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4章
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翌日、布告の通り国王軍と聖騎士団の連合軍はベルリアンに向けて進軍を始めた。ノア様が言っていた新兵器というのが果たしてどんなものかまだわからない。しかしこちらにはポルテベラの飛龍隊とリベルマの銃火器が揃っている。メリッサ嬢は空から、ハンス伯爵は銃兵による侵攻を計画している。おそらく連合軍はベルリアンが同盟を組んでいるとは思っていないだろう。たった二週間で、ここまで軍備を整えることができたのはまさしくノア様の手腕があったからだ。
そして俺たちベルリアン軍は、限りなく被害が少なく済むように身を潜められる森を中心に進軍を始めた。ベルリアンと王都の境まで、馬でおよそ三日かかる。相手に気づかれないよう木々の間に野営をし、伯爵様と軍部長たちは次の作戦を立てていた。もちろんノア様も軍議に参加し、戦略だけではなくどの道を進むべきかという詳細な助言も行った。ボルテベラとリベルマでの功績をみんな知っているから、もう誰もノア様に対して苦言を呈することもない。
自分の力で信頼を勝ち取ったノア様を、俺は隣でどこか誇らしげに見つめていた。
軍議が終わり、俺とノア様は同じテントに戻っていく。野営はあまり広く取れないし、護衛も兼ねて二人で一つのテントを使うのだ。鎧を脱ぎ、寝袋を用意して「さあ、寝ましょうか」と言おうとしたとき、またしても目を布で覆われた。そこから何が起きるかはもう頭ではわかっていて、変に物音を立てると誰かに気づかれてしまうかもしれない。そう感じて、俺は何も言わず、抵抗することもなく、ノア様にされるがままになっていた。
最低限の音がテントに響き、熱と吐息が籠っていく。相変わらず目と両腕の自由を奪われているため、何もすることができない。以前よりもすんなりと受け入れられ、ぎこちないながらも蠱惑的な腰つきであっという間に絶頂まで誘われる。
「ん……っ!」
絞り上げられた白濁が、ノア様の胎に飲み込まれていく。腰が震えてたまらなかった。それでも必死に声を出さないようにと唇を噛み締める。お互いの呼吸が落ち着くまでしばらく無言で震えることしかできなかった。
ようやく体が離れた頃、とてつもない睡魔が襲ってきて、意識を保つことができなかった。結局ぐっすりと寝たせいか翌朝は体の調子がすこぶる良く、頭の中もスッキリしているような気さえした。翌朝、またしても何事もなかったかのように一日が始まり、それからまた進軍する。その間、俺もノア様も必要以上に会話はしない。もうすぐ目の前に連合軍が現れるといったところまで行ったが、その日は何事もなく夜を過ごした。どうやら体を重ねるのは毎日ではないらしい。ノア様の気分か、それとも何かサイクルがあるのか。馬を進めている間、俺の頭はそんなことばかりでいっぱいになっていた。もっと集中しないといけないのに。浮かんでくるのはノア様との情事ばかりだ。
どこかで問いただしてもよかった。でも、なぜか触れてはいけないと思ったのだ。知ってしまったら引き返せないような気がして、知らない方がよほど幸せだと感じていたからだ。ノア様に少しでも情があれば、きっと俺は流されてしまう。主人として仕えるべき相手で、守るべき存在で、簡単に触れてはいけない人間で。その線引きができなくなってしまいそうになる。
それが怖くて、俺は何も聞かず、ただ流されていた。現状に甘えていると言い換えてもいい。少なくとも自分から手を出しているわけじゃないから、何かあっても罪に問われることもないはずだ。あまりにもずるい考えだが、そう考えることでしか今の自分を受け入れることができなかった。
そして俺たちベルリアン軍は、限りなく被害が少なく済むように身を潜められる森を中心に進軍を始めた。ベルリアンと王都の境まで、馬でおよそ三日かかる。相手に気づかれないよう木々の間に野営をし、伯爵様と軍部長たちは次の作戦を立てていた。もちろんノア様も軍議に参加し、戦略だけではなくどの道を進むべきかという詳細な助言も行った。ボルテベラとリベルマでの功績をみんな知っているから、もう誰もノア様に対して苦言を呈することもない。
自分の力で信頼を勝ち取ったノア様を、俺は隣でどこか誇らしげに見つめていた。
軍議が終わり、俺とノア様は同じテントに戻っていく。野営はあまり広く取れないし、護衛も兼ねて二人で一つのテントを使うのだ。鎧を脱ぎ、寝袋を用意して「さあ、寝ましょうか」と言おうとしたとき、またしても目を布で覆われた。そこから何が起きるかはもう頭ではわかっていて、変に物音を立てると誰かに気づかれてしまうかもしれない。そう感じて、俺は何も言わず、抵抗することもなく、ノア様にされるがままになっていた。
最低限の音がテントに響き、熱と吐息が籠っていく。相変わらず目と両腕の自由を奪われているため、何もすることができない。以前よりもすんなりと受け入れられ、ぎこちないながらも蠱惑的な腰つきであっという間に絶頂まで誘われる。
「ん……っ!」
絞り上げられた白濁が、ノア様の胎に飲み込まれていく。腰が震えてたまらなかった。それでも必死に声を出さないようにと唇を噛み締める。お互いの呼吸が落ち着くまでしばらく無言で震えることしかできなかった。
ようやく体が離れた頃、とてつもない睡魔が襲ってきて、意識を保つことができなかった。結局ぐっすりと寝たせいか翌朝は体の調子がすこぶる良く、頭の中もスッキリしているような気さえした。翌朝、またしても何事もなかったかのように一日が始まり、それからまた進軍する。その間、俺もノア様も必要以上に会話はしない。もうすぐ目の前に連合軍が現れるといったところまで行ったが、その日は何事もなく夜を過ごした。どうやら体を重ねるのは毎日ではないらしい。ノア様の気分か、それとも何かサイクルがあるのか。馬を進めている間、俺の頭はそんなことばかりでいっぱいになっていた。もっと集中しないといけないのに。浮かんでくるのはノア様との情事ばかりだ。
どこかで問いただしてもよかった。でも、なぜか触れてはいけないと思ったのだ。知ってしまったら引き返せないような気がして、知らない方がよほど幸せだと感じていたからだ。ノア様に少しでも情があれば、きっと俺は流されてしまう。主人として仕えるべき相手で、守るべき存在で、簡単に触れてはいけない人間で。その線引きができなくなってしまいそうになる。
それが怖くて、俺は何も聞かず、ただ流されていた。現状に甘えていると言い換えてもいい。少なくとも自分から手を出しているわけじゃないから、何かあっても罪に問われることもないはずだ。あまりにもずるい考えだが、そう考えることでしか今の自分を受け入れることができなかった。
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