9 / 28
思い込みのその先
しおりを挟む
床に転がる俺のスマホを踏みつけようと片足を上げた針谷の反対側の足を ちょいと軽く蹴る
2本足で立つのでさえ絶妙なバランスをとってるわけで片足だけで立ってる人を転がすために力なんぞいらない
「うぉ!」
と転がりかける針谷の肘を持ち 頭が地面に叩きつけられないように支えてやる
まぁ脳震盪とか起こされちゃ面倒なのでそこの部分を助けてやっただけなので腰から下は知らない
「ってぇ…」
と呻く針谷
ちょっと変な角度で腰から床に転がる彼に にっこり笑いながら俺はスマホを手にとり傷がないか確かめる
うんうん 大昔のi-phoneはちょっとした事でモニターのガラスが大惨事になったけど 最近の保護シートは優秀だなぁと関心してしまったけど プールに行った時七海ちゃんと色違のお揃いで購入したガラスのメンダコストラップが壊れているのに気付く…
俺の赤いメンダコちゃんの足が足が…かけてる…
思わず低い声で呟く俺
「何してくれてんだ…お前…」
俺は針谷の襟首を掴むとグイっと引き起こした そしてそのまま壁に押し付ける
「な!」
と驚く針谷に顔を近づけた俺は言った
「妄想も大概にしろよ 珊瑚はお前の事なんか好きじゃない! わかれよ好きじゃない!!むしろ嫌いだ!!!
それに柔道の段持ちだって? 嘘つけ所作が隙だらけで初段かさえ妖しい
思い込むのは自由だが 公言したりましてや人に迷惑かけるなよ いい大人が」
「ちが…俺は段持ちだ 道場で1番強くて…」
まるで自身に言い聞かせるように呟く針谷に驚く
まだ言うんだ!!こいつ 本当にそう思い込んでるのか?マジで??
「道場で1番強いなら 俺なんか簡単に倒せるだろ?かかってこいよ」
俺は襟首を掴んだままの腕で針谷を引き寄せた
「ほら」
俺の挑発にあっさり乗ったのか針谷が拳を振りかぶる……
「はい、残念でした」
と彼の拳をかわした俺はそのまま腕をひねり上げた
怪我をさせないよう手加減しながら 相手の力を利用し振り回す
たちまち息を上げる針谷の肩が上下し 苦しそうに顔を歪める
「自分にかけてる都合の良い暗示をとけよ その方がたぶん生きやすくなるって 針谷さん」
こんな当たり前の事を大人に説明するのなんかやなんだけどなぁと思いつつ説得する俺の前で
「お前なんかに何がわかる?」
と泣き出しそうな針谷が崩れ落ちたのだった…
2本足で立つのでさえ絶妙なバランスをとってるわけで片足だけで立ってる人を転がすために力なんぞいらない
「うぉ!」
と転がりかける針谷の肘を持ち 頭が地面に叩きつけられないように支えてやる
まぁ脳震盪とか起こされちゃ面倒なのでそこの部分を助けてやっただけなので腰から下は知らない
「ってぇ…」
と呻く針谷
ちょっと変な角度で腰から床に転がる彼に にっこり笑いながら俺はスマホを手にとり傷がないか確かめる
うんうん 大昔のi-phoneはちょっとした事でモニターのガラスが大惨事になったけど 最近の保護シートは優秀だなぁと関心してしまったけど プールに行った時七海ちゃんと色違のお揃いで購入したガラスのメンダコストラップが壊れているのに気付く…
俺の赤いメンダコちゃんの足が足が…かけてる…
思わず低い声で呟く俺
「何してくれてんだ…お前…」
俺は針谷の襟首を掴むとグイっと引き起こした そしてそのまま壁に押し付ける
「な!」
と驚く針谷に顔を近づけた俺は言った
「妄想も大概にしろよ 珊瑚はお前の事なんか好きじゃない! わかれよ好きじゃない!!むしろ嫌いだ!!!
それに柔道の段持ちだって? 嘘つけ所作が隙だらけで初段かさえ妖しい
思い込むのは自由だが 公言したりましてや人に迷惑かけるなよ いい大人が」
「ちが…俺は段持ちだ 道場で1番強くて…」
まるで自身に言い聞かせるように呟く針谷に驚く
まだ言うんだ!!こいつ 本当にそう思い込んでるのか?マジで??
