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回想の前兆 ※不倫、中絶表現あり
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日々を送っていると、人の本性を知るという出来事がある。
同じ『本性』でも、悪い事ならショックで、良い事ならギャップという風に評価されるのだ。
同様に、自分の何て事ない行動に、『え、あなたってこういう人なんだ…』と他者から幻滅気味に言われる事もたまにある。
言われて仕方ない事をしたのならともかく、そうでもないのに言われると、『あの人は一体自分をどんなイメージで見ていたのか?』と悩んでしまう。
(馬鹿らしいと思わない?勝手なイメージを植え付けて幻滅してる相手に、一喜一憂するなんて)
前にも言った、『清掃員はみんな綺麗好き』と一緒だ。綺麗好きじゃなくとも掃除をする。だって報酬を得られるのだから。
(でも『本性』って言うけれど、案外片鱗が見える事もあるのよね)
ゆず子には『本性』と聞くと思い出す、ある男が居た。あれは、何大会か前のサッカーワールドカップの頃だった。
「新入社員の船田慧亮です。よろしくお願いします!」
あどけなくて素朴な顔をした若い男は、そう言うと皆の前でお辞儀をした。
船田の指導に当たったのは、2年先輩の法島由乃だった。
他にも社員は居たのだが、まだ重要な仕事や役職=男の時代で、当時会社を上げて進めていた一大プロジェクトに若手男性社員がほぼ皆関わっていたため、法島に指導役が回ってきたのである。
ゆず子の目から見ても、快活で利発な法島は適任に見えた。
トイレ掃除中に船田と会ったゆず子は言った。
「お疲れ様です。仕事、慣れてきた?」
船田は笑顔で言った。
「はい、皆さんに手取り足取り教えて貰ってます」
「同性の先輩、あまり関わりがなくて寂しくならない?」
「ああ、自分、姉と妹がいるので、女の人に囲まれている方が楽なんです。むしろ同性相手だと緊張しちゃうっていうか…」
(なるほど、女系家族出身だから男性にあまり慣れてないのね)
「そうなんだ。じゃあ自然体で仕事出来ていいわね」
「何か自分で言うのも変なんですけどね」
船田は頭を掻きつつ、そう言った。
「どう? 新入社員のお目付け役は」
別の日に法島に尋ねると、笑顔で答えた。
「ええ、思っていたより素直でいい子でホッとしてます」
法島は、昨年度の新入女子社員の指導もしていた。法島は続けた。
「課長から『男子は指導役が女だと舐めたり言う事聞かない事あるから、毅然とした厳しい態度で接しろ』と言われたんです。だからビビッていたんですけど、実際始まると拍子抜けというか」
「あら、嬉しい誤算だったのね。ちゃんと聞いてくれるなら、良かったわね」
「はい」
2人はいいコンビに見えた。
「法島さん、男性に対してぶりっ子するんですよね。前回も今回も『仕事ぶりを認めてもらった』事になってますけど、実際は課長に気に入られて仕事貰った感じなんですよ」
ゆず子にそう言ったのは、法島と同期の松本えり。法島は仕事が出来る故に女子社員から孤立しているのかと思ったが、実際は『女』を上手く使い社内で幅を利かせているという。
松本は事も無げに言った。
「船田くんも近々『食われちゃう』んじゃないすか?『未経験男子』が好みそうなメイクや服装、最近急に心掛けてるし」
(同性を敵に回すと怖いなあ)
苦笑したゆず子だったが、3ヶ月と経たない内に、船田と法島の空気感が変化した。
(ほう。予言通りになったわね…)
女性社員達が法島をジト目で見る回数と、ひそひそ話の頻度が増加したが、法島はどこ吹く風の如く、社内でいつも通りに振舞った。
(強いのね…。そっか、慣れているのか)
ゆず子は深入りせずに見守っていた。
そんなある日。喫煙室掃除をしていると、船田がやって来た。
「お疲れ様です。…いま、吸っても大丈夫ですか?」
「ええ、構いませんよ」
現在行われている、プロジェクト関係の重要会議に大多数の男性社員が参加しているため、喫煙室を使うのは船田のみ。船田はゆず子に話しかけてきた。
「…鳴瀬さん、下の名前は何ですか?」
「名前?『ゆずこ』だよ」
船田は頷きながら、更に尋ねた。
「何で、『ゆずこ』って名前なんですか?」
「何でって、由来? 冬至の日に生まれたから」
下の名前を尋ねられる事はあるが、名前の由来はほとんどない。訝しがりつつも答えると、船田は感心したように言った。
「成程、ゆず湯とかありますよね! へえ、そこからなんだぁ。いい名前ですね」
「ありがとう」
そう言い、ゆず子が灰皿の灰を袋に集めていると、船田は尚も尋ねてきた。
「…指輪は、付けてないんですか?」
その話し方に、ゆず子は一瞬ゾクリとした。年齢的にあり得ないが、『女』としての品定めをされたように感じたのだ。
だがそんな事はおくびにも出さず、ゆず子は手も止めずに言った。
「うん。この仕事、手袋の付け外し多いから付けてると落としちゃう。指輪に限らずアクセサリーは禁止なの」
すると船田は、困った様な笑みを浮かべて言った。
「うーん。…そうなりますか」
(『そうなりますか』?どういう意味?)
