26 / 44
motto
ピノ・ブラン編
しおりを挟む
短編 ピノ・ブラン編
《キャスト》
ピノ・ブラン
シャルドネ
ピノ・ムニエ
アナウンサー(アナ)
────────────────
》M:報道番組
アナ
「今日のゲストは、白の王子とも呼ばれる、最近人気急上昇中のモデル、ピノ・ブランさんです!」
ブラン(ニッコリ)
「よろしくね、マドモアゼルたち」
アナ
「さすがモデルとだけあって、装いも素敵ですね!」
ブラン
「メルシー。僕の最愛の兄、ピノ・グリが仕立ててくれたんだ。いいでしょ」
アナ
「とってもお似合いです! 今回、ヴィティス・ワイン・コンクールにて特別賞を頂いたそうですが、どうです、お気持ちは」
ブラン「んー、とても嬉しいです。兄とも話してました。やっと世界は、僕の素晴らしさに気づいてくれたんだ、ってね」
アナ
「パーカーポイントも高得点を叩き出したそうですね! 彼の今後の活躍に注目です」
アナ(楽しそうに)
「そしてそして! 一方で最優秀賞を獲得したシャルドネさん。お二人は似ているところもあって、比較されることもあるようですが、ピノ・ブランさんはシャルドネさんのことを、どう思っているのでしょうか?」
ブラン
「(一呼吸して)ええ、そうですね──シャルドネさんのことは、とても良いお手本にさせてもらってます。口がお上手なところとか、顔が広いところとか、僕にはないものをたくさんお持ちなので。良い意味でライバルといったところでしょうか。いつかは僕も最優秀賞をいただけるよう、精進していきますよ」
アナ
「良きライバル、ん~いいですね! 今後もお二人の活躍、楽しみにしていますよ! さて──」
》SE: テレビを消す
シャルドネ
「ふん。あいつのどこが王子みたいだって? ただのクソガキじゃねえか」
***
タイトル
【シャルドネとピノ・ブラン】
シャルドネN
「ピノ・ブラン。ピノ・ノワールの弟であるヤツのことを紹介されたのは、いつだったか──あまりいい天気じゃない、週末のことだった」
***
ムニエ
「やあ、私の輝くアドニス! シャルドネくん! いいところに来てくれたね!」
シャルドネ
「なんですかー、ムニエっち。いつになく上機嫌だなー。これからヒョウでも降ってきちゃうんじゃないの?」
ムニエ
「んふふふふ。生憎ノワは不在だが、君に合わせたい人物が来ているんだ。──おいで、モン・フレール!」
》SE: 足音
ブラン
「初めまして、シャルドネさん。ピノ・ブランです」
シャルドネ
「まさか、ピノ家唯一の白品種の、ピノ・ブランか? 会いたいと思ってたんだよ! 初めまして、どーも!」
ブラン
「(乾いた笑い)ははっ。あなたのことは、よく噂に聞いていますよ」
シャルドネ(楽しそうに)
「俺のことを?」
ブラン
「はい。僕は、ずっと、あなたのことが…………(近づいて)大っ嫌いなんだクソ野郎」(親指を下へ向ける)
シャルドネ
「は、はあ……!?」
ブラン
「あんたがいる限り、僕は『シャルドネと比べて~』だの『シャルドネに匹敵する~』だの、いちいち比較されるんだよ。しょーじきムカつくね。顔なんか見たくなかった」
シャルドネ
「ちょっとちょっとォ……初対面でそこまで……」(遮られる)
ブラン(悪意を込めて)
「ノワお兄さまとどんな仲なのか知らないけれど、あんたの場所はここにはないんだよ。早くお家にお帰りください、そして2度とくんな、シャルドネおにーさん」
シャルドネ
「ちょちょちょ、ムニエちゃぁん!
