アイラーキャロライン2

みいん

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ニューヨーク

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クリスとアイラーは、マック家族に、見送られて、タクシーに、荷物を後ろのトランクに
入れて、「それじゃ、また。」とクリスが言う。
「二人とも、喧嘩をしないで、仲良くね。」
とマリアが言う。
「はい。」とアイラーが返信をする。
タクシーに乗り、フランシスコ空港に向かう

「アイラー、ニューヨークに、帰ったら、
カウンセリングに、行きたいか?」とクリスに聞かれる。
「はい。行きたいです。」とアイラーが言う。
「そうか」とクリスが言う。

タクシーの運転手が、タクシーを止める。
アイラーとクリスが、外を見る。
「まだ、飛行場には、ついていないようだが」とクリスが言う。

タクシーの運転手は、彼女に、銃を向ける。
「やめろ」とクリスが言う。
「彼女には、罪はないが、クリス・カーソンに恨みがある。」とタクシーの運転手が言う。
「俺が、何をした?」とクリスが聞く。
「あんたが、犯罪者を捕まえ損ねた。
せいで、娘が撃たれて、殺されたんだ。」とタクシーの運転手が言う。

「あなたは、教会の牧師か?」とクリスが聞く。
「そうだ。」とタクシーの運転手が言う。
「彼女に、銃を向けないでくれ」とクリスが
タクシーの運転手に、お願いする。

「憎いのは、この私なら、私をその銃で
撃てばいい。」とクリスが言う。
「ダメそんなの。嫌だよ。」とアイラーが言う。

「なら、こうする」とアイラーを銃で、
狙う。
クリスは、コーラのペットボトルを、
リュックから、取り出し、コーラのペットボトルを思い切り振り、ペットボトルの蓋を回して、犯人の顔に、コーラを浴びせさせて、
犯人の持っていた、銃をクリスが、蹴りあげた。

持っていた。手錠を掛けて、警察に連絡した
しばらくして、警察のパトカーが来て、
連行されていた。

「怪我は、ありませんか。」と警察官が
聞く。
「大丈夫です。」とクリスが言う。
「久しぶりだな。クリス・カーソン」と
ジョーソン・ブラウン刑事が言う。

「誰かと、思えば、ブラウンさん」とクリスが言う。
ブラウンは、彼女に気づく。
「アイラーさん、大丈夫でしたか?」と
言われて、彼女の手を握る。
「はい、大丈夫です。」と彼女が答える。
「ブラウンさん、私の婚約者を、触らないで貰いたい。」とクリスが言う。

「婚約者?」と言って、ブラウンさんが、
驚く。
「いつの間に?」とブラウンさんが言う。
「ブラウン警部方、署に戻りますよ。」と
部下に、言われる。

「私は、署に戻らないと、行けないが、
車に乗って、飛行場まで、送る。」とブラウン警部方が言う。
「それは、助かる」とクリスが言う。
「あなたにでは、なくって、彼女のためだ。」とブラウン警部方が言う。

ブラウン警部方が、警察車両で空港まで、
送ってくれた。
「ありがとう ございました。ブラウン警部方」とアイラーが言う。
「もし、クリス・カーソンと、別れる事が
あれば、」と言おうとした時、クリスが邪魔をする。
「残念ながら、別れる事はない。」とクリスがブラウンに言う。

荷物を、トランクから取り出して、
スーツケースをひこずりながら、飛行場の
中を、二人で歩く。

飛行場の中に入って、荷物と手続きをする。
搭乗口で、飛行機のアナウンスを待つ。
椅子に、腰を掛けて、アイラーとクリスが、
椅子に座る。
「空港で、コーラを飲む予定だったが、
まあ、いい。」とクリスが言う。
「いつ、コーラを買っていたのですか?」と
アイラーが訪ねる。
「ディズニーランドで、アイラーが、お土産を見ていた時に」とクリスが言う。

