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テイク7「ライバルは魔王軍」前編
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【トビーの制作日誌】
王暦1547年・夏の月・2日
あれから4日。
俺たちは魔王軍の前線基地へ向かっている。
前線基地。
王国と魔王軍の領土の境目。
かつては激戦地だったが、今は停戦協定で静かになった。
「偵察」という名目のロケだ。
バルドー卿からのメモ:
「野外撮影のため照明問題なし」
「予算は据え置き」
「魔王軍との接触は避けよ」
最後の一文が気になる。
「接触は避けよ」。
なぜわざわざ書く必要がある?
レオの第一声:「野外! 太陽光! 最高じゃん!」
マリアの第一声:「外なら煙草吸えるな」
ノアの第一声:「明るい……よかった……」
三者三様の安堵。
理由は全員バラバラだが、珍しく士気が高い。
俺はカメラを担いで馬車に揺られている。
胃薬、新しい箱の3袋目。
今日は平和な撮影になるはずだ。
……なるはずだった。
-----
【映像ログ:未公開(前線基地到着)】
(魔王軍前線基地・外観。朽ちた砦。旗がはためいている)
監督:
「到着しました。ここが魔王軍の前線基地跡です」
レオ:
(伸びをしながら)
「いい天気じゃん」
マリア:
(薬草巻きに火をつける)
「ふぅ……生き返る……」
ノア:
「マリアさん、嬉しそうですね」
マリア:
「4日ぶりだからな」
レオ:
「4日も禁煙できてたの? すごいじゃん」
マリア:
「褒めんな。気持ち悪い」
レオ:
「素直に受け取れよ」
監督:
「では、砦の内部に入りましょう」
(砦の門をくぐる一行)
(内部は意外と整備されている)
ノア:
「あれ……思ったより綺麗ですね」
マリア:
「停戦協定で管理されてんだろ」
レオ:
「誰が管理してんの?」
監督:
「えーと……資料によると、両国の共同管理で……」
(奥から足音)
レオ:
「……ん?」
マリア:
(薬草巻きを咥えたまま振り向く)
「誰かいんのか」
(影が近づいてくる)
ノア:
「あ、あの……人影が……」
(砦の奥から、撮影機材を担いだ一団が現れる)
(先頭にいるのは、青い肌の小柄な生物)
青い生物:
「……は?」
トビー(カメラ越し):
「……は?」
(5秒の沈黙)
青い生物:
「お前……ゴブリンか?」
トビー:
「……お前こそ。インプか」
青い生物:
「……なんで王国の広報局がここにいる」
トビー:
「……そっちこそ」
監督:
「え、えーと……これは……」
(青い生物の後ろから、華やかな一団が現れる)
-----
【トビーの制作日誌】
補足メモ・その1
魔王軍にも広報局があった。
正式名称:魔王軍宣伝部。
制作番組:『ダークネス・ソウル~闘いの果てに~』
視聴率:魔王領で26.8%。
つまり、ライバル番組だ。
彼らも「前線基地での偵察シーン」を撮りに来ていた。
同じ日に。
同じ場所に。
誰だ、スケジュール確認したのは。
……俺だった。
だが、魔王軍のロケ情報なんて入手できるわけがない。
これは事故だ。
俺のせいじゃない。
たぶん。
インプのADの名前はザック。
魔王軍宣伝部・第3制作班所属。
俺と同じ下っ端。
俺と同じ目の下のクマ。
俺と同じ諦めた目。
胃薬を飲む。
ザックも何か飲んでいた。
たぶん同じようなものだ。
-----
【映像ログ:未公開(両軍の対峙)】
(砦の中庭。両撮影クルーが向かい合っている)
魔王軍の勇者(?):
(黒髪、赤い瞳、長身)
「ほう……これは奇遇だな」
レオ:
「……誰?」
魔王軍の勇者:
「我が名はダリウス。魔王軍が誇る『漆黒の剣士』だ」
レオ:
「あ、そう」
ダリウス:
「……リアクション薄くないか?」
レオ:
「いや、だって知らないし」
マリア:
(煙を吐きながら)
