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抵抗 3
しおりを挟むそのあと、俺は雄樹と仁さんの二人に手当てをしてもらい、兄たちはカシストで話し込むらしく留まったままだった。俺はソファーに座らされ、そんな彼らの話に耳を傾けることとなる。
「で、隆二、てめぇはどう落とし前つける?」
「……抜けろっつうならそうするぜ。……俺が悪いからな」
「ふーん……おいてめぇら、どうしたい?」
兄、隆二さんの順に聞こえた声。二人とも冷静な声音ではあるが、隆二さんの声は明らかに落ちていた。俺の隣に座る雄樹が、ぐっと拳を握る。その拳の上に、仁さんの大きな手の平が重なった。
「どうって……そんなの、追放に決まってます!」
「へぇ……追放、ねぇ」
不良たちの要望に、つまらなさそうに兄が繰り返した。そんな態度にイラつくのか、不良たちは大袈裟な動きで兄に叫ぶ。
「だって、そうでしょう!? チームの決まりごとを守らないやつに、背中は預けらんねぇ!」
「背中? はっ、一体いつお前らが隆二に預けたって言うんだよ。それに決まりもなにも、お前らは今、俺に無断でここに来て、あげくの果てに関係ねぇやつ巻き込んでんだろうが」
「……それ、は、」
「反論できねぇよな? そりゃそうだ。自分を正当化して、気に食わない隆二をただ追い出そうとしてんだもんな? 勘違いすんのもいい加減にしろよ」
慈悲のない、それは真っ当な意見を兄が言い捨てる。正直、そんな兄を見ていて思ったのは驚きだった。この人にはこんな筋があったのかって。真っ直ぐ、シャンとしていて、正論。
……なのに、俺のことは殴るんだって。
「いいぜ、俺は。隆二を追放すんならそれでもな。けどそうしたら俺もお前らも機能しなくなるだろうな。なぁ、分かってんのか? 俺たちが知らねぇあいだに、隆二が一体どれだけ苦労してんのか、分かってねぇよな?」
「……」
「そうなったらブラックマリアも群れてる必要はなくなる。俺はな、なにもお前らのために総長やってんじゃねぇんだよ。誰の為でもねぇんだよ。ただ隣を歩くくらいは許可してやった隆二がいて、そこに群がったお前らがいる。それがブラックマリアなんだよ」
「……」
「だからよぉ、早い話、解散すりゃいいと思わねぇ?」
「――なっ!?」
それは不良たちにとってありえない発言だったのだろう。いや、隆二さんにも、俺にも……ここにいる、兄以外の全員にとって、ありえない発言だった。
兄はチームにたいして、これっぽっちも愛着など持っていない。だから簡単に解散だと口にする。それを悲しむ人間がいても、分かっていてなお口にする。
だけど隆二さんからしてみれば、それは手放しにでも喜んでしまいそうな甘美な言葉にもなる。
一体、なにを考えているんだ?
