我ガ奇ナル日常譚 〜夢とリアルと日々ホラー〜

羽瀬川璃紗

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1 明晰夢を見る方法

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 私が中学生の時の話。 

 夢にも見るほど友人関係で悩んでいて、何で夢の中まで嫌な追体験しないとならないんだ!と憤慨した私は思った。夢くらい楽しく思い通りにしたい、と。 

 そもそも夢は自身の脳が作り出しているものだ。ならば鍛えれば操れるに違いない、そう考えたのだ。 

 インターネットも今ほど普及してない時代。調べる術も無かった私は、自己流で始めた。 

 最初にしたのは、『夢の中で夢を見ていると自覚する』ことだった。 

 当時は夢を見る頻度は週1~2回。少ないチャンスだが、5回のうち2回以上自覚出来るようになった段階で、次へ。 

 次にしたのは、『夢に出て来たものを違うものに変えてみる』だった。初めは色から。黒のペンを赤ペンに変えた。 

 何回か成功したら、大きさや質感を変える。黒のペンを極太ペンにしたり、違うメーカーの黒いペンに変える。 

 クリアしたら全然違うものに変える。黒のペンをマンガ本へ。黒のペンをリンゴへ。こちらも5割近く成功出来たら、次へ。 

 それは『夢に出て来たものを消したり、そこに無いものを出現させる』だった。あくまで前段階のは『1(数字)を一(漢数字)に変化』であり、この段階の『0を1へ、1を0へ』とは違う。 

 黒のペンを消失、逆に何も無い所から黒のペンを出現。またこれも、5割近く成功させる。 

 『夢を自覚した上で変化させる=夢を自分好みにチートする』…。
 いま思えば荒唐無稽な試みであるが、10代で若く飲み込みも早かったのか、自覚するとこから始めて2,3年ぐらいでほぼ習得出来た。 

 時を同じく、夢占いの本を手に入れた。ティーン雑誌の付録だが、元からオカルティズムなものが好きだったので、ハマっていった。 

 夢占いにハマると夢を見る回数も増える(夢に対し意識的になるので、夢を覚えてる回数が増える)。
 回数が増えたとこに、前述の訓練を重ねる。齢若くコツも掴みやすい…。こうなると。 

 20歳位の時には、週に5日夢を見るようになり、見る夢の6割7割は途中で自分で内容を変化出来るようになった。
 それから20年近く経過した現在も、ペースや割合は変わらない(それが私の到達できる最大レベルなのかもしれない)。 


 私が出来る様になった訓練の成果は…。 

『物質の変化』…向けられた銃をバナナに変える、天気や設置物の変化など 

『物質の出現』…傘が無かったら傘を出現など 

『場面の変化』…ビデオの様に早送り早戻し(想像力の限界なのか、再生しても同じ場面にならない事が多い)、瞬間移動など 

『超人的力を使う』…飛翔、姿を消す、人をワープさせる、殺されても生き返るなど 

『その他』…夢の続きを見る(途中で目覚めても起きたのが数秒なら寝直して続きを見る。確率は2割)、自分の意志で夢を途中終了、夢の長さや残り時間を自覚など 

  要は夢を見始めてすぐに『夢だと気づくこと』。後は自分の想像力。これに尽きる。

 流石に出来ない事もある。好きな人の夢とか、最初から見たい夢を決めて狙っても見れない。 
 勿論、夢と自覚できないまま終わる夢も見るし、胸糞悪い悪夢を避けられず見る事もある。 

 大人になってから『明晰夢は危険』『現実と夢の区別がつかなくなり発狂する』などという話をやっと知ったが、そもそも自分の状態が明晰夢なのか違うのかよく分からない。
 見ている夢を途中から明晰夢状態にするのは、定義的に『明晰夢』なのか…? 

 自分の場合、デメリットは眠りが浅いので睡眠時間を多めに確保しないとならない事ぐらいだ。とは言え仕事の繁忙期などは、夢を見ない事も多い。 

 そして、この状態が日常になった私に、ある変化が起こるのであった。 

 

※紹介した方法は正当な方法ではないので、決して真似しないで下さい。真似した場合に発生したいかなる損害に対しても、こちらは責任を負いません。

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