詩花 愛憎の花

葵冬弥(あおいとうや)

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詩花 愛憎の花

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花が咲いてた


花びらを裂いた


それでも


花は咲いてた


花びらをちぎった


ヨレながらも


花は咲いてた


花を踏みつけた


折れながらも


花は咲いてた


だから


花が咲いてることが


気に食わなくなった




初めは好奇心


最初の1歩は些細なきっかけ


誰かから


何かから


背中を押されたから


やってみたくなった


してみたくなった


軽い気持ち


弾む思い


満たしたい欲求


それをただ


自分がしたいから


いつまで


花は咲いているだろう


いつまで


花は咲いていられるのだろう


どれくらいなら


花は咲いていられるのだろう



それでも咲く


それでも咲いてしまう


美しい花



愛でていた純粋な気持ちが


知りたいという欲に塗れていく 



どれだけ


花は咲いていられるのだろう


いつまで


花は咲いているのだろう


なんで


花は咲いているんだ


なんで


枯れない


なんで


散らない


どうやって


花を散らしてしまおう



欲に塗れた気持ちは


黒く染っていく


黒く染った気持ちは


憎悪を呼ぶ


憎悪に満ちる



気づいてしまう


自分の醜さを


それを


美しい花のせいにする




愛から憎へ


そして


愛憎の花が咲いた


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