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魂の在り処Ⅱ
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手持ち無沙汰な様子で、アズランドはトルソーに飾られた衣服を見回していった。
シックなベスト。控えめな色彩のトレンチコート。薔薇色が際立つドレス――ああ、これなんか、お姫様好みだろうな、と唇を曲げた。
しかし、流行の移り変わりが激しいな、なんて思ったりしていると、ひそひそと話す声が聞こえてきた。
主に女性モノの服を取り扱っている店内の、比較的、端のほうに立ち、女性客の視線を躱すことにアズランドは努めていた。
話し込む女性客たちが、こちらを見て訝しんでいるわけではないのは、アズランドもわかっている。そうでなかったら、とても困るのだが。
彼女たちが話題にしているのは、一緒に連れていた少女であるリザとの関係性について、ああだこうだとお喋りに花を咲かせているらしい。たまに耳が拾う言葉の切れ端で、それがわかる。
あの等身大着せ替え人形の姿で来店したリザを出迎えた店員は、唖然としたものだ。ある種の使命感に燃えた店員に、一任してからしばらく経つ。たしか、振り子時計がカウンター脇にあったな、とアズランドが目を向けたところを、
「お待たせいたしました!」
勢い込んだ店員のご満悦な顔に阻まれた。
少しぎょっとなりつつ、アズランドは言った。
「あ、ああ……どんな感じに――」
店員がさっと横に退いて両手で示し、言葉を失った。
華やかな浅葱色のワンピースに身を包んだリザが、そこにいた。例によって、紅潮し、もじもじと両手の指を絡ませながら。落ち着かない様子で足首を回して、ヒールブーツの感触に慣れようとしていた。
「……いいの?」
気恥ずかしげで申し訳なさそうに、リザが訊いた。
この格好は変じゃない? 本当に買ってもらっていいの? 両方の意を含んだ問いだった。
アズランドは、そのことを咄嗟に理解できなかった自分に、はっとなった。そして、気づいた。目を奪われていたことに。
いや、まさか。そんなはずは。わかっていたはずだろうに。
作り物みたいな美貌であることなんて、とっくに知っていたはずだ。確証が持てないだけで。
今は不必要な煩いの種を胸中深くに押しやり、アズランドはにこやかに言った。
「よく似合っているよ。これなら、お姫様からお叱りを受けずに済みそうだ」
それは本心だった。後ろ暗い想いが鳴りを潜めている間くらいは、心のままに接することができると思いたかった。
「当店にて、こちらがお客様にお召しいただくための、至高の一品でございますわ」
「ああ、そうだね。同感だ」
「それでは、お値段はこのようになりますが、よろしいでしょうか」
店員がほくほく顔の営業スマイルで、ペンを走らせ、その紙を手渡された。アズランドはそれを眺め遣り、崩れかけた笑顔で店員に向き直る。
「金貨三枚と銀貨五枚、か。思いのほか、するものだね」
「勝手ながら、下着のほうも整えさせて頂きました」
店員が声を潜めて言うので、アズランドも同じくらいの声量で応じた。
「ああ、そっか。まあ、それなら……そんなもんかな」
最初は、メロンの入れ物にオレンジが入っていた――そんな絵が頭に浮かんだ。比較としては、それなりに妥当かな、とぼんやり考える。
そして、ジャケットの内側から財布を取り出して開き、提示されたぶんを店員の両手に置いていった。
「毎度ありがとうございます」
うやうやしく受け取って歩き、店員がカウンター下の引き出しに鍵を差し入れたところまで見守ると、アズランドは踵を返した。
「ねえ、アズ」
リザが急いで隣に並んだ。
「本当に、よかったの?」
「お金には、使いどころってものがあるんだよ。今がそのときだったってことさ」
「でも、もっと安いのだって……」
尻込みするリザの頭からつま先まで、アズランドは視線を流した。
「動きにくいとか、違和感あるかい?」
「ううん。全然ないよ。すごく楽に、歩けてる」
「じゃあ、いいじゃないか。格好なんてもんは、なるだけお洒落で機能的であるべきさ」