「では、失礼しました」
何か解せない気分だったが、ゆず子は喫煙室を後にした。
「法島さん、船田くんの指導役を外されたんですよ。船田くんのミスを法島さんが注意しても聞かなくなっちゃって。川島先輩は、『仕事の上下関係があるのに恋仲になった弊害だ』なんて言ってました」
松本の話に、ゆず子は頭を掻いた。
「若さ故に公私混同するようになったのね。何かその感じだと、プライベートで強弱の関係がありそうね」
船田の指導は、任命責任も兼ねて、課長がつく事になったのだが。
「法島さんが妊娠したらしくて、船田くんとできちゃった婚するそうです」
配置転換ひと月足らずで、急な動き。とにもかくにも慶事なので、若い2人の門出を社内は祝った。
「ありがとうございます。仕事に育児に精一杯頑張ります!」
船田は満面の笑みを浮かべ、朝礼で挨拶したそうだ。
入籍後、法島は退社。船田の株は上がり、入社1年足らずで一大プロジェクトへ加わる事を認められた。
翌年、新入社員として丸川結芽が入社した。丸川は松本が指導役としてついたが、船田は『趣味のゲームが一緒』という事で、休み時間などに仲良く談笑する機会をよく目にした。
「船田くん…、奥さんが妊娠中だからとは言え、ちょっと目に余るよなあ」
湯沸室で課長がゆず子にこぼす。
「…まあ、若くしての結婚だから。立場のわきまえはまだまだ難しいでしょうね」
(流石に、社内結婚して社内不倫に至るような事はしないと思うけど…。ちょっと雰囲気まずいわね)
船田は自分の力でプロジェクト加入に至った訳では無く、むしろ『結婚祝い』的扱いで加入が認められたようなものだ。
嫉妬までは行かないが、『嫁も居るのに新入社員の女子と仲良過ぎなの、どうなの?』的な目で、社内の皆は見ている様だった。
船田に子供が生まれ半年が経ったある時、事件は起こった。
ゆず子がいつもの様に出社して、清掃作業を始めようとすると、川島と松本がやって来た。
「…鳴瀬さん、ちょっとトイレにいいですか?」
「え?」
2人は落ち着かない表情を浮かべていた。女子トイレに入るなり、川島はニヤニヤして言った。
「今ね、船田がヤバい事になってるんですよ」
松本も目を輝かせて口を開いた。
「あいつ、不倫してしかも相手を妊娠させたらしくて、昨日会社に弁護士と法島さんの両親と不倫相手の両親が来たんですよ」
「あらま…!! え、ちょっと待って、どういう状況?」
いまいち話について行けないゆず子に、川島が説明した。
「あいつ、取引先のA社の受付の新人さんに独身だって嘘ついて、手を出したみたいなんです。妊娠が分かって言ったら連絡取れなくなって、自宅に押しかけたら法島さんとその親がたまたまきていて、鉢合わせ。そんでもってあいつ、その時丸川さんの部屋に居たんだって」
「ええ? 説明されたのに、訳分かんないんだけど…」
ゆず子の頭が混乱する。徳島が口を添えた。
「つまり、不倫を2件同時進行してたって事ですよ。とんだ性欲大魔人だね!」
船田は取引先に重大な迷惑をかけた、とのことで解雇処分となった。
噂では妊娠した取引先の新人は中絶する事になり、慰謝料も発生したらしい。法島は勿論、船田に三行半を突き付けた。
丸川はその後すぐに転職のため会社を辞め、事もあろうか船田と結婚したという後日談も聞かされた。
「船田って、そんなに女好きって言うか、性欲強いタイプだったんですかね?」
「性欲は知らないけど、法島さんと付き合うまでは彼女出来た事、無かったみたいだけど」
湯沸室で、川島と松本はそんな話をしていた。
『知ったら知らなかった頃には戻れないモノ』=『性的快楽?』を知ってしまい、彼は歯止めが利かなくなってしまったのか。
それは、自分の生活基盤を壊してまで、手にしたかったモノだったのか。
だが、ゆず子は、船田は快楽に狂わされたとは思わない。
元から、『快楽』を隙あれば沢山手にしたいと考える、いけ好かない人物だったのではないか?
