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03 英雄
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その後も、施設の破壊や技術者や科学者の誘拐は、何度も続いた。
ニューフェイス達の特殊部隊は準備中だったが、警視庁では技術者の身体に埋め込んだ発信器を使った捜査が、試しに行われた。
結果は悲惨なものだった。
警官隊が押し入り、人間に似た生物の集団を何とか倒した後に到着した。
この時に倒した相手は、ただ部外者に襲い掛かり、自爆して巻添えにするというものだったので、銃撃で仕留める事ができた。
しかしソノ先には、直前に殺された技術者の死体が、残されていたのだ。
周囲を調べてみると、どうやら予測通りに日本の技術を調べる目的の様に思われる。
現状からは、複数の国と思われる書類や機材が残されており、国を特定する事はできなかった。
何故か、この結果はマスコミの知るところとなり、『警察が無理な突入をしなけるば』とか『警察がもっと迅速に行動していれば』などという批評を受ける事となる。
「どうして、マスコミにバレたんだ?」
「あの地区には民間のセキュリティカメラも有りましたので、遺体の搬送が映っていたのかも知れません」
「ちゃんとプルーシートで被っていた筈だ。それに民間のカメラも管理していたんじゃないのか?」
「企画書にもある通り、民間のセキュリティカメラとも繋いで情報提供を受けているだけで、記録の管理までしている訳では有りませんから。何より、情報共有しているとはいえ、位置情報を使って動くのはニューフェイス部隊だった筈ですが?この件は誰が責任を取られるので?」
ニューフェイス部隊のシステムは、未だ構築中だ。
全てが一気に完成する訳ではなく、中には先行して運用試験をする物もある。
それを、警察が独自に活用した結果がコレだった。
「しかし、誘拐被害者の位置が分かっているのに、みすみす助けないなど、非人道的な事はできんよ」
「状況から、拉致は殺すのが目的では無い様ですが、その行動の結果、非人道的な結果に終われば本末転倒ではないですか?」
「・・・・・・・」
この利用はニューフェイス側には知らされず、警察上層部の一部が行ったものだった。
他の官僚達も弁護したが、しきれるものではい。
ただ、マスコミに警察の情報入手経路だけは、何とか隠蔽できた様だ。
「狭山君。この度は、本当に申し訳なかった」
警視総監が頭を下げ、官僚に動揺が走る。
この件は、総理大臣などからも声をかけられている案件だ。ニューフェイス以外の失敗は責任者の首が飛びかねないからだった。
人の噂も七十五日と言う。
この【警察の暴走】から三ヶ月後に、ニューフェイス部隊はデビューする事となる。
まず、先の事件について、警察は『調査の結果、海外からの遺伝子組み替え技術者拉致事件と思われる』と発表し、更なる警備の増強と解決の為、特殊部隊編成と、航空法と銃刀法の一部改正を発表した。
法律の改正点は、日本における警察ヘリの行動権利を拡大するものと、緊急の場合に警察立ち合いの元でアスリートなど非公務員の銃刀使用に関するものだ。
遺伝子組み替えにより、一般人の数割り増しの筋力を持つ犯人によって犯行が行われた事はあえて伏せられ、諸外国が遺伝子組み替えに並々ならぬ力を入れている旨が発表された。
日本が人間に遺伝子組み替えを行わなくとも、系列の技術者が狙われる可能性を前面に出しての発表だった。
特に銃刀法は、普通には『近くに居た射撃技術者に協力を仰ぐ』と考えられだが、この【アスリートなど】というくだりがニューフェイスに限らずとして、【遺伝子組み替え反対派】をかわす為の文言であったのだ。
その日、パトカーのサイレンも無く、いきなり二機のヘリコプターが田舎の廃ビル上空に現れた。
ソレから間髪入れずに、自衛隊の降下部隊さながらに七人の人間がロープで降りてくる。
ビルの屋上に三人、ビルの裏手に四人だ。