アズランドは信条を言って聞かせるみたく、指を一本立てた。つと、同意を促す笑みを付け加える。
「うん、ありがとう。大事に、着させてもらうね……!」
リザが強く頷いた。つられてか、笑っていた。それはこれまでアズランドが見たなかで、いちばん上出来な気がした。案外、笑う子なのかもしれない。
不意に微笑ましげな視線が湧いた。
うっ、とアズランドは呻いて顔をしかめる。
女性客の――殊更、奥様方が、実態はどうあれ、笑い合う若い男女としてこっちを見ていた。
いや平気、だけども。できるなら、勘弁してほしいものだ。
事実無根の交際疑惑の拡散で、贔屓にしていた店の看板娘に、その気になられた経験が脳裏に蘇る。それはもう、釈明にかなり骨が折れたものだった。
どのような噂話も、ときに人を炊き付ける魔力を秘めていると心掛けていた。こういうときにすべきことは、一つしかない。
一人ぎくしゃくして、足早に退店するアズランドのあとを、リザが大慌てで追いかけていった。
情報の寄り集まる場所を優先的に、街の東側を巡った。
東側でもっとも大きな酒場で聞き込み、人でごった返す市場を覗いてみた。つぎに巨大な工房を有する自立稼働型人形の技師長のもとを訪れたが、成果はなかった。
説明そのものは簡単でいた。
アズランドが事情を話し、リザを示して見覚えの有無を尋ねる。
しかし、どこにいっても、首を横に振られるだけで、見たという者は未だに現れない。
だんだん、リザのうつむき加減が増してきたような気がする。落胆するのも無理はないか……。
アズランドが励ましの声を掛けようと、リザの肩に手を乗せかけたとき、ぐうと鳴った。
出所を探す前にリザの真っ赤な顔色を見て取り、アズランドは空を仰いだ。太陽は傾きつつある。聞き込みに熱が入っていたのと、遅めの朝食だったこともあり、昼食のことなど忘却していたのだ。
考えてみれば、エリーゼはリザと朝食を済ませたと言っていたが、どれだけ喉を通ったのかは不明だ。
「そういえば、この近くの広場で美味いクレープ屋があるんだった」
不意に思い出した、という口ぶりでアズランドは言った。うっかりしてたな、と苦笑いで装う。
「え?」
「そこのおじさんがさ、けっこう情報通なんだ。ちょっと、寄っていこう」
「そう、なの?」
「ああ、なにかわかるかもしれない」
噓も方便だ、とアズランドは胸中で唱えた。
我ながら、平然と嘘をつけるものだと思う。
いや、でも、美味いというのは真実だ。ちょっと言い訳がましく、良心の支えにあてがう。
アズランドはクレープ屋の店主に、リザを紹介した。
「うーん、記憶にはないねえ……」
申し訳なさそうに返されると、リザには広場の道脇に設置された長椅子で、休んでいるように伝えた。とぼとぼ歩いていくその背をしばし目にしたのち、
「ほかに、なんか変わったことは、なかったかな?」
てきぱきと焼き上がったクレープを紙で包む店主に訊いた。
「ロウェルの坊主が、犬に吠えられてた自立稼働型人形を助けてたのなら見たがな。長いこと、吠え合っていたぜ」
「変わったこと、って訊いたんだよ」
アズランドは、少し憮然となった。先に代金の銀貨二枚を、軒先に吊り下げられた受け皿に落とす。
「ははっ。まあ、注意して見ておくからよ。また来てくれや」
店主は朗々と笑い、クレープをアズランドに手渡した。
アズランドが美味いと認めるクレープ二つを両手に、リザの座っているはずの長椅子に目を向けると、そこに姿がなかった。
視線を移すと、すぐに見つけられた。
長椅子の真向かいに、リザはいた。
敷き布の上の商品を、前かがみになってじっと見ている。
近づいてみれば、どうやら小物のアクセサリーを商品としている出店らしい。大半が銀細工で、蝶や花などの意匠が施されたものなどがある。
リザが興味深そうな視線を注いでいたのは、銀細工の羽に若草色のリボンをあしらった髪飾りだった。
なんだ。ちゃんと女の子らしい趣味してるんじゃないか。
「おじさん、それ欲しいんだけど」
いきなり聞こえたアズランドの声に、リザがビクッとした。
「ち、違うの。ちょっと見てただけで……かわいいなって思ってただけだから――」