「道場で1番強いなら 俺なんか簡単に倒せるだろ?かかってこいよ」
俺は襟首を掴んだままの腕で針谷を引き寄せた
「ほら」
俺の挑発にあっさり乗ったのか針谷が拳を振りかぶる……
「はい、残念でした」
と彼の拳をかわした俺はそのまま腕をひねり上げた
怪我をさせないよう手加減しながら 相手の力を利用し振り回す
たちまち息を上げる針谷の肩が上下し 苦しそうに顔を歪める
「自分にかけてる都合の良い暗示をとけよ その方がたぶん生きやすくなるって 針谷さん」
こんな当たり前の事を大人に説明するのなんかやなんだけどなぁと思いつつ説得する俺の前で
「お前なんかに何がわかる?」
と泣き出しそうな針谷が崩れ落ちたのだった…
0
あなたにおすすめの小説
仲良くなったと思った相手は、どうやら友達なんて作りたくないらしい
たけむら
BL
仲良くなった相手は、どうやら友達なんて要らないっぽい
石見陽葵には、大学に入ってから知り合った友人・壬生奏明がいる。少し冷たそうな第一印象から周りの学生に遠巻きにされている奏明に、とある提案をしてみると、衝撃的な一言が返ってきて…?
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
執着
紅林
BL
聖緋帝国の華族、瀬川凛は引っ込み思案で特に目立つこともない平凡な伯爵家の三男坊。だが、彼の婚約者は違った。帝室の血を引く高貴な公爵家の生まれであり帝国陸軍の将校として目覚しい活躍をしている男だった。
恋愛速度【あっというまに始まった、おれと遊び人の先輩の恋の行方……】
毬村 緋紗子
BL
高校生になったばかりの千波矢は、2コ上の先輩、高城 慶と知り合う。
女の子にモテる慶は、これまでかなり派手に遊んできたらしい。
そんな慶から告白されて付き合いはじめた千波矢だったけれど、すぐに身体を求められて、戸惑い、思い悩んでしまう。
先輩は、本当におれのことが好きなのかな
おれは、先輩に遊ばれてるだけなのかな──。
〈登場人物〉
瀧川 千波矢 タキガワ チハヤ 高1
高城 慶 タカシロ ケイ 高3
表紙イラストは、生成AIによる自作です。
エールをありがとうございます!(ω〃)
だって、君は210日のポラリス
大庭和香
BL
モテ属性過多男 × モブ要素しかない俺
モテ属性過多の理央は、地味で凡庸な俺を平然と「恋人」と呼ぶ。大学の履修登録も丸かぶりで、いつも一緒。
一方、平凡な小市民の俺は、旅行先で両親が事故死したという連絡を受け、
突然人生の岐路に立たされた。
――立春から210日、夏休みの終わる頃。
それでも理央は、変わらず俺のそばにいてくれて――
📌別サイトで読み切りの形で投稿した作品を、連載形式に切り替えて投稿しています。
エピローグまで公開いたしました。14,000字程度になりました。読み切りの形のときより短くなりました……1000文字ぐらい書き足したのになぁ。
📌本編モブ視点による、番外エピソード
「君はポラリス ― アンコール!:2年後の二人と俺と」を追加しました。
かえり、みち
真田晃
BL
エセ関西弁の幼馴染みと、歩いて帰る。
明るいコイツのお陰で、外灯の少ない真っ暗な田舎道も怖くなかった。
なのに、何故だろう。
何処か懐かしさを感じてしまう。
コイツとはいつも一緒に帰っているのに。大切な何かを、俺は──忘れてしまっている、のか?
第一章:シリアスver.
第二章:コミカルver.
【完結】男の後輩に告白されたオレと、様子のおかしくなった幼なじみの話
須宮りんこ
BL
【あらすじ】
高校三年生の椿叶太には女子からモテまくりの幼なじみ・五十嵐青がいる。
二人は顔を合わせば絡む仲ではあるものの、叶太にとって青は生意気な幼なじみでしかない。
そんなある日、叶太は北村という一つ下の後輩・北村から告白される。
青いわく友達目線で見ても北村はいい奴らしい。しかも青とは違い、素直で礼儀正しい北村に叶太は好感を持つ。北村の希望もあって、まずは普通の先輩後輩として付き合いをはじめることに。
けれど叶太が北村に告白されたことを知った青の様子が、その日からおかしくなって――?
※本編完結済み。後日談連載中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる