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2章 進軍!ガリナ王国
4 鈴木、初めての同意のキッス!
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俺はガリナ混成軍が撤退していくのを黙って見送り、普通に視界から消えたところで俺は一度戻ろうと飛剣を足元に出現させ、空高く飛び上がった。
「ただいま!」
「お帰り。随分早かったけど、数が多すぎてビビって逃げてきたのか?」
「ああ。ビビったわ~そりゃーもうビビって逃げてったわ~」
「ん?逃げてった?」
そう言って首を傾げるエレイラに、俺はもう一度噛み砕いて伝えてやる。
「うん。逃げてったよ。敵が」
するとエレイラは俺の肩にポンと手を置いて哀れみの視線を向けて口を開く。
「スズキ……見栄を張らなくていいんだぞ?」
「エレイラ……お前の俺への評価を教えてくれ」
「変態」
「……他には?」
「お漏らしを強要するド変態」
ジト目で問いかける俺に、エレイラもジト目を向け、二人のジト目が火花を散らすジト目合戦!
「はぁ……よく分かった」
俺がそう言って息を吐くと、エレイラは小さくガッツポーズ。お前……なに勝ったつもりでいるんだ?俺の言葉はまだ終わっちゃいないぜ?
俺はニヤリと唇を斜めに上げて
「しかしエレイラ。お前はそんな変態と結婚したい超弩級のドMだというわけか。とんだド変態だな。いや、変態マスターだ」
そうどや顔で顎を突き出して上から目線で言ってやったのだが……
「んなッ!べべべ!べちゅに!けっこんしちゃいにゃんておみょってにゃいぞ!」
どうやら途中で引っ掛かったワードに躓いて、その後の俺の言葉は一切耳に入っていなかったようで、両腕で身体を抱いてクネクネと身を捩らせている。
その光景はタダの変質者のソレである。
しかし、結婚したくないと言いながらなんなんだコイツは?情緒不安定か?ゼリー喰うか?
「ゴホン!……まぁ、エレイラも結婚したくないって言ってることだし、帰ったらエレイラとの婚約は解消だな。こうなると仕方ないから、イザベラと二人だけで婚約披露宴をせねばならないわけだな~」
「なッ!」
婚約解消の一言に、驚愕の表情を浮かべるエレイラ。おいおい。マジでそんなに驚かれると調子に乗っちゃうぜ?
「いや~実は俺もエレイラと結婚したいなんて思ってなかったんだよな~。なにせ胸は無いし口は悪いし態度はデカいしで良い所は顔だけだ……し──」
「~~~~!」
そう調子に乗って言いまくっていたら、声にならない声を上げ、二つの瞳からは勢い良く涙が溢れている。うん言い過ぎた。
俺は急いで両手を合わせて頭を下げる。
「済まん冗談が過ぎた!泣くなよマジでごめんって!嘘!冗談!ブラフだから!」
「ぐすッ……婚約……ひっく……破棄……するの?」
「しないしない!絶対しない!むしろ結婚したい!そりゃーもう!帝都に戻ったら直ぐにしたい!だから泣くなよ!涙はズルいぞ!反則だぞ!」
「こっちも……ぐすッ……意地悪言って……ごめんなさい……うっ……ホントは……凄く頼りになるって思って……うぅ……」
そう涙を拭いながら、エレイラはポフッと俺の胸に頭を埋めてくる。
泣きながらギュッて抱き付いて来るなんて!フニャリと当たるチッパイが地味にクる!クソッ!なんて可愛いんだ!
巨乳以外ノーサンキューな俺のハートもキュンキュンしてるよ!今なら胸に七つの傷がある拳法家の拳も余裕でダメージ通ちゃうよ!
俺はドギマギしながらそっとエレイラの背中に手を回し、別の手で頭を撫でると、抱き付いていた彼女はスッと俺の方を見上げ、ゆっくりと瞳を閉じた。
え──っと……これはまさか?!ででで伝説のチッス……いわゆる唇と唇で行うという接吻なる物を要求されているのではなかろうか?!
いいのか?相手は一回り半も離れている子だぞ?!ほんとーにいいのか?でもひんぬーだぞ?でもでも──
俺は緊張からゴクリと喉が鳴る。
エレイラにも聞こえていたのか、頬をピンクに染めて「……ん」と踵を上げ、自らその距離を縮めて来るのに俺の理性さんは何処かに旅立った。
35才童貞!同意でのキスをさせて頂きます!