立ち上がり、ひどく慌てて弁解するリザの手にクレープの一つを押し付けると、アズランドは空いた手で懐から財布をつかみ取る。
「あれが気に入ったんだろう? たしかに、小物でワンポイントあったほうが、もっと映える気がするし、ね」
ほう、とアクセサリー屋の男が感心したような声をこぼした。
「おっ。彼氏の兄ちゃん、男気あるねえ。よし、ちょいとだけ安くしとくよ」
「か、彼氏……⁉」
リザが常態の澄まし顔を決壊させて、仰天した。
そんなんじゃないよ――と喉元まで出かかって、アズランドはその言葉を飲み込んだ。
朝から今まで、行く先々でそう捉えられてきた。そういうふうに見えるなら、いっそのこと、そうしておいてくれ、と投げやりな心持ちになる。
この先どうなったとしても、その資格はもうないのだから。
右手がわずかに震えた。落としかけた代金をアクセサリー屋に支払い、髪飾りを受け取ったときには、平気になっていた。
さすがに見慣れてきた感じのする、頬を紅潮させるリザの頭に、それを飾り付けた。気持ち、右のこめかみのあたりに。そこにあるのが、いちばん絵になる気がした。
「うん、いいと思う。とてもね」
アズランドは満足げに言うと、クレープが冷めてしまうのを理由に、率先して長椅子に座った。そして、一拍遅れで隣に座るリザを横目に、クレープを食べてみせる。
何事も先に示してあげるべきだ、とリザと接するうちにアズランドは理解するようになっていた。
リザがアズランドに倣い、クレープを口に運んだ。瞬間、口元を押さえて感嘆を表した。
「美味しい……!」
「ここも俺のおすすめの店のひとつなんだ」
「おすすめのお店、たくさんあるね」
意外と勢いよくパクパクとし、きちんと口のなかのものを空にしてから、リザがくすっとして言った。
「ん、まあ」
と曖昧にアズランドは返事をする。道中、いくつかの店を解説した覚えはある。
ちょっと饒舌になりすぎているな、などと考えていると、リザが「キャッ!」と悲鳴を上げた。
アズランドがなにごとかと目を向けてみれば、どこからやってきたのか、子犬がリザの足のまわりではしゃいでいる。
リザが怖がっているので、追っ払おうかと思ったが、やめておいた。危害はないだろうし――見ておきたかった。リザがどうするのか。
リザも、アズランドに助けを求めはしなかった。次第に慣れてきたようで、いつしか手で耳に触れ、その手を舐められると、くすぐったそうに笑んだ。
「お腹すいてるの? 食べてみる?」
リザがクレープの切れ端を手のひらに乗せて差し出すと、子犬は一瞬で平らげてしまった。
アズランドがじゃれ合うさまを眺めていると、
「街って、こんな子もいるんだね」
リザが嬉しそうに訊いてきた。
「キミはこの街を出歩いたことないのかい?」
「うん。いつも、あそこにいたから」
リザが指し示すのは、北の丘のなかほどにある王宮だった。
「へえ、すごいな。お姫様ですら、あそこで暮らしているわけではないのに」
「ねえ、街の話を聞かせてくれる? もっと知りたいな。いろんなこと」
「ん……いざ、そう言われると迷うな」
この広場がもとはフザン森林の一部であった名残りで、春には綺麗に花が咲き誇ってなかなか絶景であることとか。
街の北から南西に流れる駱駝河の由来は、背中のコブみたいな形状からきているやら。
東のはずれにある古書屋の主は眠りこけていることが多いので、立ち読みするにはおすすめだよ、など。
思いつく限りに、アズランドは言ってみた。
やがて、食いつくようだったリザの反応がしなくなっていたことに、子犬が目の前を横切っていったことで、察した。
ふと見れば、リザは穏やかな寝息を立てている。
「昨日、あんなことがあったばかりだっけな」
疲れていても、無理はないか。納得して、苦笑する。
そして俄かに、納得できない部分が、脳裏をよぎった。見るも美しい力を解き放つ、リザの姿が。
「あの、力……あんな――力を、持つ女の子」
目の前の少女の謎を、アズランドは探ろうとしていた。ずっと前から、心当たりがあった。
それは、思い込みかもしれない。
とんでもない、間違いなのかもしれない。
だから、確かめる必要があった。
アズランドは躊躇いがちに、リザの無防備な頬に、手を伸ばしていった。