アイラーは、クリスの肩に頭をのせる。
「どうした?疲れたのか?」とクリスに、
心配される。
クリスは、腕時計を見る。
「3時40分か、お昼食べそこねたな。」と
クリスが言う。
「アイラー、コーラ掛かったか?」とクリスが聞く。
「少しだけ掛かったけど、臭いますか?」と
アイラーが聞く。
「ほのかに、コーラの臭いがする。」とクリスが言う。
「ごめん。あの時ああ、するしか、アイラーを助けて、あげられなかった。」とクリスが
言う。
「撃たれるより、いいです。」とアイラーが言う。
「ニューヨークに、帰る前に何か?お土産でも買って行くか?」とクリスに、聞かれる。
「いらない。ディズニーで買って貰ったし」とアイラーが言う。
「そうか。」とクリスが言う。
アイラーは、クリスの肩に頭をのせた。
(今日は、どうしたんだろうか?やけに、
俺に甘えてくるな。)とクリスが思う。

「ニューヨーク便の飛行機が到着しました。」と、アナウンスが流れる。

「アイラー、そろそろ、飛行機に乗りに、
行こうか?」とクリスが言う。
「はい」とアイラーが返信をした。

ニューヨーク行きの飛行機に乗る。
「向こうに、ついたら、真っ暗だな」と
クリスが言う。
アイラーは、飛行機の窓の外を眺める。
飛行機が、空に飛び立つ。

キャビンアテンダントが、飲み物を運んで来る。「リンゴジュースを」とクリスが言う。
「私も、リンゴジュースを下さい。」と
アイラーが言って、キャビンアテンダントから、リンゴジュースを受けとる。
リンゴジュースを、窓から、眺めながら飲む。

クリスは、飛行機のイヤホンで、音楽を聞く。アイラーも、飛行機のイヤホンを、取り出して、テレビを見る。
クリスは、少し座席を、後ろに下げる。

しばらくしてから、キャビンアテンダントが機内食を運んでくる。
「魚とお肉どちらに、しますか?」と聞かれる。
「お肉で」とクリスが言う。
「私も、お肉を」とアイラーが言う。
機内食を食べる。
食べて、終わったら、彼女は、うとうとし初める。
「眠たいのなら、寝てていいよ。」とクリスが言う。
アイラーは、飛行機で眠りにつく。

飛行機は、着陸して、ニューヨークに到着
した。
クリスは、忘れ物がないか?を確認して、
飛行機を降りる。

「やっぱり、真夜中だな。」とクリスが言う
「クリスさん、明日は、仕事ですか?」と
アイラーが、心配して聞く。
「明日から、仕事だ。」とクリスが言う。
(クリスさん、飛行機の中で、眠ったのかな?)とアイラーが気にする。

「そういえば、空港には、バスで来たのを、忘れていた。」とクリスが言う。
「仕方がないから、あの人に迎えに来て、
貰うか」とクリスが、クリスのお父さんに、
電話する。

「こんな時間に何だ?」とクリスのお父さんが言う。
「飛行場まで、迎えに来て欲しい。」と
クリスが言う。
「えっこんな、時間に、来いと言うのか?」
とクリスのお父さんが言う。
「腕時計を見ると、今は、夜の9時だな。」
とクリスが言う。
「時差が、あるのを忘れてないか?」とクリスのお父さんが聞く。
「忘…忘れてないよ。」とクリスが、ごまかす。
「仕方がないな。今迎えに行くから、待ってろ。」とクリスのお父さんが言う。
(タクシーが、あるのに)とアイラーが思う。
「アイラー、お父さんが来る、までの間少し眠るから、お父さんが来たら、起こして欲しい。」と言って、クリスは眠る。
アイラーは、寝ている。クリスを見つめる。
(彼の寝顔を見ていると、ドキドキしていた。)
時間が過ぎた頃、外は、日が登り初めていた
クリスのお父さんが、ロビーに着く。
「待たせたな」と言って、クリスのお父さんが迎えに来た。
「アイラーさん、戻って来たのか?良かった。」とクリスのお父さんが言う。
「カーソン、迎えに来たぞ」とクリスのお父さんが、息子を起こす。
クリスが、目を覚ます。
「早く家に、帰るぞ」とクリスのお父さんが
言う。
スーツケースを持って、車に移動する。
クリスは、助手席に座る。
アイラーは、後ろに座り、お互いシートベルトをつけて、クリスのお父さんが、車を発車させた。

