夢日記

独身貴族

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綺麗な花

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私の妹は、顔に花弁状の湿疹ができる症状を伴っていた。

それは様々なストレスで起きた。
食べ物、日光、ハウスダスト、対人関係──
ストレスを受けるたび、妹の顔に赤い花が増えていく。

痛い、痛い、痛い──

顔を覆って蹲る妹。
薬は増え、かかりつけの医者も匙を投げた。

「でも最後の手が残っています」

ぞわっとした。最後って何。

「手続きをとってそれを受ければ、良くなるかもしれません」

良くなるかもしれない? じゃあ悪くなる可能性もあるってこと?

しかし、妹はその希望にすがった。


──数日後

私は妹との面会が許された。

真っ白な、何の特徴もない部屋に通された。

ガラスの向こうに、妹が立っている。

私の方を見て、近づいて、微笑んだ。

湿疹の一つもない、綺麗な白い顔で。

「綺麗になったんだね」

「うん」

妹は嬉しそうに笑う。

「よかった。家に帰ろう」

私がいうと、

「行けない」

妹は、笑んだまま言った。

「行けない?」

「私、ここから出られないの」

「え?」

「外に出ると、空気中の細菌に負けてしまうから、一生ここから出られないの」

そういう妹の顔は、やっぱり微笑んでいる。

「そんなのないよ」

「でも私、綺麗でしょう? きれいになったでしょう?」

妹は、幼い少女の顔で、私に笑いかけてくる。

私はただただ受け入れられず、呆然としていた。
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