9 / 32
楽園の内情
しおりを挟む
「ななちゃん、ここが子どもを産むための施設って言うのは聞いてるよな?」
「う、うん。けど…産む産まない以前に本当に授かるもんなの、、?学校では習ったけどさ」
皐月が言うとクワっと目を見開き一は話を続けた
「そこなんだよ!いわゆる普通の女性でも不妊っていうのは一定数いる。いくらΩだからとはいえすぐに授かるとは限らない」
「けど、先輩。先生の努力の甲斐もあってここで産まれたベビーの数は1,000人ですよ。前回記録を更新しました」
「そんだけ、政府も必死なんだろ?」
「毎日が検査検査で疲れますよ。体外受精なら痛いですけど楽です。直接交渉を希望される方も多いですからそのたびにセックスさせられて実に不憫です」
「んー…でも、1発で授かるやつもたくさんいたろ?」
「まあ、そういう生き物ですから。なかなか番の状態にまで持ち込めるお客様も少ないですが、、」
「でも、、そうなると晴れて出所だろ?いわゆる見受けってやつ」
「そういう幸せをつかむ子もいましたね」
「三神みたいになかなか授からなくて刑期の残りを職員として過ごすパターンもあれば、やよちゃんみたいに模範囚人になって刑期を短くするパターンもあるだろ?」
「いろいろですよ。判決通りに定められた人数を産んで出所するパターン。ごくまれに病んで収容されたままの子までいますから」
「さて、オリエンテーションはまた詳しくやるとしていろいろなやつがいるってことは覚えときな?ななちゃん」
「わ、分かった」
話好きなのかな?ニノさん
聞いていいことなのか分かんないけど、だいぶここのことが分かった気がする
「777番。いいですか?理不尽と感じることもあるでしょうけど職員の言うことを聞くのが1番賢い生き方です。と、言うわけで、、準備のつづきに入りますよ。ニノ先輩お願いします」
「おぅ。じゃあななちゃんいったん椅子から降りるぞ。足元気をつけてな」
いったん椅子から降ろされると、一は椅子を組み変え支度をはじめた
「う、うん。けど…産む産まない以前に本当に授かるもんなの、、?学校では習ったけどさ」
皐月が言うとクワっと目を見開き一は話を続けた
「そこなんだよ!いわゆる普通の女性でも不妊っていうのは一定数いる。いくらΩだからとはいえすぐに授かるとは限らない」
「けど、先輩。先生の努力の甲斐もあってここで産まれたベビーの数は1,000人ですよ。前回記録を更新しました」
「そんだけ、政府も必死なんだろ?」
「毎日が検査検査で疲れますよ。体外受精なら痛いですけど楽です。直接交渉を希望される方も多いですからそのたびにセックスさせられて実に不憫です」
「んー…でも、1発で授かるやつもたくさんいたろ?」
「まあ、そういう生き物ですから。なかなか番の状態にまで持ち込めるお客様も少ないですが、、」
「でも、、そうなると晴れて出所だろ?いわゆる見受けってやつ」
「そういう幸せをつかむ子もいましたね」
「三神みたいになかなか授からなくて刑期の残りを職員として過ごすパターンもあれば、やよちゃんみたいに模範囚人になって刑期を短くするパターンもあるだろ?」
「いろいろですよ。判決通りに定められた人数を産んで出所するパターン。ごくまれに病んで収容されたままの子までいますから」
「さて、オリエンテーションはまた詳しくやるとしていろいろなやつがいるってことは覚えときな?ななちゃん」
「わ、分かった」
話好きなのかな?ニノさん
聞いていいことなのか分かんないけど、だいぶここのことが分かった気がする
「777番。いいですか?理不尽と感じることもあるでしょうけど職員の言うことを聞くのが1番賢い生き方です。と、言うわけで、、準備のつづきに入りますよ。ニノ先輩お願いします」
「おぅ。じゃあななちゃんいったん椅子から降りるぞ。足元気をつけてな」
いったん椅子から降ろされると、一は椅子を組み変え支度をはじめた
0
あなたにおすすめの小説
ふたなり治験棟
ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。
男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!
朔の生きる道
ほたる
BL
ヤンキーくんは排泄障害より
主人公は瀬咲 朔。
おなじみの排泄障害や腸疾患にプラスして、四肢障害やてんかん等の疾病を患っている。
特別支援学校 中等部で共に学ぶユニークな仲間たちとの青春と医療ケアのお話。
月弥総合病院
僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
【BL】捨てられたSubが甘やかされる話
橘スミレ
BL
渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。
もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。
オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。
ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。
特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。
でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。
理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。
そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!
アルファポリス限定で連載中
二日に一度を目安に更新しております
普通の男の子がヤンデレや変態に愛されるだけの短編集、はじめました。
山田ハメ太郎
BL
タイトル通りです。
お話ごとに章分けしており、ひとつの章が大体1万文字以下のショート詰め合わせです。
サクッと読めますので、お好きなお話からどうぞ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる