1 / 10
第1話:断罪の日、新たな道が開く
しおりを挟む
「アリシア・クラウゼン。あなたには失望した」
エドワード王子の声が、広間に響く。冷たい視線が、私を見下ろしている。
周囲を囲む貴族たちの目が、好奇と嘲りに満ちていた。ひそひそと交わされる囁きが、耳に届く。
「やはりクラウゼン令嬢は……」
「可哀想なリリアナ様」
「婚約破棄も当然ね」
胸の奥が冷たくなる。指先が震えそうになるのを、必死に抑えた。
「(……来てしまった。断罪イベント)」
これは、前世でプレイした乙女ゲームの悪役ルート。私は三ヶ月前、この世界に転生したアリシア・クラウゼンという悪役令嬢だと気づいた。
それから必死に悪役ルートを回避しようと努力してきた。ヒロインのリリアナには優しく接した。王子には控えめに振る舞った。攻略対象の騎士や貴族たちとも、適度な距離を保った。
なのに。
「リリアナを傷つけ、侮辱したという証言が複数ある」
エドワードの言葉に、私は唇を噛んだ。
「殿下、それは誤解です。私は……」
「言い訳は聞きたくない」
彼の手が、私の目の前に差し出される。婚約指輪が、その手のひらに乗っていた。
「婚約は、ここに破棄する」
時間が止まったように感じた。周囲の貴族たちが、息を呑む気配がする。
私はゆっくりと指輪を外した。手が震える。指輪がエドワードの手に落ちる音が、やけに大きく聞こえた。
「(……仕方ない。これがゲームのシナリオなら、抗えない)」
顔を上げる。エドワードの隣に立つリリアナが、悲しそうな顔をしながら、目の端で笑っているのが見えた。
広間を出る。廊下を歩く足音だけが、静寂に響く。
涙は出なかった。ただ、胸の奥が空っぽになったような感覚だけが残っている。
「お嬢様……」
屋敷に戻ると、執事のセバスチャンが青い顔で待っていた。
「父上は?」
「書斎に。しかし、お嬢様……」
彼の視線が泳ぐ。嫌な予感がした。
書斊の扉を開けると、父が机に突っ伏していた。山積みの書類が、机を覆っている。
「父上」
「アリシア……」
顔を上げた父の目が、赤く腫れている。見たことのない父の表情だった。
「すまない。お前の婚約が破棄されたと聞いた。父親として、何もしてやれなくて……」
「それよりも」
私は書類に目を向けた。「負債」「返済期限」「差し押さえ」という文字が見える。
「これは?」
「……商会が、破綻した」
父の声が震えている。
「新しい取引先だと思って契約した相手が、詐欺師でな。大量の商品を仕入れたが、全て偽物だった。返品も返金もできない。おまけに、その資金のために借りた金が……」
書類を手に取る。数字が並んでいる。借金の額が、予想以上に大きい。
「(これは……相当まずい)」
クラウゼン家は代々、商売で財を成してきた伯爵家だ。しかし、ここ数年は経営が傾いていた。
前世の記憶が、頭の中で警告を鳴らす。この状況は、倒産の一歩手前だ。
「どれくらいで返済が必要なの?」
「三ヶ月だ。無理なら、屋敷も店も、全て差し押さえられる」
三ヶ月。
私は書類を置いた。父の肩に手を置く。
「父上。店を、私に任せてもらえる?」
「……何?」
父が顔を上げる。
「この三ヶ月で、店を立て直す。借金を返せるだけの利益を出してみせる」
「アリシア、お前は何を……」
「私、前から商売に興味があったの。今がちょうどいい機会だわ」
嘘ではない。前世で私はマーケティングの仕事をしていた。この世界に転生してから、商売の知識が役立つ日が来るかもしれないと思っていた。
まさか、こんな形で必要になるとは思わなかったけれど。
「父上の店は、まだ終わっていない。必ず、立て直してみせる」
翌日、私は変装して街に出た。
地味な服に、髪を隠す帽子。貴族だと分からない格好だ。
まずは、競合店の調査から始める。これは前世で何度もやった仕事だ。
王都で最も繁盛している雑貨店『ローズマリー』に入る。店内は客で賑わっていた。