イザッ!参る!
俺はゆっくりと顔を近づけていく。
エレイラにもそれがわかるのか、彼女の顔色はピンクを通り越して真っ赤になっていた。きっと俺も真っ赤なのだろうと一瞬関係ない事を考え──俺と彼女の唇が触れ──
「あッ!お帰りなさい!早かったですね」
急に聞こえたその声に、ガバッ!と離れる俺とエレイラ。
「あ、ああ。メルさん。いい天気ですね」
「ほほほほんとほんと!いい天気よね!」
俺とエレイラはそう言って、あはは!うふふ!と笑って誤魔化すが、お互いがお互いに顔を見れば、顔は真っ赤になっていて額には薄っすらと汗もかいている。ピンチ汗ダクダクで必死乙である。
そんな俺とエレイラを交互に見てメルさんは「?」と首を傾げる。
「とと、ところでメルさん。何故ここに?」
「エレイラさんがスズキさんが出発した後、心配そうにしてずっとここから離れなくてですね。ご飯の用意も出来た事もあって呼びにきたんですよ」
「ちょっ!メルさん?!」
俺はメルさんの言葉になるほど。と頷きチラリとエレイラの顔を見れば汗をビッショリとかいているのを見て、俺はついいつもの悪い癖が出たのか、いい加減な事を口走ってしまっていた。
「そうでしたか。でもきっとそれは誤解ですよ」
「「え?」」
俺がそう言うと、二人は疑問に声をハモらせて頭上に?マークを浮かべる。
俺はニヤニヤと笑みを浮かべてこう続ける。
「エレイラはきっと心配するフリをして趣味の野ションを楽しもうとしていただけでブラハッ!」
言葉の途中で俺の超カッコイイ顔にエレイラの飛び膝蹴りが容赦なく襲った。
お前、制服着てるからパンツ丸見えだぞ!そしてニーソの膝蹴りとかご褒美だからな?ガクリ
「勝手に他人の趣味を捏造するな!」
そう言って仁王立ちで俺を見下ろすエレイラさんを見上げると、スカートの中の縞パンはシミ一つなく、大変綺麗で残念だった。
「ただいま!」
「お帰り。随分早かったけど、数が多すぎてビビって逃げてきたのか?」
「ああ。ビビったわ~そりゃーもうビビって逃げてったわ~」
「ん?逃げてった?」
そう言って首を傾げるエレイラに、俺はもう一度噛み砕いて伝えてやる。
「うん。逃げてったよ。敵が」
するとエレイラは俺の肩にポンと手を置いて哀れみの視線を向けて口を開く。
「スズキ……見栄を張らなくていいんだぞ?」
「エレイラ……お前の俺への評価を教えてくれ」
「変態」
「……他には?」
「お漏らしを強要するド変態」
ジト目で問いかける俺に、エレイラもジト目を向け、二人のジト目が火花を散らすジト目合戦!
「はぁ……よく分かった」
俺がそう言って息を吐くと、エレイラは小さくガッツポーズ。お前……なに勝ったつもりでいるんだ?俺の言葉はまだ終わっちゃいないぜ?
俺はニヤリと唇を斜めに上げて
「しかしエレイラ。お前はそんな変態と結婚したい超弩級のドMだというわけか。とんだド変態だな。いや、変態マスターだ」
そうどや顔で顎を突き出して上から目線で言ってやったのだが……
「んなッ!べべべ!べちゅに!けっこんしちゃいにゃんておみょってにゃいぞ!」
どうやら途中で引っ掛かったワードに躓いて、その後の俺の言葉は一切耳に入っていなかったようで、両腕で身体を抱いてクネクネと身を捩らせている。
その光景はタダの変質者のソレである。
しかし、結婚したくないと言いながらなんなんだコイツは?情緒不安定か?ゼリー喰うか?
「ゴホン!……まぁ、エレイラも結婚したくないって言ってることだし、帰ったらエレイラとの婚約は解消だな。こうなると仕方ないから、イザベラと二人だけで婚約披露宴をせねばならないわけだな~」
「なッ!」
婚約解消の一言に、驚愕の表情を浮かべるエレイラ。おいおい。マジでそんなに驚かれると調子に乗っちゃうぜ?
