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第二十一話 告白
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やっぱり好かれてるのかな、と思うと、僕の挙動不審は加速した。「約束な」とささやかれた声が、ことあるごとに蘇っては体を熱くする。
期待して、いいんだろうか。もし付き合うってなったら、どんな感じになるんだろう――つい勝手に、一人で色々な想像をした。デートはどこに行こうとか、相良は外で手をつないでくれるタイプかなとか。
恋人同士になったら、部屋のパーテーションは端によけて、帰ってからももっとたくさん顔を見て話をしたい。あとはそう、キス、とかも……?
告白される気満々な自分は、冷静に考えるとなかなかにヤバいやつだ。だけどあんな声で、あんな顔で、あんな温度で触れられて、勘違いだなんてことあり得るのだろうか。
十月初めの一週間、僕は間違いなく、今までの人生で一番舞い上がっていた。
推しである荒川ナミの動画を観ていてもどこかぼーっとしてしまうのは、ファンとして由々しき事態だ。だけどこんな気持ちは初めてで、学校の授業から推し活まで、ありとあらゆることが全く手につかない。とにかく文化祭二日目が楽しみすぎて、とりあえずあと半月だしと割り切って、僕は自分の気持ちの制御を諦めた。
恋をすると世界が色づくって、こういうことをいうんだなって実感した。毎晩寝る前には必ず、その日相良とした会話を思い出してニヤニヤして、朝起きるのがとんでもなく楽しみで、相良の姿を見ているだけで嬉しくて――だけど、そう。
「楽しい時間は長くは続かない」って、その言葉の意味も、僕は身をもって体験することになったのだった。
「好きです。付き合ってください!」
掃除当番終わり、一緒に夕食を食べるために相良と待ち合わせをした日のことだった。食堂前に相良がいないので周辺を歩いて探したら、裏門脇の木の陰から女子の声が聞こえてきた。
僕は慌てて、通り道を挟んで向かい側に生えている木の後ろに隠れた。そっと様子をうかがえば、告白をしているのは隣のクラスの女子生徒で、告白をされているのは他でもない相良だった。
うつむき気味の相良の表情は、僕の場所からはよく見えない。低い相良の声は耳をそば立ててもあまり聞こえず、僕は盗み聞きを諦めて、代わりに木の幹に背を預けて天を仰いだ。
すごいな、これで三人目だ……。
自分が告白されているわけでもないのに、心臓がドキドキしてくる。
文化祭当日を週末に控え、最近の相良は告白されまくっている。僕が見かけたのは、今月に入ってからこれで三人目。それ以外にも何回か呼び出されているようだから、相良に告白した女子の数は、もうすぐ七、八人くらいになるんじゃないだろうか。
学校に来るようになり、クラスにも馴染み出した相良は、あっという間にモテるようになった。もともと顔の造形はすごくいい男だ。それがただ、配置的にめちゃくちゃ怖く見えるというだけで、実は根が優しく面倒見もいいとくれば、女子からの人気が高まるのも当然といえば当然である。
相良の評判は他のクラスにも広がっているようで、校内を一緒に歩いていても、相良に対する視線を感じることが増えた。そのたびに、僕は誇らしいような、不安なような、複雑な気持ちになる。
僕は今、相良は僕のことが好きなんだって、花火の約束をした文化祭二日目の夜に告白してくれるんだって、すっかり信じ込んで期待している。
だけどそれは、僕が勝手にそう思っているだけだ。いくら相良からの好意を感じる瞬間があっても、はっきりと言葉で聞いていない以上、全て僕の勘違いでしたというパターンも大いにあり得る。
相良が方々からモテているという事実は、そういう拭いきれない僕の不安を、的確に煽ってくるのだ。
……相良の好きな人が僕じゃなかったらどうしよう。めちゃくちゃ可愛い子が相良に告白して、相良がその子と付き合っちゃったらどうしよう。
考え始めたら、だんだん胃のあたりがもやもやしてきて、僕は静かにその場にしゃがみ込んだ。
相良と女子生徒は、まだなにか話しているようだ。先に食堂前に戻って相良を待つべきか、話が終わるまで見守って相良に先に行かせ、掃除が長引いたふりをして合流するべきか。
悩んでいると、目の前に茶色いローファーが現れた。
白いソックスに沿って顔を上げると、制服のプリーツスカートを膝上で着こなした川崎さんが「畠山くん」と小声で呼びかけてきた。
「急にごめんね。相良くんって、あとどれくらいあの子と話してると思う?」
川崎さんは僕の隣にしゃがみ込み、相良たちがいる方に視線をやりながら問いかけてくる。
「僕も詳しくはわかんないけど……相良になんか用?」
