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盛り上がる宴会にポッカリと空いた席が2箇所
カラオケで演歌を唸る綱海がマイクを握ったまま会場に上がってきた3人に声をかけた。
「よぉキャプテン 久しぶり!」
傍迷惑な程のボリュームで自分達を歓迎する声に、祠堂を先頭にお揃いのクラブチームのトラックジャケットを来た佐野と水谷が続けて階段を上がって来る足を止める。
「遅れてごめんね
もう、だから あんなオンボロなベンツなんか買うなって言ったんだ!」
プンスカ頬を膨らませ抗議する水谷に、「お前が外車を買え~つったんだろうが!」と佐野が食って掛かる。
「だって外車ってカッコ良いじゃない、まぁ、あれもアートでカッコ良いと言えばもしかしてカッコ良いのかな?」
と答える水谷に「ウルセーよ」と佐野が横に立つ自分より一回り小さい水谷の首に自分の太い腕を回しそのクセの強い髪をもしゃぐった。
相変わらず漫才のようなお喋りを繰り広げる二人に、会場が明るくざわめく。
そんな二人から離れ祠堂が頭を掻きながら、旧雷門中メンバーが中心に埋まっている机近くに足を運んだ。
「あ~~遅れて御免な
途中で佐野の車が故障しちゃってさ」
同じクラブに所属する二人に同乗させてもらい遅れた祠堂が空いた席に付きながら会場を見渡す。
「風祭と一宮は何処だ?」
「新しいプロジェクトの為に、お二人とも兄さんに拐われちゃいました」
すみませんっと両手を合わせる春菜の声に、祠堂が溜息を付いた。
大学生とプロサッカー選手…前は風祭が自分に時間を合わせてくれていたので学生の時程でなかったが逢えていたのに、この所すれ違いが続いていた。
メールをすれば何時も優しい励ましと暖かな言葉が返ってはくるけれど…
風祭に直接逢いたいという想いに苛立ちが募る。
「もう少し早く来る事ができれば会えたんですけどね」
「髪が短くなっていて最初はビックリしたけど、似合ってるっていうか雰囲気が柔らなくなって素敵だったな風祭先輩」
栗松に続いて思い出す風祭をウットリと語る晴音の言葉に祠堂が驚きに声を上げた。
「髪、髪切ったのか風祭が! どうして!」
問われた晴音が「知りません」と激しく頭を横に振る。
答えられない春菜に代わって、今、風祭と同じ大学の同じ学部に通っている松野が答を返す。
「そりゃ、あんな事あったら、キャプテンに会うのが嫌になるもの、髪を切りたくなるものわかるし…」
並々と注がれたビールをぐいぐい飲みながら既に半分出来上がっている松野が零す言葉に、横にいる半田が慌てる。
「こんな席で言うなよ、アレは 祠堂のせいじゃないだろう」
「直接じゃなくても原因はキャプテンじゃないか」
口をツンと立ててさらに言い募ろうとする松野の口を半田が掌で塞ぎ止める。
それに怖い顔の祠堂が詰め寄った。
カラオケで演歌を唸る綱海がマイクを握ったまま会場に上がってきた3人に声をかけた。
「よぉキャプテン 久しぶり!」
傍迷惑な程のボリュームで自分達を歓迎する声に、祠堂を先頭にお揃いのクラブチームのトラックジャケットを来た佐野と水谷が続けて階段を上がって来る足を止める。
「遅れてごめんね
もう、だから あんなオンボロなベンツなんか買うなって言ったんだ!」
プンスカ頬を膨らませ抗議する水谷に、「お前が外車を買え~つったんだろうが!」と佐野が食って掛かる。
「だって外車ってカッコ良いじゃない、まぁ、あれもアートでカッコ良いと言えばもしかしてカッコ良いのかな?」
と答える水谷に「ウルセーよ」と佐野が横に立つ自分より一回り小さい水谷の首に自分の太い腕を回しそのクセの強い髪をもしゃぐった。
相変わらず漫才のようなお喋りを繰り広げる二人に、会場が明るくざわめく。
そんな二人から離れ祠堂が頭を掻きながら、旧雷門中メンバーが中心に埋まっている机近くに足を運んだ。
「あ~~遅れて御免な
途中で佐野の車が故障しちゃってさ」
同じクラブに所属する二人に同乗させてもらい遅れた祠堂が空いた席に付きながら会場を見渡す。
「風祭と一宮は何処だ?」
「新しいプロジェクトの為に、お二人とも兄さんに拐われちゃいました」
すみませんっと両手を合わせる春菜の声に、祠堂が溜息を付いた。
大学生とプロサッカー選手…前は風祭が自分に時間を合わせてくれていたので学生の時程でなかったが逢えていたのに、この所すれ違いが続いていた。
メールをすれば何時も優しい励ましと暖かな言葉が返ってはくるけれど…
風祭に直接逢いたいという想いに苛立ちが募る。
「もう少し早く来る事ができれば会えたんですけどね」
「髪が短くなっていて最初はビックリしたけど、似合ってるっていうか雰囲気が柔らなくなって素敵だったな風祭先輩」
栗松に続いて思い出す風祭をウットリと語る晴音の言葉に祠堂が驚きに声を上げた。
「髪、髪切ったのか風祭が! どうして!」
問われた晴音が「知りません」と激しく頭を横に振る。
答えられない春菜に代わって、今、風祭と同じ大学の同じ学部に通っている松野が答を返す。
「そりゃ、あんな事あったら、キャプテンに会うのが嫌になるもの、髪を切りたくなるものわかるし…」
並々と注がれたビールをぐいぐい飲みながら既に半分出来上がっている松野が零す言葉に、横にいる半田が慌てる。
「こんな席で言うなよ、アレは 祠堂のせいじゃないだろう」
「直接じゃなくても原因はキャプテンじゃないか」
口をツンと立ててさらに言い募ろうとする松野の口を半田が掌で塞ぎ止める。
それに怖い顔の祠堂が詰め寄った。
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