魔術師アシュレイ

みいん

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王女の亡き国

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「何を言っているの?
あなたは、ミランナ王女のいいなづけでしょう。」とアシュレイが言う。
「ミランナ王女は、親が決めた事だ。」と
アスラン王が言う。
「でも、ミランナ王女は、アスラン王の事が、好きなのを、知ってるのに、アスラン王を、好きにはなれない。
私には、出来ない。」とアシュレイが言う。
「確かに、そうだな。どうかしていた、
忘れてくれ」とアスラン王が言って、城の
中に入る。
(本当は、アスラン王が好きだけど、ミランナ王女の事を、考えると、私には、奪う事なんて出来ないよ。)とアシュレイが、心の中で叫んでいた。

「大変です。アスラン王様、ミランナ王女は、危篤状態で、ございます。」とミランナ王女の付き人が言いに来る。
アスラン王とアシュレイが、ミランナの所に
走って向かい、ミランナ王女の部屋に、入ると、ミランナ王女の専用の医者が、側についていた。
「アスラン王、アシュレイさん、どうか?
この国と民を、お願いします。」と言うと
ミランナ王女は、息を引き取った。
「ミランナ王女」とアシュレイが、鳴きながら、ミランナの手を握る。
「ミランナ」とアスラン王が、ミランナ王女のベッド際で、名前を呼んだ。