そっと――というよりは、おそるおそるという具合に。ひどく勇気が必要な行為をするみたいに、やっとのことで、手のひらが触れた。
手に広がるぬくもりに、アズランドは安堵したような息をこぼした。それでいて、どこか、裏切られたような表情をかたちづくっている。そんな、苦々しい笑みだった。
「やっぱりキミは変わらないんだな、人間と。……いや、本当に、人間なのかもしれないけれど」
返事など期待していなかったアズランドは、静かな寝息を繰り返すリザの口が、少しだけ動いたのに、意表を突かれた。
か細い声で、「お姉ちゃん……」と言葉にするのが、かろうじて聞こえた。
切実に乞い願う響きの寝言。
やや弾かれるように、アズランドはリザから手を離した。その手のひらを見つめ、愚痴っぽく、小声で言った。
「ますます、わからなくなった気がするよ……」
「変わらないわね、いつ見てもこのあたりは」
エリーゼが言った。当たり前よね、とひっそり心の内で詰る。
ろくに舗装もされてない道々。
老朽化の著しい家々。
無気力であることに慣れ切った人々。
南側は、国が半ば統制を投げ出した場所と言える。財政的にそれができないということはないはずだ。ただ、都合がいいから、放置しているだけにすぎない。
街の棲み分けの構造は、市民が自発的に成したもの――と、狸爺たちは、エリーゼに言って聞かせてきた。そのように、線を引いておきながら。
狸爺筆頭の伯祖父に――現国王であるペーターソンに、それに異を唱えたとき、エリーゼは大いに笑われたものだ。
子供の戯言。そう、一蹴された。
たしかに、戯言だ。そうでないなら、そのとき、言い返すことができている。
「平たく、上も下も無くすこと――」
ぼそりと、エリーゼがつぶやく。子供ではないエリーゼが、時おり胸に抱く言葉。
果てにあるものは思い描ける。過程は、未だにあやふやだ。それでも、選択肢はあった。たしかなものが、選べないだけで。
「今、なんか言ったか?」
エリーゼの他愛ない独り言に反応し、一歩先を行くロウェルが振り返ってきた。
エリーゼに、そのような概念を抱かせるようになった張本人が。
「べつに、なんでもないわよ」
そっぽを向いた先で、エリーゼは視線を感じた。
五、六人ほどが小汚い通りの隅で寄り集まっている。
荒くれ者たちで、みな、武装していた。拳銃を含めた小型の銃器の売買が認可されて数年。南側で銃声は、小鳥のさえずりくらい、当たり前に聞くようになっていた。
彼らの邪険にするような目。なんで、こんなところにいるんだ、とエリーゼに語りかけてくる。
殊更、そういうとき――いっそ、ひっくり返してしまえばいいじゃない、なんて突飛な声が頭のなかでする。
下が上に。上が下に。
それでは、意味がない、と即座に否定もしてみせる。
ロウェルが望むものは、そういうことではないのだ。
「ロウェル。あんたが、目指してるのってさ……」
エリーゼはふと言い止した。それは問うべきことではない。エリーゼ自身が、考え出すべきことだった。
それに、おそらくロウェル自身も、解答を持ち合わせていない気がしていた。
それでいいと思えた。
ロウェルには、思い悩むことなく、ただ前を見ていてほしい。
思った途端、エリーゼを歓迎していない荒くれ者たちへ、
「なあ、お前らさ。このへんで、女の子を見なかったか? 青い髪で、なんつーか、人形みたいな子なんだけど」
ロウェルが構わず聞き込みに行っていた。最初は戸惑いがちな荒くれ者たちと、次第に打ち解けつつある様子を見守る。
エリーゼは可笑しくなって、笑った。そういうやつよね、としみじみと。
それから、遠くを見る目をした。
ロウェル。荒くれ者たち。広がる荒んだ街並み。
こんな、距離感でちょうどいい。ロウェルの見る先を描くには。
エリーゼは一つ、頷いた。
その視線のなかに、もう一人が潜んでいることに、エリーゼは気づかなかった。
暗い細道へとつづく民家の陰に、黒衣の男がいた。
エリーゼとロウェルを窺うように、太陽の面をした顔を、わずかに覗かせて。
不意に、男が裏道へ振り返った。まるで、誰かに、声をかけられたふうに。
