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1日目
眠れる夜
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その日はとてもよく眠れた。
よく遠足などの楽しいイベントがある前の日は眠れない人がいるそうだ。
しかし、私はそういうときこそぐっすり眠ることができる。
私は珍しく夢を見ていた。
夢を見るときは眠りが浅いらしい。
久しぶりの夢の中では男がナイフで人を刺し殺していた。何度も何度も、胸を突き刺している。そんなに何度も刺さなくてもいいだろうに。
私はそんなことを呑気に考えていた。
夢の男の前には誰だか知らない女が血まみれで倒れていた。
真っ暗で夢の男のいる場所はわからない。おそらくマンションの一室だろうか。外はとても静かで、あたりは真っ暗だから夜みたいだ。
「………。」
夢の男は沈黙していた。殺したことに興奮するわけでもなく、神に許しを乞うわけでもない。ただただ黙っていた。
私は少し怖くなった。
死体など生まれてから32年間、葬儀場以外ではみたことなかったが、それはなんともいえないリアルな生の死体だった。
よくみると夢の男が死体に触れていた。なぜ死体に触れているのかはわからない。だが、私も同じ感覚に陥っていた。
死体を前にしてなかなかこの夢は覚めなかった。夢の男はなぜか女の死体から離れようとしない。私には夢の男がなにをしたいのか全く理解できなかった。
永遠のように感じたこの恐怖の時間は私にとって人生最悪の悪夢だった。
よく遠足などの楽しいイベントがある前の日は眠れない人がいるそうだ。
しかし、私はそういうときこそぐっすり眠ることができる。
私は珍しく夢を見ていた。
夢を見るときは眠りが浅いらしい。
久しぶりの夢の中では男がナイフで人を刺し殺していた。何度も何度も、胸を突き刺している。そんなに何度も刺さなくてもいいだろうに。
私はそんなことを呑気に考えていた。
夢の男の前には誰だか知らない女が血まみれで倒れていた。
真っ暗で夢の男のいる場所はわからない。おそらくマンションの一室だろうか。外はとても静かで、あたりは真っ暗だから夜みたいだ。
「………。」
夢の男は沈黙していた。殺したことに興奮するわけでもなく、神に許しを乞うわけでもない。ただただ黙っていた。
私は少し怖くなった。
死体など生まれてから32年間、葬儀場以外ではみたことなかったが、それはなんともいえないリアルな生の死体だった。
よくみると夢の男が死体に触れていた。なぜ死体に触れているのかはわからない。だが、私も同じ感覚に陥っていた。
死体を前にしてなかなかこの夢は覚めなかった。夢の男はなぜか女の死体から離れようとしない。私には夢の男がなにをしたいのか全く理解できなかった。
永遠のように感じたこの恐怖の時間は私にとって人生最悪の悪夢だった。
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