オタクの弟、どーゆう教育してんの!? なんで俺ここまで言われなきゃなんねーの!?」
ブラン
「おい、我が兄だぞ! 敬語を使え敬語を!」
シャルドネ
「お前もな!! こっちは年上で先輩だぞ! 少しは敬え!」
ブラン
「やーだねー」
ムニエ
「こーら、私の可愛いキャベツちゃん。口の聞き方には気をつけなさいと、グリくんからも言われていただろう? ねっ?」
ブラン
「すみません、ムニエお兄さま。でもこいつの顔がクソムカつくので、つい」
シャルドネ
「兄には素直なのかよ……」
ムニエ
「聞かせておくれ、モン・フレール。一体シャルくんの何処がそんなに気に入らないのかい?」
ブラン
「シャルドネの何処がって? ははっ、あげたらキリがないですよ。まず、嫌い。なんか嫌い。すごく嫌い。意味もなく嫌い。大嫌い」
シャルドネ
「おいおいおい、理由になってねーよ!」
ブラン
「なんかうざいし。うちの兄たちにベタベタするし」
シャルドネ
「なんかってなあ……」
ムニエ
「こらこら。好き嫌いしちゃダメだって教えなかった? モン・フレール」
ブラン
「僕はちゃんと公平に、平等に、全てのものを愛していますよ。ムニエお兄さま。……シャルドネを除いては」
シャルドネ
「なんで俺だけそんな扱いなんだよ!」
ブラン
「僕はね、唯一無二の存在なの。グリお兄さまも、ムニエお兄さまも、ピノ家は全員、芸術の頂点にして、最高傑作なの。なのに、いちいちアンタを引き合いに出されて比べられるの、すっごくムカつくんだよ。こんなキラキラチャラチャラしたヤツと、僕が似てるだなんて、冗談もほどほどにしてほしいよね。はぁーーー」
ムニエ
「先日のテレビのインタビューでは、シャルくんのことを、良き手本で、目標にしてるって言ってなかったかい?」
ブラン
「ええ。『こうならない』ためのいい手本として、勉強させてもらってますよ。いつかはこいつを蹴落として、その座に僕が座るためにね。だから、さっさと出ていってくれないかなあ、シャルドネおにーさん。ほら。ほら!」
シャルドネ
「おいおい、こんな今にも降りそうな天気の中、追い出すってのか? 偏屈なピノ・ノワールですら、もう少し優しくしてくれるぞ!」
ブラン
「五月蝿い。ブルゴーニュから出ていけ。そして根絶しろ」
シャルドネ
「なんだよ、もー! なんだよ、この嫌われようは! わかりましたよ、お前の前にはもう金輪際現れませーん! さよなら~!」
ムニエ
「あっ、ちょっと待ってくれ、シャルくん……! ブランくんも、言い過ぎだよ! 謝って……あ、待って、2人とも……頼むから仲良くしてくれ~!」
***
シャルドネ
「……ってことがあって、会わないようにしてたってのに、なんでよりによって、一緒に仕事しなきゃなんねーんだよ……はあぁ……」
♪足音
ブラン
「それはこっちのセリフだよね」
シャルドネ(身構える)
「ピ、ピノ・ブラン……」
ブラン
「あんたも僕の顔なんて見たくないでしょ。だからさっさと終わらせよう。足手纏いになんないでよね。ほら、行こう、おにーさま」
シャルドネ(帰れと言われなくて驚く)
「……お、おお」
ブラン
「なに? 別にあんたと仲良くしようなんて思ってないからね? グリお兄さまに念を押されたから仕方なく、協力してやるんだから。感謝しろよ」
シャルドネ
「あー、もー、ほんと可愛くねぇなコイツ……!」
エンド
《キャスト》