しかし、そこには誰もいない。転がっている腐乱死体が喋りだすはずもなかった。にもかかわらず、たしかな声音で、応じていた。
「わかった。そちらからだ……」
シックなベスト。控えめな色彩のトレンチコート。薔薇色が際立つドレス――ああ、これなんか、お姫様好みだろうな、と唇を曲げた。
しかし、流行の移り変わりが激しいな、なんて思ったりしていると、ひそひそと話す声が聞こえてきた。
主に女性モノの服を取り扱っている店内の、比較的、端のほうに立ち、女性客の視線を躱すことにアズランドは努めていた。
話し込む女性客たちが、こちらを見て訝しんでいるわけではないのは、アズランドもわかっている。そうでなかったら、とても困るのだが。
彼女たちが話題にしているのは、一緒に連れていた少女であるリザとの関係性について、ああだこうだとお喋りに花を咲かせているらしい。たまに耳が拾う言葉の切れ端で、それがわかる。
あの等身大着せ替え人形の姿で来店したリザを出迎えた店員は、唖然としたものだ。ある種の使命感に燃えた店員に、一任してからしばらく経つ。たしか、振り子時計がカウンター脇にあったな、とアズランドが目を向けたところを、
「お待たせいたしました!」
勢い込んだ店員のご満悦な顔に阻まれた。
少しぎょっとなりつつ、アズランドは言った。
「あ、ああ……どんな感じに――」
店員がさっと横に退いて両手で示し、言葉を失った。
華やかな浅葱色のワンピースに身を包んだリザが、そこにいた。例によって、紅潮し、もじもじと両手の指を絡ませながら。落ち着かない様子で足首を回して、ヒールブーツの感触に慣れようとしていた。
「……いいの?」
気恥ずかしげで申し訳なさそうに、リザが訊いた。
この格好は変じゃない? 本当に買ってもらっていいの? 両方の意を含んだ問いだった。
アズランドは、そのことを咄嗟に理解できなかった自分に、はっとなった。そして、気づいた。目を奪われていたことに。
いや、まさか。そんなはずは。わかっていたはずだろうに。
作り物みたいな美貌であることなんて、とっくに知っていたはずだ。確証が持てないだけで。
今は不必要な煩いの種を胸中深くに押しやり、アズランドはにこやかに言った。
「よく似合っているよ。これなら、お姫様からお叱りを受けずに済みそうだ」
それは本心だった。後ろ暗い想いが鳴りを潜めている間くらいは、心のままに接することができると思いたかった。
「当店にて、こちらがお客様にお召しいただくための、至高の一品でございますわ」
「ああ、そうだね。同感だ」
「それでは、お値段はこのようになりますが、よろしいでしょうか」
店員がほくほく顔の営業スマイルで、ペンを走らせ、その紙を手渡された。アズランドはそれを眺め遣り、崩れかけた笑顔で店員に向き直る。
「金貨三枚と銀貨五枚、か。思いのほか、するものだね」
「勝手ながら、下着のほうも整えさせて頂きました」
店員が声を潜めて言うので、アズランドも同じくらいの声量で応じた。
「ああ、そっか。まあ、それなら……そんなもんかな」
最初は、メロンの入れ物にオレンジが入っていた――そんな絵が頭に浮かんだ。比較としては、それなりに妥当かな、とぼんやり考える。
そして、ジャケットの内側から財布を取り出して開き、提示されたぶんを店員の両手に置いていった。
「毎度ありがとうございます」
うやうやしく受け取って歩き、店員がカウンター下の引き出しに鍵を差し入れたところまで見守ると、アズランドは踵を返した。
「ねえ、アズ」
リザが急いで隣に並んだ。
「本当に、よかったの?」
「お金には、使いどころってものがあるんだよ。今がそのときだったってことさ」
「でも、もっと安いのだって……」
尻込みするリザの頭からつま先まで、アズランドは視線を流した。
「動きにくいとか、違和感あるかい?」
「ううん。全然ないよ。すごく楽に、歩けてる」
「じゃあ、いいじゃないか。格好なんてもんは、なるだけお洒落で機能的であるべきさ」
アズランドは信条を言って聞かせるみたく、指を一本立てた。つと、同意を促す笑みを付け加える。
「うん、ありがとう。大事に、着させてもらうね……!」
リザが強く頷いた。つられてか、笑っていた。それはこれまでアズランドが見たなかで、いちばん上出来な気がした。案外、笑う子なのかもしれない。
