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オレンジ
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「舐めて天海」
と濱口くんがいうので屈んで唇を開くすると、そこに小さな飴玉を放り込まれる。いちご味だった。舌の上で転がすと甘酸っぱい香りが広がる。
当番だったのに日誌を出しそびれて部活後教室に戻った
日誌を出した後教室に戻るとそこには俺を待っていてくれた濱口くんとふたりきり 初夏の沈みゆく太陽が教室をオレンジ染めている
「俺も舐めたいからさー、舐めるよ?」
「はい……」
俺は目を閉じたまま応じる。
くちゅり
舌と舌を
絡められる感触に身体が震えた。口の中で唾液と一緒に溶けていく甘い飴玉は、まるで俺達みたいだと思った。
「……っふぅ……んっ」
何度も角度を変えながら深いキスをする。お互いの息遣いだけが聞こえる静かな教室で、ぴちゃぴちゃという音がやけに大きく響いた気がした。
「……ぁあっ!んっ!」
突然下半身に触れられて思わず声が出る。
「なんでキスだけでこんなになってんの…天海って淫乱だよね」
ズボン越しに軽く撫でられただけでそこは痛いくらいに反応してしまう。
「あ、濱口くん待ってくださ……んっ!」
制止する間もなくズボンの中に手を入れられる。そして下着の上から直接触れられてしまった。
「すげぇヌルヌルしてる」
そう言って笑う濱口くんの顔はとても意地悪だった。でもその表情にも感じてしまい、ますます先走りが流れ出す。
「うわぁどんどん溢れてくるじゃん」
「言わないでください……っ」
恥ずかしくて顔を隠すように腕で覆う。だけどそれはすぐに外されてしまった。
「隠さないで見せてよ」
そう言うと彼は躊躇なく濡れている先端を口に含んだ。
「あ!!ダメですそんなところで…ん…ぃ!!」
信じられなくて慌てて止めようとするけれど、快感のせいで力が入らない。それどころか、もっとして欲しいと思ってしまう自分がいるのだ。
「や 誰かにみられたら くっ……」
もし見られたらと思うと恐怖心に襲われる。なのに同時に興奮している自分もいて訳がわからなくなる。
「見られても平気」
濱口くんはそう言いながら裏筋に沿って舌を這わせた。
「んあっ!はぁ……だめ……もう出ちゃいます……」
「いいよ出しちゃっても」
「で、でもこのままだと服汚れてしま……え!?」
いつの間にか濱口くんはコンドームを取り出して口でその包みの端を噛み千切る。そして手際よく俺のと自分のとに装着する
「これで 大丈夫」
確かに服は汚れないかもしれないけど…戸惑っているとその先に濱口くんが進む
「あっ…んっ」
すっかり慣れた行為とはいえやはり圧迫感はある。ゆっくりと奥まで押し進められると、ようやく全て入ったのか動きが止まった。
「動いていい?」
「駄目だって言ったら 止めてくれるんですか?」
と瞳を眇めたら クスクス笑いながら腰を打ち付けられる。初めはゆっくりだった抽挿は次第に早くなり、結合部から漏れ出る音も大きくなっていった。
「超気持ち良い」
濱口くんが嬉しそうなに唇を自身の舌で舐める 熱を帯びた瞳と耐えるような顔にゾクゾクする 人の事すぐ淫乱とかエロいとかいうけど 濱口くんのがずっと絶倫でエロいと思う
自分からも求めると濱口くんの動きが激しくなった。絶頂へと近づくにつれ呼吸は荒くなり、互いの体温が上昇していくのを感じる。
「あっ やばいかも イキそう……」
「お、おれもです…ん」
そう言ってぎゅっと抱きつくと応えるように強く抱きしめ返してくれる。耳元で感じる吐息がくすぐったい。
「天海可愛い 天海はさ俺の事好きだよね?」
「あん あっあ~!!!好き はまぐちっくんが大好き!!」
絶頂にぎゅっと自分の中の濱口くんを締め付けたら 何時もとは違う熱を身体の奥に感じて震える
緩急した俺を抱き締める濱口くんが背後に向かって低い声をかけた
「これで天海は俺のだってわかったろ さっさと諦めろ出歯亀野郎」
パサリと乾いた紙束が落ちた音と誰かが逃げて行く足音に青ざめる。
「あの濱口くん、今誰がいたんです…か?」
慌てて振り返ろうとすると、それよりも先に顎を掴まれてキスされた。
「実習の先生
俺が無理矢理 天海につきまとってる 可哀想だから止めろって言われた」
思わずぎょとする 教育実習生の先生って今年も複数人来てるけど その中の一体誰なんだ!