「魔王軍の番組、見たことねえな」
ノア:
「あ、あの……僕、見たことあります」
マリア:
「マジで?」
ノア:
「村に魔王領からの行商人が来た時に……」
ダリウス:
「ほう! ファンか!」
ノア:
「えっと……1話だけ……」
ダリウス:
「1話だけ……」
(ダリウスの表情が曇る)
魔王軍の聖女(?):
(銀髪、角が生えている、美女)
「ダリウス、落ち込むな。国境を越えて視聴者がいるだけで凄いことだ」
ダリウス:
「……そうだな、リリス」
リリス:
(王国側を見る)
「ふむ。お前たちが『ブレイブ・ハート』のキャストか」
マリア:
「……なんで知ってる」
リリス:
「情報収集は基本だ。王国で視聴率27%超えの番組、把握していないわけがない」
マリア:
「……ふーん」
レオ:
「27%って、そっちより高いじゃん」
ダリウス:
「……」
リリス:
「……」
(魔王軍側に微妙な空気が流れる)
ノア:
「あ、あの……レオさん、その……」
マリア:
「空気読め」
レオ:
「事実じゃん」
-----
【個別インタビュー】
勇者レオ/告白部屋(砦の一室)
(鏡を見ながら)
レオ:
「いや、ライバル番組? マジで?」
(前髪を直す)
レオ:
「ダリウスって奴、顔は悪くないけどさ」
トビー(画面外):
「……」
レオ:
「俺の方がイケメンだよね?」
トビー:
「主観によりますね」
レオ:
「主観じゃなくて客観で聞いてんだけど」
トビー:
「客観的データはありません」
レオ:
「……使えねえな」
(5秒の沈黙)
レオ:
「でも、野外撮影で太陽光、最高じゃん」
トビー:
「そうですね」
レオ:
「俺の肌、今日めっちゃ調子いいし」
トビー:
「よかったですね」
レオ:
「……お前、興味なさそうに言うよな」
トビー:
「ゴブリンですので」
レオ:
「関係ねえだろ」
-----
【映像ログ:未公開(AD同士の邂逅)】
(砦の片隅。機材置き場)
トビー:
「……」
ザック:
「……」
(二人とも機材の整理をしている)
ザック:
「……胃、痛いか?」
トビー:
「……常に」
ザック:
「……同じだ」
(沈黙)
トビー:
「……主演、面倒か?」
ザック:
「……ダリウスか。ナルシストだ」
トビー:
「……同じだ」
ザック:
「……ヒロインは?」
トビー:
「……元ヤン。煙草やめられない」
ザック:
「……リリスは元暗殺者。毒薬やめられない」
トビー:
「……毒薬?」
ザック:
「趣味で調合する。現場に持ち込む」
トビー:
「……大変だな」
ザック:
「……お前もだろ」
(沈黙)
(二人同時に胃薬を取り出す)
(目が合う)
ザック:
「……」
トビー:
「……」
(無言で胃薬を交換する)
ザック:
「……王国製は苦いな」
トビー:
「……魔王領製は甘すぎる」
ザック:
「……上層部は?」
トビー:
「……予算は据え置き。視聴率27%でも」
ザック:
「……うちも同じだ。26%でも増えない」
トビー:
「……スポンサーは?」
ザック:
「……うるさい。商品を映せ映せと」
トビー:
「……同じだ」
(長い沈黙)
ザック:
「……敵なのに、なぜ共感するんだ」
トビー:
「……ADに国境はないのかもしれない」
ザック:
「……名言だな」
トビー:
「……疲れてるだけだ」
-----
【トビーの制作日誌】
補足メモ・その2
ザックと話して分かったこと。
魔王軍宣伝部も、俺たちと同じ苦労を抱えている。
予算は増えない。
主演は面倒。
スポンサーはうるさい。
上層部は現場を知らない。
敵味方関係なく、ADの苦しみは普遍的らしい。
だが、一つ気になることがあった。
ザックが言った。
「最近、上から妙な指示が増えた」
「特定の場所での撮影禁止」
「古いファイルへのアクセス制限」
俺たちと同じだ。
バルドー卿の「最深部撮影禁止」「最上階撮影禁止」と同じパターン。
偶然か?