ビルの正面には巡回を装ったパトカーがタイミングを合わせて停止している。
目立つのは、彼等のコンバットスーツのカラーリングだ。
屋上に降り立った三人は赤、黒、グレー。
裏手に降り立った四人は緑、黄、青、グレーだった。
「これより通信封鎖を行う。各自が自分の仕事を確実に行う様に」
赤いコンバットスーツの男から、トランシーバー回線での無線が飛んだ。
あえて警察無線を使わないのは、既に傍受されていると見ているからなのだろう。
「裏口班了解」
「警察車輛A、了解」
「ヘリコプター了解。RTB」
「警察車輛B、了解です」
「警察車輛C、了解しました」
ヘリコプターが、離れて小さくなっていく。
「では、【ECM】ジャミング開始!」
途端に通信が途切れた。
ECM/Electric Countermeasureは電波妨害の一種で、一部の電気機器を破壊する場合もある。
極めて狭い範囲ではあるが、彼等はソレを行った。
「衛星スキャンだと、この辺りか?」
赤いスーツの男が、バックパックから1メートル位のユニットを出すと、ビル屋上の床に向ける。
それはまるでアニメのバズーカ砲の様に、ボンという音と共に何枚も床板をぶち抜いて、砂煙を上げた。
「いくぞ!」
すかさず穴に飛び込む赤いスーツに続き、黒いスーツが飛び込んでいく。
グレーのスーツだけは、ハーケンを打ち込み、ロープをたらして降りて行く。
時間差で、裏口側でも同様の音がした。
裏口班も突入を開始した様だ。
砂煙の中で、黒いスーツが銃撃を始めながら移動していく。
「大丈夫だグレー。ちゃんと避けている。モニタのマーカーに従ってついてこい」
グレースーツのヘルメットモニターには、赤い点と紫の点が不規則に点滅するのが映っていた。
肉眼では砂煙で何も見えてはいない。
ただ、足元に注意して、赤い点の方へと進むだけだ。
やがて四角い光が見え、光の点が二つの人影と重なる。
視界が開けると、ヘルメットの自動ワイパーが作動し、バイザーの汚れを落としてくれた。
「可能な限りついて来て下さい」
やや視界が開けた所で、赤いスーツと黒いスーツが走りだし、地下への階段を降りていった。
既に赤と紫のマーカーは消えている。
先行した二人の走りは、訓練を欠かさない者でもついていける速度ではなかった。だが、グレースーツは足音を便りに必死に追いかけたのだった。
グレースーツが階段を降りていく途中で、十数回の銃声が彼の耳に届いた。
到着してみると、真赤な血まみれの死体に混じって倒れていた白衣の男性を、赤スーツが起こしているところだった。
「EMC解除!レッドより各位へ。要救護者確保。身体に問題ないが救急車の手配を頼む」
「こちら裏口班。施設内鎮圧完了」
「警察車輛Aより報告。外部に逃げた者はありません。救急車は到着済み」
「レッドより各位へ。これから要救護者を救急車へと移送する」
「警察車輛A。了解」
警察により規制線が引かれた現場には、二度の爆発音を聞き付けた市民が集まっていた。
誰が呼んだのか、マスコミも数社陣取っている。
そんな注目の中を、白衣の男性に肩を貸した赤いコンバットスーツを筆頭に、数人が姿を現した。
グレーのスーツには【POLICE】の文字が書き込まれている。
カメラのブラッシュが焚かれる中で、他の五人がヘルメットを脱いだ。
「おい!あの赤いのは、狭山暁じゃないか?」
「他の四人もニューフェイスで間違いないよ」
各所で顔の知れている五人を知らぬ者は皆無だった。
「今回は警察に協力をして、誘拐された科学者の救出に成功しました。被害者は無事です」
「すごいぞ!」
「流石はニューフェイスだ」
狭山暁の言葉に、集まった市民から歓声があがった。
誘拐されていた科学者を救急車に乗せると、狭山達は警察車輛に乗って現場を離れて行った。
数台の報道車輛がパトカーの後を追っていく。
残った警官や科捜研は、機具を持ってビルへと入っていった。
狭山達と行動を共にしたグレースーツの警官達も、車の中でヘルメットを脱いで一息ついていた。
「流石ニューフェイスですね。我々でもついていけない素早さでしたよ」
「記録の事も有りますが、被害者の身柄確保を最優先にしましたから申し訳ありませんでした」
「いえいえ。人命救助が最優先ですよ」
コンバットスーツの仕様は、色によって違うが、グレースーツのヘルメットにはビデオカメラが付いていて、記録や同行の証明となっている。
「あの穴をあけた装備も凄いですが、砂煙の中で位置確認したり通信出来たのは、どうなってるんですか?確か電波妨害してましたよね?」
「あれは、放射線を使った位置確認と通信ですよ。コンクリート越しは無理ですが、薄い壁や粉塵程度では問題ありません」
「放射線?被爆しませんか?」
「弱いものですし、その為のコンバットスーツです」
思い起こせば、要救護者に近付く前に光の点は消えていた。
それに狭山は物理学で博士号も取っている専門家だ。
「あのバズーカみたいなのも、とても一人で撃てるとは思えない反動の様ですし、確かに普通の警官には無理な仕様ばかりですね」
ニューフェイスの身体能力が段違いなのは、競技スポーツに出れないほどに周知のものだ。
同じ道具を使えば、労災の御世話になる警官が大量に出るだろう。
「このまま警視庁に直行していただき、マスコミ対応をしてもらう事となります」
「勿論ですよ。ビデオ映像には悲惨な死体も写ってるでしょうから、そこは報道規制した方が良いでしょうね」
犯人側を問答無用で射殺した点は、前回の技術者殺害を考えれば正しい選択だが、それさえも問題にする者は出るだろう。
「科捜研の報告を待って、詳細な報告会は後日となるでしょうが、今回はニューフェイス投入についての説明を中心にしたいので」
全ては事前に想定され予定されていた事だ。
「生放送のテレビやネットニュースでも報道され始めた様ですよ。これで警察も名誉挽回ですね」
黒いスーツの笹生 界人が携帯端末で調べて警官の肩を叩いた。
この後、ニューフェイスの五人は警察の特殊部隊【NFファイブ】として活躍する事となる。
狭山暁 レッド
木村富明 イエロー
不知火亜美 ブルー
笹生界人 ブラック
山梨貴子 グリーン
ニューフェイス達の特殊部隊は準備中だったが、警視庁では技術者の身体に埋め込んだ発信器を使った捜査が、試しに行われた。
結果は悲惨なものだった。
警官隊が押し入り、人間に似た生物の集団を何とか倒した後に到着した。
この時に倒した相手は、ただ部外者に襲い掛かり、自爆して巻添えにするというものだったので、銃撃で仕留める事ができた。
しかしソノ先には、直前に殺された技術者の死体が、残されていたのだ。
周囲を調べてみると、どうやら予測通りに日本の技術を調べる目的の様に思われる。
現状からは、複数の国と思われる書類や機材が残されており、国を特定する事はできなかった。
何故か、この結果はマスコミの知るところとなり、『警察が無理な突入をしなけるば』とか『警察がもっと迅速に行動していれば』などという批評を受ける事となる。
「どうして、マスコミにバレたんだ?」
「あの地区には民間のセキュリティカメラも有りましたので、遺体の搬送が映っていたのかも知れません」
「ちゃんとプルーシートで被っていた筈だ。それに民間のカメラも管理していたんじゃないのか?」
「企画書にもある通り、民間のセキュリティカメラとも繋いで情報提供を受けているだけで、記録の管理までしている訳では有りませんから。何より、情報共有しているとはいえ、位置情報を使って動くのはニューフェイス部隊だった筈ですが?この件は誰が責任を取られるので?」
ニューフェイス部隊のシステムは、未だ構築中だ。
全てが一気に完成する訳ではなく、中には先行して運用試験をする物もある。
それを、警察が独自に活用した結果がコレだった。
「しかし、誘拐被害者の位置が分かっているのに、みすみす助けないなど、非人道的な事はできんよ」
「状況から、拉致は殺すのが目的では無い様ですが、その行動の結果、非人道的な結果に終われば本末転倒ではないですか?」
