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第4章

4 - 1 新しいメイドさんを雇いました!断じて嫁候補ではありません!

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ツェーザルを懲らしめた俺は──

その後…屋敷で一時的に保護した少女達を実家に帰してあげるために、コネもある元バルナバス領の中心街の冒険者ギルドへと足を運び、ギルドマスターのヘルムートに再び捜索依頼が出てないか?と他の街の依頼で同じような依頼がないかを問い合わせてもらい、幸いにも依頼が出ている子達に関しては帰すことが出来たのだが…中にはすでに身寄りのない子も居て、そういった子はアンナ達に預けて教育を施すことにした。

後日…依頼が出ている子達の引き渡しが終わり、帰路につこうとしたところ、ヘルムートが話をしたいということで、マスターの部屋にてお茶をご馳走になる

「しかし…こんなにも犯罪が蔓延っているなんて…」と紅茶を啜りながら憂鬱そうに言うヘルムート

「まぁ、今回は集団で犯罪をしているからっていうのもありますよ。そしてまだ後一人…倒さねばならない悪が居ますしね…」と俺も差し出された紅茶を啜り気だるげに答える

「ではまだ何処かで少女が監禁されているという事でしょうか?」

「そうなりますね…」ズズズっと紅茶を飲み干した俺は「それでは今回はこれでお暇させて頂きますよ」と席を立つ

「情報ありがとうございました。こちらでも取れる対策を取っておきたいと思います」というヘルムートのありがたい申し出に「よろしくお願いします」と頭を下げ、俺は冒険者ギルドをあとにした



俺はすぐに屋敷には戻らず、街をぶらぶらと歩き…今後どうするかを思案する

(なんかいい案ないですかね?)

《そうですね…今のお屋敷も結構広い方だとは思いますが…この調子で少女を囲っていくと部屋がいくつ有っても足りなくなりそうですし…》

(いやいや!別に好きで増やしてるわけじゃないよ⁉その辺理解してるよね⁉)

《ええ。ええ。勿論ですとも…雷斗さんがハーレムキングダムを作りたいのは百も承知です》

(ちっとも把握してないよね⁉俺にはアンナとミレーヌが居るから!あと一応カナもだけど…もうこれ以上増えたら俺には手に負えないよ!)

《だからあれほど口を酸っぱく言ってるじゃないですか…》

(一応聞いてやるけど…何がだ?)

《さっさとアンナさんかミレーヌさんで筆卸ししろと──(はい言った~!言ったよこの女神!俺が一番気にしている事をサラッと!)

《ですからさっさとDT捨てろよこのチキン》と女神さまは抑揚のない声を俺の脳内に響かせる

(クソ!わかったよ!ヤッてやんよ!後で吠え面掻くんじゃねーぞ!)

《ぷぷぷのぷ~!DTの強がりほどみっともない物はないですね~草生えちゃいますよw》

今に見てろよ…このダ女神め…絶対泣かせたるからな!と俺は心に固く誓い屋敷へと転移した



「ただいま~」と俺は屋敷の扉を開けると、奥からアンナと…そしてその後ろからメイド服を着た少女が二人現れた

「ほら、ご主人様のお帰りですよ?挨拶してください」とアンナが優しく言うと

「「お帰りなさいませご主人様」」と二人は緊張しながらも声を揃えて言う

「ただいま。カトリナ、クラリッサ。どうだいその服は?可愛いだろ?」と俺は二人に微笑む

「はい!とっても可愛くて…こんな服、今まで来た事がありません!」と元気な少女カトリナ

「はい。雷斗様…ご主人様に助けて頂いたばかりか、寝る所や…このように綺麗な服までご用意して頂いて…感謝の言葉しかありません。必ずやご主人様のお役に立てるよう精一杯ご奉仕させて頂きます」と丁寧なクラリッサは17才と俺と年齢も近い

カトリナは物心ついた頃には両親は既に居らず、孤児院で過ごしていたらしい。
一方クラリッサは名家のお嬢様だったのだが…ツェーザルに拉致されて数年が経った間に家は没落、両親は既に他界して兄弟も行方不明となっていた。

しかしご主人様とか…《エロい響きですよねぇ…これは雷斗さんが第二、第三のツェーザルになるかもしれません!更生させないと!》(ならんわ!この年中発情女神!)《女神にセクハラ⁉》

ダメだ…こいつのペースで脳内戦闘をすると話が進まん!スルー耐性鍛えないとな…

俺は二人を見つめ「そんなに畏まらなくていいんだよ?ある程度の家事や雑務を覚えてくれたら、空いた時間は好きにしていいし…っと、給与は金貨一枚でいいかい?」

という俺に二人は目が切れるんじゃないかと思うほど丸く見開き顎がガクンと落ちる

「やっぱり雷斗さんはお優しいですね…」と一人マイペースなアンナ

「ききき金貨一枚もですか⁉」と意識を明後日の方向から取り戻したカトリナは声をあげる

「家事手伝いで金貨一枚は頂きすぎかと思いますが…夜の方も…という事でしたらまぁ…」と頬を染めるクラリッサ

「雷斗さん?」───ゴゴゴゴゴ───

「あああああ!アンナさん違うんだ!そうじゃない!そうじゃないんだ!クラリッサもそういう発言は控えるように!」

「うふふっ。怒られてしまいましたわね…でも私なら…色々と上手にご主人様を楽しませて差し上げることもできますから…今度の夜にでも気が向いたら遊びに来て下さいましね?」

おおう…上手なのかそうなのか…《長いこと性奴隷のような生活をさせられてきたのですがら…そういった技術を身に着けないと長生き出来なかったのですよ…》……それはなんとも言い難い…な

俺は優しく微笑み「それはクラリッサが本当に好きになった人にしてあげるといいよ」とクラリッサの頭を撫でる
クラリッサは気持ちよさそうに目を細め、それを見ていたアンナは

「ホントに…雷斗さんは女の子が大好きなんですから…」と優しく微笑むのだった──



その後も俺はライラの所に顔を出して、ライラを連れておじちゃんの家にライラの仕事が決まったことを報告してとんぼ返りしたり、アンナ・ミレーヌ・カナを一人ずつ順番にツェーザル領の街へ観光に連れて行ったりと連日大忙しだったのは…また別の機会に語るとしよう──
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