それとも、何かつながりがあるのか?
考えすぎだ。
干し芋を齧る。
塩気が足りない。
……やっぱり考えすぎか。
-----
【映像ログ:未公開(撮影場所の取り合い)】
(砦の中庭。両監督が向かい合っている)
王国側監督:
「我々が先に到着しました。撮影優先権は我々にあります」
魔王軍側監督:
(恰幅のいいオーガ)
「到着時刻は同時だっただろう。証拠はあるのか」
王国側監督:
「門番の証言が……」
魔王軍側監督:
「門番? 両国の共同管理だ。どちらの証言も信用できん」
王国側監督:
「では、どうしろと……」
(レオとダリウスが近づいてくる)
レオ:
「めんどくせえな。じゃんけんで決めれば?」
ダリウス:
「原始的だな……だが、合理的ではある」
マリア:
「珍しくまともなこと言うじゃん」
レオ:
「珍しくってなんだよ」
リリス:
「よかろう。代表者を出せ」
王国側監督:
「で、では……レオくん、お願いします」
レオ:
「えー、俺?」
ダリウス:
「逃げるのか?」
レオ:
「逃げてねえし」
(二人が向かい合う)
レオ:
「じゃんけん……」
ダリウス:
「……」
レオ・ダリウス:
「「ぽん!」」
(レオ:グー。ダリウス:チョキ)
レオ:
「よっしゃ!」
ダリウス:
「……くっ」
リリス:
「ダリウス……お前、また負けたのか」
ダリウス:
「じゃんけんは運だろ!」
マリア:
「運も実力のうちだな」
ノア:
「レオさん、すごいです」
レオ:
「だろ? 俺、じゃんけん強いんだよね」
ダリウス:
「……次は負けん」
レオ:
「次があればな」
(ダリウスの目が鋭くなる)
ダリウス:
「……面白い。覚えておくぞ、王国の勇者」
レオ:
「名前、レオな」
ダリウス:
「知っている。調査済みだ」
レオ:
「マジで? ストーカー?」
ダリウス:
「情報収集と言え」
王暦1547年・夏の月・2日
あれから4日。
俺たちは魔王軍の前線基地へ向かっている。
前線基地。
王国と魔王軍の領土の境目。
かつては激戦地だったが、今は停戦協定で静かになった。
「偵察」という名目のロケだ。
バルドー卿からのメモ:
「野外撮影のため照明問題なし」
「予算は据え置き」
「魔王軍との接触は避けよ」
最後の一文が気になる。
「接触は避けよ」。
なぜわざわざ書く必要がある?
レオの第一声:「野外! 太陽光! 最高じゃん!」
マリアの第一声:「外なら煙草吸えるな」
ノアの第一声:「明るい……よかった……」
三者三様の安堵。
理由は全員バラバラだが、珍しく士気が高い。
俺はカメラを担いで馬車に揺られている。
胃薬、新しい箱の3袋目。
今日は平和な撮影になるはずだ。
……なるはずだった。
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【映像ログ:未公開(前線基地到着)】
(魔王軍前線基地・外観。朽ちた砦。旗がはためいている)
監督:
「到着しました。ここが魔王軍の前線基地跡です」
レオ:
(伸びをしながら)
「いい天気じゃん」
マリア:
(薬草巻きに火をつける)
「ふぅ……生き返る……」
ノア:
「マリアさん、嬉しそうですね」
マリア:
「4日ぶりだからな」
レオ:
「4日も禁煙できてたの? すごいじゃん」
マリア:
「褒めんな。気持ち悪い」
レオ:
「素直に受け取れよ」
監督:
「では、砦の内部に入りましょう」
(砦の門をくぐる一行)
(内部は意外と整備されている)
ノア:
「あれ……思ったより綺麗ですね」
マリア:
「停戦協定で管理されてんだろ」
レオ:
「誰が管理してんの?」
監督:
「えーと……資料によると、両国の共同管理で……」
(奥から足音)
レオ:
「……ん?」
マリア:
(薬草巻きを咥えたまま振り向く)
「誰かいんのか」
(影が近づいてくる)
ノア:
「あ、あの……人影が……」
(砦の奥から、撮影機材を担いだ一団が現れる)
(先頭にいるのは、青い肌の小柄な生物)