アスラン王は、涙を拭き
アスラン王は、部屋を出て、みんなのいる
広間に行く。
「ミランナ王女は?」とリュークが聞く。
アスラン王が横に首を振る。
「そんな、どうして、帝王は、ミランナ王女は、死なないと言っていたのに」とあの時、一緒にいた、使用人が言う。
「帝王の身に何かおきたか?それとも、嘘だったのか?それを、確かめようにも、
今は、確かめようがない。」とリュークが言う。
「それより、この城はどうなるのです」と
マイトが心配する。
「そこが、問題だ。」とアスラン王が言う。
アスラン王は、アシュレイを見る。
「私、私は、王…王女なんて慣れない。」とアシュレイが言う。
「アシュレイが、この国の王女なら、崩壊するな。」とマイトが言う。
「どういう意味よ。」とアシュレイが言う。
「まあまあ、二人共ケンカしない。
でも、アシュレイさんが、王女なら、お金で国が破綻しそうですね。」とリサーナが言う。
「さらりと、あんたもそれを、言うか」とアシュレイが言う。
「そうじゃない。ミランナ王女の妹を探すのだ。その手伝いをして貰えないか?」と、アスラン王が、アシュレイに頼む。
「えっ、ミランナ王女に、妹がいるのですか?」と使用人も驚く。
「わかった。手伝う。」とアシュレイが、アスラン王に言う。
「リュークも、手伝って欲しい。」とアスラン王が言う。
「もちろん」とリュークが、アスラン王に返事をする。
「でも、どこに、おいでなのですか?」と
リサーナが言う。
「どこかの町か村に、住んでいると思う。」
とアスラン王が言う。
「この近くに、住んでは、いないのですか?」とマイトが聞く。
「ああ、住んではいない。ミランナ王女が、この国を継承した時に、よその村に、国王が追い出した。」とアスラン王が説明する。
「探し出して、この国の王女になって下さいて、お願いしても、聞いてくれなかったら」とアシュレイが言う。
「それをなって貰うよう。説得するんだ。」とアスラン王が言う。
「大変です。王女様が亡くなった事で、お城の中の兵が騒いでおります。」と使いの物がやって来て、ドアの前に立っている。
「兵が騒げば、いずれ民にも、知られてしまいます。」とリュークが言う。
「仕方がない、アシュレイがミランダ王女になりすまし、民の前で、挨拶をしろ」と
アスラン王から、無茶振りされる。
「そんなのバレるよ。」とアシュレイが言う。
「大丈夫裏で教えるから、その通りに言えば、なんとかなる。」とリュークが言う。
「アシュレイの隣りには、俺がいるから、心配はいらない。」とアスラン王が言う。
「民の前で、演説するんだよね。緊張する。」とアシュレイが、不安になる。
「大丈夫だよ。みんな、ついてる。」とマイトが言う。
そして、アシュレイは、ミランダ王女のドレスに着替えて、お化粧は、ミランダ王女に合わせて、白い肌色にメイクされて、カツラをつけて、その上に、クィーンの王冠をつけて貰い。
その後、みんなが、アシュレイの変身ぶりに、驚く。
「どこから、見ても、ミランダ王女様に見えますよ。」とリーサナが言う。
「遠くからしか、民は、見る事が出来ないから、大丈夫だよ。」とリュークが言う。
「さあ、時間だ。おいで」とアスラン王が、アシュレイを呼ぶ。
高い場所から、民に挨拶をする前に、民の大勢の声が、聞こえていた、その声に、アシュレイが、緊張する。
アスラン王が、先に、民の前に姿を表す。
「私は、アスタニャ国から来た。アスラン王である。」と民に紹介する。
その後に、アシュレイが、アスラン王の横に立つ。
アシュレイは、下の民達を見つめていた。
「アシュレイ、下は見なくっていい。」と
アスラン王が言う。
「前だけを、見つめて言えばいい。」とアスラン王が言う。
「ミランダ王女様だ。」と民が言う。
「民を聞いて下さい。私、ワタクシ、ミランダは、妹に会いに行こうと、思います。
ワガママを、どうか、許して欲しい」と、
リュークの考えた文面を、アシュレイが読む。
民が、ざわつく。
その時、ドラゴンが現れて、ドラゴンが、城を攻撃をする。
その、攻撃で城の外壁が、崩れる。
アスラン王は、アシュレイを城の中に入れる。
「民を守らない」とアシュレイが言う。
「狙いは、民じゃない。この城だ。」と
アスラン王が言う。
城の中も、崩れ始める。
「ここも、危ない逃げるぞ」とアスラン王が言うと、アシュレイの手を、取り逃げるが、ミランダのドレスを来て走るのに、ドレスの裾を踏み、アシュレイは、その場で
転んだ先で、城の天井の破片が、アシュレイの上に、落ちる、アシュレイは、怖さで目を閉じるた。
後に、目を開けて見ると、アスラン王が、
アシュレイをかばい、アスラン王の右足に
城の天井の破片が落ちて来た時に、怪我をしてしまった。
「ごめんなさい。私のせいで」とアシュレイは、アスラン王に、謝る。
「大丈夫だ。大した事ない。」とアスラン王が言う。
「そんなの、嘘だよ。だって、凄く血が出てるのに、」とアシュレイがミランダのドレスを、布を口で裂いで、アスラン王の右足に巻き付けた。
「私の肩に、手を掛けて」とアシュレイが言う。
そこへ、リュークが来る。
「リュークさん、アスラン王が怪我を」とアシュレイが言うと、ドラゴンが、城の攻撃が続いているために、城が壊されて、崩されている。
「早く避難しないといけない」とリュークが言って、アスラン王を、リュークの腕に手を掛けて、三人で城から抜け出す。
城の外では、マイトとリーサナが、一緒に
いた。
「みんな、無事で良かった。」とリーサナが言う。
「でも、アスラン王が」とアシュレイが言う。
「大丈夫。魔法で治せるよ。」とリュークが言うと、リュークは、アスラン王の右足に、魔法を掛け、足の傷がみるみる内に、治った。
「良かった。」とアシュレイは、アスラン王に抱きついた。
アスラン王は、アシュレイに、抱きつかれて、照れる。
「アシュレイさんと、アスラン王て、そういう関係だったの?」とリーサナが言われ
アシュレイは、アスラン王から、離れた。
「そういう中ではないから、誤解さないで」とアシュレイが言う。
「またまた」とリーサナが言う。
「ドラゴンは」とマイトが言う。
「城の攻撃する音が、聞こえなくなった。」とリュークが言う。

