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向日葵の咲く頃
向日葵の咲く頃④
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「お、本当かい?いや~、良かったよ」
「はい、よろしくお願いします」
初練習の日、練習終わりに会長に書記を引き受ける旨を伝えた。
「よろしく、日向菊 葵ちゃん。葵ちゃんと呼んでも良いかい?」
「え、はぁ、まぁ、良いですけど」
突然の距離の詰められ方に少し戸惑う。
これが鷲黒会長が女子だけどイケメンと言われる所以かもしれない。
「君はどうだい、舞ちゃん?」
「う、う~ん……」
頬をポリポリと掻く、桜木さん。
転入したばかりで無条件に生徒会に入れるというのに、何を迷うのかしら。
普通なら喉から手が出るほどほしがるものでしょうに。
鷲黒会長目当てに入りたがる人も多いけど。
「わ、わかりました。やってみます……!」
逡巡していたが、決意を固めたように、両手を握って頷いてみせた。
「よし。じゃあ、来学期からよろしく頼むよ、2人とも」
「はい」
「生徒会に入ったということで、舞ちゃんは今の部屋をそのまま使って良いからね」
「わかりました」
「葵ちゃんは夏休みのうちに少しずつ個室に荷物移してもらえれば良いよ。手伝いが必要なら声をかけてくれて良いから」
そういえば、生徒会はグランドハウスの上の階に個室が割当られるんだったわね。
「ありがとうございます」
「今空いているのは、4号室。舞ちゃんのお隣さんだね。鍵も次の練習の時に渡すから」
「わかりました」
会話から察するに、桜木さんは夏休みのうちは生徒会用の部屋の空いている部屋で寝泊まりしていたのね。
そして、それが正式に自分の部屋になったと。
本来は二学期からの編入でその時に部屋の割当も行われるはずたっだから。
この学園に高等部から入る子は少しいるけど、年の途中に編入なんて話聞かないものね。
エスカレーター式の中高一貫校だし。
「あ、あの」
私の思考を断ち切るように隣から声をかけらた。
「あ、葵ちゃん……!」
「……は、はい」
照れと振り絞った勇気と色々混ざった必死な顔で突然、名前をちゃん付けで呼ばれて、若干気遅れ、というか引いてしまった。
「不束者ですが、よろしくお願いします……!」
「そ、そこまでよろしくするほど何をお願いする気よ?」
ただのお隣さんじゃない。
「え、えっと……色々?」
「あぁ、そうだね。私も生徒会の仕事が忙しくて、満足に学園の案内もできてないんだよ。良かったら、夏休みのうちに案内や彼女の学習の進み具合のチェックも頼みたい、いや、お願いしたい」
桜木さんの肩に手を置いて、申し訳無さそうな顔を向けた後、私に頭を下げる。
「あ、頭を上げてください、鷲黒会長が頭をお下げにならなくても、それくらい私がやりますので」
「そうかい?いやー、今から色々と助かるよ。他にも舞ちゃんが不安に思う所は全部フォローしてあげてほしい」
え、そこまでは言ってない。
鷲黒会長は顔を上げると素敵な笑顔を浮かべる。
「……わ、分かりました」
有無を言わせない、鷲黒会長からそんな雰囲気が漂っていた。
なんだか、掌で踊らされてるのをすごく感じる……。
生徒会に入るのが突然不安になってきたわ……。
どこからどこまでも、何から何までも計算ずくな気がしてくる。
でも、それならそれで、私も利用されながら、利用するだけだわ。
「はい、よろしくお願いします」
初練習の日、練習終わりに会長に書記を引き受ける旨を伝えた。
「よろしく、日向菊 葵ちゃん。葵ちゃんと呼んでも良いかい?」
「え、はぁ、まぁ、良いですけど」
突然の距離の詰められ方に少し戸惑う。
これが鷲黒会長が女子だけどイケメンと言われる所以かもしれない。
「君はどうだい、舞ちゃん?」
「う、う~ん……」
頬をポリポリと掻く、桜木さん。
転入したばかりで無条件に生徒会に入れるというのに、何を迷うのかしら。
普通なら喉から手が出るほどほしがるものでしょうに。
鷲黒会長目当てに入りたがる人も多いけど。
「わ、わかりました。やってみます……!」
逡巡していたが、決意を固めたように、両手を握って頷いてみせた。
「よし。じゃあ、来学期からよろしく頼むよ、2人とも」
「はい」
「生徒会に入ったということで、舞ちゃんは今の部屋をそのまま使って良いからね」
「わかりました」
「葵ちゃんは夏休みのうちに少しずつ個室に荷物移してもらえれば良いよ。手伝いが必要なら声をかけてくれて良いから」
そういえば、生徒会はグランドハウスの上の階に個室が割当られるんだったわね。
「ありがとうございます」
「今空いているのは、4号室。舞ちゃんのお隣さんだね。鍵も次の練習の時に渡すから」
「わかりました」
会話から察するに、桜木さんは夏休みのうちは生徒会用の部屋の空いている部屋で寝泊まりしていたのね。
そして、それが正式に自分の部屋になったと。
本来は二学期からの編入でその時に部屋の割当も行われるはずたっだから。
この学園に高等部から入る子は少しいるけど、年の途中に編入なんて話聞かないものね。
エスカレーター式の中高一貫校だし。
「あ、あの」
私の思考を断ち切るように隣から声をかけらた。
「あ、葵ちゃん……!」
「……は、はい」
照れと振り絞った勇気と色々混ざった必死な顔で突然、名前をちゃん付けで呼ばれて、若干気遅れ、というか引いてしまった。
「不束者ですが、よろしくお願いします……!」
「そ、そこまでよろしくするほど何をお願いする気よ?」
ただのお隣さんじゃない。
「え、えっと……色々?」
「あぁ、そうだね。私も生徒会の仕事が忙しくて、満足に学園の案内もできてないんだよ。良かったら、夏休みのうちに案内や彼女の学習の進み具合のチェックも頼みたい、いや、お願いしたい」
桜木さんの肩に手を置いて、申し訳無さそうな顔を向けた後、私に頭を下げる。
「あ、頭を上げてください、鷲黒会長が頭をお下げにならなくても、それくらい私がやりますので」
「そうかい?いやー、今から色々と助かるよ。他にも舞ちゃんが不安に思う所は全部フォローしてあげてほしい」
え、そこまでは言ってない。
鷲黒会長は顔を上げると素敵な笑顔を浮かべる。
「……わ、分かりました」
有無を言わせない、鷲黒会長からそんな雰囲気が漂っていた。
なんだか、掌で踊らされてるのをすごく感じる……。
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どこからどこまでも、何から何までも計算ずくな気がしてくる。
でも、それならそれで、私も利用されながら、利用するだけだわ。
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