ピノ・ブラン
シャルドネ
ピノ・ムニエ
アナウンサー(アナ)
────────────────
》M:報道番組
アナ
「今日のゲストは、白の王子とも呼ばれる、最近人気急上昇中のモデル、ピノ・ブランさんです!」
ブラン(ニッコリ)
「よろしくね、マドモアゼルたち」
アナ
「さすがモデルとだけあって、装いも素敵ですね!」
ブラン
「メルシー。僕の最愛の兄、ピノ・グリが仕立ててくれたんだ。いいでしょ」
アナ
「とってもお似合いです! 今回、ヴィティス・ワイン・コンクールにて特別賞を頂いたそうですが、どうです、お気持ちは」
ブラン「んー、とても嬉しいです。兄とも話してました。やっと世界は、僕の素晴らしさに気づいてくれたんだ、ってね」
アナ
「パーカーポイントも高得点を叩き出したそうですね! 彼の今後の活躍に注目です」
アナ(楽しそうに)
「そしてそして! 一方で最優秀賞を獲得したシャルドネさん。お二人は似ているところもあって、比較されることもあるようですが、ピノ・ブランさんはシャルドネさんのことを、どう思っているのでしょうか?」
ブラン
「(一呼吸して)ええ、そうですね──シャルドネさんのことは、とても良いお手本にさせてもらってます。口がお上手なところとか、顔が広いところとか、僕にはないものをたくさんお持ちなので。良い意味でライバルといったところでしょうか。いつかは僕も最優秀賞をいただけるよう、精進していきますよ」
アナ
「良きライバル、ん~いいですね! 今後もお二人の活躍、楽しみにしていますよ! さて──」
》SE: テレビを消す
シャルドネ
「ふん。あいつのどこが王子みたいだって? ただのクソガキじゃねえか」
***
タイトル
【シャルドネとピノ・ブラン】
シャルドネN
「ピノ・ブラン。ピノ・ノワールの弟であるヤツのことを紹介されたのは、いつだったか──あまりいい天気じゃない、週末のことだった」
***
ムニエ
「やあ、私の輝くアドニス! シャルドネくん! いいところに来てくれたね!」
シャルドネ
「なんですかー、ムニエっち。いつになく上機嫌だなー。これからヒョウでも降ってきちゃうんじゃないの?」
ムニエ
「んふふふふ。生憎ノワは不在だが、君に合わせたい人物が来ているんだ。──おいで、モン・フレール!」
》SE: 足音
ブラン
「初めまして、シャルドネさん。ピノ・ブランです」
シャルドネ
「まさか、ピノ家唯一の白品種の、ピノ・ブランか? 会いたいと思ってたんだよ! 初めまして、どーも!」
ブラン
「(乾いた笑い)ははっ。あなたのことは、よく噂に聞いていますよ」
シャルドネ(楽しそうに)
「俺のことを?」
ブラン
「はい。僕は、ずっと、あなたのことが…………(近づいて)大っ嫌いなんだクソ野郎」(親指を下へ向ける)
シャルドネ
「は、はあ……!?」
ブラン
「あんたがいる限り、僕は『シャルドネと比べて~』だの『シャルドネに匹敵する~』だの、いちいち比較されるんだよ。しょーじきムカつくね。顔なんか見たくなかった」
シャルドネ
「ちょっとちょっとォ……初対面でそこまで……」(遮られる)
ブラン(悪意を込めて)
「ノワお兄さまとどんな仲なのか知らないけれど、あんたの場所はここにはないんだよ。早くお家にお帰りください、そして2度とくんな、シャルドネおにーさん」
シャルドネ
「ちょちょちょ、ムニエちゃぁん!
オタクの弟、どーゆう教育してんの!? なんで俺ここまで言われなきゃなんねーの!?」
ブラン
「おい、我が兄だぞ! 敬語を使え敬語を!」
シャルドネ
「お前もな!! こっちは年上で先輩だぞ! 少しは敬え!」
ブラン
「やーだねー」
ムニエ
「こーら、私の可愛いキャベツちゃん。口の聞き方には気をつけなさいと、グリくんからも言われていただろう? ねっ?」
ブラン
「すみません、ムニエお兄さま。でもこいつの顔がクソムカつくので、つい」
シャルドネ
「兄には素直なのかよ……」
ムニエ
「聞かせておくれ、モン・フレール。一体シャルくんの何処がそんなに気に入らないのかい?」
ブラン
「シャルドネの何処がって? ははっ、あげたらキリがないですよ。まず、嫌い。なんか嫌い。すごく嫌い。意味もなく嫌い。大嫌い」
シャルドネ
「おいおいおい、理由になってねーよ!」
ブラン
「なんかうざいし。うちの兄たちにベタベタするし」
シャルドネ
「なんかってなあ……」
ムニエ
「こらこら。好き嫌いしちゃダメだって教えなかった? モン・フレール」
ブラン
「僕はちゃんと公平に、平等に、全てのものを愛していますよ。ムニエお兄さま。……シャルドネを除いては」
シャルドネ
「なんで俺だけそんな扱いなんだよ!」
ブラン
「僕はね、唯一無二の存在なの。グリお兄さまも、ムニエお兄さまも、ピノ家は全員、芸術の頂点にして、最高傑作なの。なのに、いちいちアンタを引き合いに出されて比べられるの、すっごくムカつくんだよ。こんなキラキラチャラチャラしたヤツと、僕が似てるだなんて、冗談もほどほどにしてほしいよね。はぁーーー」
ムニエ
「先日のテレビのインタビューでは、シャルくんのことを、良き手本で、目標にしてるって言ってなかったかい?」
ブラン
「ええ。『こうならない』ためのいい手本として、勉強させてもらってますよ。いつかはこいつを蹴落として、その座に僕が座るためにね。だから、さっさと出ていってくれないかなあ、シャルドネおにーさん。ほら。ほら!」
シャルドネ
「おいおい、こんな今にも降りそうな天気の中、追い出すってのか? 偏屈なピノ・ノワールですら、もう少し優しくしてくれるぞ!」
ブラン
「五月蝿い。ブルゴーニュから出ていけ。そして根絶しろ」
シャルドネ
「なんだよ、もー! なんだよ、この嫌われようは! わかりましたよ、お前の前にはもう金輪際現れませーん! さよなら~!」
ムニエ
「あっ、ちょっと待ってくれ、シャルくん……! ブランくんも、言い過ぎだよ! 謝って……あ、待って、2人とも……頼むから仲良くしてくれ~!」
***
シャルドネ
「……ってことがあって、会わないようにしてたってのに、なんでよりによって、一緒に仕事しなきゃなんねーんだよ……はあぁ……」
♪足音
ブラン
「それはこっちのセリフだよね」
シャルドネ(身構える)
「ピ、ピノ・ブラン……」
ブラン
「あんたも僕の顔なんて見たくないでしょ。だからさっさと終わらせよう。足手纏いになんないでよね。ほら、行こう、おにーさま」
シャルドネ(帰れと言われなくて驚く)
「……お、おお」
ブラン
「なに? 別にあんたと仲良くしようなんて思ってないからね? グリお兄さまに念を押されたから仕方なく、協力してやるんだから。感謝しろよ」
シャルドネ
「あー、もー、ほんと可愛くねぇなコイツ……!」
エンド
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。
昼寝部
キャラ文芸
俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。
その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。
とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。
まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。
これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。
俺は、こんな力を望んでいなかった‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
俺の名は、グレン。
転移前の名は、紅 蓮(くれない 蓮)という。
年齢は26歳……だった筈なのだが、異世界に来たら若返っていた。
魔物を倒せばレベルが上がるという話だったのだが、どうみてもこれは…オーバーキルの様な気がする。
もう…チートとか、そういうレベルでは無い。
そもそも俺は、こんな力を望んではいなかった。
何処かの田舎で、ひっそりとスローライフを送りたかった。
だけど、俺の考えとは対照的に戦いの日々に駆り出される事に。
………で、俺はこの世界で何をすれば良いんだ?
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる