28 / 47
シナリオ
27
しおりを挟む
「君のせいだ。」
「え?」
「君のせいで明李音は!こんなふうに。。」
また言われた。僕のせい。
彼女のことを不幸に導く悪魔。それが、僕。
「もう二度と、娘に近づかないでくれ。」
「僕は、ただ、明李音に笑ってほしくて。。」
「君の単純で愚かな考えのせいで、娘は倒れた。
そもそも、君との待ち合わせに出かけなければ!娘は記憶をなくさずに済んだ。
彼氏だかなんだか知らないが、君の存在は俺たち家族にとって不要だ。
娘は君のものじゃない。俺たち夫婦の大切な宝物だ。例え記憶がなくてもそれは変わらない。
失望したよ。
金輪際、二度と、俺たち家族の前に顔を見せるな。いいな。」
そういうと、明李音の父親は愛する娘の病室に入っていった。
思えば、白石に「お前のせいだ。」と言われたあの時。あの時に、関係を切ればよかったんだ。もう、傷つけたくない。大好きな人に、これ以上苦しい思いをしてほしくない。
検査を終え、明李音が病室に戻った頃には日をまたいでいた。
そして僕はたった一人、病室の前のベンチで、泣くことしかできなかった。
「え?」
「君のせいで明李音は!こんなふうに。。」
また言われた。僕のせい。
彼女のことを不幸に導く悪魔。それが、僕。
「もう二度と、娘に近づかないでくれ。」
「僕は、ただ、明李音に笑ってほしくて。。」
「君の単純で愚かな考えのせいで、娘は倒れた。
そもそも、君との待ち合わせに出かけなければ!娘は記憶をなくさずに済んだ。
彼氏だかなんだか知らないが、君の存在は俺たち家族にとって不要だ。
娘は君のものじゃない。俺たち夫婦の大切な宝物だ。例え記憶がなくてもそれは変わらない。
失望したよ。
金輪際、二度と、俺たち家族の前に顔を見せるな。いいな。」
そういうと、明李音の父親は愛する娘の病室に入っていった。
思えば、白石に「お前のせいだ。」と言われたあの時。あの時に、関係を切ればよかったんだ。もう、傷つけたくない。大好きな人に、これ以上苦しい思いをしてほしくない。
検査を終え、明李音が病室に戻った頃には日をまたいでいた。
そして僕はたった一人、病室の前のベンチで、泣くことしかできなかった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
4
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる