海は今日も大荒れ(完結)

三森まり

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大団円 (完結)

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「無事終わって良かったわねぇ」

と 文化祭の戦利品を並べる真珠ちゃんの頭を撫でながら珊瑚ねぇがニコニコしている
文化祭が終わってからの週明け
真珠ちゃんの前には挿絵がの可愛いパンフレットや柄の綺麗な包装紙 うちの部の女子からもらった七宝焼のブローチが並べられている

「あぁうん そだね」

と答えながら最早どっちの家に住んでるんだかな俺は 渚家の居間にあるほぼほぼ俺専用になってるローソファーにもたれかかる

『お爺さんからちびっこまで~ 柔道の基礎教えます』

コーナーで先生をやっていた俺の体力はほぼほぼ0になった… 1週間たった今もちょっと疲れが残っているみたいだ… 体力というより気疲れってやつかな
最初の予定では コーナーで配る薄いパンフ作りに協力する!だったのに…部員の数名が流行りの風邪でダウンしたため 結局先生役をやる羽目になってしまったのだ

まぁ レイの病気の流行で格闘系の人口激減してるんで…御役にたてれば「柔道を愛する者として」本望ではありますがねぇ
それはいい それはイイんだけど 柔道部に強制拘束され 自分のクラスの出し物でメイドさんをやった七海ちゃんを拝めなかったのが実に悔しい!!

「でもさぁ~
七海ちゃんのメイドさん見たかったなぁ」

と呟く俺に真珠ちゃんが二カっと笑う

「あ!それね~写真あるよ~見たい?空ちゃん」

と彼女がキッズスマホをかわいらしいポシェットから取り出す
見たいみたい♡と 身を乗り出すと小さな指をすっすっと滑らせた後~満面の笑みで水戸黄門の印籠みたに画面をコチラに向ける真珠ちゃん
と 突然俺の目前から彼女の小さい手にあったスマホが消えた

「もう!空也に見せなっていうから!撮らせてあげたのに!!」

と七海ちゃんが赤くなってプンスカしている
ちぇ~

「見せてはくれないんだ」

俺が拗ねて見せると七海ちゃんの顔がますます真っ赤になる

「あぅ!!もう~~えっと……後で空也のスマホに送るから!!」

ってさ あは♡もう最高♡ あぁ照れてる七海ちゃんは最高に可愛いなぁ

「美海のもあるの?」

と聞くと目の前に美海が最新のi-phoneのモニターを見せつけてくる

「おぉ!カッコいいじゃん!!」

自撮りでピースしてる着流し美少年風味の美海とキグルミで同じくピースしてる宮地くん とその後ろで渋い顔をしている男前が画面に映り込んでいた

「宮地兄?」

と指差しながら聞くと うんうんと美海が頷いた

「私モテモテだから~」

と本気なんだかなんだかわからない美海のことばをうけて 珊瑚ねぇが物凄い噂を披露してきた

「モテモテと言えばね 針谷くん新しい彼女できたみたいよ 現役の女子高生 なんかうちの近くのコンビニでアルバイトしていた時に来店してきた娘さんでぇ えっと 不良に絡まれてるとこ 助けたとか何とかで
う~~んっと 名前 川内美晴さんって言うらしいわ」

ぶっ!!
川内さん何やってんの?! うちの近くのコンビニに何の用があったんだよ!!!

「やだ ストーカー✕メンヘラ カプとか怖いなぁ」

と ものすごく嫌そうに美海が肩を竦める

「てか 針谷の住んでるとことウチ結構遠いのに」

彼がまだ暴走していた時 針谷の住所とかも調べたんだよね…わざわざうちの近くのコンビニをバイト先にしなくてもあの辺はこっちより繁華街近いからコンビニも数あるのに…
珊瑚ねぇへのストーカー実はまだ~続いてたんじゃなかろうか??

「詳しいんだね 珊瑚ねぇ」

と皆にお茶を入れながら首を傾げる七海ちゃんに

「良くわからないんだけど…針谷くん新しい恋情報を研究室の皆に詳しく話てくるの まぁほら現役女子高生が恋人っていうのが嬉しいのかな??男子達に羨ましって言われて嬉々としてるし」

と珊瑚ねぇが教えてくれた

なるほどなるほど それで彼女の妄想の理想の男性を針谷が演じるのならそれはそれでイイ
ふたりとも もう俺達に関わらないなら それこそ 万々歳だ!!

「空也大きなあくびw」

と美海に笑われるが俺は気にする事無く

「眠いんだよ……」

と答えたのに 

「じゃ軽く寝ちゃえば?」

と返してくれる 七海ちゃんの声が優しい

ソファーに持たれうとうとする俺の身体にふわりと七海ちゃんが毛布をかけてくれる
毛布は七海ちゃんが部屋で膝掛けに使ってるハーフケット…
柔らかな桜の匂いがした…

『このまま眠ったら…七海ちゃんを抱きしめる夢がみられるかも?』

そんな俺の希望を夢は叶えてくれるのだろうか?

「なぁ……七海ちゃん……」

「何?」

「……おやすみ」

「……うんおやすみなさい」

優しい七海ちゃんの声を聞きながら俺は穏やかな眠りにおちたのだった……

END
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