ヒトリエッチ

湯船 浮久毛子

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ヒトリエッチ5 phantasm

5話〜泡沫に落ちゆフネニー

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月日は百代の旅を行くものであり、
来ては去り、去っては来る年々も、
また同じように旅人である。


いにしえの詩人は流れ行く時を旅人に例えて謳ったように、
同じく、人生というものは舟を漕ぐ時の旅人のようなものなのかもしれない。

人はなぜ生まれるのか。なぜ死ぬのか。
その意味もわからぬまま、ただただ一生懸命その船を漕いでゆく。

先人が歩んだ航路は、そのしるしさえ見せないように
この世に同じ航路を旅した者はいるのだろうか、、、


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


損損は悩んだ。

よく周りは
「人は何か目標を持って生まれてきた」
「人が死ぬ時、それは心の器が幸せで満たされた時だ」
などと人生に意味を持たせる。

本当にそうなのだろうか。

損損は悩んだ。

人はなぜ生まれるのか。
そして死ぬのか。

あの島の体験から自分は何を思うのか。

損損に一つの言葉が浮かんだ。

、、、、、、、概念、、、、、、、

人はみな、何かしらの概念を持っている。

人がなぜお金を大事にするのか。
それはただの紙ではなく、心から人がそれを価値のあるものだと認識する概念があるからではないのか。

ではもし概念がなかったら?

お金の概念のない人が紙幣を持ったら、きっとそれは火を燃やすのに使われてしまうだろう。

同じように死に対する概念がなかったら、あの島の住人のように、何も恐れず伝統を受け入れるのだろうか

損損は悩んだ。

悩みに悩んだ末に、、、、

ピチャア!!!!

急にズボンが冷たくなるのを感じた。

ふと見ると、白濁したものがズボンの内側にこびりついていた。

生の概念、、、死の概念、、、

精子にもこうゆう概念を持っているのだろうか、、、

もし持っていたなら、
見つかるはずもない卵を求めて、
パンツの海で息絶える。
それはとても残酷なのではないか?

損損はふとそう思った。

賢者になった損損。

損損の意識が、、、精子にクローズアップしていくのを感じた。

なんだ、、、この感覚!!!!!

今までと違う!

試練!?この不気味な感覚は試練の始まりなのかァァァ?!?!?!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして、舟の上には誰もいなくなった、、、

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