不意に微笑ましげな視線が湧いた。
うっ、とアズランドは呻いて顔をしかめる。
女性客の――殊更、奥様方が、実態はどうあれ、笑い合う若い男女としてこっちを見ていた。
いや平気、だけども。できるなら、勘弁してほしいものだ。
事実無根の交際疑惑の拡散で、贔屓にしていた店の看板娘に、その気になられた経験が脳裏に蘇る。それはもう、釈明にかなり骨が折れたものだった。
どのような噂話も、ときに人を炊き付ける魔力を秘めていると心掛けていた。こういうときにすべきことは、一つしかない。
一人ぎくしゃくして、足早に退店するアズランドのあとを、リザが大慌てで追いかけていった。
情報の寄り集まる場所を優先的に、街の東側を巡った。
東側でもっとも大きな酒場で聞き込み、人でごった返す市場を覗いてみた。つぎに巨大な工房を有する自立稼働型人形の技師長のもとを訪れたが、成果はなかった。
説明そのものは簡単でいた。
アズランドが事情を話し、リザを示して見覚えの有無を尋ねる。
しかし、どこにいっても、首を横に振られるだけで、見たという者は未だに現れない。
だんだん、リザのうつむき加減が増してきたような気がする。落胆するのも無理はないか……。
アズランドが励ましの声を掛けようと、リザの肩に手を乗せかけたとき、ぐうと鳴った。
出所を探す前にリザの真っ赤な顔色を見て取り、アズランドは空を仰いだ。太陽は傾きつつある。聞き込みに熱が入っていたのと、遅めの朝食だったこともあり、昼食のことなど忘却していたのだ。
考えてみれば、エリーゼはリザと朝食を済ませたと言っていたが、どれだけ喉を通ったのかは不明だ。
「そういえば、この近くの広場で美味いクレープ屋があるんだった」
不意に思い出した、という口ぶりでアズランドは言った。うっかりしてたな、と苦笑いで装う。
「え?」
「そこのおじさんがさ、けっこう情報通なんだ。ちょっと、寄っていこう」
「そう、なの?」
「ああ、なにかわかるかもしれない」
噓も方便だ、とアズランドは胸中で唱えた。
我ながら、平然と嘘をつけるものだと思う。
いや、でも、美味いというのは真実だ。ちょっと言い訳がましく、良心の支えにあてがう。
アズランドはクレープ屋の店主に、リザを紹介した。
「うーん、記憶にはないねえ……」
申し訳なさそうに返されると、リザには広場の道脇に設置された長椅子で、休んでいるように伝えた。とぼとぼ歩いていくその背をしばし目にしたのち、
「ほかに、なんか変わったことは、なかったかな?」
てきぱきと焼き上がったクレープを紙で包む店主に訊いた。
「ロウェルの坊主が、犬に吠えられてた自立稼働型人形を助けてたのなら見たがな。長いこと、吠え合っていたぜ」
「変わったこと、って訊いたんだよ」
アズランドは、少し憮然となった。先に代金の銀貨二枚を、軒先に吊り下げられた受け皿に落とす。
「ははっ。まあ、注意して見ておくからよ。また来てくれや」
店主は朗々と笑い、クレープをアズランドに手渡した。
アズランドが美味いと認めるクレープ二つを両手に、リザの座っているはずの長椅子に目を向けると、そこに姿がなかった。
視線を移すと、すぐに見つけられた。
長椅子の真向かいに、リザはいた。
敷き布の上の商品を、前かがみになってじっと見ている。
近づいてみれば、どうやら小物のアクセサリーを商品としている出店らしい。大半が銀細工で、蝶や花などの意匠が施されたものなどがある。
リザが興味深そうな視線を注いでいたのは、銀細工の羽に若草色のリボンをあしらった髪飾りだった。
なんだ。ちゃんと女の子らしい趣味してるんじゃないか。
「おじさん、それ欲しいんだけど」
いきなり聞こえたアズランドの声に、リザがビクッとした。
「ち、違うの。ちょっと見てただけで……かわいいなって思ってただけだから――」
立ち上がり、ひどく慌てて弁解するリザの手にクレープの一つを押し付けると、アズランドは空いた手で懐から財布をつかみ取る。
「あれが気に入ったんだろう? たしかに、小物でワンポイントあったほうが、もっと映える気がするし、ね」