ゆず子は喫煙室の一件で、そう思ってしまうのだ。
同じ『本性』でも、悪い事ならショックで、良い事ならギャップという風に評価されるのだ。
同様に、自分の何て事ない行動に、『え、あなたってこういう人なんだ…』と他者から幻滅気味に言われる事もたまにある。
言われて仕方ない事をしたのならともかく、そうでもないのに言われると、『あの人は一体自分をどんなイメージで見ていたのか?』と悩んでしまう。
(馬鹿らしいと思わない?勝手なイメージを植え付けて幻滅してる相手に、一喜一憂するなんて)
前にも言った、『清掃員はみんな綺麗好き』と一緒だ。綺麗好きじゃなくとも掃除をする。だって報酬を得られるのだから。
(でも『本性』って言うけれど、案外片鱗が見える事もあるのよね)
ゆず子には『本性』と聞くと思い出す、ある男が居た。あれは、何大会か前のサッカーワールドカップの頃だった。
「新入社員の船田慧亮です。よろしくお願いします!」
あどけなくて素朴な顔をした若い男は、そう言うと皆の前でお辞儀をした。
船田の指導に当たったのは、2年先輩の法島由乃だった。
他にも社員は居たのだが、まだ重要な仕事や役職=男の時代で、当時会社を上げて進めていた一大プロジェクトに若手男性社員がほぼ皆関わっていたため、法島に指導役が回ってきたのである。
ゆず子の目から見ても、快活で利発な法島は適任に見えた。
トイレ掃除中に船田と会ったゆず子は言った。
「お疲れ様です。仕事、慣れてきた?」
船田は笑顔で言った。
「はい、皆さんに手取り足取り教えて貰ってます」
「同性の先輩、あまり関わりがなくて寂しくならない?」
「ああ、自分、姉と妹がいるので、女の人に囲まれている方が楽なんです。むしろ同性相手だと緊張しちゃうっていうか…」
(なるほど、女系家族出身だから男性にあまり慣れてないのね)
「そうなんだ。じゃあ自然体で仕事出来ていいわね」
「何か自分で言うのも変なんですけどね」
船田は頭を掻きつつ、そう言った。
「どう? 新入社員のお目付け役は」
別の日に法島に尋ねると、笑顔で答えた。
「ええ、思っていたより素直でいい子でホッとしてます」
法島は、昨年度の新入女子社員の指導もしていた。法島は続けた。
「課長から『男子は指導役が女だと舐めたり言う事聞かない事あるから、毅然とした厳しい態度で接しろ』と言われたんです。だからビビッていたんですけど、実際始まると拍子抜けというか」
「あら、嬉しい誤算だったのね。ちゃんと聞いてくれるなら、良かったわね」
「はい」
2人はいいコンビに見えた。
「法島さん、男性に対してぶりっ子するんですよね。前回も今回も『仕事ぶりを認めてもらった』事になってますけど、実際は課長に気に入られて仕事貰った感じなんですよ」
ゆず子にそう言ったのは、法島と同期の松本えり。法島は仕事が出来る故に女子社員から孤立しているのかと思ったが、実際は『女』を上手く使い社内で幅を利かせているという。
松本は事も無げに言った。
「船田くんも近々『食われちゃう』んじゃないすか?『未経験男子』が好みそうなメイクや服装、最近急に心掛けてるし」
(同性を敵に回すと怖いなあ)
苦笑したゆず子だったが、3ヶ月と経たない内に、船田と法島の空気感が変化した。
(ほう。予言通りになったわね…)
女性社員達が法島をジト目で見る回数と、ひそひそ話の頻度が増加したが、法島はどこ吹く風の如く、社内でいつも通りに振舞った。
(強いのね…。そっか、慣れているのか)
ゆず子は深入りせずに見守っていた。
そんなある日。喫煙室掃除をしていると、船田がやって来た。
「お疲れ様です。…いま、吸っても大丈夫ですか?」
「ええ、構いませんよ」
現在行われている、プロジェクト関係の重要会議に大多数の男性社員が参加しているため、喫煙室を使うのは船田のみ。船田はゆず子に話しかけてきた。
「…鳴瀬さん、下の名前は何ですか?」
「名前?『ゆずこ』だよ」
船田は頷きながら、更に尋ねた。
「何で、『ゆずこ』って名前なんですか?」
「何でって、由来? 冬至の日に生まれたから」
下の名前を尋ねられる事はあるが、名前の由来はほとんどない。訝しがりつつも答えると、船田は感心したように言った。
「成程、ゆず湯とかありますよね! へえ、そこからなんだぁ。いい名前ですね」
「ありがとう」
そう言い、ゆず子が灰皿の灰を袋に集めていると、船田は尚も尋ねてきた。
「…指輪は、付けてないんですか?」
その話し方に、ゆず子は一瞬ゾクリとした。年齢的にあり得ないが、『女』としての品定めをされたように感じたのだ。
だがそんな事はおくびにも出さず、ゆず子は手も止めずに言った。
「うん。この仕事、手袋の付け外し多いから付けてると落としちゃう。指輪に限らずアクセサリーは禁止なの」
すると船田は、困った様な笑みを浮かべて言った。
「うーん。…そうなりますか」
(『そうなりますか』?どういう意味?)
