僕達は大人になれない

チャロコロ

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同級生

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 食パンにジャムをのせたもの、食べるヨーグルトに飲むヨーグルト、いつも通りの朝食を摂りながらテレビを見ていると、朝っぱらからインターホンが鳴った。カーテン越しに制服姿の男子1人と女子2人が立っている姿が見える。
 田舎に来た転校生ということもあり、もの珍しさから顔を出してくれるようになった村の同級生達だった。
 この村からの通学圏内の高校は1つしかないので、村人のほとんどはその高校へ行くのが1つの通例になっているらしい。パンを口いっぱいに詰めて、一気にヨーグルトで流し込んだ。
 普段なら高校へ向かうバス停が同じなので、そこで落ち合うということだが、今日は僕が転校初日ということもあり、バス停の案内がてら自宅まで顔を出してくれたのだ。
 バス停もここから歩いて20分くらいのところにあり、ありがたいことに、遠方から通学する生徒のために設けられた高校行き専用のバスが迎えに来てくれるらしい。
 「よっ、迎えに来てやったぞ」
 神山基樹(かみやまもとき)が軽い感じの挨拶で手を上げた。
 「あんた、朝の挨拶くらいしっかり言いなさいよ」
 隣りに立っている女子生徒が呆れた声で基樹を軽く睨んだ。
 神山更紗(かみやまさらさ)だ。名前から想像できるように基樹と更紗は双子だ。
 この2人が双子だと訊いた時は驚いた。
 双子というと瓜二つの顔が並んでいるものだという漠然とした印象があるが、2人の顔は似ても似つかない。兄弟と言われれば辛うじて納得できるレベルだ。
 春休み期間中の退屈凌ぎに調べてみると、男女の双子は二卵性がほとんどで一卵性は極々稀な例らしく、更に二卵性の双子は似ていないことが多いということが分かり、ようやく自分の中で合点がいった。
 「分かってるよ、朝から細けえこと言うなよ」
 ずっと一緒に暮らしてきたから慣れているのだろう。言葉とは裏腹に、基樹は更紗のことを意に介していないようだ。
 「ちゃんとしてない基樹が悪いのよ」
 冷静な口調で諭す更紗。この2人、更紗が姉で基樹が弟ということらしい。
 「あー、それにしてもやっぱ久しぶりの学校はだるいなあ。君島は課題やったか?俺全
 然やってないから間違いなく怒られるよ」
 「今日から学校だから、課題もないんだよ」
 「そうか、そうだよな。今日が初登校だもんな。俺もまた転校したいなあ」
 隣りから「バカ」という更紗の声が飛んできたが、基樹は無視を貫いている。
 「あっ、早くしないとバス行っちゃうよ」
 腕時計で時間を確認した上野真菜(うえのまな)が慌てて走り出すと、僕達3人も急いで後に続いた。

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