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オリジナル
①白蛇×人間(美形×平凡)
しおりを挟む100年くらい昔の田舎の集落の話。
両親が病にかかり、少しでもなにかしたくて薬草を取りに山に入った平凡(伊織)。
そこでバッタリ野犬に遭遇。
まだ子供で怯えて逃げることも出来ない彼に、野犬が飛び掛ってくる。
もうダメだ!と目をつぶったその時、野犬の悲鳴とパシンという不思議な音が。
なんだと思って目を開ければ、そこには純白の大蛇が伊織を庇うように立ち塞がっていた。
野犬はどうやら大蛇になぎ払われたらしく、少し離れたところにひっくり返っていた。が、すぐに逃げていった。
ぼんやりそれを眺めていれば、
「おい」
とどこからともなく声が。
キョロ……と視線を巡らせれば、こちらを見つめる赤い瞳とぶつかる。
「……蛇が、喋った?」
「怪我はないか」
「ふぇ!!だっ、大丈夫……!!」
「そうか」
それだけ言うとズルズルと這っていなくなってしまった。
不可思議なことの連続でポカンとしていたが、また野犬に襲われてはたまらないと慌てて帰宅する伊織。
それから両親の看病をしつつ、あの日の純白の大蛇のことばかりを考える日々。
しばらくしてわかったのは、どうやらあの白蛇はこの辺りの土地神である、ということ。
しかも100年に1度、生贄を要求するのだとか。
それを知った日から伊織は
「生贄として食べられたい」
と考えるように。
美しい姿に魅せられたらしく、あと何年後かに来る、100年の節目を心待ちにしながら毎日を過ごしていく。
そうするうち、病が良くならなかった両親が揃って他界。伊織は一人ぼっちに。
そして伊織が16になる頃、遂にその日が。
生贄として選ばれたのは、伊織だった。
……というか、村の若い娘が選ばれていたが、親も当人もさめざめと泣いて嫌がっており、それなら1人だし、なんなら生贄になることを望んでいる(周りには言ってない)ので提案したところ、非常に喜ばれトントン拍子にそんな流れに。
綺麗な着物を着せられて、祭壇に連れてこられた伊織。
辺りが暗くなってきた頃、ガサガサと物音が。そちらを見ればあの時と変わらぬ美しい白蛇が茂みから姿を現した。
「お前はあの時の……」
と、どうやら白蛇も伊織のことを覚えていたようで、それに嬉しくなって
「俺が生贄です!是非とも食べてください!」
って言う。
それからなんやかんやあって白蛇の社に連れてかれるけど、食べられない。し、なんなら触れることもない。しかも世話係がいて伊織は身の回りの世話を焼かれることに。
だけど伊織は納得いってなくて
「俺を食べてください!」
「どうして食べないんですか?」
「もっと美味しくならなきゃですか?」
とグイグイ迫る人外(白蛇)×人間の話。
人型になれる蛇(アルビノ美形)とニコニコ明るい人間(平凡)のほんわか初恋のお話。
CP名:白蛇(白勒)×平凡(伊織)
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