「ゆっくり、眠れたか?」とクリスのお父さんが、息子に訪ねる。
「ええ、まあ」とクリスが言う。
「仕事には、行けそうに、なかったら、
無理をしなくってもいい。」とクリスのお父さんが言う。
「心配しなくっても、大丈夫です。」とクリスが言う。
「それなら、いいが」とクリスのお父さんが
言う。

「それにしても、まさか、彼女を連れ戻して来るとは、思わなかった。」とクリスのお父さんが言う。

「俺の婚約者を、みすみす、手放したりは、
しない。」とクリスが言う。

しばらく、車を走らせてから、家に着いた。
「スーツケースを降ろして、仕事に、行く準備をしないと」言って、クリスは、スーツケースを二階に持って上がり、服を抜いで
タンスから、カッターシャツを、取り出し
カッターシャツと、ズボンを、着替え直す。
ネクタイをして、下に降りる。

「どこかで、朝食、食べるか」とクリスのお父さんが言う。
「一緒に、会社まで車に、乗っても?」と
息子が、父親に訪ねた。
「もちろん、仕事場は一緒何だから、送って行く。」とクリスのお父さんが言う。

「アイラー、行って来る」とクリスが照れながら、言う。
「はい。行っていらっしゃい」とアイラーが
言う。

クリスのお父さんは、息子を車に乗せて、
家を出発した。
仕事場に、行く途中で、朝食を買いに、
コンビニに寄ってから、仕事場に行き、
クリスの個室のオフィスのソファーに、
座り朝食を食べてから、机の上の山積みに
なった、仕事に目を通す。

「こりゃ大変だ。」と書類を見て、そう思っていた。

その頃、家の中では、スーツケースの中身を
タンスの中にしまう。
アイラーは、クリスさんの部屋の洗濯物を、
自分のと、一緒に洗濯機に仕掛ける。

(クリスさん、仕事大丈夫かな?)とアイラーが心配する。
「おはよう。」とアルフレットが言う。
「おはよう ございます。」とアイラーが言う。
「今日、仕事は、お休みですか?」とアイラーが、アルフレットに訪ねる。
「実は、仕事が立て込んでいたのを、片付けたから、ゆっくり家の中で、寝ていた。」と
アルフレットが言う。

「アイラーさん、カーソンと寄りを戻したて事は、結婚するんだよね?」とアルフレットが訪ねる。
「そうです。」とアイラーが答える。
「いいなあ。」とアルフレットが言う。
「あれ、見ないうちに、可愛いけど、綺麗になった?」とアルフレットが言う。
「そうですか?」とアイラーが言う。

洗濯機から、取り出して、服を干す。

「あの、私、今日カウンセリングに、行かないと、行けないから、留守番頼めますか?」
とアイラーが言う。
「わかった。気おつけて、行くんだよ。」と
アルフレットが言う。

アイラーは、タクシーに乗って、カウンセリングの高橋薫先生の所に、行った。
「久しぶりね。彼が、心配してたけど、
大丈夫だった?」と高橋先生に、聞かれる。
「はい、大丈夫です。」とアイラーが言う。

「最近は、どう?」と高橋先生が言う。
「彼と寄りを、戻してから、ドキドキしたりとかしてます。」とアイラーが言う。

「SEXは、どう?まだ、怖いかな?」と高橋先生が聞く。
「良くわからなくって、前は、無理やり
義理の父親とか、お兄さんと、友達にレイプされた時は、怖くて仕方がなかったけど、
今は、彼が私を支えて、くれているから」と
アイラーが言う。

「で、何かを感じないかな?」と高橋先生が
アイラーに聞く。
「感じるて、何をですか?」とアイラーが
訪ねる。
「例えば、離れたくないとか、構って欲しいとか、襲われてもこの人なら、いいて思える事かな?」と高橋先生が言う。

「離れたくない。気持ちは、ありますが、
SEXしたいとは、思えない」とアイラーが
言う。

「身体に、異変は感じない。」と高橋先生が
言う。
「服をめくって、ブラを外すね。」と高橋先生が言う。
高橋先生に、ブラを外すされて、胸を見られる。
「女同士だから、緊張しなくっても、大丈夫よ。」と高橋先生が言う。
高橋先生は、彼女の胸を触って確かめる。
「感じる?」と高橋先生に、聞かれる。
「はい」とアイラーが言う。
「次は、診察台に下履いているもの、すべて取って、横になって見ましょうか?」と
高橋先生が言う。

先生に言われた、通り下を履いている。
下着を抜いで、診察台に横たわる。
先生が、見えないように、タオルケットを
掛けてくれて、診察する。
「ここ感じる」と、高橋先生に言われて、◯◯に指を入れられた。
後に、大人のおもちゃを取り出して、◯◯に入れられる。

アイラーは、どうにか、なりそうなほど、
気持ち良かった。
「どうだった?」と高橋先生に聞かれる。
「気持ち良かったです。」とアイラーが言う
「そう、身体は正直ね。彼としたいて事が、これで、わかったわ。」と高橋先生が言う。

「カウンセリングは、終了ね。」と高橋先生に言われる。
「終わりですか?」とアイラーが聞く。
「もう、あなたには、カウンセリングは、
必要はない。後は、勇気を出すだけ、頑張って」と高橋先生に、応援される。

クリスさんの家に帰る。
「ただいま。」とアイラーが言う。
「お帰り。」とアルフレットが言う。
「実は、依頼人が今刑務所で、尋問があるから、その間だけ、預かる事になって」と
アルフレットが言う。

「預かるて、何をですか?」と訪ねる。
「ペットの蛇」と言って、蛇の入っている。
ケースを持って来る。

「キャー」とアイラーが言う。
「何に、アイラーさん蛇嫌いなの?」と
アルフレットに、聞かれる。
「嫌い。」とアイラーが、答える。
「でも、飼い主から聞いた所、毒蛇ではないと言っていたし、おとなしいと言っていた。」とアルフレットが、言う。

「ただいま。」とクリスのお父さんが、玄関を開けて入ってくる。
「お帰りなさい。依頼人が、尋問の間ペットを預かる事になって、蛇を頼まれたから、
世話はするから」とアルフレットが、クリスのお父さんに言う。

「前は、とかげで、今度は蛇か」とクリスのお父さんが言う。
「とかげじゃなくって、イグアナだから」と
アルフレットが言う。
「どちも、変わらないだろう?」とクリスの
お父さんが言う。

「ただいま。」とクリスが言う。
「お帰りなさい。カーソン」とアルフレットが言う。
「お前が、言うな」とクリスが困惑する。
「そうそう、今度は、依頼人から、ペットの蛇を、預かる事になった。」とアルフレットが言う。

「アイラー、蛇大丈夫か?」とクリスが、
心配する。
「大丈夫だよ。ケースから逃げ出さなければ」とアイラーが言う。
「ケースから、逃がすなよ。」とクリスが
言う。
「わかった。」とアルフレットが言う。

「アイラー、二階で話せるか?」とクリスが
言う。
クリスの部屋で、アイラーと話しをする。
「実は、国連会議に出席する事になって、
場所は、ニューヨークなんだけど、
なんとかホールで、やるみたいなんだ。
だから、いつもより、早く出勤する事になりそう」とクリスが言う。

(アイラーは、カンセリングの事を、クリスさんに、話せずにいた。)































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