「では、失礼しました」
何か解せない気分だったが、ゆず子は喫煙室を後にした。
「法島さん、船田くんの指導役を外されたんですよ。船田くんのミスを法島さんが注意しても聞かなくなっちゃって。川島先輩は、『仕事の上下関係があるのに恋仲になった弊害だ』なんて言ってました」
松本の話に、ゆず子は頭を掻いた。
「若さ故に公私混同するようになったのね。何かその感じだと、プライベートで強弱の関係がありそうね」
船田の指導は、任命責任も兼ねて、課長がつく事になったのだが。
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「ありがとうございます。仕事に育児に精一杯頑張ります!」
船田は満面の笑みを浮かべ、朝礼で挨拶したそうだ。
入籍後、法島は退社。船田の株は上がり、入社1年足らずで一大プロジェクトへ加わる事を認められた。
翌年、新入社員として丸川結芽が入社した。丸川は松本が指導役としてついたが、船田は『趣味のゲームが一緒』という事で、休み時間などに仲良く談笑する機会をよく目にした。
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船田は自分の力でプロジェクト加入に至った訳では無く、むしろ『結婚祝い』的扱いで加入が認められたようなものだ。
嫉妬までは行かないが、『嫁も居るのに新入社員の女子と仲良過ぎなの、どうなの?』的な目で、社内の皆は見ている様だった。
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ゆず子がいつもの様に出社して、清掃作業を始めようとすると、川島と松本がやって来た。
「…鳴瀬さん、ちょっとトイレにいいですか?」
「え?」
2人は落ち着かない表情を浮かべていた。女子トイレに入るなり、川島はニヤニヤして言った。
「今ね、船田がヤバい事になってるんですよ」
松本も目を輝かせて口を開いた。
「あいつ、不倫してしかも相手を妊娠させたらしくて、昨日会社に弁護士と法島さんの両親と不倫相手の両親が来たんですよ」
「あらま…!! え、ちょっと待って、どういう状況?」
いまいち話について行けないゆず子に、川島が説明した。
「あいつ、取引先のA社の受付の新人さんに独身だって嘘ついて、手を出したみたいなんです。妊娠が分かって言ったら連絡取れなくなって、自宅に押しかけたら法島さんとその親がたまたまきていて、鉢合わせ。そんでもってあいつ、その時丸川さんの部屋に居たんだって」
「ええ? 説明されたのに、訳分かんないんだけど…」
ゆず子の頭が混乱する。徳島が口を添えた。
「つまり、不倫を2件同時進行してたって事ですよ。とんだ性欲大魔人だね!」
船田は取引先に重大な迷惑をかけた、とのことで解雇処分となった。
噂では妊娠した取引先の新人は中絶する事になり、慰謝料も発生したらしい。法島は勿論、船田に三行半を突き付けた。
丸川はその後すぐに転職のため会社を辞め、事もあろうか船田と結婚したという後日談も聞かされた。
「船田って、そんなに女好きって言うか、性欲強いタイプだったんですかね?」
「性欲は知らないけど、法島さんと付き合うまでは彼女出来た事、無かったみたいだけど」
湯沸室で、川島と松本はそんな話をしていた。
『知ったら知らなかった頃には戻れないモノ』=『性的快楽?』を知ってしまい、彼は歯止めが利かなくなってしまったのか。
それは、自分の生活基盤を壊してまで、手にしたかったモノだったのか。
だが、ゆず子は、船田は快楽に狂わされたとは思わない。
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