「いや~実は俺もエレイラと結婚したいなんて思ってなかったんだよな~。なにせ胸は無いし口は悪いし態度はデカいしで良い所は顔だけだ……し──」
「~~~~!」
そう調子に乗って言いまくっていたら、声にならない声を上げ、二つの瞳からは勢い良く涙が溢れている。うん言い過ぎた。
俺は急いで両手を合わせて頭を下げる。
「済まん冗談が過ぎた!泣くなよマジでごめんって!嘘!冗談!ブラフだから!」
「ぐすッ……婚約……ひっく……破棄……するの?」
「しないしない!絶対しない!むしろ結婚したい!そりゃーもう!帝都に戻ったら直ぐにしたい!だから泣くなよ!涙はズルいぞ!反則だぞ!」
「こっちも……ぐすッ……意地悪言って……ごめんなさい……うっ……ホントは……凄く頼りになるって思って……うぅ……」
そう涙を拭いながら、エレイラはポフッと俺の胸に頭を埋めてくる。
泣きながらギュッて抱き付いて来るなんて!フニャリと当たるチッパイが地味にクる!クソッ!なんて可愛いんだ!
巨乳以外ノーサンキューな俺のハートもキュンキュンしてるよ!今なら胸に七つの傷がある拳法家の拳も余裕でダメージ通ちゃうよ!
俺はドギマギしながらそっとエレイラの背中に手を回し、別の手で頭を撫でると、抱き付いていた彼女はスッと俺の方を見上げ、ゆっくりと瞳を閉じた。
え──っと……これはまさか?!ででで伝説のチッス……いわゆる唇と唇で行うという接吻なる物を要求されているのではなかろうか?!
いいのか?相手は一回り半も離れている子だぞ?!ほんとーにいいのか?でもひんぬーだぞ?でもでも──
俺は緊張からゴクリと喉が鳴る。
エレイラにも聞こえていたのか、頬をピンクに染めて「……ん」と踵を上げ、自らその距離を縮めて来るのに俺の理性さんは何処かに旅立った。
35才童貞!同意でのキスをさせて頂きます!
イザッ!参る!
俺はゆっくりと顔を近づけていく。
エレイラにもそれがわかるのか、彼女の顔色はピンクを通り越して真っ赤になっていた。きっと俺も真っ赤なのだろうと一瞬関係ない事を考え──俺と彼女の唇が触れ──
「あッ!お帰りなさい!早かったですね」
急に聞こえたその声に、ガバッ!と離れる俺とエレイラ。
「あ、ああ。メルさん。いい天気ですね」
「ほほほほんとほんと!いい天気よね!」
俺とエレイラはそう言って、あはは!うふふ!と笑って誤魔化すが、お互いがお互いに顔を見れば、顔は真っ赤になっていて額には薄っすらと汗もかいている。ピンチ汗ダクダクで必死乙である。
そんな俺とエレイラを交互に見てメルさんは「?」と首を傾げる。
「とと、ところでメルさん。何故ここに?」
「エレイラさんがスズキさんが出発した後、心配そうにしてずっとここから離れなくてですね。ご飯の用意も出来た事もあって呼びにきたんですよ」
「ちょっ!メルさん?!」
俺はメルさんの言葉になるほど。と頷きチラリとエレイラの顔を見れば汗をビッショリとかいているのを見て、俺はついいつもの悪い癖が出たのか、いい加減な事を口走ってしまっていた。
「そうでしたか。でもきっとそれは誤解ですよ」
「「え?」」
俺がそう言うと、二人は疑問に声をハモらせて頭上に?マークを浮かべる。
俺はニヤニヤと笑みを浮かべてこう続ける。
「エレイラはきっと心配するフリをして趣味の野ションを楽しもうとしていただけでブラハッ!」
言葉の途中で俺の超カッコイイ顔にエレイラの飛び膝蹴りが容赦なく襲った。
お前、制服着てるからパンツ丸見えだぞ!そしてニーソの膝蹴りとかご褒美だからな?ガクリ
「勝手に他人の趣味を捏造するな!」
そう言って仁王立ちで俺を見下ろすエレイラさんを見上げると、スカートの中の縞パンはシミ一つなく、大変綺麗で残念だった。
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