「・・・・・・・」
この利用はニューフェイス側には知らされず、警察上層部の一部が行ったものだった。
他の官僚達も弁護したが、しきれるものではい。
ただ、マスコミに警察の情報入手経路だけは、何とか隠蔽できた様だ。
「狭山君。この度は、本当に申し訳なかった」
警視総監が頭を下げ、官僚に動揺が走る。
この件は、総理大臣などからも声をかけられている案件だ。ニューフェイス以外の失敗は責任者の首が飛びかねないからだった。
人の噂も七十五日と言う。
この【警察の暴走】から三ヶ月後に、ニューフェイス部隊はデビューする事となる。
まず、先の事件について、警察は『調査の結果、海外からの遺伝子組み替え技術者拉致事件と思われる』と発表し、更なる警備の増強と解決の為、特殊部隊編成と、航空法と銃刀法の一部改正を発表した。
法律の改正点は、日本における警察ヘリの行動権利を拡大するものと、緊急の場合に警察立ち合いの元でアスリートなど非公務員の銃刀使用に関するものだ。
遺伝子組み替えにより、一般人の数割り増しの筋力を持つ犯人によって犯行が行われた事はあえて伏せられ、諸外国が遺伝子組み替えに並々ならぬ力を入れている旨が発表された。
日本が人間に遺伝子組み替えを行わなくとも、系列の技術者が狙われる可能性を前面に出しての発表だった。
特に銃刀法は、普通には『近くに居た射撃技術者に協力を仰ぐ』と考えられだが、この【アスリートなど】というくだりがニューフェイスに限らずとして、【遺伝子組み替え反対派】をかわす為の文言であったのだ。
その日、パトカーのサイレンも無く、いきなり二機のヘリコプターが田舎の廃ビル上空に現れた。
ソレから間髪入れずに、自衛隊の降下部隊さながらに七人の人間がロープで降りてくる。
ビルの屋上に三人、ビルの裏手に四人だ。
ビルの正面には巡回を装ったパトカーがタイミングを合わせて停止している。
目立つのは、彼等のコンバットスーツのカラーリングだ。
屋上に降り立った三人は赤、黒、グレー。
裏手に降り立った四人は緑、黄、青、グレーだった。
「これより通信封鎖を行う。各自が自分の仕事を確実に行う様に」
赤いコンバットスーツの男から、トランシーバー回線での無線が飛んだ。
あえて警察無線を使わないのは、既に傍受されていると見ているからなのだろう。
「裏口班了解」
「警察車輛A、了解」
「ヘリコプター了解。RTB」
「警察車輛B、了解です」
「警察車輛C、了解しました」
ヘリコプターが、離れて小さくなっていく。
「では、【ECM】ジャミング開始!」
途端に通信が途切れた。
ECM/Electric Countermeasureは電波妨害の一種で、一部の電気機器を破壊する場合もある。
極めて狭い範囲ではあるが、彼等はソレを行った。
「衛星スキャンだと、この辺りか?」
赤いスーツの男が、バックパックから1メートル位のユニットを出すと、ビル屋上の床に向ける。
それはまるでアニメのバズーカ砲の様に、ボンという音と共に何枚も床板をぶち抜いて、砂煙を上げた。
「いくぞ!」
すかさず穴に飛び込む赤いスーツに続き、黒いスーツが飛び込んでいく。
グレーのスーツだけは、ハーケンを打ち込み、ロープをたらして降りて行く。
時間差で、裏口側でも同様の音がした。
裏口班も突入を開始した様だ。
砂煙の中で、黒いスーツが銃撃を始めながら移動していく。
「大丈夫だグレー。ちゃんと避けている。モニタのマーカーに従ってついてこい」
グレースーツのヘルメットモニターには、赤い点と紫の点が不規則に点滅するのが映っていた。
肉眼では砂煙で何も見えてはいない。
ただ、足元に注意して、赤い点の方へと進むだけだ。
やがて四角い光が見え、光の点が二つの人影と重なる。
視界が開けると、ヘルメットの自動ワイパーが作動し、バイザーの汚れを落としてくれた。
「可能な限りついて来て下さい」
やや視界が開けた所で、赤いスーツと黒いスーツが走りだし、地下への階段を降りていった。
既に赤と紫のマーカーは消えている。
先行した二人の走りは、訓練を欠かさない者でもついていける速度ではなかった。だが、グレースーツは足音を便りに必死に追いかけたのだった。
グレースーツが階段を降りていく途中で、十数回の銃声が彼の耳に届いた。
到着してみると、真赤な血まみれの死体に混じって倒れていた白衣の男性を、赤スーツが起こしているところだった。
「EMC解除!レッドより各位へ。要救護者確保。身体に問題ないが救急車の手配を頼む」
「こちら裏口班。施設内鎮圧完了」
「警察車輛Aより報告。外部に逃げた者はありません。救急車は到着済み」
「レッドより各位へ。これから要救護者を救急車へと移送する」
「警察車輛A。了解」
警察により規制線が引かれた現場には、二度の爆発音を聞き付けた市民が集まっていた。
誰が呼んだのか、マスコミも数社陣取っている。
そんな注目の中を、白衣の男性に肩を貸した赤いコンバットスーツを筆頭に、数人が姿を現した。
グレーのスーツには【POLICE】の文字が書き込まれている。
カメラのブラッシュが焚かれる中で、他の五人がヘルメットを脱いだ。
「おい!あの赤いのは、狭山暁じゃないか?」
「他の四人もニューフェイスで間違いないよ」
各所で顔の知れている五人を知らぬ者は皆無だった。
「今回は警察に協力をして、誘拐された科学者の救出に成功しました。被害者は無事です」
「すごいぞ!」
「流石はニューフェイスだ」
狭山暁の言葉に、集まった市民から歓声があがった。
誘拐されていた科学者を救急車に乗せると、狭山達は警察車輛に乗って現場を離れて行った。
数台の報道車輛がパトカーの後を追っていく。
残った警官や科捜研は、機具を持ってビルへと入っていった。
狭山達と行動を共にしたグレースーツの警官達も、車の中でヘルメットを脱いで一息ついていた。
「流石ニューフェイスですね。我々でもついていけない素早さでしたよ」
「記録の事も有りますが、被害者の身柄確保を最優先にしましたから申し訳ありませんでした」
「いえいえ。人命救助が最優先ですよ」
コンバットスーツの仕様は、色によって違うが、グレースーツのヘルメットにはビデオカメラが付いていて、記録や同行の証明となっている。
「あの穴をあけた装備も凄いですが、砂煙の中で位置確認したり通信出来たのは、どうなってるんですか?確か電波妨害してましたよね?」
「あれは、放射線を使った位置確認と通信ですよ。コンクリート越しは無理ですが、薄い壁や粉塵程度では問題ありません」
「放射線?被爆しませんか?」
「弱いものですし、その為のコンバットスーツです」
思い起こせば、要救護者に近付く前に光の点は消えていた。
それに狭山は物理学で博士号も取っている専門家だ。
「あのバズーカみたいなのも、とても一人で撃てるとは思えない反動の様ですし、確かに普通の警官には無理な仕様ばかりですね」
ニューフェイスの身体能力が段違いなのは、競技スポーツに出れないほどに周知のものだ。
同じ道具を使えば、労災の御世話になる警官が大量に出るだろう。
「このまま警視庁に直行していただき、マスコミ対応をしてもらう事となります」
「勿論ですよ。ビデオ映像には悲惨な死体も写ってるでしょうから、そこは報道規制した方が良いでしょうね」
犯人側を問答無用で射殺した点は、前回の技術者殺害を考えれば正しい選択だが、それさえも問題にする者は出るだろう。
「科捜研の報告を待って、詳細な報告会は後日となるでしょうが、今回はニューフェイス投入についての説明を中心にしたいので」
全ては事前に想定され予定されていた事だ。
「生放送のテレビやネットニュースでも報道され始めた様ですよ。これで警察も名誉挽回ですね」
黒いスーツの笹生 界人が携帯端末で調べて警官の肩を叩いた。
この後、ニューフェイスの五人は警察の特殊部隊【NFファイブ】として活躍する事となる。
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