「そうと決まればさっさと伝えてこいよ。ブラックマリアはこの時を持って解散だって。おら、早くしろ」
「れ、玲央さんっ!」
「ごちゃごちゃ言ってんじゃねぇよ。てめぇらが巻いた種だろうが、文句言う暇があったら一秒でも早く伝えに行け」
「――玲央さんっ!」
すでに興味もなくしたのか、兄は煙草に火をつけて足に群がる不良の顔を蹴り飛ばす。そんな光景を呆然と見つめていれば、黙っていた隆二さんが兄の前に立った。
「どうした隆二。なんか言いてぇことでもあんのか?」
「……いいだろ、もう」
「なにがだよ」
「……俺、が、抜けりゃ済む話だろ……。解散はするな、みんなが……悲しむ」
ゾッと、背筋になにかが這う。名前の知らないそれに表情を固めていれば、隆二さんは兄を見据えた。しかしそんな隆二さんを見た兄が起こした行動は、笑いだったのである。
「はっ、聞いたかよ、おい。お前らのせいでこんなんなってる隆二が、解散するなだって? おいおい、どこまでお人好しなんだよ、なぁ?」
「……っ」
馬鹿にするような笑いをそのままに、兄はつい先ほどまで蹴っていた不良の背中を無遠慮に叩く。不良は気まずそうな顔を隆二さんに向け、固まっていた。
「好きに言ってろ。とにかく俺が抜ける……だから、ブラックマリアは解散するな」
「へぇー」
口元を緩めたまま、兄は隆二さんを見つめる。
しかし次の瞬間、その口から発せられた言葉にまた、この場にいる兄以外の全員が耳を疑うこととなった。
「それじゃあ隆二、てめぇが抜ける必要はねぇな。ブラックマリアはてめぇがいねぇと成り立たねぇ」
「――なっ!?」
隆二さん、そして不良たちがその言葉に目を見開く。しかし兄は口元の笑みを消して、言ったのだ。
「今のやり取りで分かってんだろうが。自分を陥れたクズのために体張った隆二の一体どこが、副総長の資格がねぇって言うんだ」
それまでの異様な空気の質が明らかに変わった。
背中にのしかかるような、それでいて心の奥を直にわし掴む。反論する気など起きない、のではなく――反論そのものが存在しない。
否応なしにでも、その事実を突きつけられる。
「……玲央……」
「んだよアホ面しやがって。だいたい隆二、てめぇも悪いんだろうが」
「……あぁ、すまん」
「チッ」
兄の言葉に、一体どれだけ救われたのだろう。隆二さんは微笑みそうな頬の筋肉を必死に制御しながら、それでも目だけは感情をあらわにして、兄に頭を下げる。
それを見ていた不良たちも罰が悪そうな顔をして、床に拳を打ち付けた。
それからの光景はまさにテレビドラマのようだった。不良たちは隆二さんに謝り、兄は隆二さん、不良たちにそれぞれ一発制裁を下し、幕を下ろしたのである。
「さて、と。仁、どう落とし前つけりゃあ気が済む?」
「……ガキが、偉そうな口ききやがって」
兄たちの問題が解決した直後、今度は店内をめちゃくちゃにした不良たちを代表して兄が仁さんに投げかけた。仁さんは困ったような顔をして、ソファーから腰を上げる。
「謝れ。それが筋ってもんだろうが」
凛とした声が店内を制し、不良たちをも制す。俺は呆然とその背中を眺めながら、ここにいる彼らに思いを馳せた。
なんて、なんて血の通った人たちなのだろう……。
「……トラ、ちゃん」
「え?」
そんなことを思っていれば、黙っていた雄樹が口を開いた。
「すみません……でした」
雄樹のほうを向いて様子をうかがっていれば、不良たちの謝罪が仁さんに向けられる。しかし彼は舌打ちを零し、言った。
「それだけじゃねぇだろうが、雄樹たちにも謝れ、クソガキども」
「……やっ」
不機嫌な仁さんの声が不良に放たれれば不良たちは若干顔をしかめ、雄樹と俺のほうに体を向ける。それを感じた雄樹が小声でなにかを拒絶した。
……雄樹?
「……悪かった」
ぽつりと、だけど確かに謝罪の言葉が告げられる。それなのに、それを聞いたはずの雄樹は立ち上がって、叫んだのだ。
「――ふざけんなっ!」
静かな店内に、雄樹の荒々しい声がキンと響く。突然の豹変に俺がなにも言えず固まっていれば、雄樹は体を震わせ、さらに言い放つ。
「なにが悪かっただよ! 散々俺と仁さんのこと見下して、あげくの果てに謝るとかっ! 馬鹿にすんのもいい加減にしろよっ!」
「……雄樹」
冷静さを失った雄樹の声に、仁さんが悲痛な声で名前を呼ぶ。だけど、それが雄樹に届いているかは分からない。
震える肩の原因は間違いなく怒りだ。それも、生易しいものなんかではない。
「だいたい仁さんも仁さんだろ! なんで謝罪なんか求めてんだよ! こいつらのこと許したつもりかよっ!」
「違う、雄樹、落ち着け」
「落ち着いてんだろうがっ!」
あろうことか、怒りに身を任せた雄樹はその牙を仁さんにまで向けたのだ。恋人である、仁さんに。それでも彼は冷静に雄樹を宥めようとするが、今の雄樹に、その余裕はないらしい。
仁さんが雄樹の肩に手を伸ばす。触れそうなその瞬間、雄樹は彼の手をはじいた。そして――なにを思ったのか、腕を振りかざしたのである。
――パンッ!
「……っ」
「……あ?」
驚いた。俺の体はこんなにも早く動けたのかって。頬に感じる痛みにグラつきながら、俺は雄樹のほうを見る。
雄樹は引っぱたいた相手が俺だと気づき、冷静さを取り戻したらしかった。
「トラ……ちゃ、ん?」
「あぁ、そうだよトラちゃんだ。お前の友達の、小虎だ」
「……え、あ……な、で? ……え、俺、おれ?」
「よしよし。良い子、良い子。お前はアホだけど、恋人に手ぇあげるようなやつじゃねぇだろ、な?」
「……トラ……ちゃ」
呆然と立ち尽くす雄樹の頭を撫でてやりながら、子供をあやすように優しく宥めてみる。雄樹の瞳は今にも涙を浮かべそうなほど、ひどく濡れていた。
「あー、いてぇ。なんだよこれ、結構痛いじゃん」
「え、あの、え……え?」
「なぁ雄樹、覚えてるか? 俺さ、前に言ったよな? アホでいろって。約束破んないでくれよ。俺の唯一の友達なんだからさ、な?」
微笑みかけて、頭をぐしゃぐしゃと撫でまわす。その瞬間、雄樹の顔はぐしゃりと破顔して、その体は俺に抱き着く。
そのまま撫でつづけていれば、うしろから俺が仁さんに撫でられた。
「……悪いな、トラ」
「……いいんですよ仁さん、俺の友達は恋人に手ぇあげるやつじゃないんです。俺は、それを証明しただけです」
「あぁ……そうだな」
雄樹の表情筋が移ったのだろうか、俺を撫でる仁さんの顔も破顔していた。それから落ち着いた雄樹をソファーに座らせて、ふたたび話し合いの場がはじまる。
「あのね、トラちゃん……俺、が、ブラックマリアの一員じゃなくなった理由、言ってないでしょ?」
「あぁ」
「……俺、ね。ブラックマリアの一員になる前に、仁さんと会って、カシストで過ごして……そのときここを溜まり場にしてた、ブラックマリアに入った」
「うん」
「最初は、良かった。仁さん以外の人と過ごす時間も楽しいって、そう思ってた。でも俺は仁さんが好きで、男だけど、好きで。色々あったけど……付き合えることになって」
「うん」
「でも、ある日……仁さんのこと、悪く言われて、頭にきて……それで、それで」
「喧嘩したのか? ブラックマリアの連中と」
「……う、んっ」
なんだよ、それ。
「それで……俺と仁さんが付き合ってるってバレて……そいつらに、殴られた」
「……うん」
「キモイって、ホモって、チームの名を汚すんじゃねぇよ……って!」
「……あぁ」
「それで、それが、仁さんにバレて、仁さんが……俺と雄樹を認められねぇなら、二度と来るな、カシストに、来るなって……」
「……そう、言ってくれたんだな」
ふざけんな。なんだ、それ。
「そいつらが……っ! そこにいるそいつらが、俺を殴ってきたのに、なのにっ! いまさら謝られて、そんなの俺、馬鹿にされてるじゃんかっ!」
「……」
声を荒げ、濡れた瞳をした雄樹が俺のほうに顔を向ける。その顔を眺めて、俺はなにかを思惑した。
「でもっ! 玲央さんも隆二さんも知ってたんだ! 俺、が、殴られたこと、知ってたんだ! なのに――止めなかった!」
――ペチン。
「……え?」
もう一度声を荒げた雄樹の声を聞き終えて、俺はその頬を両手で挟んでやった。
仁さんはギョッとしていたが、頬を挟まれた雄樹は呆然と、なにが起きたのかよく分からないそれを俺に向ける。
「ふざけんじゃねぇよ。アホだアホだとは思ってたがな、雄樹、やっぱりてめぇはアホだよ」
「……え?」
「仁さんのことを悪く言われて喧嘩した? 謝られて馬鹿にされてる? 兄貴と隆二さんが止めてくれなかった? 甘えんのもいい加減にしろ」
「トラ……ちゃ」
包帯やらガーゼやらが巻かれた腕を下ろし、俺は雄樹を見据える。だってそうだろ、なんだよこのアホ。アホすぎて……目が離せねぇよ。
