離島の監獄で冤罪Ωと医師αが出会ったら、運命の番はそこにいました

冤罪

「国の宝であるαを殺害した罪は重い。よって被告人を懲役500年に処する」
「いや、ちょ‥だからオレは何もしていないんだってば」
「うるさいぞ。青山皐月あおやまさつきっ！ほら、行くぞ歩けッ」

な、なんだよ‥コレ
おかしくね？　
目が覚めたら目の前に男の遺体があってさ
と、その前に
オレ、そいつに犯されかけてんだよ

どちらかって言うとオレ、被害者‥
なのに懲役500年？年数おかしいって


まさか、まさかだよ
街中で発情期ヒートが訪れるとは思わないじゃん
で、襲われた。
ここまでは覚えてる

けど‥その先の記憶がかなりおぼろげ
急に眠気が来て目が覚めたら‥以下略

動揺する皐月を無視して職員は皐月を無理矢理歩かせ車に乗せた

どこに連れて行くつもりだよ

どんどんと景色が街並みから田んぼ、山と変わりついには海が見えてきて皐月は焦った
しかし、逃げ場もなくそのまま連れていかれる

連れていかれた先には小さな船着場
そこにいたのは上下オレンジのジャージ姿の少年。いや、青年か？

オレと変わらない年頃っぽい
つまり20歳前後
目元のほくろが特徴的で黒髪のそいつはまだ車の中にいるオレを手招いた

あいつは何者？