ツイノベまとめ

希咲さき

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オリジナル

㉗不良×ふわふわ(美形×平凡)

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 Ωの平凡(つかさ)、全然Ωらしい見た目もしてないし、ヒートもないしで、「もしかして自分ってβでは?」と思ってる。
 実際周りもつかさがΩとは気付いてないから、わざわざバレるようなことはしたくないと、ネックガードもしてない。

 ある日学校に行くと、なんだか騒がしい。
 聞くと停学くらってた先輩が登校しているとの事。つかさは入学したての1年で、全然その先輩のことなんて知らんから「へー。そんなヤベー人いるんや」くらいにしか思ってない。

 めっちゃ喧嘩強くて族を潰しただとか、何人かを病院送りにしただとか、女に手を上げただとか、色んな話が聞こえてくるけどつかさは特に気にしてない。
 そんなつかさ、入学してからずっと、こっそり昼休みは屋上で過ごしてる。立ち入り禁止だけど、鍵が壊れてるし、人がいないしでとっても気持ちのいい場所でお気に入り。

 今日も今日とて屋上にいけば、そこには先客が。

 (誰?)

 なんて思ったのも束の間。

 その人と目が会った瞬間、ブワッと甘くて芳しい匂いがして、それから身体が燃えるように熱くなった。

「ひ、ぁっ!?」

 自身の変化に戸惑っていたら、すぐ目の前に人が立っていて。

 あ、と思った時には抱きすくめられて激しいキスをされていた。

 それから学校だとか、授業だとか気にする暇もなくただひたすらに貪られた。
 痛み、気持ちよさ、興奮、安堵。色んな感情がごちゃ混ぜになって襲いかかってきて、それからプツンと記憶が途切れる。

 次に目が覚めたら、見知らぬ部屋のベッドの上に。

「あぇ……?」

 ガスガスの声と、全身の痛み。それからなんとも言えないいい匂い。
 隣を見たら、屋上で出会ったあの人が。
 ぐっすり眠ってる様子のその人をまじまじ見ると、めちゃめちゃにイケメンなのが分かる。ついでに本能で理解した。
 この人が自分の『運命の番』なのだと。そっと項に触れてみると、そこにはしっかりと歯型がついているのがわかった。

「あーマジか……」

 名前も知らない人と番ってしまったことに呆然とするものの、体のダルさと眠気、それから離れ難い匂いに抗えず、美しい男に擦り寄ってつかさはまた眠ってしまう。

 そうして再び目を覚ましたら、つかさは男に抱きしめられていて。

「あの、離してくれません?」
「いや」
「えー……。トイレ行きたい……」
「抱っこして連れてってやる」
「いや流石にムリです」

 つかさを離したがらない美形(雅道)を説得して、どうにかトイレに行けたつかさ。それから広いリビングにて、話し合いをすることに。

 でっかいソファなのに、雅道の足の間に座らされて抱きしめられた状態なのは気になるが、別に嫌な気はしないしいっか。とスルーする方向でつかさは話を進める。

 曰くここは雅道の家。
 屋上で致して、つかさが気を失ったので連れて帰ってきたとのこと。

「で、あなたのお名前は?」
「俺の事知らないの?」
「はぁ。全く」

 ポケっとしたつかさを見て目を瞬かせる雅道。それから告げられた名前は、昼に聞いた停学くらってた先輩だった。

「えー。噂のヤバい先輩なんですか?」
「なにその噂って」

 聞かれたので、昼に耳にした噂を披露すればなんとも言えない顔をする雅道。

「オレ、そんな怖がられてんの?」
「みたいっすねー」
「てか、お前は?怖くないの?」
「あーまぁ、そっすねー」

 じっと顔を覗き込む雅道の目を見ながら、なんて事ないようにつかさは言う。

「噂とかあんまり気にしないタイプなんすよ俺。それに、こんな関係になっちゃったらぶっちゃけ怖いとか言ってらんないじゃないっすかー」
「まぁ、たしかに」
「あと1番は、勢いで番ったとか怖い噂の先輩とか、そんなのどうでも良くなるくらいいい匂いがして、安心できて、離れ難いんすもん」
「っ」
「先輩、俺のこと大事にしてくれます?」
「……運命の番見つけたのに、大事にしないわけなくない?」
「わーいやったー。なら、これからよろしくお願いします」

 ヘラっと笑って頭を下げるつかさ。
 雅道はまた目をパチクリさせて、それから爆笑。

「お前かわってんねー!最高!好きだわー。もう、絶対離せねぇわ」
「いえーい。気に入って貰えたぜ」

 って感じでゆるーく始まる
 不良美形とゆるゆる平凡のオメガバース。

 雅道の方が目に見えて愛重めなんだけど、表に出にくいだけでつかさもバッチリしっかり雅道を愛してる。

 不良美形なので、拉致られたりするかな?とか思うけど、そこは愛重美形。べったり平凡に引っ付いてるので、そんな事件は起きないのだった。




CP名:小鹿雅道おがまさみち×片平 かたひらつかさ
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