ほう、とアクセサリー屋の男が感心したような声をこぼした。
「おっ。彼氏の兄ちゃん、男気あるねえ。よし、ちょいとだけ安くしとくよ」
「か、彼氏……⁉」
リザが常態の澄まし顔を決壊させて、仰天した。
そんなんじゃないよ――と喉元まで出かかって、アズランドはその言葉を飲み込んだ。
朝から今まで、行く先々でそう捉えられてきた。そういうふうに見えるなら、いっそのこと、そうしておいてくれ、と投げやりな心持ちになる。
この先どうなったとしても、その資格はもうないのだから。
右手がわずかに震えた。落としかけた代金をアクセサリー屋に支払い、髪飾りを受け取ったときには、平気になっていた。
さすがに見慣れてきた感じのする、頬を紅潮させるリザの頭に、それを飾り付けた。気持ち、右のこめかみのあたりに。そこにあるのが、いちばん絵になる気がした。
「うん、いいと思う。とてもね」
アズランドは満足げに言うと、クレープが冷めてしまうのを理由に、率先して長椅子に座った。そして、一拍遅れで隣に座るリザを横目に、クレープを食べてみせる。
何事も先に示してあげるべきだ、とリザと接するうちにアズランドは理解するようになっていた。
リザがアズランドに倣い、クレープを口に運んだ。瞬間、口元を押さえて感嘆を表した。
「美味しい……!」
「ここも俺のおすすめの店のひとつなんだ」
「おすすめのお店、たくさんあるね」
意外と勢いよくパクパクとし、きちんと口のなかのものを空にしてから、リザがくすっとして言った。
「ん、まあ」
と曖昧にアズランドは返事をする。道中、いくつかの店を解説した覚えはある。
ちょっと饒舌になりすぎているな、などと考えていると、リザが「キャッ!」と悲鳴を上げた。
アズランドがなにごとかと目を向けてみれば、どこからやってきたのか、子犬がリザの足のまわりではしゃいでいる。
リザが怖がっているので、追っ払おうかと思ったが、やめておいた。危害はないだろうし――見ておきたかった。リザがどうするのか。
リザも、アズランドに助けを求めはしなかった。次第に慣れてきたようで、いつしか手で耳に触れ、その手を舐められると、くすぐったそうに笑んだ。
「お腹すいてるの? 食べてみる?」
リザがクレープの切れ端を手のひらに乗せて差し出すと、子犬は一瞬で平らげてしまった。
アズランドがじゃれ合うさまを眺めていると、
「街って、こんな子もいるんだね」
リザが嬉しそうに訊いてきた。
「キミはこの街を出歩いたことないのかい?」
「うん。いつも、あそこにいたから」
リザが指し示すのは、北の丘のなかほどにある王宮だった。
「へえ、すごいな。お姫様ですら、あそこで暮らしているわけではないのに」
「ねえ、街の話を聞かせてくれる? もっと知りたいな。いろんなこと」
「ん……いざ、そう言われると迷うな」
この広場がもとはフザン森林の一部であった名残りで、春には綺麗に花が咲き誇ってなかなか絶景であることとか。
街の北から南西に流れる駱駝河の由来は、背中のコブみたいな形状からきているやら。
東のはずれにある古書屋の主は眠りこけていることが多いので、立ち読みするにはおすすめだよ、など。
思いつく限りに、アズランドは言ってみた。
やがて、食いつくようだったリザの反応がしなくなっていたことに、子犬が目の前を横切っていったことで、察した。
ふと見れば、リザは穏やかな寝息を立てている。
「昨日、あんなことがあったばかりだっけな」
疲れていても、無理はないか。納得して、苦笑する。
そして俄かに、納得できない部分が、脳裏をよぎった。見るも美しい力を解き放つ、リザの姿が。
「あの、力……あんな――力を、持つ女の子」
目の前の少女の謎を、アズランドは探ろうとしていた。ずっと前から、心当たりがあった。
それは、思い込みかもしれない。
とんでもない、間違いなのかもしれない。
だから、確かめる必要があった。
アズランドは躊躇いがちに、リザの無防備な頬に、手を伸ばしていった。
そっと――というよりは、おそるおそるという具合に。ひどく勇気が必要な行為をするみたいに、やっとのことで、手のひらが触れた。