「なっ!?」
「どっちが付きまとってんだか
コレで流石に 諦めたんじゃね そんなことより続きしようぜ」
オレンジに燃える夕日を背ににっこりと満足げに笑う濱口くんの表情は逆光で捉えにくかったけれど 天使のように無邪気で悪魔のように残忍に見えた
END
と濱口くんがいうので屈んで唇を開くすると、そこに小さな飴玉を放り込まれる。いちご味だった。舌の上で転がすと甘酸っぱい香りが広がる。
当番だったのに日誌を出しそびれて部活後教室に戻った
日誌を出した後教室に戻るとそこには俺を待っていてくれた濱口くんとふたりきり 初夏の沈みゆく太陽が教室をオレンジ染めている
「俺も舐めたいからさー、舐めるよ?」
「はい……」
俺は目を閉じたまま応じる。
くちゅり
舌と舌を
絡められる感触に身体が震えた。口の中で唾液と一緒に溶けていく甘い飴玉は、まるで俺達みたいだと思った。
「……っふぅ……んっ」
何度も角度を変えながら深いキスをする。お互いの息遣いだけが聞こえる静かな教室で、ぴちゃぴちゃという音がやけに大きく響いた気がした。
「……ぁあっ!んっ!」
突然下半身に触れられて思わず声が出る。
「なんでキスだけでこんなになってんの…天海って淫乱だよね」
ズボン越しに軽く撫でられただけでそこは痛いくらいに反応してしまう。
「あ、濱口くん待ってくださ……んっ!」
制止する間もなくズボンの中に手を入れられる。そして下着の上から直接触れられてしまった。
「すげぇヌルヌルしてる」
そう言って笑う濱口くんの顔はとても意地悪だった。でもその表情にも感じてしまい、ますます先走りが流れ出す。
「うわぁどんどん溢れてくるじゃん」
「言わないでください……っ」
恥ずかしくて顔を隠すように腕で覆う。だけどそれはすぐに外されてしまった。
「隠さないで見せてよ」
そう言うと彼は躊躇なく濡れている先端を口に含んだ。
「あ!!ダメですそんなところで…ん…ぃ!!」
信じられなくて慌てて止めようとするけれど、快感のせいで力が入らない。それどころか、もっとして欲しいと思ってしまう自分がいるのだ。
「や 誰かにみられたら くっ……」
もし見られたらと思うと恐怖心に襲われる。なのに同時に興奮している自分もいて訳がわからなくなる。
「見られても平気」
濱口くんはそう言いながら裏筋に沿って舌を這わせた。
「んあっ!はぁ……だめ……もう出ちゃいます……」
「いいよ出しちゃっても」
「で、でもこのままだと服汚れてしま……え!?」
いつの間にか濱口くんはコンドームを取り出して口でその包みの端を噛み千切る。そして手際よく俺のと自分のとに装着する
「これで 大丈夫」
確かに服は汚れないかもしれないけど…戸惑っているとその先に濱口くんが進む
「あっ…んっ」
すっかり慣れた行為とはいえやはり圧迫感はある。ゆっくりと奥まで押し進められると、ようやく全て入ったのか動きが止まった。
「動いていい?」
「駄目だって言ったら 止めてくれるんですか?」
と瞳を眇めたら クスクス笑いながら腰を打ち付けられる。初めはゆっくりだった抽挿は次第に早くなり、結合部から漏れ出る音も大きくなっていった。
「超気持ち良い」
濱口くんが嬉しそうなに唇を自身の舌で舐める 熱を帯びた瞳と耐えるような顔にゾクゾクする 人の事すぐ淫乱とかエロいとかいうけど 濱口くんのがずっと絶倫でエロいと思う
自分からも求めると濱口くんの動きが激しくなった。絶頂へと近づくにつれ呼吸は荒くなり、互いの体温が上昇していくのを感じる。
「あっ やばいかも イキそう……」
「お、おれもです…ん」
そう言ってぎゅっと抱きつくと応えるように強く抱きしめ返してくれる。耳元で感じる吐息がくすぐったい。
「天海可愛い 天海はさ俺の事好きだよね?」
「あん あっあ~!!!好き はまぐちっくんが大好き!!」
絶頂にぎゅっと自分の中の濱口くんを締め付けたら 何時もとは違う熱を身体の奥に感じて震える
緩急した俺を抱き締める濱口くんが背後に向かって低い声をかけた
「これで天海は俺のだってわかったろ さっさと諦めろ出歯亀野郎」
パサリと乾いた紙束が落ちた音と誰かが逃げて行く足音に青ざめる。
「あの濱口くん、今誰がいたんです…か?」
慌てて振り返ろうとすると、それよりも先に顎を掴まれてキスされた。
「実習の先生
俺が無理矢理 天海につきまとってる 可哀想だから止めろって言われた」
思わずぎょとする 教育実習生の先生って今年も複数人来てるけど その中の一体誰なんだ!
「なっ!?」
「どっちが付きまとってんだか
コレで流石に 諦めたんじゃね そんなことより続きしようぜ」
オレンジに燃える夕日を背ににっこりと満足げに笑う濱口くんの表情は逆光で捉えにくかったけれど 天使のように無邪気で悪魔のように残忍に見えた
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