その後、馬車に乗って、別の町に行く。
その馬車に、揺られながら、アシュレイは
夢を見る。
「アスラン王は、アスタニャ国に帰って、王の仕事があるだろう?」と、突然リュークが言う。
「国の仕事を、そろそろ、しないとダメか?」とアスラン王が、リュークに言う。
「ずっと、国に、帰ってないのですから」とリュークが言う。
「私は、帰れないので、リーサナさんが、私の変わりに、お願いします。」とリュークが言う。
「他の人は、私と一緒に、ミランダの妹探しに行きますよ。」とリュークが言う。
「私は、アシュレイと国に行く」とアスラン王が言う。
「私は、マイトさん達と一緒が、いいので、アシュレイさんが、アスラン王と一緒に」とリーサナが言う。
アスラン王と私は、マントを羽織り、馬に
乗り、アシュレイは、前に乗り、アスラン王が後ろで、手綱を持って、馬を走らせる
「本当に、国帰るの?」とアシュレイが聞く。
「帰る、民も、待っているからな。」とアスラン王が言う。
「私は、何をすればいいの?アスラン王を手伝いは、出来ないよ。」とアシュレイが言う。
「大丈夫、側にいるだけでいい。」とアスラン王が言う。
「私よりも、リュークさんが決めた、リーサナの方が、適任だったと思う。」とアシュレイが言う。
「はあ、なぜ?そんな話しになる。」とアスラン王が、不機嫌そうに言う。
「私を、馬から下ろして」とアシュレイが言う。
「下りてどうする。歩いて行くのか?」と
アスラン王が訪ねる。
「歩く」とアシュレイが言うと、アスラン王は、馬を止めて、アシュレイを下ろした
「本当に、歩いて行くのか?まだまだ、
遠いぞ」とアスラン王が言う。
「馬に、本当に乗らないのか?」とアスラン王が、アシュレイに訪ねる。
「いいから、ほっといて」とアシュレイが言う。
「そう言えば、ミランダ王女のドレスを着たままだった。それに、アスラン王の傷の
手当てをしたから、ドレスを破ったから、
ボロボロに、してしまった。」とアシュレイが言う。
「そんな事、別にいいだろう。」とアスラン王が言う。
「ミランダ王女様の愛用のドレスだったら、」とアシュレイが言う。
「勝手に、言ってろ」とアスラン王が言う。
「どうして、そんな事が言えるの?
貴方のいいなづけでしょう。」とアシュレイが言う。
「だけど、もう、ミランダは、この世にはもう、いないんだ。」とアスラン王が言う
「わかった。もう、いい」と言って、アスラン王は、馬に乗って走らせた。
アシュレイは、アスラン王に置いていかれてしまった。
「待って、アス…ラン王」と小声で寝言を
言う。
「アシュレイさん、起きて下さい。」とリーサナが言う。
「夢を、見てたの?私、ここどこ?」と
アシュレイが、リーサナに聞く。
「まだ、馬車の中ですよ。でも、どんな夢を見てたのですか?アスラン王て、呼んでましたよ。」とリーサナが言う。
「夢の中で、喧嘩してた。」とアシュレイが言う。
「夢の中でも、喧嘩するなんて、本当に中がいいのですね。」とリーサナが言う。
「アスラン王と、リュークさんは?」とアシュレイが聞く。
「後ろの方で、リュークさんと、お話をされていると、思いますよ。」とリーサナが言う。

その頃、魔王は、水晶玉でその様子を探っていた。
「闇の帝王は、黒魔法を使えなくして、声まで、奪ってやったから、今は、そうとう、苦労しているだろうな。」と魔王が独り言を言う。
そして、闇の帝王の所にいた、手下などは、みんな、魔王の元にいて、働かされていた。

「新聞読むか?」とマイトがアシュレイに
聞く。
「そう言えば、新聞読むの久しぶりだな」
と言って、新聞をマイトから、受け取り、
新聞を読む。
「何々、ミランダ王女様とアスラン王が、民の前で、演説した。て写真付きで、載ってるけど、私て分からなくって、良かった。」とアシュレイが言う。
「ドラゴンが、ウォーター•ガーディアンの城を攻撃。」とアシュレイが新聞を、声に出して、呼んでいた。
「それだけじゃない。アスラン王とミランダ王女は、いつ挙式をあげるのか?て新聞に書いてある。」とマイトが、新聞の記事を指を差して言う。
「えー、本当だ。」とアシュレイが言う。
「本当だ。じゃない、もし、亡くなっている事が、分かれば大騒ぎになる。」とマイトが言う。
「確かに、そうですね。アシュレイさんは、ミランダ王女になりすまして、いましたから、」とリーサナが言う。
「ミランダ王女の変わりをしたくて、したわけじゃない。」とアシュレイが声を荒げて言う。
「しー」とリーサナが言う。
「もし、バレたら、一大事ですよ。」とリーサナが言う。
(あんたが、言わせてたのが、悪い)と
アシュレイが、心の中で言う。
















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