アリス☆ランチ

三森まり

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遠い雷鳴

遠い雷鳴 02

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ふわりと掠めるような口付けをおくりながら、祠堂は風祭のパジャマに指をかけた。

素肌を合わせると、人肌の温もりが伝わり心地良く互いの身体に解け合い、次第に深くなる口付けに上がる吐息が甘く零れる。
抱き合ったまま、布団の中にもつれこみ、繰り返される口付けが唇以外の箇所に移動し始めた。

唇からあごに咽から鎖骨にそして祠堂がうなじに舌を滑らせると、小さく身を震わながら風祭がしがみつく。
声を上げまいとして噛み締める風祭の唇に指を這わせながら、祠堂は小さく笑みを洩らした。

「唇...切れちゃうよ。ねぇ声を聞かせて、風祭...」

祠堂の言葉に、噛み締められたせいで紅に濡れる唇を素直に開き、風祭は声を上げ始める。
少し掠れたその声と共に小さく首を打ち振る風祭のさらさらとした蒼い髪が白い額をすべり流れ、硬く閉じられた長い睫毛の先が細かく震え、染まりかけた頬に淡い影を落とす。
その蕩けるような柔らかな声をもっと上げさせたくて、祠堂は再び風祭の身体に唇を滑らせた。
左腕で風祭の細い腰を抱き、うなじと耳朶を舌と唇で舐め取りながら時折甘く噛み右指を両胸に戯れるように這わせる。
絡めた下肢と下肢の間にあるものを擦り合わせると、熱く立ち上がりかけた互いのものがさらに硬くなるのに、風祭が苦しそうに高く鳴いた。

「いきたいの?」

耳をはみながら囁く祠堂の声に、小さく頷く風祭を1度強く抱き締めると、祠堂は身体を入れ換え風祭のものを口に咥えこんだ。
いったん口内に深く納め舐めまわし、引き抜きながら吸い上げ先を割り開くように舌先で弾くと、腰を浮かせて風祭が息を詰める。
瞬間口に吐き出されたものを飲み干した祠堂は、自分の身体の下でぐったりと力無く横たわる風祭の下肢を割り開き、一宮からもらった可愛らしいピルケースからクリームをすくいとりその指をゆっくりと身体の奥に挿入した。

「ん...」

痛みに硬くなる身体を宥めるように大きく息を付く風祭の呼吸が、ある一点を擦り上げると大きく変化する。
苦しいだけでなく確かに感じているらしい甘い響きを持つ声を彼にあげさせるその箇所を確かめながら、指を序所に増やし丹念に広げた祠堂は、如月がくれた避妊具を付けると慎重に自分のものをあてがい風祭の表情を伺いつつ身体を押し進めた。
身体の奥を蹂躙する異物が耐え難い痛みをもち侵入してくるのに唇を噛み締めるたび動きを止めて自分の名を呼ぶ優しい声に、風祭は大きく息を付き自分の硬くなる身体を宥めすかしながら、それに答える。

「大丈夫だよ...祠堂...........」

「風祭....」


再び侵入を開始する祠堂は、風祭の最奥に自分を納めると痛みに色をなくした目蓋に唇を落とした。
温かいその感触にゆうるりと硬く閉じていた瞳を開ける風祭は、快楽と苦痛に濡れた表情を浮かべる恋人に腕を伸ばしながら、自分の身体に打ち込まれた絆の形と熱に感じて囁くように言葉を紡いだ....

「祠堂の身体....熱い」

「風祭の中も熱くて…熔けそ....」

そろりと祠堂が唇を頬を流がし、うなじに息を吹きかけながら囁き返したその睦言に風祭は消え入りそうに小さく羞恥の言葉を口にする。

同時に頬を淡く染め瞳から透明な雫を零す風祭が、自分の中にある祠堂を無意識に締めつけた。
たまらない律動に、低く呻く祠堂がそろそろと腰を蠢かせると風祭が自分の肩に爪を掛ける。
指で確かめた快楽を紡ぐそこに祠堂が自分の雄を擦りつけると、痛みに萎えていた風祭のものが再び脈うち始めた。
肩に掛けた掌が震える度上がる風祭の嬌声に酔い、冷静さを保ちきれない祠堂はさらに深く浅く自分の欲望のまま恋人の中を蹂躙する。
立ち上がる自分ものに祠堂の引き締まった腹が擦れる感触と、自分のからだの奥から沸き上がるうねり狂う熱い快楽に風祭はしがみつく指に力を込めた....

「あぁ....」

「つ.....」

先に絶頂を迎えた風祭が己の中の雄を絞り上げるように締めつけるのに、深く抉るように自身を打ち込み祠堂も禁をとく。
心地好い解放に荒く息を付き弛緩する身体、自分を納めたまま祠堂が戯れるようなキスをくれるのに、風祭は身を竦めた。
その乾いた唇の感触だけで感じやすくなった身体が再び濡れ始める。
自分の中で呻く雄が熱を帯ながら形を変えるのに気付き、驚きに瞳を瞬かせる風祭は抱え上げられ、座る姿勢で貫かれた。
疲れ切る風祭は、それでも三度目の快楽に登りつめ淫らな肉と肉が絡み合う淫猥な音を響かせる部屋でそれよりもなを高く艶やかな声を濡れた唇から上げ、背に回した祠堂の背に爪を立てる。

「やっ....」

身体の奥に感じた絆が爆ぜる感触に、自分を解放すると風祭は力無く身体全体を祠堂に預けた。
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