愛してくれて構わないから

三森まり

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翌日 お別れLINEを出した彼女に校舎裏に呼び出された
取巻き女子と野球部のエースくん同伴で

「私達上手くやってたよね なのに何で急に別れるとか言い出すの?他の子と浮気でもしたの?」

とか しおらしく涙を見せる彼女にゲンナリする

「俺 お前の事もう好きじゃないし」

というと ワザとだと思うけどわなわなと唇を震わせる彼女

「ふざけんな このクズ野郎」

と エースくんがそれに触発されたのかカッコよく俺の胸ぐらを掴む

「そんな事より これお前のパパに返しといて」

とポケットから万札を取り出し彼女に向けてひらひらさせる

「俺の彼女 何十万積まれてもメタボオヤジと食事するのも ましてや股開くなんて出来ないって怯えてたから」

一瞬で彼女の顔色が青くなり 唇を噛み締める

「なんなら この金で新しい彼氏でも買ったら?」

とチラリとエースくんを見ながら言ってやったら

「彼女を侮辱するな!!!」

エースくん そんな御託を喚きながら 俺に殴りかかってきちゃったよ!
こいつ バカなの?今の俺の言った事聞いてなかったのか??
拳をかわし金的入れたら 悶絶しながらエースくんが前のめりで倒れる
今まで野球一筋に精錬潔癖に生きてきたんだろうに ビッチな相談女にひっかかるなんて哀れ以外の言葉が思い浮かばない
半年前は彼女もこんなんじゃ無かったのに お金の力ってホントに怖いわ
固まる彼女の取り巻き達
彼女の制服の胸ポケットに札をねじ込み 序にパパの名刺も見せてあげた

「俺 暴力振るう奴嫌いなんだ 二度と近づかないでね」

と言い残し その場を後にした 




たぶんパパの名刺が決めてでその後彼女とは揉めずにお別れでき

その後 俺と和美はちょいちょいデートを重ねた 
勿論和美は可愛いくて 相変わらず

「伊勢くん 伊勢くん」

って甘えてくる もう本当に可愛!!

来月の姉貴の結婚式でコッソリ便乗して教会でリングを和美に贈る事にした俺
和美が極上の笑顔で喜ぶ顔が見れると思うと待ち遠しい今日この頃です

おわり
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