海は今日も大荒れ(完結)

三森まり

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妄想恋愛

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「お前、渚くんの何?」

凄くいらだった様子の針谷

「珊瑚から聞いたろ?仲良しなんだ俺達」

と俺は彼ににっこりと笑ってみせた
七海ちゃんの指摘する爽やか笑顔を多分してると思うけど ここに鏡はないから明確にはわかんないだけどね

言ってる事に嘘はない 兄弟の居ない俺は七海ちゃんをはじめとする「渚家」全員が大好きだ

「嘘だ 渚くんは俺に恋をしている」

と言い切る彼に俺は問うた

「何を根拠にそう言い張ってんの?」

「渚くんを見ていればわかる!!俺達は相思相愛なんだ 彼女の視線がそう語ってる」

あ~あ??
この思い込みの激しさはなんなんだ

「視線って何だよ 珊瑚から告白とかされてないんだろ?」

俺の突っ込みに ふっと遠い目をする針谷

「彼女は恥ずかしがり屋なんだ」

ふふっと笑いながら針谷は雰囲気イケメンを目指してるのか ちょっと長めの前髪を掻き上げる

「でも視線とか仕草でわかるだろ?彼女の心の声を僕は聞く事ができるのさ 君には出来ないだろ?」

とか言い出す針谷!! 超電波!!怖い 

「それがだから思い込みだっての 俺ははっきり珊瑚から聞いたよ あんたのストーカー行為にうんざりしてるって」

と断言してやった俺に針谷は目に見えて狼狽える……が

「嘘だ!」

と叫んだ……やれやれだ

「嘘じゃない あんた珊瑚の話も聞かないで思い込みだけで迫ってるだけじゃないか」

俺がそう言った瞬間、逆上した針谷に胸ぐらを掴まれそうになったので素早く払いのけた う~~んやっぱり動き悪いなぁ 珊瑚ねぇから聞いた名前でアレコレ調べたけど近くの道場で半年も通わないで中途半端に止めた中学生にそんな名前の子がいたかも?と言ってた友人の記憶はたぶん正しいのだろう 
段持ちって嘘か それともこれも 妄想なんだろうか???

「彼女とお前が付き合ってる証拠はあるのかよ」

と凄む針谷に俺はスマホの写真フォルダーを開いた

「はい これが珊瑚と俺のツーショット写真」

真夏の太陽の下 楽しそうにピースする俺と青い水着の珊瑚ねぇ 
とったのは真珠ちゃんで見上げる角度になってるので 珊瑚ねぇの細いのにたわわな白い胸が眩しい 
美人だよね珊瑚ねぇ血迷うのはわかるわかるけどさ 人の話を聞け!!この ストーカーめ

「他にも色々あるよ」

と同じ日に撮った写真を見せる 
珊瑚ねぇと真珠ちゃんとあと七海ちゃんと4人でプールに行ったんだよね
美海はその日もテニスの練習で帰りだけ待ち合わせてファミリーレストランにGO! 
自分も行きたかったと ブーブー文句言う美海に皆で最後のデザートのかき氷を一人だけビックサイズにしてあげたんだよね

とか 楽しく思い出していたら いきなり針谷が俺のスマホをたたき落としたんだよ!!!!!!!!
この前買い替えたばかりの i-phone16e

酷い!酷すぎる まだローンが残ってるのに!!
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