海は今日も大荒れ(完結)

三森まり

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文化祭の前準備だよ!

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部の展示は 2階の端にある図書室前

好きな本を広げながら休憩できる小スペースが良いのじゃないと七海ちゃんに提案した
文化祭の日は図書室への扉は封鎖されるから ドア付近にもパネルを置いて 窓辺のカフェカンターには 2年の女の子ふたりの作品である 七宝焼を置いたり 宮地くんのなんだかユーモラスな怪作オブジェを飾っても良いと思う

照明が少し暗い部分にはスポットを配置する

音楽なんかも流そうかな 環境音を流すのも良いかもしれないよな

オシャレな小空間は他のクラブと取り合いになりそうだけれど 新設されたばかりのうちの学校は本当に文化部が少ない
美術部の他は 「放送部」「吹奏楽部」「パソコン部」 
放送と吹奏楽は展示はないし パソコン部は機材の移動や設置が面倒だから視聴覚室で企画展示にするとか同級が言っていたと記憶している

「いいね 早速文化祭委員会の許可取り申請するね」

と七海ちゃんが頷く

「うん、よろしく」

と俺は頷き返した
そのまま七海ちゃんが廊下にある自動販売機の前でメモ帳を開く

「天根さんと三好さんは はちみつレモン 宮地くんはポカリ 空也は何にする?」

七海ちゃんがそう言いながら俺を振り向く

「え 俺のは自分で払うよ」

と言う俺に七海ちゃんが人差し指を顔の前で振る

「駄目駄目 部長に奢られなさい」

「え?でも」

戸惑う俺に七海ちゃんは自動販売機のコインを入れながら言う

「空也にはいつも世話になってるからね」

「あぁ……うん、じゃぁお世話になろうかな」

ちょっとキョドってしまった俺に 七海ちゃんが弾けるように笑い出した

「もう 遠慮なんてしなくて良いのに でも それが空也のイイところだよね」

ってね あぁ 本当に七海ちゃん可愛い

「じゃぁ遠慮なく」

俺は小銭を自動販売機に投入する七海ちゃんに即されて 無糖紅茶のボタンを押した
ガコンという音と共に落ちてきたペットボトルを手にすると冷たいそのボトルが手に心地良い……

「ありがとう」

と言いながらペコリと頭を下げる俺に

「どういたしまして」

と笑う七海ちゃんの笑顔が今日も眩しい……あぁ幸せだ
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