「(なるほど……)」
店の陳列を観察する。商品が見やすく並んでいる。値札が分かりやすい。店員の接客が丁寧で、押し付けがましくない。
何より、店全体の雰囲気が統一されている。淡いピンクを基調にした内装。優雅な音楽。香りの良い香。
「(ブランディングが完璧だ)」
次に、うちの店『クラウゼン商店』に向かった。
店の前に立つ。看板が色褪せている。ガラスが曇っている。
中に入ると、ほとんど客がいない。
「(……予想以上にひどい)」
商品の陳列がバラバラだ。値札が見にくい。店員は暇そうにしている。何より、店全体に活気がない。
これでは、客が来るはずがない。
私は店を出た。頭の中で、改革プランが次々と浮かんでくる。
「(まず、店の雰囲気を変える。商品の陳列を見直す。接客マニュアルを作る。そして……ブランドイメージを確立する)」
前世の知識が、この世界で役立つ。
胸の奥に、久しぶりに温かいものが広がった。
「(婚約破棄されたけれど……これはこれで、新しい道かもしれない)」
屋敷に戻る。父に報告する時間だ。
三ヶ月後、この店を王都一番の商店にしてみせる。
そして、私を見下したあの人たちを、見返してやる。
エドワード王子の声が、広間に響く。冷たい視線が、私を見下ろしている。
周囲を囲む貴族たちの目が、好奇と嘲りに満ちていた。ひそひそと交わされる囁きが、耳に届く。
「やはりクラウゼン令嬢は……」
「可哀想なリリアナ様」
「婚約破棄も当然ね」
胸の奥が冷たくなる。指先が震えそうになるのを、必死に抑えた。
「(……来てしまった。断罪イベント)」
これは、前世でプレイした乙女ゲームの悪役ルート。私は三ヶ月前、この世界に転生したアリシア・クラウゼンという悪役令嬢だと気づいた。
それから必死に悪役ルートを回避しようと努力してきた。ヒロインのリリアナには優しく接した。王子には控えめに振る舞った。攻略対象の騎士や貴族たちとも、適度な距離を保った。
なのに。
「リリアナを傷つけ、侮辱したという証言が複数ある」
エドワードの言葉に、私は唇を噛んだ。
「殿下、それは誤解です。私は……」
「言い訳は聞きたくない」
彼の手が、私の目の前に差し出される。婚約指輪が、その手のひらに乗っていた。
「婚約は、ここに破棄する」
時間が止まったように感じた。周囲の貴族たちが、息を呑む気配がする。
私はゆっくりと指輪を外した。手が震える。指輪がエドワードの手に落ちる音が、やけに大きく聞こえた。
「(……仕方ない。これがゲームのシナリオなら、抗えない)」
顔を上げる。エドワードの隣に立つリリアナが、悲しそうな顔をしながら、目の端で笑っているのが見えた。
広間を出る。廊下を歩く足音だけが、静寂に響く。
涙は出なかった。ただ、胸の奥が空っぽになったような感覚だけが残っている。
「お嬢様……」
屋敷に戻ると、執事のセバスチャンが青い顔で待っていた。
「父上は?」
「書斎に。しかし、お嬢様……」
彼の視線が泳ぐ。嫌な予感がした。
書斊の扉を開けると、父が机に突っ伏していた。山積みの書類が、机を覆っている。
「父上」
「アリシア……」
顔を上げた父の目が、赤く腫れている。見たことのない父の表情だった。
「すまない。お前の婚約が破棄されたと聞いた。父親として、何もしてやれなくて……」
「それよりも」
私は書類に目を向けた。「負債」「返済期限」「差し押さえ」という文字が見える。
「これは?」
「……商会が、破綻した」
父の声が震えている。
「新しい取引先だと思って契約した相手が、詐欺師でな。大量の商品を仕入れたが、全て偽物だった。返品も返金もできない。おまけに、その資金のために借りた金が……」
書類を手に取る。数字が並んでいる。借金の額が、予想以上に大きい。
「(これは……相当まずい)」
クラウゼン家は代々、商売で財を成してきた伯爵家だ。しかし、ここ数年は経営が傾いていた。
