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番外編
書籍発売記念SS*初夜①※
しおりを挟む※書籍発売記念のお話です。
※特典SSをお読みになった上だと、なお楽しめるかと思います。
♢♦︎♢
いつも寝起きをしている場所が、今はすっかりと姿を変えていた。
寝具に散らされた真っ赤な花びら。部屋に漂うエキゾチックな甘い香りは、嗅ぐとクラリとする。
どれもこれも、この瞬間のために誂られた。
ーーそう。本日結婚式を迎えた二人の、初夜のため。
淫靡な匂いのする部屋にアシュレイを一人残し、枢は浴室に篭っていた。いや、正確には脱衣室に、だ。
「こっ、これ……ほんとに着なきゃダメなの?」
籠の中に用意された衣服をつまみ上げては、顔を真っ赤にする。いくら辺りを見回そうと、他に着れそうなものは見当たらない。着なければ、全裸で出ていくしかないのだ。
「うぅ……。でも、しょっ、初夜……だしね、うん」
自分に言い聞かせるように呟くと、その薄い衣を身に付ける。それから全身を見下ろして、あまりの卑猥さに慌ててタオルをかぶった。
(はっ、恥ずかしいっ!! うう~! でも、今からもっと、恥ずかしいこと……)
いつまでもこの場所に籠ってはいられない。ベッドで待っているアシュレイのためにも、枢は覚悟を決めて扉を開けた。
「随分と時間がかかっていたな?」
「ゔ……、えっと」
「どうしてタオルをかぶっているんだ?」
「ひぇ!? それはそのっ」
「こっちに来て、その下を私に見せてくれないか?」
たっぷりと艶のある声で囁かれ、熱を孕んだ瞳で見つめられれば逆らうことなどできない。
枢はゆっくりとベッドに近づき、それから体を隠していたタオルを床に落とした。
「っこれは」
「や、やっぱりおかしい、よね? 似合ってないでしょ……?」
アシュレイの眼前に晒されたのは、薄紫色のネグリジェ。襟ぐりがぱっくりと開いていて薄い生地のそれは、その下の裸体を隠すどころか透けて見せており、余計に情欲をそそった。
恥ずかしさからかツンと立ち上がった乳首も、ふるりと震えかすかに頭をもたげる枢の下肢も、すべてが丸見えだった。
「カナメ……ッ」
「ひゃあ!?」
恥ずかしさに俯いていた枢は、強い力で腕を引かれてベッドに投げ出される。驚いて目を見開けば、その先にいたのは獰猛な光を湛えた獣だった。
「ア、シュレイ……」
「よく似合っている。とても淫らで、可愛くてーー我慢できない」
「っあぁ!!」
言うや否や、アシュレイは服の上から胸の尖りにむしゃぶりつく。彼の熱い舌で舐めあげられれば、薄い生地が擦れる刺激で、いつもと違った快感が枢を襲う。
「んんっ、ふ! き、もち……けど、アシュレイっ。もっと、ちゃんと……!」
「ッん。ああ、仰せのままに」
直接触って欲しいのだと言えば、肩をずり下げられる。首筋から紅い花びらを散らしながら降下していき、そして枢の望み通り胸の頂きを口に含まれた。反対側は彼の左手で弄ばれている。
やっと与えられた直接の刺激に腰を震わせれば、すぐさま残された腕でそこを握りこまれる。
「ひぁあっ!! だ、め! すぐ出ちゃう……ッ!!」
「あぁ。イッていいぞ。ほら……っ!」
「ダメっ、あ……! いく、イクイク、イ……ッあぁぁ!!」
追い上げられて、枢はあっさりと白濁を吐き出す。ドロリと彼の手を汚したそれを、アシュレイはうっそりと笑って舐めとった。
「ん。美味い」
「そんなの、汚いからぁ! 舐めないでよぉっ」
はふはふと息をつきながらも彼を咎めれば、反省などしていない様子でアシュレイは言う。
「勿体ないからな」
「~~なら、僕もするっ」
ちらりと覗く蠱惑的な赤い舌に劣情を煽られて、枢は起き上がって彼を押し倒した。
彼の頭の方に下肢を向けるような格好で、そそり立つ肉棒を握る。
秘所をまるごとアシュレイに晒していることに羞恥を覚えるが、焚きしめられた香のせいだろうか。クラクラ、ふわふわとしていつもより気持ちが大きくなっているようだ。
興奮からじゅわりと口内に溢れた唾液を、そのまま握った欲望に垂らす。ぬめりを纏わせたらゆっくりと手を上下させる。そうすればみるみるうちに硬さと太さを増し、先端から蜜をこぼし始めた。
「んふ……っ」
「ッ、カナメ」
その様子に気分が良くなり、そろりと舌をのばして溢れ出る先走りを舐めとった。ぴちゃぴちゃと猫のように舐めながら手も動かし、アシュレイを気持ちよくさせようとする。
そうしていれば。
「っんぁッ、ん!?」
「ハァ……っ。気持ちよくしてくれる、お礼だ、っ」
暖かな息が秘所にかかったかと思えば、次の瞬間には濡れた感覚が。閉じられたそこをふやかすように舐めてつついてねじ込んで。熱と愛撫で花開かせていく。
「ぁう、ダメぇ……。ぼ、くが、アシュレイ、気持ちくするのに、ぃ」
「ッふ、十分気持ちいいぞっ」
「っきゃ、ぁう!! ソコっ、触っちゃ……ッ!!」
綻んだ所に香油を纏わせた指を差し入れ、グチュグチュと掻き回す。枢のいい場所を的確に押し上げれば、ぎゅうっとうねって締め付けてくる。
その頃には枢はアシュレイのモノに奉仕することなど出来なくなっており、彼の股座に顔を埋めては荒い息をつくばかりだ。
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