「俺はな、雄樹。お前が仁さんと好きあって恋人してることに口出しするつもりも、馬鹿にするつもりもない。けどな、それを馬鹿にしたやつらが謝れって言われて、今謝ったんだろ? なのに、それが馬鹿にされてるなんて怒るのは、その機会を作ってくれた、恋人である仁さんに失礼なんじゃないのか?」
「――っ」
言い放った言葉に、雄樹が息を堪えて目を見開く。
「聞く限りじゃ、確かに向こうは最低だよ。けどな、謝罪を拒絶すんのは雄樹、お前はアイツらと同じレベルだって言ってるようなもんじゃないのか? 仁さんが用意してくれたこの場を、お前が潰すのか?」
「……や、トラちゃ……や、だ……」
「バカ。だったら俺にすがってないで、やることやれ」
「……」
震えて伸びてくる雄樹の手を言葉で拒絶すれば、やつは彷徨った視線を不良たちに向ける。ぱくぱくと空気しか出てこない口を必死に動かしていたが、黙っていた仁さんが雄樹の背中を撫でてやった瞬間、雄樹の口から音が出た。
「……ごめ……なさ、い」
微かに上ずった、蚊の鳴くような声。それでも不良たちは目をそらさず、その顔に複雑な表情を浮かべながらまた、謝罪の言葉を口にした。
それを聞いて俺は立ち上がる。関節からも痛みが走る限界の近い体にムチを打って、不良の前で足を止めた。
「不良だがブラックマリアだか知らねぇけど、偉そうに人様の恋愛に口出してんじゃねぇよ。ホモ? キモイ? 同性同士でなにが悪いってんだ。価値観押し付けて、俺の大切な二人を傷つけんな」
「……」
言い捨てて、今度は驚いている隆二さんと煙草を吸う兄の前へ向かう。紫煙がふたたび、俺と兄のあいだで浮遊する。
「俺は隆二さんや兄貴がそんな人間じゃないって思うから、正直責めるのは気乗りしないけど、でももし見て見ぬ振りだったってんなら、いくら二人でも許さないから」
「……」
「俺の大切なダチ傷つけんのは絶対に、許さねぇ」
兄の目を真っ直ぐに見つめ、言い放つ。俺の瞳には兄が、兄の瞳には俺が、互いを見つめる姿が映っていた。
咥えていた煙草を離した兄が、おもむろに口を開く。
「んじゃ聞くが、俺と隆二が黙っていたのはなんでだと思う?」
少しも動かない表情筋。つい先ほどまで自分のチームのことでは動いていたそれが、今はてこでも動かない。
「……問題を起こした雄樹が、どんな形であれ和解したところで……チームの空気が悪くなるから……だと、思う」
「――はっ」
俺の考えを口にすれば、それを聞いた兄が馬鹿にしたように息を漏らす。その手に持つ煙草の灰が、酒や料理で汚れた床に落ちていった。
「それでいいんじゃねぇ?」
「……」
なんだ、それ。少しイラつきもしたが、否定ではない言葉に口を閉ざした。
違ったんだ。兄はチームのことなどどうでもいいとか、そんなふうには思っていない。きっと、兄はチームが好きだ。自分の周りに集い、勝手なことをほざく連中でもチームが好きなんだと思う。
だから芝居まで売って隆二さんたちの仲を取り持ったり、恐らくそのままチームにいても苦痛な思いをするしかない雄樹を追放したのだと思う。
考えていないようで、自分中心なようで、意外と、思っている。
残念なことに、それを家族である俺に向けていることはないだろうけれど。
俺は兄に背を向ける。しかし、うしろのほうで物音がして振り返ってしまった。そこにいたのはソファーに座っていたはずの兄で。煙草を足で踏みつぶした……兄の姿。
「で? 偽善者ごっこは終わりか?」
「……は?」
「は? じゃねぇよ。てめぇは今、誰のためにそんな口聞いてんだって言ってんだよ」
なに、言ってんだ?