前世の記憶が、頭の中で警告を鳴らす。この状況は、倒産の一歩手前だ。
「どれくらいで返済が必要なの?」
「三ヶ月だ。無理なら、屋敷も店も、全て差し押さえられる」
三ヶ月。
私は書類を置いた。父の肩に手を置く。
「父上。店を、私に任せてもらえる?」
「……何?」
父が顔を上げる。
「この三ヶ月で、店を立て直す。借金を返せるだけの利益を出してみせる」
「アリシア、お前は何を……」
「私、前から商売に興味があったの。今がちょうどいい機会だわ」
嘘ではない。前世で私はマーケティングの仕事をしていた。この世界に転生してから、商売の知識が役立つ日が来るかもしれないと思っていた。
まさか、こんな形で必要になるとは思わなかったけれど。
「父上の店は、まだ終わっていない。必ず、立て直してみせる」
翌日、私は変装して街に出た。
地味な服に、髪を隠す帽子。貴族だと分からない格好だ。
まずは、競合店の調査から始める。これは前世で何度もやった仕事だ。
王都で最も繁盛している雑貨店『ローズマリー』に入る。店内は客で賑わっていた。
「(なるほど……)」
店の陳列を観察する。商品が見やすく並んでいる。値札が分かりやすい。店員の接客が丁寧で、押し付けがましくない。
何より、店全体の雰囲気が統一されている。淡いピンクを基調にした内装。優雅な音楽。香りの良い香。
「(ブランディングが完璧だ)」
次に、うちの店『クラウゼン商店』に向かった。
店の前に立つ。看板が色褪せている。ガラスが曇っている。
中に入ると、ほとんど客がいない。
「(……予想以上にひどい)」
商品の陳列がバラバラだ。値札が見にくい。店員は暇そうにしている。何より、店全体に活気がない。
これでは、客が来るはずがない。
私は店を出た。頭の中で、改革プランが次々と浮かんでくる。
「(まず、店の雰囲気を変える。商品の陳列を見直す。接客マニュアルを作る。そして……ブランドイメージを確立する)」
前世の知識が、この世界で役立つ。
胸の奥に、久しぶりに温かいものが広がった。
「(婚約破棄されたけれど……これはこれで、新しい道かもしれない)」
屋敷に戻る。父に報告する時間だ。
三ヶ月後、この店を王都一番の商店にしてみせる。
そして、私を見下したあの人たちを、見返してやる。
12
あなたにおすすめの小説
婚約破棄で追放された悪役令嬢、前世の便利屋スキルで辺境開拓はじめました~王太子が後悔してももう遅い。私は私のやり方で幸せになります~
黒崎隼人
ファンタジー
名門公爵令嬢クラリスは、王太子の身勝手な断罪により“悪役令嬢”の濡れ衣を着せられ、すべてを失い辺境へ追放された。
――だが、彼女は絶望しなかった。
なぜなら彼女には、前世で「何でも屋」として培った万能スキルと不屈の心があったから!
「王妃にはなれなかったけど、便利屋にはなれるわ」
これは、一人の追放令嬢が、その手腕ひとつで人々の信頼を勝ち取り、仲間と出会い、やがて国さえも動かしていく、痛快で心温まる逆転お仕事ファンタジー。
さあ、便利屋クラリスの最初の依頼は、一体なんだろうか?
悪役令嬢は廃墟農園で異世界婚活中!~離婚したら最強農業スキルで貴族たちが求婚してきますが、元夫が邪魔で困ってます~
黒崎隼人
ファンタジー
「君との婚約を破棄し、離婚を宣言する!」
皇太子である夫から突きつけられた突然の別れ。
悪役令嬢の濡れ衣を着せられ追放された先は、誰も寄りつかない最果ての荒れ地だった。
――最高の農業パラダイスじゃない!
前世の知識を活かし、リネットの農業革命が今、始まる!
美味しい作物で村を潤し、国を救い、気づけば各国の貴族から求婚の嵐!?
なのに、なぜか私を捨てたはずの元夫が、いつも邪魔ばかりしてくるんですけど!
「離婚から始まる、最高に輝く人生!」
農業スキル全開で国を救い、不器用な元夫を振り回す、痛快!逆転ラブコメディ!
追放された悪役令嬢、規格外魔力でもふもふ聖獣を手懐け隣国の王子に溺愛される
黒崎隼人
ファンタジー
「ようやく、この息苦しい生活から解放される!」
無実の罪で婚約破棄され、国外追放を言い渡された公爵令嬢エレオノーラ。しかし彼女は、悲しむどころか心の中で歓喜の声をあげていた。完璧な淑女の仮面の下に隠していたのは、国一番と謳われた祖母譲りの規格外な魔力。追放先の「魔の森」で力を解放した彼女の周りには、伝説の聖獣グリフォンをはじめ、可愛いもふもふ達が次々と集まってきて……!?
自由気ままなスローライフを満喫する元悪役令嬢と、彼女のありのままの姿に惹かれた「氷の王子」。二人の出会いが、やがて二つの国の運命を大きく動かすことになる。
窮屈な世界から解き放たれた少女が、本当の自分と最高の幸せを見つける、溺愛と逆転の異世界ファンタジー、ここに開幕!
トカゲ令嬢とバカにされて聖女候補から外され辺境に追放されましたが、トカゲではなく龍でした。
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
リバコーン公爵家の長女ソフィアは、全貴族令嬢10人の1人の聖獣持ちに選ばれたが、その聖獣がこれまで誰も持ったことのない小さく弱々しいトカゲでしかなかった。それに比べて側室から生まれた妹は有名な聖獣スフィンクスが従魔となった。他にもグリフォンやペガサス、ワイバーンなどの実力も名声もある従魔を従える聖女がいた。リバコーン公爵家の名誉を重んじる父親は、ソフィアを正室の領地に追いやり第13王子との婚約も辞退しようとしたのだが……
王立聖女学園、そこは爵位を無視した弱肉強食の競争社会。だがどれだけ努力しようとも神の気紛れで全てが決められてしまう。まず従魔が得られるかどうかで貴族令嬢に残れるかどうかが決まってしまう。
無能と追放された鑑定士、実は物の情報を書き換える神スキル【神の万年筆】の持ち主だったので、辺境で楽園国家を創ります!
黒崎隼人
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――勇者パーティーの【鑑定士】リアムは、戦闘能力の低さを理由に、仲間と婚約者から無一文で追放された。全てを失い、流れ着いたのは寂れた辺境の村。そこで彼は自らのスキルの真価に気づく。物の情報を見るだけの【鑑定】は、実は万物の情報を書き換える神のスキル【神の万年筆】だったのだ!
「ただの石」を「最高品質のパン」に、「痩せた土地」を「豊穣な大地」に。奇跡の力で村を豊かにし、心優しい少女リーシャとの絆を育むリアム。やがて彼の村は一つの国家として世界に名を轟かせる。一方、リアムを失った勇者パーティーは転落の一途をたどっていた。今さら戻ってこいと泣きついても、もう遅い! 無能と蔑まれた青年が、世界を創り変える伝説の王となる、痛快成り上がりファンタジー、ここに開幕!
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
「お前の代わりはいる」と追放された俺の【万物鑑定】は、実は世界の真実を見抜く【真理の瞳】でした。最高の仲間と辺境で理想郷を創ります
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の代わりはいくらでもいる。もう用済みだ」――勇者パーティーで【万物鑑定】のスキルを持つリアムは、戦闘に役立たないという理由で装備も金もすべて奪われ追放された。
しかし仲間たちは知らなかった。彼のスキルが、物の価値から人の秘めたる才能、土地の未来までも見通す超絶チート能力【真理の瞳】であったことを。
絶望の淵で己の力の真価に気づいたリアムは、辺境の寂れた街で再起を決意する。気弱なヒーラー、臆病な獣人の射手……世間から「無能」の烙印を押された者たちに眠る才能の原石を次々と見出し、最高の仲間たちと共にギルド「方舟(アーク)」を設立。彼らが輝ける理想郷をその手で創り上げていく。
一方、有能な鑑定士を失った元パーティーは急速に凋落の一途を辿り……。
これは不遇職と蔑まれた一人の男が最高の仲間と出会い、世界で一番幸福な場所を創り上げる、爽快な逆転成り上がりファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる