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54年前のアルバム
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「同性同名かな?」
「それにしては似すぎてないか?高校時代だからかなり若いけど……。
同性同名で顔まで似てる。こんな偶然あるかよ」
「しかも縷々子さんとクラスメイト……。偶然にしては出来過ぎてるよね」
「この学年の人が今も生きているなら、72歳ってとこか」
「直接訊いてみようよ。そっちの方が早い」
「ちょっと待て」
鈴原は部屋を出ようとした笹原の腕を咄嗟に掴んだ。
「夢」
「えっ?」
「夢だよ。君島が見たってやつ」
「ああ、咲良ちゃんが昨日言ってた夢ね。
男の人が小太りの男に殺された後、崖から投げ捨てられたって。それがどうかしたの?」
「笹原、それって君島が見た単なる夢だと思うか?」
「それって……。でもまさか、縷々子さんは自殺したって話じゃん」
笹原は鈴原の真意をすぐに読み取った。
「君島は小太りの男が親子を殺したって言ってた。
しかも見たことがある気がするって。
そもそも、何であいつは俺達がここにいることを知ってたんだ?」
「殺された男の人が縷々子さんの旦那さんで、女の子は娘。
そして殺したのは……」
恰幅のいい男の顔が笹原の脳裏をよぎる。
「分からない。でも縷々子さんは君島に何かを伝えようとしていたのかも知れない」
思い沈黙に陥った2人はもう一度アルバムを見つめた。
江藤縷々子という美人の女子生徒と同じクラス写真に収まっている男子生徒を。
そこには彼らにとって馴染みのある名前が写真と共にのっていた。
時間軸から考えて、いるはずのない人物の名前が。
佐々木健司
54年前のアルバムには、確かにそう書かれていた。
ん?
ふと背後から強い視線を感じ取った鈴原が振り向くと、そこには彼らにとって意外な人物が無言のまま立っていたのだった。
「それにしては似すぎてないか?高校時代だからかなり若いけど……。
同性同名で顔まで似てる。こんな偶然あるかよ」
「しかも縷々子さんとクラスメイト……。偶然にしては出来過ぎてるよね」
「この学年の人が今も生きているなら、72歳ってとこか」
「直接訊いてみようよ。そっちの方が早い」
「ちょっと待て」
鈴原は部屋を出ようとした笹原の腕を咄嗟に掴んだ。
「夢」
「えっ?」
「夢だよ。君島が見たってやつ」
「ああ、咲良ちゃんが昨日言ってた夢ね。
男の人が小太りの男に殺された後、崖から投げ捨てられたって。それがどうかしたの?」
「笹原、それって君島が見た単なる夢だと思うか?」
「それって……。でもまさか、縷々子さんは自殺したって話じゃん」
笹原は鈴原の真意をすぐに読み取った。
「君島は小太りの男が親子を殺したって言ってた。
しかも見たことがある気がするって。
そもそも、何であいつは俺達がここにいることを知ってたんだ?」
「殺された男の人が縷々子さんの旦那さんで、女の子は娘。
そして殺したのは……」
恰幅のいい男の顔が笹原の脳裏をよぎる。
「分からない。でも縷々子さんは君島に何かを伝えようとしていたのかも知れない」
思い沈黙に陥った2人はもう一度アルバムを見つめた。
江藤縷々子という美人の女子生徒と同じクラス写真に収まっている男子生徒を。
そこには彼らにとって馴染みのある名前が写真と共にのっていた。
時間軸から考えて、いるはずのない人物の名前が。
佐々木健司
54年前のアルバムには、確かにそう書かれていた。
ん?
ふと背後から強い視線を感じ取った鈴原が振り向くと、そこには彼らにとって意外な人物が無言のまま立っていたのだった。
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