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リクエスト
④部下×上司の下克上(美形×平凡)
しおりを挟む「こんな企画通らないから。やり直し」
「……はい」
新人のイケメン(大智)は、しょっちゅう上司にダメ出しされて企画が通らない。
その上司(克己)というのは、平凡顔で全然パッとしない印象なのに、仕事はできて取引先にはめっちゃ愛想良くて気に入られてる。
(なんであんな陰湿ヤローが)
とイライラする大智。
その日は憂さ晴らしに飲みに出かける。
何軒かハシゴして、適当に声をかけてきた女の子を引っ掛けて、ホテル街へ足を向けた時のこと。
「あれって……部長?」
自分の視線の先に、あの嫌味な克己に似た男がいた。
こんなホテル街に部長が……?と自分の目を疑う大智。でも何度目をこすってみても、それは会社で顔を合わせているあの克己だった。
「嘘だろ……。てか、隣にいるのって……」
ちら、と克己の隣に目をやれば、見知らぬ男。その男は克己の腰に腕を回し、あろう事かキスをした。
「うげっ!マジかよ!!」
「ねー何見てんの?」
男同士でキスをする様子に驚いていれば、隣から声をかけられた。そういえば女の子がいるんだったと思い出し、大智はとりあえず近くのホテルに入る。
それからヤることヤるんだけど、最中や終わったあとに、先程見た克己の事が頭を過った。
「アイツ、ホモなんかな……」
どんな顔をしていたかまでは見えなかったが、大人しくキスを受け入れていた克己のことが、やけに気になる。
そうして次の日。昼休みに入った時に克己へ声をかけた。
「ちょっと話がしたいんですけど、いいですか?」
「なんだ?くだらない話なら断る」
「…………大事な、話です」
「……わかった」
克己の言い方にカチンと来たが、この後のことを思って我慢する。
「……で、なに?話って」
人気のない資料室に入った2人。大智は扉の鍵を閉めながら、腕を組んでこちらを冷めた目で見る克己と向き合った。
「昨日、夜に飲みに行ったんですよ。で、その後女の子とホテルに行ったんですけど」
「なに?なんの話しがしたいんだ?くだらないことなら……」
「その時見ちゃったんですよね、俺」
イラッとしたような克己の言葉を遮って、大智は言う。
克己はなんの事だか分からず、首を傾げているが、次にイケメンが放った言葉に目を見開いた。
「ホテル街で部長が男とキスしてるところ」
「ーーっ!!」
「いやぁ、ビックリですよね~。いつも冷静で厳しくて優秀な部長が、男とホテル街にいるなんて」
「そ、れは……何かの間違いじゃ……っ」
「そんな態度で誤魔化せると思ってます?」
一歩近づけば、克己は後ずさる。一歩、また一歩……。そうして克己は壁に背中をぶつけた。
「あの後、ホテルに行ったんですか?あの男と」
「っ…………」
「へぇ?だんまりですか?……いいのかなぁ、そんな態度で。俺、自分の見たものが信じられなくて、周りの人に聞きまくっちゃうかもなー」
「な、にを……」
「"部長がホテル街に男と居たんだけど、俺の見間違いかな?"って、色んな人に言っちゃうかもですけど、いいですか?」
「っ……!! やめろ!」
「なら、どうしたらいいか分かりますよね?」
…………ってとこから始まる下克上オフィスラブ。
CP名:浜崎大智×四月一日克己
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