意味も分からない言葉に顔をしかめそうになれば、兄は俺を通り過ぎ、その足で不良の背中を蹴り飛ばす。
え、なにしてんだ、この人。
「これだろ? てめぇを殴って、そんなたいそうな怪我負わせた馬鹿はよ」
「……そう、だけど」
「なんでてめぇはこれに謝罪を求めない? 雄樹のことには求めて、なんで自分のことには求めない?」
「……それは」
答えられずにいれば、兄が鼻で笑った。
「求められねぇよな? お前は自分のことなんてちっとも考えちゃいねぇ。いや、他人のためだと銘打って、結局は最後の責任を他人に押し付けるために、自分のことはないがしろにするんだからよ」
「――……っ!」
「正義感振り回して他人のために怒る? んなくだらねぇことする暇があったらな、自分のために怒るくらいのもん見せろよ、クソが」
ぶちっ。そんな音が聞こえた気がした。
「意味、分かんねぇ……っ」
「あ?」
ぐっと拳を握り、兄を睨む。
「アンタのっ、アンタらのせいだろうがっ! 散々理由なく俺を罵って、俺に諦めることを染みつかせたのはっ、アンタらだろうがっ!」
「は?」
「他人のために怒る!? しかたねぇだろっ! 自分のために怒るなんて、そんなんずっと昔に忘れてんだよっ!」
怒りに身を任せ、俺の手は兄の首元を……届かないので胸元を掴む。
「いまさら俺に説教垂れるならっ! 今からでも兄貴面かまして世話してみろよ! ――クソ兄貴がっ!」
シン……と、店内が静まった。俺の手はまたもや文字通り固まっている。
……また、やってしまった。
「……いいぜ」
「は?」
なのに、なんでだよ。
兄貴は自分の胸元を掴む俺の腕を掴み、口角をつり上げやがった。
「こうやって自分のために牙磨いて、自分のために向けるっつうなら、てめぇの世話は俺がしてやるよ――小虎」
「……――っ!?」
俺の耳はついに壊れたのだろうか……今、この、目の前にいる兄貴は……なんて言った?
驚いて口を開けたまま呆けてしまえば、兄貴は胸元から俺の手を剥がし、煙草を咥えて火をつける。そのまま当たり前とでも言うようにもう一度、俺に怪我を負わせた不良を蹴って、その襟元を掴み、歩き出す。
「おい仁、そういうことだから俺たちも解禁だ。いいな?」
「……好きにしろ」
エレベーターの前で立ち止まった兄貴が仁さんにそう言って、複雑そうな表情で答える仁さんの声も俺には遠かった。扉が開いたそこに、兄と慌ててついていく不良たち、こちらに一礼した隆二さんが収まれば、空間を遮断するように扉が閉まる。
その瞬間、俺の体はへなへなと崩れ落ちた。
「……」
「トラちゃん……大丈、夫?」
「……雄樹」
そんな俺に恐る恐る声をかけてきた雄樹のほうに顔を向けることなく、言った。
「どうしよう……腰、抜けた」
「……えー……」
「……あ、それからごめん。さっき、叩いて……ごめん」
「え、えぇー……」
俺と雄樹の、情けない声だけがカシストにはあった。
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