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旧体育館の怪
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旧体育館の扉の上の方にはめ込まれた磨りガラスに月の光が反射してキラキラしている その光で少し明るく見える扉に手をかけると鍵がかかっていない
「旧体育館には…使ってない資材が詰め込んであるから鍵が掛かってるんじゃなかったけか?」
と呟きながらゆっくりと扉を開ける 全然使われてないってわけでもないからカラカラと音を立て扉が開くと 外からの光が入り込み昼間のようではないが中が見える程度の明かりがある
「うわ~埃っぽい」
と言いながら美海が中に入っていく その後を俺と七海ちゃんと宮地くんが続く 旧体育館の中は思ったより広い……そして結構暗いし……懐中電灯3つにしといて正解だったねって思いながら辺りを見回すと……
「あれ?あの辺だけ明るいよ?」
と俺が言うと皆の視線がそこに集まる。
体育館にはステージがありその真下には荷物置き場用の地下があり その明かりとりと空気の入れ替えの為の窓が取り付けられているのだがそこから明かりが漏れていたのだ
「?」
そして その地下から細い悲鳴が聞こえたのだ!!
「ひっ!!」
と俺の背にすがりつく宮地くん
悲鳴を噛み殺してるのか口に手を当てる七海ちゃん
美海が窓の中を覗きこんだ
「誰かいるわよ!生きてる人間」
素早く地下に通じるドアを開けようとする美海が 渾身の力を込めてもドアは開かない
そこは鍵が掛けられているようだった
「退いて!」
と 声をかけると俺はドアを蹴り上げる
経年劣化で脆くなっていたのかドアは簡単に壊れ 真っ暗な地下への階段が見えた
「ちょっと空也!乱暴すぎるよ」
と七海ちゃんが咎めるけれど……
「中に人が居るんだよ?もしも怪我してたら助けないと!」
と俺は叫びそのまま階段を下る
「待って!!」
と七海ちゃんの叫び声を背に 地下に降りると黒い影が突進してきた
とっさすぎる上に ぎっしりと積まれた古い椅子や机やマットレスに阻まれて避けられない
腰を落とし
「うぐっ!!」
と突きをかわそうとするも腹に入ったらしい……そのまま後ろに吹き飛びそうになった処で宮地くんが後ろから俺の腰にしがみつき転倒が避けられた
「サンキュー 宮地くん」
と礼を言う俺に宮地くんが首を横に振りつつ言う
「錨先輩!大丈夫ですか?」
頷く事でそれに答えながら 突進してきた大柄な大人と距離を取りながら両腕を上げて構えた
「何?何なの空也!!」
宮地くんが支えてくれたから ダメージはないのだけれど 倒れたガラクタのたてた大きな音に驚いたであろう双子が地下に降りて来ようとしている
「来ちゃ駄目だ! それより大人を呼んで来て!!」
叫ぶ俺の声に七海ちゃんは素直に従ってくれたみたいだけど…美海は手に何かの棒を掴んで突進してきた
そして 俺を襲ったヤツに懐中電灯を向ける「え?」
と美海が息を飲むのが聞こえた。
懐中電灯の光に照らし出されたソイツは……
「何やってんのよ 有平!! 川内先輩?」
使い古されたマットの上に横たわる少女は腹を押さえ細い息を繰り返していたのだった……
「旧体育館には…使ってない資材が詰め込んであるから鍵が掛かってるんじゃなかったけか?」
と呟きながらゆっくりと扉を開ける 全然使われてないってわけでもないからカラカラと音を立て扉が開くと 外からの光が入り込み昼間のようではないが中が見える程度の明かりがある
「うわ~埃っぽい」
と言いながら美海が中に入っていく その後を俺と七海ちゃんと宮地くんが続く 旧体育館の中は思ったより広い……そして結構暗いし……懐中電灯3つにしといて正解だったねって思いながら辺りを見回すと……
「あれ?あの辺だけ明るいよ?」
と俺が言うと皆の視線がそこに集まる。
体育館にはステージがありその真下には荷物置き場用の地下があり その明かりとりと空気の入れ替えの為の窓が取り付けられているのだがそこから明かりが漏れていたのだ
「?」
そして その地下から細い悲鳴が聞こえたのだ!!
「ひっ!!」
と俺の背にすがりつく宮地くん
悲鳴を噛み殺してるのか口に手を当てる七海ちゃん
美海が窓の中を覗きこんだ
「誰かいるわよ!生きてる人間」
素早く地下に通じるドアを開けようとする美海が 渾身の力を込めてもドアは開かない
そこは鍵が掛けられているようだった
「退いて!」
と 声をかけると俺はドアを蹴り上げる
経年劣化で脆くなっていたのかドアは簡単に壊れ 真っ暗な地下への階段が見えた
「ちょっと空也!乱暴すぎるよ」
と七海ちゃんが咎めるけれど……
「中に人が居るんだよ?もしも怪我してたら助けないと!」
と俺は叫びそのまま階段を下る
「待って!!」
と七海ちゃんの叫び声を背に 地下に降りると黒い影が突進してきた
とっさすぎる上に ぎっしりと積まれた古い椅子や机やマットレスに阻まれて避けられない
腰を落とし
「うぐっ!!」
と突きをかわそうとするも腹に入ったらしい……そのまま後ろに吹き飛びそうになった処で宮地くんが後ろから俺の腰にしがみつき転倒が避けられた
「サンキュー 宮地くん」
と礼を言う俺に宮地くんが首を横に振りつつ言う
「錨先輩!大丈夫ですか?」
頷く事でそれに答えながら 突進してきた大柄な大人と距離を取りながら両腕を上げて構えた
「何?何なの空也!!」
宮地くんが支えてくれたから ダメージはないのだけれど 倒れたガラクタのたてた大きな音に驚いたであろう双子が地下に降りて来ようとしている
「来ちゃ駄目だ! それより大人を呼んで来て!!」
叫ぶ俺の声に七海ちゃんは素直に従ってくれたみたいだけど…美海は手に何かの棒を掴んで突進してきた
そして 俺を襲ったヤツに懐中電灯を向ける「え?」
と美海が息を飲むのが聞こえた。
懐中電灯の光に照らし出されたソイツは……
「何やってんのよ 有平!! 川内先輩?」
使い古されたマットの上に横たわる少女は腹を押さえ細い息を繰り返していたのだった……
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