海は今日も大荒れ(完結)

三森まり

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夜空を飾る花

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しし 心臓が瀑付いて口から出そうだよ!!俺!!!

動悸・息切れ・目眩というのは大げさだけど顔がら火が出そうに熱い 七海ちゃんが俺を見つめる

「自分の気持ち…ずっと隠してた だって男同士の恋愛とか背負うものが多すぎるから 親友のままでいるつもりだよ 今もそしてこれからも」

と呟くその大きな瞳が潤んでいるのに俺は気がついてしまった え?そんな そんなまさか~!!
いやいやいやいや だって 七海ちゃんだよ??
あの七海ちゃんなんだよ??
もうもう男前すぎて惚れ直す!!

俺の動揺を他所に彼は川内さんに向かい話し出した

「僕はずっと空也の事が好きだった 好きだからこそ自分の気持を押し付けるつもりはない 
君は空也の意志なんかおかまいましで自分を救う為に恋人になれと勝手な事を言う
先生に妻子がいる事をわかっていながら縋った君の気持ちを 僕は綺麗だとか純粋だとか思わない」

と七海ちゃんが言い切りそして川内さんに

「君の恋はただの妄想で自己満足だ」

そう 断言した

「な!!」

川内さんが絶句する

「そんな君に空也に譲るなんてありえない 消えろ」

そう言って七海ちゃんが川内さんを睨みつける

凛として綺麗で真っすぐしたその黒い瞳の力に…
じりじりと後ずさる川内さんが俺達に背を向け走り去った

彼女が視界から消えた途端 七海ちゃんが校庭にへたり込む







「七海ちゃん 大丈夫?」

俺も地面に腰を下ろし七海ちゃんの横に座ってその背中をさする

「空也?気持ち悪くない?」

と 俯いた七海ちゃんが小さな声で呟く

「僕男なのに 空也の事が好きなんだよ…友達としてじゃない…だから」

小さく肩を震わせる七海ちゃんの身体を思い切り抱きしめる

「気持ち悪くないよ だって俺七海ちゃんと同じ気持ちだもん もう本当に小さい頃から大好きだったよ」

俺の腕の中で身体を縮こませ固くなっていた七海ちゃんのサラサラな髪に口付けると 魔法が溶けたみたいに身体が柔らかくなった

「え?空也……だって」

震える声で俺を見上げる七海ちゃんの瞳が潤んでる 俺はもう一度今度は額に頬に唇に自分の唇を落とした

「俺もずっと好きだったよ 七海ちゃん」

そうさ もう本当にずっとずっと昔から……あったその日に俺は七海ちゃんが好きになった

「もう絶対離さないから覚悟しててね」

と俺が言うと涙を零しながら笑う七海ちゃんの笑顔が綺麗で見惚れてしまう

「うん!僕こそ絶対に離れないからね」

そう言って俺に抱き着く七海ちゃんを黙って強く深く抱きしめした



沈黙を破ったのは 花火大会を告げる音だけの花火 暫くの間を置いて空に幾つもの 光の花が咲き始めた

「綺麗…」

と俺の腕の中で瞳を瞬かせる七海ちゃんの闇のような黒い瞳の虹彩が キラキラと輝く光の花火を写して揺れる

「七海ちゃんのが 何倍も綺麗だよ」

俺がそう生真面目な声色を作り告げると 俺を見返す七海ちゃんがぷっと吹き出す
あぁ 可愛い可愛い俺の七海ちゃん
君に似合うのは 笑顔だよ

「ありがとう空也」

笑う七海ちゃんをもう一度俺は強く抱きしめたのだった……
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