦げた髪留めは、フジェイルの左目に真っ直ぐ突き立った――!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
事務仕事しかできない無能?いいえ、空間支配スキルです。~勇者パーティの事務員として整理整頓していたら、いつの間にか銅像が立っていました~
水月
恋愛
「在庫整理しかできない無能は不要だ」
第一王子から、晩餐会の場で婚約破棄と国外追放を告げられた公爵令嬢ユズハ。
彼女のギフト【在庫整理】は、荷物の整理しかできないハズレスキルだと蔑まれていた。
だが、彼女は知っていた。
その真価は、指定空間内のあらゆる物質の最適化であることを。
追放先で出会った要領の悪い勇者パーティに対し、ユズハは事務的に、かつ冷徹に最適化を開始する。
「勇者様、右腕の筋肉配置を効率化しました」
「魔王の心臓、少し左にずらしておきましたね」
戦場を、兵站を、さらには魔王の命までをも在庫として処理し続けた結果、彼女はいつしか魔王討伐勇者パーティの一人として、威圧感溢れる銅像にまでなってしまう。
効率を愛する事務屋令嬢は、自分を捨てた国を不良債権として切り捨て、再出発する。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ジャングリラ~悪魔に屠られ魔王転生。死の森を楽園に変える物語~
とんがり頭のカモノハシ
ファンタジー
「別の世界から勇者を召喚する卑怯な手口」に業を煮やした堕天使・ルシファーにより、異世界へ魔王として転生させられた大学生・左丹龍之介。
先代・魔王が勇者により討伐されて100年――。
龍之介が見たものは、人魔戦争に敗れた魔族が、辺境の森で厳しい生活を余儀なくされている姿だった。
魔族の生活向上を目指し、龍之介は元魔王軍の四天王、悪魔公のリリス、フェンリルのロキア、妖狐の緋魅狐、古代龍のアモンを次々に配下に収めていく。
バラバラだった魔族を再び一つにした龍之介は、転生前の知識と異世界の人間の暮らしを参考に、森の中へ楽園を作るべく奔走するのだが……
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる