ツイノベまとめ

希咲さき

文字の大きさ
82 / 96
リクエスト

④部下×上司の下克上(美形×平凡)



「こんな企画通らないから。やり直し」
「……はい」

 新人のイケメン(大智)は、しょっちゅう上司にダメ出しされて企画が通らない。
 その上司(克己)というのは、平凡顔で全然パッとしない印象なのに、仕事はできて取引先にはめっちゃ愛想良くて気に入られてる。

 (なんであんな陰湿ヤローが)

 とイライラする大智。
 その日は憂さ晴らしに飲みに出かける。
 何軒かハシゴして、適当に声をかけてきた女の子を引っ掛けて、ホテル街へ足を向けた時のこと。

「あれって……部長?」

 自分の視線の先に、あの嫌味な克己に似た男がいた。

 こんなホテル街に部長が……?と自分の目を疑う大智。でも何度目をこすってみても、それは会社で顔を合わせているあの克己だった。

「嘘だろ……。てか、隣にいるのって……」

 ちら、と克己の隣に目をやれば、見知らぬ男。その男は克己の腰に腕を回し、あろう事かキスをした。

「うげっ!マジかよ!!」
「ねー何見てんの?」

 男同士でキスをする様子に驚いていれば、隣から声をかけられた。そういえば女の子がいるんだったと思い出し、大智はとりあえず近くのホテルに入る。
 それからヤることヤるんだけど、最中や終わったあとに、先程見た克己の事が頭を過った。

「アイツ、ホモなんかな……」

 どんな顔をしていたかまでは見えなかったが、大人しくキスを受け入れていた克己のことが、やけに気になる。

 そうして次の日。昼休みに入った時に克己へ声をかけた。

「ちょっと話がしたいんですけど、いいですか?」
「なんだ?くだらない話なら断る」
「…………大事な、話です」
「……わかった」

 克己の言い方にカチンと来たが、この後のことを思って我慢する。

「……で、なに?話って」

 人気のない資料室に入った2人。大智は扉の鍵を閉めながら、腕を組んでこちらを冷めた目で見る克己と向き合った。

「昨日、夜に飲みに行ったんですよ。で、その後女の子とホテルに行ったんですけど」
「なに?なんの話しがしたいんだ?くだらないことなら……」
「その時見ちゃったんですよね、俺」

 イラッとしたような克己の言葉を遮って、大智は言う。
 克己はなんの事だか分からず、首を傾げているが、次にイケメンが放った言葉に目を見開いた。

「ホテル街で部長が男とキスしてるところ」
「ーーっ!!」
「いやぁ、ビックリですよね~。いつも冷静で厳しくて優秀な部長が、男とホテル街にいるなんて」
「そ、れは……何かの間違いじゃ……っ」
「そんな態度で誤魔化せると思ってます?」

 一歩近づけば、克己は後ずさる。一歩、また一歩……。そうして克己は壁に背中をぶつけた。

「あの後、ホテルに行ったんですか?あの男と」
「っ…………」
「へぇ?だんまりですか?……いいのかなぁ、そんな態度で。俺、自分の見たものが信じられなくて、周りの人に聞きまくっちゃうかもなー」

「な、にを……」
「"部長がホテル街に男と居たんだけど、俺の見間違いかな?"って、色んな人に言っちゃうかもですけど、いいですか?」
「っ……!! やめろ!」
「なら、どうしたらいいか分かりますよね?」

 …………ってとこから始まる下克上オフィスラブ。



CP名:浜崎大智はまさきたいち×四月一日克己わたぬきかつき
感想 2

あなたにおすすめの小説

侵食熱 ―診察室の残響―学生×医師《全12話》

マリ・シンジュ
BL
十二歳の診察室で、精神科の研修医だった新城は、黒く塗り潰されたノートの中に残るわずかな“余白”へ触れた。 「ここは残せ。余白は要る」 その瞬間から、羽生の内部には説明できない熱が残り続ける。 六年後。 主治医として再会した新城は、羽生のリストカットの瘢痕に触れた瞬間、自分の身体制御が少しずつ崩れていくことを知る。 呼吸が遅れる。 指が離れない。 接触の感覚だけが、診察後も神経へ残り続ける。 記録、管理、境界。 本来切り離されるはずだった二人は、呼吸と反応速度だけで静かに侵食し合っていく。 学生×医師 年齢差/年下攻め/男前受け 静かな狂気と身体感覚の侵食を描く、ダーク寄りBL。全12話予定。

創作BL短編集

さるやま
BL
短編まとめました。 美形×平凡、ヤンデレ、執着・溺愛攻め多め

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

泣き虫だったはずの幼なじみが再会したら僕を守るために完璧超人になっていた話。

ネギマ
BL
気弱で泣き虫な高校生、日比野千明は、昔からいじめられっ子体質だった。 高校生になればマシになるかと期待したが状況は変わらず、クラスメイトから雑用を押し付けられる毎日を送っていた。 そんなある日、いつものように雑用を押し付けられそうになっている千明を助けたのは、学校中が恐れる“完璧超人”の男子生徒、山吹史郎だった。 文武両道、眉目秀麗、近寄りがたい雰囲気を纏う一匹狼の生徒だったが、実は二人は、幼い頃に離れ離れになった幼なじみだった――。

【完結】束縛彼氏から逃げたのに、執着が想像以上に重すぎた

鱗。
BL
束縛の強い恋人、三浦悠真から逃げた風間湊。 逃げた先で出会ったのは、優しく穏やかな占い師、榊啓司だった。 心身を癒やされ、穏やかな日常を取り戻したかに見えた——はずだった。 だが再び現れた悠真の執着は、かつてとは比べ物にならないほど歪んでいて。 そして気付く。 誰のものにもなれないはずの自分が。 『壊れていく人間』にしか愛を見出せないということに。 依存、執着、支配。 三人の関係は、やがて取り返しのつかない形へと崩れていく。 ——これは、『最も壊れている人間』が愛を選び取る物語。 逃げた先にあったのは、『もっと歪んだ愛』だった。 【完結済み】

チョコのように蕩ける露出狂と5歳児

ミクリ21
BL
露出狂と5歳児の話。

甘々彼氏

すずかけあおい
BL
15歳の年の差のせいか、敦朗さんは俺をやたら甘やかす。 攻めに甘やかされる受けの話です。 〔攻め〕敦朗(あつろう)34歳・社会人 〔受け〕多希(たき)19歳・大学一年

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
 漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。  漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。  陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。  漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。  漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。  養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。  陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。  漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。  仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。  沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。  日本の漁師の多くがこの形態なのだ。  沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。  遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。  内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。  漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。  出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。  休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。  個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。  漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。  専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。  資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。  漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。  食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。  地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。  この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。  もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。  翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。  この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。