僕達は大人になれない

チャロコロ

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苛立ち 2

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 「ったく。本当は知ってるくせによ」
 諦めたのか、鈴木は頭を上げて小馬鹿にした態度を取ってきた。
 無視を決め込むが鈴木の空気より軽い口は止まらない。
 「だいたいお前ら4人が双宝村に来た時から俺はおかしいと思ってたんだよ。
  何の産業もない、若者も全くいない交通の不便な辺ぴな村に行って何の得があるんだよ?
  俺だったらあんな所には住みたくねえなぁ。確かに俺の住んでる所も田舎だけどよ、子供はい
 るし、街に行くにも電車がるからな。
  それにお前だって知ってんだろ?あの村が曰く付きなことぐらい。
  あっ、もしかしたら知らねえのか?
  しょーがねえなぁ。じゃあ教えてやるよ、お前が住んでる双宝村には昔、如月っていう双子の姉 妹がいてだなぁ。その二人がある日突然いなくなっちまったんだよ。
  二人共だぜ?こんな偶然あるかよ。
  如月家っていうのは村で権力者的な立場の家柄だったから村人は大騒ぎ。
  すぐに村人総出で数ヶ月かけて大捜索をしたが、結局死体すら見つからなかった。
  当然警察も事件性を疑って如月家の家の中を調べたり、村人から徹底的な聞き込みをしたが殺さ れたり、誘拐されたような形跡も不審点も見当たらなかったんだよ。
  で、最終的には家出したんじゃないかって事で警察も村人も結論づけた訳だ。
  まあそんな変な事件があったんだよ。教えてやった俺に深く感謝しろよ。俺は親切だからな。
  あっ!そういえば、神山も双子で行方不明ってとこは一緒だな。
  てことはやっぱあの村には何かあるんだよ。それに2人は巻き込まれた。
  呪われた村だな。もう2人はダメかも……」
 得意げな笑みを浮かべる鈴木の胸倉を掴んで思いきり引き寄せた。
 「黙ってろ」
 そのまま突き飛ばすと、鈴木の顔が恐怖で歪んだ。
 「な、何だよ。何怒ってんだよ」
 「ごちゃごちゃごちゃごちゃ、莫迦みてえな事ばっか云ってんじゃねえよ」
 用は無いとばかりに手を振ると、鈴木は何やら小言を云いながら立ち去っていった。こんな奴を相手にするだけ時間の無駄だ。
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