青い生物:
「……は?」
トビー(カメラ越し):
「……は?」
(5秒の沈黙)
青い生物:
「お前……ゴブリンか?」
トビー:
「……お前こそ。インプか」
青い生物:
「……なんで王国の広報局がここにいる」
トビー:
「……そっちこそ」
監督:
「え、えーと……これは……」
(青い生物の後ろから、華やかな一団が現れる)
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【トビーの制作日誌】
補足メモ・その1
魔王軍にも広報局があった。
正式名称:魔王軍宣伝部。
制作番組:『ダークネス・ソウル~闘いの果てに~』
視聴率:魔王領で26.8%。
つまり、ライバル番組だ。
彼らも「前線基地での偵察シーン」を撮りに来ていた。
同じ日に。
同じ場所に。
誰だ、スケジュール確認したのは。
……俺だった。
だが、魔王軍のロケ情報なんて入手できるわけがない。
これは事故だ。
俺のせいじゃない。
たぶん。
インプのADの名前はザック。
魔王軍宣伝部・第3制作班所属。
俺と同じ下っ端。
俺と同じ目の下のクマ。
俺と同じ諦めた目。
胃薬を飲む。
ザックも何か飲んでいた。
たぶん同じようなものだ。
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【映像ログ:未公開(両軍の対峙)】
(砦の中庭。両撮影クルーが向かい合っている)
魔王軍の勇者(?):
(黒髪、赤い瞳、長身)
「ほう……これは奇遇だな」
レオ:
「……誰?」
魔王軍の勇者:
「我が名はダリウス。魔王軍が誇る『漆黒の剣士』だ」
レオ:
「あ、そう」
ダリウス:
「……リアクション薄くないか?」
レオ:
「いや、だって知らないし」
マリア:
(煙を吐きながら)
「魔王軍の番組、見たことねえな」
ノア:
「あ、あの……僕、見たことあります」
マリア:
「マジで?」
ノア:
「村に魔王領からの行商人が来た時に……」
ダリウス:
「ほう! ファンか!」
ノア:
「えっと……1話だけ……」
ダリウス:
「1話だけ……」
(ダリウスの表情が曇る)
魔王軍の聖女(?):
(銀髪、角が生えている、美女)
「ダリウス、落ち込むな。国境を越えて視聴者がいるだけで凄いことだ」
ダリウス:
「……そうだな、リリス」
リリス:
(王国側を見る)
「ふむ。お前たちが『ブレイブ・ハート』のキャストか」
マリア:
「……なんで知ってる」
リリス:
「情報収集は基本だ。王国で視聴率27%超えの番組、把握していないわけがない」
マリア:
「……ふーん」
レオ:
「27%って、そっちより高いじゃん」
ダリウス:
「……」
リリス:
「……」
(魔王軍側に微妙な空気が流れる)
ノア:
「あ、あの……レオさん、その……」
マリア:
「空気読め」
レオ:
「事実じゃん」
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【個別インタビュー】
勇者レオ/告白部屋(砦の一室)
(鏡を見ながら)
レオ:
「いや、ライバル番組? マジで?」
(前髪を直す)
レオ:
「ダリウスって奴、顔は悪くないけどさ」
トビー(画面外):
「……」
レオ:
「俺の方がイケメンだよね?」
トビー:
「主観によりますね」
レオ:
「主観じゃなくて客観で聞いてんだけど」
トビー:
「客観的データはありません」
レオ:
「……使えねえな」
(5秒の沈黙)
レオ:
「でも、野外撮影で太陽光、最高じゃん」
トビー:
「そうですね」
レオ:
「俺の肌、今日めっちゃ調子いいし」
トビー:
「よかったですね」
レオ:
「……お前、興味なさそうに言うよな」
トビー:
「ゴブリンですので」
レオ:
「関係ねえだろ」
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【映像ログ:未公開(AD同士の邂逅)】
(砦の片隅。機材置き場)
トビー:
「……」
ザック:
「……」
(二人とも機材の整理をしている)
ザック:
「……胃、痛いか?」
トビー:
「……常に」
ザック:
「……同じだ」
(沈黙)
トビー:
「……主演、面倒か?」
ザック:
「……ダリウスか。ナルシストだ」
トビー:
「……同じだ」
ザック:
「……ヒロインは?」
トビー:
「……元ヤン。煙草やめられない」
ザック:
「……リリスは元暗殺者。毒薬やめられない」
トビー:
「……毒薬?」
ザック:
「趣味で調合する。現場に持ち込む」
トビー:
「……大変だな」
ザック:
「……お前もだろ」
(沈黙)
(二人同時に胃薬を取り出す)
(目が合う)
ザック:
「……」
トビー:
「……」
(無言で胃薬を交換する)
ザック:
「……王国製は苦いな」
トビー:
「……魔王領製は甘すぎる」
ザック:
「……上層部は?」
トビー:
「……予算は据え置き。視聴率27%でも」
ザック:
「……うちも同じだ。26%でも増えない」
トビー:
「……スポンサーは?」
ザック:
「……うるさい。商品を映せ映せと」
トビー:
「……同じだ」
(長い沈黙)
ザック:
「……敵なのに、なぜ共感するんだ」
トビー:
「……ADに国境はないのかもしれない」
ザック:
「……名言だな」
トビー:
「……疲れてるだけだ」
-----
【トビーの制作日誌】
補足メモ・その2
ザックと話して分かったこと。
魔王軍宣伝部も、俺たちと同じ苦労を抱えている。
予算は増えない。
主演は面倒。
スポンサーはうるさい。
上層部は現場を知らない。
敵味方関係なく、ADの苦しみは普遍的らしい。
だが、一つ気になることがあった。
ザックが言った。
「最近、上から妙な指示が増えた」
「特定の場所での撮影禁止」
「古いファイルへのアクセス制限」
俺たちと同じだ。
バルドー卿の「最深部撮影禁止」「最上階撮影禁止」と同じパターン。
偶然か?
それとも、何かつながりがあるのか?
考えすぎだ。
干し芋を齧る。
塩気が足りない。
……やっぱり考えすぎか。
-----
【映像ログ:未公開(撮影場所の取り合い)】
(砦の中庭。両監督が向かい合っている)
王国側監督:
「我々が先に到着しました。撮影優先権は我々にあります」
魔王軍側監督:
(恰幅のいいオーガ)
「到着時刻は同時だっただろう。証拠はあるのか」
王国側監督:
「門番の証言が……」
魔王軍側監督:
「門番? 両国の共同管理だ。どちらの証言も信用できん」
王国側監督:
「では、どうしろと……」
(レオとダリウスが近づいてくる)
レオ:
「めんどくせえな。じゃんけんで決めれば?」
ダリウス:
「原始的だな……だが、合理的ではある」
マリア:
「珍しくまともなこと言うじゃん」
レオ:
「珍しくってなんだよ」
リリス:
「よかろう。代表者を出せ」
王国側監督:
「で、では……レオくん、お願いします」
レオ:
「えー、俺?」
ダリウス:
「逃げるのか?」
レオ:
「逃げてねえし」
(二人が向かい合う)
レオ:
「じゃんけん……」
ダリウス:
「……」
レオ・ダリウス:
「「ぽん!」」
(レオ:グー。ダリウス:チョキ)
レオ:
「よっしゃ!」
ダリウス:
「……くっ」
リリス:
「ダリウス……お前、また負けたのか」
ダリウス:
「じゃんけんは運だろ!」
マリア:
「運も実力のうちだな」
ノア:
「レオさん、すごいです」
レオ:
「だろ? 俺、じゃんけん強いんだよね」
ダリウス:
「……次は負けん」
レオ:
「次があればな」
(ダリウスの目が鋭くなる)
ダリウス:
「……面白い。覚えておくぞ、王国の勇者」
レオ:
「名前、レオな」
ダリウス:
「知っている。調査済みだ」
レオ:
「マジで? ストーカー?」
ダリウス:
「情報収集と言え」
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