「この前教えてもらったやつ、上手くできたから見せようと思って」
そう言って川崎さんが見せてくれたのは、ビーズで作った小さな花が三つ繋がったキーホルダーだ。確かに一つ一つのパーツの大きさが揃っていて、僕の目から見ても綺麗にできている作品だと思った。
「相良くんって顔怖いけど、上手にできると絶対ほめてくれるんだよね。私本当は不器用なんだけどさ、今回はすごい頑張っちゃった」
えへへ、と屈託なく川崎さんは笑った。その表情を見て、僕は気づく。川崎さんってやっぱり、相良のことが好きなんだ。
でもいったい、新妻とはどういうことになってるんだろう。もう別れたのかな。
聞きたいけど、そんなに仲がいいわけでもないので、本当に聞いていいものか迷ってしまう。
「畠山くんの筆箱についてるキーホルダーって、相良くんが作ったやつ?」
ためらっている間に、先に質問されてしまった。「そう」と答えると、川崎さんは瞳を輝かせて「やっぱり!」と喜んだ。
「すっごい可愛いよね。でもこの前のイベントのお品書きとか、ハンドメイドアカウントの投稿写真には、全然なかった気がするんだけど」
「ああ、あれは一点ものだから」
「そうなの? オーダーメイドってこと?」
「オーダーメイドっていうか、相良の方から、僕のために作ってくれたっていうか……」
え、と目を丸くした川崎さんは、ほんの一瞬だけ面白くなさそうな顔をした。「いいなあ。畠山くんと相良くんって仲良いんだね」と感想を述べて、足元の地面を見つめたまま黙り込んでしまう。
「あ、じゃあ僕、そろそろ行くね」
気まずさに耐えかねて、僕は早々に立ち上がった。すっかり笑顔に戻った川崎さんは、ひらひらと軽やかに手を振って見送ってくれる。
相手が相当粘っているのか、相良はまだその場に引き留められていて、困ったように後頭部をかいていた。僕は気配を消したまま裏門を出て、一人で食堂に向かう。
スマートフォンを見ると、いつの間にか相良からメッセージがきていた。【ちょっとゴタってるから先食ってて】らしい。大変だなあ。
今日はこれから、喫茶店のアルバイトを入れている。残念ながらいつまでも相良を待っているわけにもいかないので、一人で入口をくぐりメニューを確認する。
A定食がホッケで、B定食がピーマンの肉詰めだ。ってことは相良、A定食確定だな。ピーマン食べれないんだもんな。
ふふ、と小さく、笑いがもれる。
頑張ってホッケの骨を避ける相良の姿を見れないのが、なんだかすごく残念だった。
期待して、いいんだろうか。もし付き合うってなったら、どんな感じになるんだろう――つい勝手に、一人で色々な想像をした。デートはどこに行こうとか、相良は外で手をつないでくれるタイプかなとか。
恋人同士になったら、部屋のパーテーションは端によけて、帰ってからももっとたくさん顔を見て話をしたい。あとはそう、キス、とかも……?
告白される気満々な自分は、冷静に考えるとなかなかにヤバいやつだ。だけどあんな声で、あんな顔で、あんな温度で触れられて、勘違いだなんてことあり得るのだろうか。
十月初めの一週間、僕は間違いなく、今までの人生で一番舞い上がっていた。
推しである荒川ナミの動画を観ていてもどこかぼーっとしてしまうのは、ファンとして由々しき事態だ。だけどこんな気持ちは初めてで、学校の授業から推し活まで、ありとあらゆることが全く手につかない。とにかく文化祭二日目が楽しみすぎて、とりあえずあと半月だしと割り切って、僕は自分の気持ちの制御を諦めた。
恋をすると世界が色づくって、こういうことをいうんだなって実感した。毎晩寝る前には必ず、その日相良とした会話を思い出してニヤニヤして、朝起きるのがとんでもなく楽しみで、相良の姿を見ているだけで嬉しくて――だけど、そう。
「楽しい時間は長くは続かない」って、その言葉の意味も、僕は身をもって体験することになったのだった。
「好きです。付き合ってください!」
掃除当番終わり、一緒に夕食を食べるために相良と待ち合わせをした日のことだった。食堂前に相良がいないので周辺を歩いて探したら、裏門脇の木の陰から女子の声が聞こえてきた。
僕は慌てて、通り道を挟んで向かい側に生えている木の後ろに隠れた。そっと様子をうかがえば、告白をしているのは隣のクラスの女子生徒で、告白をされているのは他でもない相良だった。
うつむき気味の相良の表情は、僕の場所からはよく見えない。低い相良の声は耳をそば立ててもあまり聞こえず、僕は盗み聞きを諦めて、代わりに木の幹に背を預けて天を仰いだ。
すごいな、これで三人目だ……。
自分が告白されているわけでもないのに、心臓がドキドキしてくる。
