悪役令息になりたいのに!〜だけど周りが放っておいてくれない〜

翠 月華

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 パパとリビングでくつろいでいる時だった。
 ちなみに、兄様達は学校?
 …兄様達が何しているかは僕には分かりません!
 なぜなら、僕はあまり話せないから。
 だから、兄様達が自主的に話してくれるか、兄様達が僕の意図を読み取ってくれないと僕は知ることができないのだ。
「パパ…」
 くいくい、と服のすそをつかみ声をかける。
 これから聞くことは僕の今後にも関わる大切なことなんだ。
 しっかりしていかないと!
「どうしたんだい。
 何かお困りごとでもお有りかな?」
「ん」
「パパに相談してくれる?」
「ん!」
 頷くととても嬉しそうにほほ笑んだ。
 イケメンさんだ…
 いや、パパの場合はイケオジ?
 でも、全然三十代に見えないんだよね。
 そもそもイケオジって何歳から?
「パパ…」
 何て言えば良いの?!
 全然言葉に出来ない、というか話せない。
 少ない言葉でなおかつ意味が伝わらないといけない。
「ぁく役」
 まだ言葉が続くとさっしてくれたのか、じっと聞いてくれている。
「って、なぁに」
 目が普段より大きく開かれた。
「悪役って何かということかい?」
「ん」
 動ようしているのか、たじろいでいる。
「何でそんなことを…」ボソッ
 何か言ったようだけど、聞こえなかった。
「パパには分からないなぁ」
 え!?そんなはずない。
 兄様達がパパは社長だって言っていたもん。
 社長はえらい人で、しかもパパには誰も意見できないんだって。
 誰よりもえらくて、誰も逆らえないって言ってた。
 知らないはずないもん。
っひよいっいどい!」
 嘘ついた!
 ひざから降りて、言ってやった。
◆◆◆◆
 幼い感じにするためにわざと漢字をひらがなにしています。
 そのため、少しですが今まで投稿した話も編集しました。
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