手に広がるぬくもりに、アズランドは安堵したような息をこぼした。それでいて、どこか、裏切られたような表情をかたちづくっている。そんな、苦々しい笑みだった。
「やっぱりキミは変わらないんだな、人間と。……いや、本当に、人間なのかもしれないけれど」
返事など期待していなかったアズランドは、静かな寝息を繰り返すリザの口が、少しだけ動いたのに、意表を突かれた。
か細い声で、「お姉ちゃん……」と言葉にするのが、かろうじて聞こえた。
切実に乞い願う響きの寝言。
やや弾かれるように、アズランドはリザから手を離した。その手のひらを見つめ、愚痴っぽく、小声で言った。
「ますます、わからなくなった気がするよ……」
「変わらないわね、いつ見てもこのあたりは」
エリーゼが言った。当たり前よね、とひっそり心の内で詰る。
ろくに舗装もされてない道々。
老朽化の著しい家々。
無気力であることに慣れ切った人々。
南側は、国が半ば統制を投げ出した場所と言える。財政的にそれができないということはないはずだ。ただ、都合がいいから、放置しているだけにすぎない。
街の棲み分けの構造は、市民が自発的に成したもの――と、狸爺たちは、エリーゼに言って聞かせてきた。そのように、線を引いておきながら。
狸爺筆頭の伯祖父に――現国王であるペーターソンに、それに異を唱えたとき、エリーゼは大いに笑われたものだ。
子供の戯言。そう、一蹴された。
たしかに、戯言だ。そうでないなら、そのとき、言い返すことができている。
「平たく、上も下も無くすこと――」
ぼそりと、エリーゼがつぶやく。子供ではないエリーゼが、時おり胸に抱く言葉。
果てにあるものは思い描ける。過程は、未だにあやふやだ。それでも、選択肢はあった。たしかなものが、選べないだけで。
「今、なんか言ったか?」
エリーゼの他愛ない独り言に反応し、一歩先を行くロウェルが振り返ってきた。
エリーゼに、そのような概念を抱かせるようになった張本人が。
「べつに、なんでもないわよ」
そっぽを向いた先で、エリーゼは視線を感じた。
五、六人ほどが小汚い通りの隅で寄り集まっている。
荒くれ者たちで、みな、武装していた。拳銃を含めた小型の銃器の売買が認可されて数年。南側で銃声は、小鳥のさえずりくらい、当たり前に聞くようになっていた。
彼らの邪険にするような目。なんで、こんなところにいるんだ、とエリーゼに語りかけてくる。
殊更、そういうとき――いっそ、ひっくり返してしまえばいいじゃない、なんて突飛な声が頭のなかでする。
下が上に。上が下に。
それでは、意味がない、と即座に否定もしてみせる。
ロウェルが望むものは、そういうことではないのだ。
「ロウェル。あんたが、目指してるのってさ……」
エリーゼはふと言い止した。それは問うべきことではない。エリーゼ自身が、考え出すべきことだった。
それに、おそらくロウェル自身も、解答を持ち合わせていない気がしていた。
それでいいと思えた。
ロウェルには、思い悩むことなく、ただ前を見ていてほしい。
思った途端、エリーゼを歓迎していない荒くれ者たちへ、
「なあ、お前らさ。このへんで、女の子を見なかったか? 青い髪で、なんつーか、人形みたいな子なんだけど」
ロウェルが構わず聞き込みに行っていた。最初は戸惑いがちな荒くれ者たちと、次第に打ち解けつつある様子を見守る。
エリーゼは可笑しくなって、笑った。そういうやつよね、としみじみと。
それから、遠くを見る目をした。
ロウェル。荒くれ者たち。広がる荒んだ街並み。
こんな、距離感でちょうどいい。ロウェルの見る先を描くには。
エリーゼは一つ、頷いた。
その視線のなかに、もう一人が潜んでいることに、エリーゼは気づかなかった。
暗い細道へとつづく民家の陰に、黒衣の男がいた。
エリーゼとロウェルを窺うように、太陽の面をした顔を、わずかに覗かせて。
不意に、男が裏道へ振り返った。まるで、誰かに、声をかけられたふうに。
しかし、そこには誰もいない。転がっている腐乱死体が喋りだすはずもなかった。にもかかわらず、たしかな声音で、応じていた。
「わかった。そちらからだ……」
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