文化祭当日を週末に控え、最近の相良は告白されまくっている。僕が見かけたのは、今月に入ってからこれで三人目。それ以外にも何回か呼び出されているようだから、相良に告白した女子の数は、もうすぐ七、八人くらいになるんじゃないだろうか。
学校に来るようになり、クラスにも馴染み出した相良は、あっという間にモテるようになった。もともと顔の造形はすごくいい男だ。それがただ、配置的にめちゃくちゃ怖く見えるというだけで、実は根が優しく面倒見もいいとくれば、女子からの人気が高まるのも当然といえば当然である。
相良の評判は他のクラスにも広がっているようで、校内を一緒に歩いていても、相良に対する視線を感じることが増えた。そのたびに、僕は誇らしいような、不安なような、複雑な気持ちになる。
僕は今、相良は僕のことが好きなんだって、花火の約束をした文化祭二日目の夜に告白してくれるんだって、すっかり信じ込んで期待している。
だけどそれは、僕が勝手にそう思っているだけだ。いくら相良からの好意を感じる瞬間があっても、はっきりと言葉で聞いていない以上、全て僕の勘違いでしたというパターンも大いにあり得る。
相良が方々からモテているという事実は、そういう拭いきれない僕の不安を、的確に煽ってくるのだ。
……相良の好きな人が僕じゃなかったらどうしよう。めちゃくちゃ可愛い子が相良に告白して、相良がその子と付き合っちゃったらどうしよう。
考え始めたら、だんだん胃のあたりがもやもやしてきて、僕は静かにその場にしゃがみ込んだ。
相良と女子生徒は、まだなにか話しているようだ。先に食堂前に戻って相良を待つべきか、話が終わるまで見守って相良に先に行かせ、掃除が長引いたふりをして合流するべきか。
悩んでいると、目の前に茶色いローファーが現れた。
白いソックスに沿って顔を上げると、制服のプリーツスカートを膝上で着こなした川崎さんが「畠山くん」と小声で呼びかけてきた。
「急にごめんね。相良くんって、あとどれくらいあの子と話してると思う?」
川崎さんは僕の隣にしゃがみ込み、相良たちがいる方に視線をやりながら問いかけてくる。
「僕も詳しくはわかんないけど……相良になんか用?」
「この前教えてもらったやつ、上手くできたから見せようと思って」
そう言って川崎さんが見せてくれたのは、ビーズで作った小さな花が三つ繋がったキーホルダーだ。確かに一つ一つのパーツの大きさが揃っていて、僕の目から見ても綺麗にできている作品だと思った。
「相良くんって顔怖いけど、上手にできると絶対ほめてくれるんだよね。私本当は不器用なんだけどさ、今回はすごい頑張っちゃった」
えへへ、と屈託なく川崎さんは笑った。その表情を見て、僕は気づく。川崎さんってやっぱり、相良のことが好きなんだ。
でもいったい、新妻とはどういうことになってるんだろう。もう別れたのかな。
聞きたいけど、そんなに仲がいいわけでもないので、本当に聞いていいものか迷ってしまう。
「畠山くんの筆箱についてるキーホルダーって、相良くんが作ったやつ?」
ためらっている間に、先に質問されてしまった。「そう」と答えると、川崎さんは瞳を輝かせて「やっぱり!」と喜んだ。
「すっごい可愛いよね。でもこの前のイベントのお品書きとか、ハンドメイドアカウントの投稿写真には、全然なかった気がするんだけど」
「ああ、あれは一点ものだから」
「そうなの? オーダーメイドってこと?」
「オーダーメイドっていうか、相良の方から、僕のために作ってくれたっていうか……」
え、と目を丸くした川崎さんは、ほんの一瞬だけ面白くなさそうな顔をした。「いいなあ。畠山くんと相良くんって仲良いんだね」と感想を述べて、足元の地面を見つめたまま黙り込んでしまう。
「あ、じゃあ僕、そろそろ行くね」
気まずさに耐えかねて、僕は早々に立ち上がった。すっかり笑顔に戻った川崎さんは、ひらひらと軽やかに手を振って見送ってくれる。
相手が相当粘っているのか、相良はまだその場に引き留められていて、困ったように後頭部をかいていた。僕は気配を消したまま裏門を出て、一人で食堂に向かう。
スマートフォンを見ると、いつの間にか相良からメッセージがきていた。【ちょっとゴタってるから先食ってて】らしい。大変だなあ。
今日はこれから、喫茶店のアルバイトを入れている。残念ながらいつまでも相良を待っているわけにもいかないので、一人で入口をくぐりメニューを確認する。
A定食がホッケで、B定食がピーマンの肉詰めだ。ってことは相良、A定食確定だな。ピーマン食べれないんだもんな。
ふふ、と小さく、笑いがもれる。
頑張ってホッケの骨を避ける相良の姿を見れないのが、なんだかすごく残念だった。
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