嫌われ者は異世界で王弟殿下に愛される

希咲さき

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番外編

枢の誕生日①※

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「カナメ、誕生日おめでとう」

 ーー今日は花の三の月の二十日。枢の誕生日だった。

「ありがとうございます、アッシュ殿下……‼︎」
「おめでとうございますカナメ様‼︎」
「おめでとうございます!」
「みんなもありがとう‼︎」

 少し前から準備が進められていた枢の誕生パーティー。本来なら貴賓を招いて盛大に行うのだが、まだ王家と繋がりのある者や、力のある貴族などを覚えきれていない枢が恐縮してしまい、それならばと近しい者たちだけで行うこととなった。
 そのため枢は心から喜び、笑顔を見せている。

「本当にみんなありがとう。なんか色んなプレゼントも貰ったし、こんな素敵な服まで……」
「遠慮することはない。皆カナメに喜んで欲しくて準備したのだ。その服だって、私がお前に着てほしくて贈ったんだ。とてもよく似合っている」

 大分と暖かくなってきたため通気性の良い素材で作られた、上等な黒地のタキシードジャケット。襟や袖口には銀の糸で細やかな刺繍がされており、所々紫のビーズやスパンコールがあしらわれ、煌びやかさを演出している。枢の体にフィットするよう、一から採寸を行いオーダーメイドで仕立てられたそれは、この日のためにアシュレイから贈られたプレゼントだった。

「本当にありがとうございますっ。大事にしますね……!!」
「あぁ、そうしてくれると私も嬉しい。……さぁ! 盛大にお祝いをしよう!」

 そう言って和やかなムードで誕生パーティーは始まった。
 アシュレイやミレイアと会話を楽しんだり、豪華な食事を食べたり、食後にほんの少しだけダンスを踊ったり……。

 ーーそうして楽しい時間はあっという間に過ぎた。

「……本当に、今日はありがとう」
「お前の誕生日なんだ、これくらい当然だろう?」
「そう、なのかな? こんなに幸せだったの初めてだから」
「カナメ……」

 今は二人、アシュレイのベッドの縁に腰かけている。

「カナメ、これをお前に」
「え?」

 枢の浮かべたはにかんだような笑みを見ると、アシュレイは何かを取りだし、こちらに渡してくる。

「これは……ピアス?」
「そうだ。私の瞳とおなじ色の宝石を使って作ったものだ。そしてこれと同じデザインになっている」

 言いながらアシュレイは髪を耳にかける。そこには黒い輝きが。

「それって……」
「カナメの目の色と同じだな」
「ッこんな、素敵なものまで貰っていいの……? 服だけでも充分なのに」
「私がお前につけて欲しいんだ。いつでもお前の傍に私がいると、感じて欲しい」
「アシュレイ……っ。ね、付けてくれる……?」

 潤んだ瞳で見詰めると、小さく頷いてアシュレイは準備を始めた。

「痛いと思うが、一瞬だ。怖いなら私に抱きついていいからな?」
「うん。ありがと」

 目をつぶり、彼の言葉に甘えて抱きつく。「いくぞ」という声が聞こえた次の瞬間、ブツッという音と痛みが走る。

「っつ……!!」
「続けていくぞ」
「ぅんっ」

 反対側にも同じ痛みが。
 キュッと唇を噛んで耐えていると、しばらくして声がかかる。

「よし。完成したぞ。大丈夫か?」
「……ん。ジンジンするけど、大丈夫」

 そっと指を伸ばすと、硬く冷たい感触。

「アシュレイと、おそろい……。ふふっ、嬉しい」
「カナメ……。本当に誕生日おめでとう」

 言いながらアシュレイは付けたばかりのピアスに口付けを落とす。
 ピリッとした痛みに枢が肩をすくめると、宥めるように背中を上から下へと撫でる。

「んッ……」
「可愛いな、カナメ」

 顔中にキスを降らせながら枢をベッドへと押し倒す。
 互いに夜着を脱がせ合うと素肌を重ね、その熱さにクラリとする。

 枢の白い首筋から鎖骨、胸へと紅い花が散らされ、やがてアシュレイの唇は胸の尖りを捉える。
 啄むように食んでは舐め上げ、チュウっと吸い付く。そうすればみるみるうちに赤く色付き、もっと可愛がって欲しいとでもいうようにピンと立ち上がる。

「ふぁ、あ……っ」
「気持ちいいか?」
「んッ、きもち……もっと、して?」

 淫らな吐息をこぼしながら、枢は蕩けた瞳でアシュレイを誘う。

「お前が望むままに」
「ッア!!」

 反対の乳首を片手で弄りながら、アシュレイの唇は下へとおりてゆく。
 薄い下生えに辿り着くとそこに鼻をうずめ、震えるモノの根元をひと舐めする。

「んぁ、アシュレイ……っ」
「……ンっ」

 根元から先端へ、舌先でくすぐると頭をもたげてきたそれをパクリと口に含む。

「ひ、ぁアッ!!」

 ゆっくりとストロークし、唾液をまぶしていく。時折口をすぼめたり、亀頭まで来た際そこを重点的に責めたりすれば、枢は快感で身体を震わせ咥えられたモノから蜜をこぼし始める。

「ァあ、んっ!! で、ちゃうよ……ぉ!」
「んー……」

 枢の言葉を聞いているのかいないのか。アシュレイは口を離さず未だに刺激を続ける。そればかりか、いつの間にか香油を纏った指で後孔に触れている。

「りょ……ほうはッ、ア!! だめって……ンンっ!」
「気持ちいいだろう?」
「ィ、ひ……ッ!! だっ、め! 強いィ……!!」

 枢の屹立からやっと口を離したアシュレイは、自分の唇をペロリと舐める。その淫靡さに目を奪われると同時に、いつの間にか胸をいじるのをやめていた手が、唾液に濡れ冷たさを感じる猛りを擦り上げていた。
 前と後ろ。両方の刺激に追い詰められた枢は呆気なく精を放ってしまう。
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