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番外編
タイトル未定
しおりを挟む月は赤みがかった色をしているとき、何故こんなにも大きく見えるのか。
「知っていたら答えてくれ」
今し方まで抗戦していたDEMONにいったところで液化したものに応える術はない。ビル風の吹き荒れる屋上は、声を発しても風に流され人がいても聞こえるかどうか。抗戦中に出来た傷跡が熱をもち痛みからかそれとも狂ったのか、目眩がこれほど気持ちいいとは知らなかった。
「流!!」
焦った声が背から聞こえるが怪我をしていない方の手を背後の奴に振り、対したことはないと知らせる。出来ればこのままでいたいという欲求に笑いが溢れてくるのは何故だろう。
次の戦闘まで、あと30秒。
こんな日にDEMONの出現を心待ちにする自分が可笑しくて堪らない。
終
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